HONDA・ホンダ車のカーナビ・メーターパネルが赤く点滅するのは何故だ

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心の放浪者アリクラハルトの人生を走り抜けるためのオピニオン系ブログ。

書籍『市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座)』。小説『ツバサ』。『通勤自転車からはじめるロードバイク生活』。『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』。Amazonキンドル書籍にて発売中。

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車中泊を10泊も続けていると、二三泊では気づかなかったことにふと気づくことがあります。

車の内側から目隠しをして布団を敷いて寝るための準備してスマートキーで鍵をかけて「おやすみなさい」。

目を開けると、天井がチカチカと赤く点滅しています。

びっくりして光源をさがすと、運転席のメーターパネルのところが、非常事態宣言のように赤いランプをチカチカと点滅させていました。

使この文字から深夜の点滅がどれほどわずらわしいかお察しいただければ幸いです。

このページでは、ホンダ車のメーターパネルが赤く点滅する現象の正体と、点滅に対処する方法について解説しています。
また、
なぜこんな煩わしい点滅があるのか、ホンダ車の設計思想を鋭く突いてダメ出しをしています

車中泊の持ち物リスト
車中泊の旅でいちばん大切なのは現金とキャッシュカード・クレジットカードです。 あたりまえですが、金さえあれば何とかなります。 創意工夫で何とかするのが車中泊アウトドアの醍醐味ですが、やはり必要最低限のグッズはもって行った方が快適です。

※※本稿の結論を最初に述べておきます※※

ホンダ車のカーナビ&メーター内の赤色の点滅の正体は、セキュリティアラームシステムが正常に作動していることを知らせる表示灯です。手動の設定により、この赤色点滅を止めることはできません。どうしても気になる方はアイマスクをして寝てください。

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ホンダ純正カーナビが赤く点滅しているのは何故だ?

私たちの愛車はホンダ・シャトル(HONDA・SHUTTLE)です。

しかしカーナビが赤く点滅する症状は車種の問題ではなくカーナビそのものの問題なので、同じカーナビを積んだホンダ車に共通の問題です。

フィットFit)やN-BOXなど他の車種でも同じ問題が発生しているようです。

エンジンを切って車の中で寝ようとすると、Gathers internaviというホンダ純正カーナビゲーション&オーディオ(以下、カーナビ)が赤く点滅するのです。

車中泊でこれから寝ようという時に、カーナビのステータスランプが赤く点滅するのです。わずらわしいったらありません。

はじめて深夜に点滅に気づいたときは、なにごとかと焦りました。

バッテリーが上がったというようなやばい状態を私は想像しました。

こんなところ(たいてい道の駅か海辺のサーファー用の無料駐車場ですが)で寝室兼移動手段である車が動かなくなったら、大遠征の旅が突然終わってしまいます。

心配で、とてもじゃないがのんきに寝てなどいられません。

起きて焦りながらスマホで調べました。
するとセキュリティアラームが正常に作動していることを示す光だということがわかりました。

まずはひと安心です。しかし……どうも釈然としません。

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メーターパネル内のステータスLEDが赤く点滅しているのは何故だ

車中泊で大遠征をしていると、普段は経験しない特別な事態に遭遇することがあります。

ある日、やはり天井に照り返す赤いランプを「わずらわしいなあ」と思いながらぼんやりと眺めていると、赤いチカチカの頻度が尋常ではありません。

まるで救急車が何台もつづけて通り過ぎたように小さな赤い悪魔が大騒ぎしています。

たまらず起きて運転席を見ると、なんと赤いランプが二つも点滅しています。

な、なにごとナリか??

いつものカーナビの点滅に加えて、メーターパネル内のステータスLEDランプまでもがチカチカと点滅しているのす。赤い点滅の二重奏。最悪です(涙)。

今度こそ本当に焦りました。

赤い点滅なんてどう考えてもハザード症状の筈です。(Déjà Vu)。

小さな赤いランプですが、真っ暗なところではチカチカと目立ちます。

深夜真っ暗なところで赤ランプ二重奏をやられると車内は「そりゃもう大騒ぎさ」で、お手上げです。

交響曲でも奏でているみたいです。

なにごとでしょうか、これは。

とてもじゃないが寝ていられず、起きてスマホで調べました。すると、

セキュリティアラームシステム装備車のシステム作動をお知らせする表示灯だということがわかりました。

さっきと一緒じゃん!!

セキュリティアラームが正常に作動していることを示す光なんて一つ点滅すれば十分です。なんで二重奏する必要があるのでしょうか?

異常の時に激しく教えてくれれば十分です。正常の時は黙っててもらえませんか?

なんなんでしょう、これは!?

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セキュリティアラームが正常に作動していることを示す赤い点滅

ホンダのホームページ内の「よくある質問」に、

『この赤いランプはセキュリティアラームシステムと言っていわゆる盗難防止装置です。赤いランプはセキュリティアラームシステムがセットされている状態です。セキュリティアラームシステムはエンジンを止めてボンネットを閉めた状態でスマートキーを使いドアを施錠するとセキュリティがセットされます。

この状態でスマートキーを使わずにドア、テールゲート、ボンネットを開けると警報装置が作動し、ホーンが断続的に鳴り、ハザードが点滅するシステムです。停止させるにはキーレスで解錠するか、エンジンを掛けてください。システムが停止し、ホーンとハザードも停止します。

赤いランプが点きっぱなしになってしまうのでバッテリーが上がってしまうのではないかと心配されるかもしれませんがこの点滅でバッテリーが上がる事はないのでご安心下さい。

と、ちゃんと解説されています。

いやいやそうじゃなくて!! こっちは赤いチカチカが気になるから消してほしいんですよ。

シャトルなんていかにも「車中泊できます」ってのがウリなんだから、深夜に赤色点滅で安眠妨害するなんておかしいでしょうが!

小さな光だけど真っ暗だと天井などに反射してけっこう気になります。

これで説明責任が終わったと思っているなら、ホンダもユーザー心理がわかってないなあ、と思います。

赤い点滅の正体が何か、説明すればそれで問題解決ということではありません。

なんでこんな機能をつけているのか、その根本的なところ(設計思想)をこちらは聞きたいのです。

夜の車上荒らし対策に赤い点滅で警告を発しているというわけですが、このセキュリティアラームは車中泊族にとっては実に「ありがた迷惑」な機能です。

深夜、トイレに起きたくなって、ついドアを開けるとものすごい音でクラクションが鳴り響くのです。

これは大迷惑です。
近くの駐車場で寝ている人たち全員を叩き起こすことになってしまいます。

こんな盗難防止装置いりません。

クラクション(セキュリティーアラーム)を鳴らさないように外に出るには、スマートキーで鍵を開けなければなりません。

そもそも車中泊ですから車内に人がいるのです。中の人間が最高の盗難防止装置です。設定で「切」にできないものでしょうか。

しかし…設定で「切」にはできません。

盗難防止装置はいいとしても、せめて点滅は消せないものでしょうか。

毒蛇の目のようにチカチカと警告を発しなくても結構です。うっとおしい。

 

イロハ
イロハ

ああ。よかった。システムが正常なのか。ほっとしたよー

ハルト
ハルト

うん。よかった……じゃねえ! ちょっと待て

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赤点滅というのは「異常」「緊急事態」の時に使うものだ

オイオイちょっとホンダさん! それでいいと本当に思っているのですか?

赤点滅っていうのは「緊急事態発生」の時に使うものです。救急車を見てください。軽々しく使っていいシグナルじゃありません。

「システムが正常にセットされている状態」ですって? 正常だったらわざわざアラートすることないじゃん。

異常なときに教えてください。正常な時は教えてくれなくてけっこうです。

エンジン切ったら、車は沈黙しているのが正常です。

エンジン切っても沈黙せず赤く点滅しているから、なにか異常が発生しているのかと思ってしまうのです。

それが普通の人間の感覚だと思います。

しかも「メーターパネル赤点滅」は常時点滅するわけではありません。カーナビ点滅は毎回のことですが、メーターインジケーター点滅はいつもではないのです。

どういうタイミングで赤点滅二重奏になるのかは謎のままです。

GW車中泊10連泊の間に赤色点滅の二重奏があったのは1回きりでした。これまで何十泊も車中泊していますがメーターパネルが点滅したのは、はじめてでした。

常時点滅するなら百歩譲って「異常じゃない」でいいかもしれません。しかし普段点滅しないものが点滅しているのは異常ってことじゃありませんか?

さんざん人を心配させておいて「(しれっと)システムが正常にセットされている状態をあらわします」とは。

そういうことじゃないんですよ。しれっと言わないでください。びっくりしたじゃないですか(泣)。

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車中泊用の名車シャトルになぜ赤点滅が標準装備なのか?

ホンダ・シャトルは車中泊の名車だと思っています。
車中泊できるような車をホンダはあえて作ったのだと私は思っています。

もちろんホンダはおおやけには車中泊ということは謳っていません。
可能性を広げるクラス最大のラゲッジスペース。床面は奥行き約184cmに拡大。また、荷室にはやわらかいカーペット生地を採用しています』と書いてあるだけです。

ホンダは公式には車で眠れると広告していません。一流企業は政府の意に添わないような広告は打たないものです。
為政者は放浪者を嫌います。定住者からしか税金を徴収できないからです。みんなが車で暮らすようになったら政府は困るでしょう。バンライフがおおやけに認められる日は永遠に来ないと思います。

だから車中泊を楽しみたい人は、ホンダ車の設計意図を斟酌して読み取らなければなりません。

184cmもあれば日本人男性のほとんどの人が足を伸ばして寝ることができます。っていうか人間以外に184cmもの大きな荷物って何も想像できません。

なのに、車中泊用に開発されたと言ってもいいほどの名車シャトルに、どうして深夜赤ランプ点滅二重奏なんてことが起こるのでしょうか?

目がカするわ!

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システムが正常なのに赤ランプが点滅なんておかしい

ここからは私の想像ですが、おそらく開発部門が違うからだろうと思います。

歴史を見れば現在がわかるとよく言います。
戦闘機の開発の歴史などを見ると、だいたい想像がつくのです。

戦闘機の武器部門は重くて強力な機関砲を装備させようとします。装甲部門は航続距離を考えて機体をなるべく軽くしようとします。エンジン部門はスピードと航続距離の両立に悩みます。。。独立した各部門の調整がうまくできていないと、いびつな戦闘機ができあがってしまうのです。

車中泊を志向しているホンダシャトルにもこれと同じことが起こっているのではないかと思います。

車のボディ・デザイン部門は車中泊用のものをつくっているのに、カーナビ部門は車中泊に特化したものを開発していないのでしょう。日帰りセダン車用のカーナビシステムを採用してしまっているのだと思います。

ユーザーによかれと思って盗難防止のセキュリティアラームをつけたのでしょうが、車内で寝る人のためにつくったものではないから、夜中にチカチカとわずらわしいし、不用意にドアをあけると大音響が鳴り響いてしまうのです。

まあ、こんなところだろうと思います。

ホンダ車の「いらない」赤ランプは、こんな設計思想の不統一によって今日もチカチカと夜中に点滅しているのでしょう。

は、使更でユーザーは折り合って付き合っていくしかありません。

しかし、いちユーザーとして、はっきりとここに意見をしておこうと思います。

システムが正常なのに、赤ランプのアラートが点滅するなんておかしい。

赤ランプは異常を知らせるサインです。異常なときだけ点滅して知らせてください。

車中泊族は真っ暗な車の中で静かに眠りたいのです。

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赤い点滅への対処法。アイマスク! アイマスク!

異常を知らせるアラームなら塞いだらまずいけれど、正常のアラームなんだから、ガムテープのようなものでチカチカ点滅している光源をふさぐという手があります。

しかしあまりスマートな手ではありません。

ステーションワゴンの後部座席を倒して、まっ平らな空間をつくり、やわらかい布団を敷いて最高の寝室をつくっても、それでもやっぱり安眠できないのが車中泊なのです。

安眠を邪魔するのは、チカチカと天井に反射する赤い点滅だけではありません。車が通るたびのヘッドライトの明かりや、夏場などは朝4時に昇る太陽光など安眠妨害の要素はたくさんあります。

それらを根こそぎシャットアウトする方法はないかって?

ありますよ!

アイマスクです。アイマスク!

単純ですが、いちばん効きます。

わずらわしい赤色点滅に対処する究極の切り札として、アイマスクを私はおすすめしています。

私はアイマスクの愛好家です。

車中泊などのアウトドア暮らしでは、手持ちのアイテムで何とかするのが原則なので、すでにアイマスクを持っているならまずはそれを試してみてください。

天井の赤い点滅なんて、まるで気にならなくなります。

アイマスクに違和感がある人は、慣れましょう。

慣れれば安眠の必須アイテムとなってくれるでしょう。

スマートキーゆえの自動車盗難事件。コードグラバー窃盗。リレーアタック

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まとめ

アイマスクは設定ボタンで消すことができないホンダ車の赤いチカチカを撃退してくれます。

セキュリティアラームのチカチカ点滅は手動では解除できません。決め手はアイマスクです! アイマスク!

慣れたら手放せませんよ。

車は動くのに鍵がない。スマートキー紛失事件

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わたしたちはステーションワゴンの後部スペースに「トゥルースリーパー」の低反発マットレスを敷いて車中泊しています。低反発クッションなので体の節々を痛めることなくぐっすりと眠れます。5cmの厚みで冬でも寒くありません。

※著者自身によるホンダ・シャトルの場合の車中泊のはじめかた(Youtube)

これからも車中泊情報をどんどんアップしていきますので、ぜひぜひチャンネル登録よろしくお願いしまーす!

(。>人<。)

ステーションワゴンでの車中泊実践編
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サハラ砂漠で大ジャンプする著者
【この記事を書いている人】

アリクラハルト。物書き。トウガラシ実存主義、新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。

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●◎このブログの著者の書籍『市民ランナーという走り方』◎●
書籍『市民ランナーという走り方』Amazonにて発売中
雑誌『ランナーズ』のライターだった筆者が贈る『市民ランナーという走り方』。 「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか? いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状打破、自己ベストの更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。 ●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」って何? ●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム? ●ピッチ走法とストライド走法、どちらで走るべきなのか? ●ストライドを伸ばすための「ハサミは両方に開かれる走法」って何? ●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは? ●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」の本当の意味は? 本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。 ※カルペ・ディエム。この本は「ハウツーランニング」の体裁をした市民ランナーという生き方に関する本です。 あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
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●◎このブログ著者の書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』◎●
書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。 その過程で、ママチャリのすばらしさを再認識したり、どうすれば速く効率的に走れるようになるのかに知恵をしぼったり、ロードレースは団体競技だと思い知ったり、自転車の歴史と出会ったりしました。 ●自転車通勤における四重苦とは何か? ●ロードバイクは屋外で保管できるのか? ●ロードバイクに名前をつける。 ●通勤レースのすすめ。 ●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。 ●ロードバイク・クラブの入り方。嫌われない作法。 などロードバイクの初心者から上級者まで対応する本となっています。
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書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。 その過程で、ママチャリのすばらしさを再認識したり、どうすれば速く効率的に走れるようになるのかに知恵をしぼったり、ロードレースは団体競技だと思い知ったり、自転車の歴史と出会ったりしました。 ●自転車通勤における四重苦とは何か? ●ロードバイクは屋外で保管できるのか? ●ロードバイクに名前をつける。 ●通勤レースのすすめ。 ●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。 ●ロードバイク・クラブの入り方。嫌われない作法。 などロードバイクの初心者から上級者まで対応する本となっています。
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●◎このブログ著者の小説『ツバサ』◎●
小説『ツバサ』
主人公ツバサは小劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。そんな中、恋人のアスカはツバサのもとを去っていきました。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。離れたくない。その叫びだけが残った。全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自信が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「それは言葉として聞いただけではその本当の意味を知ることができないこと。体験し、自分をひとつひとつ積み上げ、愛においても人生においても成功した人でないとわからない法則」 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
Bitly
小説『ツバサ』
主人公ツバサは小劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。そんな中、恋人のアスカはツバサのもとを去っていきました。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。離れたくない。その叫びだけが残った。全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自信が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「それは言葉として聞いただけではその本当の意味を知ることができないこと。体験し、自分をひとつひとつ積み上げ、愛においても人生においても成功した人でないとわからない法則」 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
×   ×   ×   ×   ×   ×  (本文より)知りたかった文学の正体がわかった! かつてわたしは文学というものに過度な期待をしていました。世界一の小説、史上最高の文学には、人生観を変えるような力があるものと思いこんでいました。ふつうの人が知り得ないような深淵の知恵が描かれていると信じていました。文学の正体、それが私は知りたかったのです。読書という心の旅をしながら、私は書物のどこかに「隠されている人生の真理」があるのではないかと探してきました。たとえば聖書やお経の中に。玄奘が大乗のお経の中に人を救うための真実が隠されていると信じていたように。 しかし聖書にもお経にも世界的文学の中にも、そんなものはありませんでした。 世界的傑作とされるトルストイ『戦争と平和』を読み終わった後に、「ああ、これだったのか! 知りたかった文学の正体がわかった!」と私は感じたことがありました。最後にそのエピソードをお話ししましょう。 すべての物語を終えた後、最後に作品のテーマについて、トルストイ本人の自作解題がついていました。長大な物語は何だったのか。どうしてトルストイは『戦争と平和』を書いたのか、何が描きたかったのか、すべてがそこで明らかにされています。それは、ナポレオンの戦争という歴史的な事件に巻き込まれていく人々を描いているように見えて、実は人々がナポレオンの戦争を引き起こしたのだ、という逆説でした。 『戦争と平和』のメインテーマは、はっきりいってたいした知恵ではありません。通いなれた道から追い出されると万事休すと考えがちですが、実はその時はじめて新しい善いものがはじまるのです。命ある限り、幸福はあります——これが『戦争と平和』のメインテーマであり、戦争はナポレオンの意志が起こしたものではなく、時代のひとりひとりの決断の結果起こったのだ、というのが、戦争に関する考察でした。最高峰の文学といっても、たかがその程度なのです。それをえんえんと人間の物語を語り継いだ上で語っているだけなのでした。 その時ようやく文学の正体がわかりました。この世の深淵の知恵を見せてくれる魔術のような書なんて、そんなものはないのです。ストーリーをえんえんと物語った上で、さらりと述べるあたりまえの結論、それが文学というものの正体なのでした。
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読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
×   ×   ×   ×   ×   ×  (本文より)知りたかった文学の正体がわかった! かつてわたしは文学というものに過度な期待をしていました。世界一の小説、史上最高の文学には、人生観を変えるような力があるものと思いこんでいました。ふつうの人が知り得ないような深淵の知恵が描かれていると信じていました。文学の正体、それが私は知りたかったのです。読書という心の旅をしながら、私は書物のどこかに「隠されている人生の真理」があるのではないかと探してきました。たとえば聖書やお経の中に。玄奘が大乗のお経の中に人を救うための真実が隠されていると信じていたように。 しかし聖書にもお経にも世界的文学の中にも、そんなものはありませんでした。 世界的傑作とされるトルストイ『戦争と平和』を読み終わった後に、「ああ、これだったのか! 知りたかった文学の正体がわかった!」と私は感じたことがありました。最後にそのエピソードをお話ししましょう。 すべての物語を終えた後、最後に作品のテーマについて、トルストイ本人の自作解題がついていました。長大な物語は何だったのか。どうしてトルストイは『戦争と平和』を書いたのか、何が描きたかったのか、すべてがそこで明らかにされています。それは、ナポレオンの戦争という歴史的な事件に巻き込まれていく人々を描いているように見えて、実は人々がナポレオンの戦争を引き起こしたのだ、という逆説でした。 『戦争と平和』のメインテーマは、はっきりいってたいした知恵ではありません。通いなれた道から追い出されると万事休すと考えがちですが、実はその時はじめて新しい善いものがはじまるのです。命ある限り、幸福はあります——これが『戦争と平和』のメインテーマであり、戦争はナポレオンの意志が起こしたものではなく、時代のひとりひとりの決断の結果起こったのだ、というのが、戦争に関する考察でした。最高峰の文学といっても、たかがその程度なのです。それをえんえんと人間の物語を語り継いだ上で語っているだけなのでした。 その時ようやく文学の正体がわかりました。この世の深淵の知恵を見せてくれる魔術のような書なんて、そんなものはないのです。ストーリーをえんえんと物語った上で、さらりと述べるあたりまえの結論、それが文学というものの正体なのでした。
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◎このブログの著者の随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』
随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』

旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。

私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●韓国帰りの帰国子女の人生論「トウガラシ実存主義」人間の歌を歌え

韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

「近くて遠い国」ではなく「近くて近い国」韓国ソウルを、ソウル日本人学校出身の帰国子女が語り尽くします。

帰国子女は、第二の故郷に対してどのような心の決着をつけたのでしょうか。最後にどんな人生観にたどり着いたのでしょうか。

Bitly
随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』

旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。

私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●韓国帰りの帰国子女の人生論「トウガラシ実存主義」人間の歌を歌え

韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

「近くて遠い国」ではなく「近くて近い国」韓国ソウルを、ソウル日本人学校出身の帰国子女が語り尽くします。

帰国子女は、第二の故郷に対してどのような心の決着をつけたのでしょうか。最後にどんな人生観にたどり着いたのでしょうか。

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●◎このブログ著者の書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』◎●
書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』
戦史に詳しいブロガーが書き綴ったロシア・ウクライナ戦争についての提言 『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』 ●プーチンの政策に影響をあたえるという軍事ブロガーとは何者なのか? ●文化的には親ロシアの日本人がなぜウクライナ目線で戦争を語るのか? ●日本の特攻モーターボート震洋と、ウクライナの水上ドローン。 ●戦争の和平案。買戻し特約をつけた「領土売買」で解決できるんじゃないか? ●結末の見えない現在進行形の戦争が考えさせる「可能性の記事」。 「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」を信条にする筆者が渾身の力で戦争を斬る! ひとりひとりが自分の暮らしを命がけで大切にすること。それが人類共通のひとつの価値観をつくりあげます。人々の暮らしを邪魔する行動は人類全体に否決される。いつの日かそんな日が来るのです。本書はその一里塚です。
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書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』
戦史に詳しいブロガーが書き綴ったロシア・ウクライナ戦争についての提言 『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』 ●プーチンの政策に影響をあたえるという軍事ブロガーとは何者なのか? ●文化的には親ロシアの日本人がなぜウクライナ目線で戦争を語るのか? ●日本の特攻モーターボート震洋と、ウクライナの水上ドローン。 ●戦争の和平案。買戻し特約をつけた「領土売買」で解決できるんじゃないか? ●結末の見えない現在進行形の戦争が考えさせる「可能性の記事」。 「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」を信条にする筆者が渾身の力で戦争を斬る! ひとりひとりが自分の暮らしを命がけで大切にすること。それが人類共通のひとつの価値観をつくりあげます。人々の暮らしを邪魔する行動は人類全体に否決される。いつの日かそんな日が来るのです。本書はその一里塚です。
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