東洋の十二支よりも、西洋の黄道十二星座の方が面白い
このページでは黄道十二宮について書いています。
黄道とは、地球から見て、太陽が地球の空を横切っていくラインのことをいいます。そのライン(黄道)にかかる十二の星座を黄道十二宮というのですね。
十二といえば、東洋の十二支も十二です。こちらにもそれぞれ深い意味はあるようですが、「物語」はありません。ところが黄道十二宮には、ギリシア神話由来の物語がそれぞれにあるのです。
十二支占いで「なんだかよくわからない動物」を当てはめられるよりも、わたしだったらギリシア神話の物語に由来する黄道十二宮で運勢を見てもらった方がロマンがあって好きですね。
黄道十二宮は、西洋占星術で使用されているそうです。
たまたま車中泊で行った千葉県館山市の館山ファミリーパークに砂でできた黄道十二星座の像があったので、YouTubeの映像をまじえて、ギリシア神話の物語をおさらいしてみましょう。
黄道十二星座にまつわるギリシア神話の物語
牡羊座=英語でアリエス。『アリエスの乙女たち』という少女漫画がありました。『アルゴー船の冒険』は金羊毛を求めてイアソンやヘラクレスやオルフェウスが船旅をする冒険譚ですが、この金羊毛は牡羊座のヒツジの毛なのだそうです。
牡牛座=主神ゼウスがウシに化けてエウロペに近づき、彼女を背中に乗せて海辺を逃げたという神話エピソードがあります。その時の牛が牡牛座。エウロペが逃げたあたりが現在のヨーロッパですね。
双子座=英語でジェミニ。いすゞ自動車に同名の車種があります。仲の良い双子だったが、ひとりは人の子、ひとりはゼウスの子だった。人の子が死ぬと、ゼウスの子は兄弟で不死を分かち合いたいと父ゼウスに願って星座になったそうです。
蟹座=英語でキャンサー。キャンサーといえば癌の英語です。なんでカニが癌なのかというと、乳がんを治療した治療痕が蟹の甲羅に見えたからだとか……言葉として無関係ではありませんでした。ヒドラ退治中のヘラクレスに襲い掛かったが踏み殺されてしまった蟹が天に上げられたのが由来だそうです。
獅子座=英語でレオ。『ジャングル大帝』や西部ライオンズのレオですね。ヘラクレス十二の試練の最初の試練であるネメアの不死身のライオンだそうです。ヘラクレスはライオン皮の鎧を着ていますが、あれが獅子座のライオンさんの皮です。
乙女座=冥王ハデスにさらわれて地獄の花嫁にさせられるペルセポネ(プロゼルピーネ)がモデルです。娘を地獄にさらわれた母神の豊穣神デメテルが娘がいないのを悲しむ季節が冬(不毛の季節)だとされています。
天秤座=オリンポスの神々が去った後も人間世界にとどまった最後の神アストライアが持つ正義と悪を測る天秤だそうです。この天秤が悪に傾いた時、アストライアもまた人間世界を去ってしまったそうです。女子プロ野球リーグに埼玉アストライアというチームがありますね。
蠍座=英語でスコーピオ。プロレス技のサソリ固めはスコーピオン・デスロック。オリオン座のオリオンを毒針で殺したのがこのサソリです。
射手座=英語でサジタリウス。『マクロスF』の主人公はサジタリウス・ワンという戦闘機(ヴァルキリー)に乗っていました。アルテミスに弓を習った半人半馬のケンタウロスのケイローンが天に上った姿だそうです。
山羊座=神々が宴会している時、最悪の敵テュポーン(台風タイフーンの語源)に急に襲われた半ヤギの神パンが、慌てすぎて下半身は魚、上半身は山羊のままで逃げたという姿。パンの醜態はパニックという言葉になって残っています。
水瓶座=英語でアクエリアス。スポーツ飲料の名前ですね。神々の飲む不死の酒ネクタルを入れた酒器が由来だそうです。
魚座=山羊座と同じシーンでの出来事です。テュポーンに襲われ、パンはパニックになって山羊座になりましたが、アフロディーテとエロスの母子は魚となって逃げました。母子離れないように二匹の魚は結ばれているのが特徴です。
こう考えると黄道十二宮の星座の中で、はっきりとした傾向が見て取れます。
ゼウス系エピソードが二つ。牡牛座と双子座。
ヘラクレス系エピソードが二つ。蟹座と獅子座。
テュポーン系エピソードが二つ。牡牛座と魚座ですね。
単独系エピソードが六つ。アルゴー船。アストライア。冥王ハデス。オリオン。ケンタウロス。ネクタル。
ということになりますね。
さすがにゼウス、ヘラクレス、テュポーンは星座の世界でも強いなあという感じがします。本人たちは星座になっていないのに(笑)。
東洋の十二支よりも、西洋の黄道十二星座の方が、人間くさいエピソードがあって面白いと思いませんか?
十二支占いで「なんだかよくわからない動物」を当てはめられるよりも、わたしだったらギリシア神話の物語に由来する黄道十二宮で運勢を見てもらった方がロマンがあって好きですね。
みなさんは何座でしょうか? わたしはスポーツ飲料のアクエリアスです!!
【この記事を書いている人】
瞑想ランニング(地球二周目)をしながら心に浮かんできたコラムをブログに書き綴っているランナー・ブロガーのアリクラハルトと申します。ランニング系・登山系の雑誌に記事を書いてきたプロのライターでもあります。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。その筆力は…本コラムを最後までお読みいただければわかります。あなたの心をどれだけ揺さぶることができたか。それがわたしの実力です。
初マラソンのホノルル4時間12分から防府読売2時間58分(グロス)まで、知恵と工夫で1時間15分もタイム短縮した頭脳派のランナー。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。ちばアクアラインマラソン招待選手。ボストンマラソン正式選手。地方大会での入賞多数。海外マラソンも完走多数(ボストン、ニューヨークシティ、バンクーバー、ユングフラウ、ロトルアニュージーランド、ニューカレドニアヌメア、ホノルル)。月間走行距離MAX600km。ランニング雑誌『ランナーズ』の元ライター。著書『市民ランナーという走り方(グランドスラム養成講座)』。言葉の力で、あなたの走り方を劇的に変えてみせます。
また、現在、バーチャルランニング『地球一周走り旅』を展開中。ご近所を走りながら、走行距離だけは地球を一周しようという仮想ランニング企画です。
そしてロードバイク乗り。朝飯前でウサイン・ボルトよりも速く走れます。江戸川左岸の撃墜王(自称)。スピードが目的、スピードがすべてのスピード狂。ロードバイクって凄いぜ!!
山ヤとしての実績は以下のとおり。スイス・ブライトホルン登頂。マレーシア・キナバル山登頂。台湾・玉山(ニイタカヤマ)登頂。南アルプス全山縦走。後立山連峰全山縦走。槍・穂・西穂縦走。富士登山競争完走。日本山岳耐久レース(ハセツネ)完走。などなど。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。
その後、山ヤのスタイルのまま海外バックパック放浪に旅立ちました。訪問国はモロッコ。エジプト。ヨルダン。トルコ。イギリス。フランス。スペイン。ポルトガル。イタリア。バチカン。ギリシア。スイス。アメリカ。メキシコ。カナダ。タイ。ベトナム。カンボジア。マレーシア。シンガポール。インドネシア。ニュージーランド。ネパール。インド。中国。台湾。韓国。そして日本の28ケ国。パリとニューカレドニア、ホノルルとラスベガスを別に数えていいなら訪問都市は100都市をこえています。(大西洋上をのぞいて)世界一周しています。ソウル日本人学校出身の元帰国子女。国内では青春18きっぷ・車中泊で日本一周しています。
登山も、海外バックパック旅行も、車中泊も、すべてに共通するのは必要最低限の装備で生き抜こうという心構えだと思っています。バックパックひとつ。その放浪の魂を伝えていきます。
千葉県在住。夢の移住先はもう決まっています!!
関連記事
わたしたちはステーションワゴンの後部スペースに「トゥルースリーパー」の低反発マットレスを敷いて車中泊しています。低反発クッションなので体の節々を痛めることなくぐっすりと眠れます。5cmの厚みで冬でも寒くありません。