車の中で食ったり飲んだり系動画が人気のわけ
『車泊でGO!! Vehicle night』という車中泊系のYouTube動画サイトを運営しているアリクラハルトと申します。世に車中泊系のYouTubeサイトはたくさんあるのですが、残念ながらあまりチャンネル登録者の多いサイトではありません。
動画の撮影センスがない、など理由はいくつか考えられるのですが、理由のうちのひとつに「視聴者は車の中で料理したり食べたりするのが見たい」ということがあると思っています。とくに車の中で食ったり飲んだりする系のサイトは爆発的な人気を誇っているチャンネルがあります。ASMRと秘密基地感がいいんでしょうね。そういう方向に振った方がチャンネルとしてはいいことはわかっているのですが、私は食べ物の咀嚼音が気持ち悪いので、自分では食べる系の動画は投稿する気になれません。みなさん、自分が嫌なものを自分のサイトに投稿はしないでしょう。私も同じです。
咀嚼音系大食いモッパン動画が人気な理由。オエーッ、気持ち悪い!
レンタルキャンピングカーを借りようとして、一切魅力を感じずに借りるのをやめたエピソード
だから車の中で食べる系の動画ではなく、旅先での観光動画がメインコンテンツになっています。たしかに車中泊だけれども、言ったらふつうの旅行観光動画になってしまっているのでした。残念!
さて、いつもは自家用車であるホンダシャトルで車中泊をしています。そのシャトルの「夜間赤色点滅について述べたブログ」は、本ブログ『ドラクエ的な人生』のもっとも読まれている記事となっています。
HONDA・ホンダ車のカーナビ・メーターパネルが赤く点滅するのは何故だ
そんな車中泊系YouTuberの私です。幕張のキャンピングカーショーにもよく出かけていてたくさんのキャンピングカーの内覧をしていますが、実際にはキャンピングカーを運転して車中泊したことは一度もありません。
そこで、一生に一回ぐらいはキャンピングカーに乗ってみようと、レンタルキャンピングカー屋さんを訪れた時のことです。借りる気まんまんで説明を聞いていたのですが、話しを聞いているうちに借りる気はすっかりなくなってしまいました。
ここでは車中泊系YouTuberが、レンタルキャンピングカーを借りようとして、一切魅力を感じずに借りるのをやめたエピソードについて語っています。
車中泊系YouTuberが語る、レンタルキャンピングカーの魅力の無さ
幕張のキャンピングカーショーなんかに行くと、そこに展示されているキャンピングカーはさまざまな小道具、生活備品が設置済みの状態で展示されています。だから魅力的に映るのです。このままの状態で今すぐ車中泊の旅に出かけたくなります。
ところが実際のレンタルキャンピングカーというのは、まっさら、なにもなし状態で貸し出すのです。買ったばかりの状態でお客様に貸し出しするのです。初期装備としてテレビや冷蔵庫、エアコンなどの装備は備えつけてありますが、寝る布団もないし、お皿やグラスなどの生活装備は一切ありません。要するに何もない、生活感のない状態で貸し出しされるわけです。
もちろんその状態で貸し出そうとするレンタル会社の気持ちはよくわかります。グラスなどギアには個人の趣味があるし、私は山小屋で慣れているので平気ですが、布団は誰かと共用するのは嫌な人もいるでしょう。返却後に洗濯しなければならないのではレンタル代金が跳ね上がってしまいます。
しかし……よく考えてみましょう。この状態のキャンピングカーを借りたら、出発するまでがたいへんです。お皿などの生活必需品を車に運び込むのはたいへんな手間だと思いました。一か月も長期で借りるなら積み込み甲斐がありますが、せいぜい二泊三日のためにわざわざ生活備品を積み込むのは面倒すぎます。
コンドミニアム(すぐに暮らせる生活備品完備のマンスリーマンション)のようなかたちでレンタルしてくれればいいのに。そうすれば借りたのに。
と、私は感じました。自分の布団を運び込むのはいいですよ。でもいつもと同じ布団で寝るのなら、いつもと同じ経験になってしまいます。違った気分を味わいたいのに、同じ感触で寝るのなら、高いお金を払う意味がありません。目を閉じたら布団の触感以外は同じですからね。
キャンピングカー内でつかう水も自分で積まなければなりませんでした。だったら水をあきらめたらどうでしょう? ……するといつものマイカーキャンプと同じになってしまいます。水を汲むなどの手間を踏まないと本当の意味でキャンピングカーを使ったことにはなりません。ただ移動して寝るだけならいつものマイカー車中泊と何も変わらないということになります。キャンピングカーの中で料理して、食べて飲んで、シャワーを浴びて、トイレをつかってこそ、いつものマイカー車中泊とは違ったキャンピングカーならではの特別な体験をしたということができるでしょう。
しかしそれをやるにはあまりにも敷居が高すぎました。たとえばキャンピングカー内のトイレも使う気になれませんでした。排泄物をためておいて、あとで処理するシステムなのですが、排泄物の廃棄も自分でやらなきゃなりません。その手間を考えると、いつものように公衆便所のそばで寝て、トイレを借りたほうがはるかに楽チンだということになるのです。
こういうわけで、借りる気満々でレンタカー屋に行ったのですが、説明を聞いているうちにどんどん借りる気はなくなり、結局、借りずに帰ってきました。
なかなかハードルが高いね。レンタルキャンピングカー。
お値段もそこそこします。私が見に行ったレンタルキャンピングカーは二泊三日で66,000円でした。いやどうも……借りないな、こりゃあ。
私がもしもレンタルキャンピングカーを借りるとしたら、北海道や沖縄など「どうせレンタカーを借りなきゃならない場面」になると思います。プラスアルファしてキャンピングカーを借りるかもしれません。シャトルが使える場所でレンタカーを使うことはないと思いました。
このように、レンタルキャンピングカーを見て、いつもの自分たちの車中泊運営が正しかったと確信したのでした。これからもステーションワゴンのマイカーで車中泊を楽しもうと思います。