ドラクエ的な人生

ホリエモン多動力。国立大学に合格する人の時間(脳ミソ)の使い方

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大河ドラマ(ビルディングスロマン)を、ぶっ通しで読むのは無理がある

約一カ月をかけて文豪サマセット・モームの長編『人間の絆』を読了しました。薄い文庫本だと4冊分(厚い文庫本で2冊)です。いやあ、長かった。

サマセット・モーム『人間の絆』人生という絨毯にカッコいい模様を描こうぜ!

しかしもともと私はモームが大好きなので、楽しんで読めました。ただしぶっ通しで読むことは、感情がえらく疲れました。人間の成長の物語(ビルディングロマン)を一日でぶっ通しで読むのは、ちと無理があるとつくづく感じました。

大河ドラマのテーマはひとつではありません。親との複雑な関係があり、学校でのいじめがあり、肉体的コンプレックスがあり、夢がありその夢が破れ、、恋がありその恋が破れ、進路の軌道修正があり、破産があったりします。

それを一日で通して読もうとすると、脳ミソが疲れてしまう。頭がついていかない。失恋と、失夢を、同じ日に体験するほど、私はタフではありません。

こういう大河ドラマを読むコツは、日を改めることです。テーマが変わったら別の日に読むことにすれば脳がついていけないということはなくなります。

大河ドラマ(ビルディングス・ロマン)は一日でぶっ通しで読もうとしないことが読書のコツだとつくづく悟りました。

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このブログの著者が執筆した「なぜ生きるのか? 何のために生きるのか?」を追求した純文学小説です。

「きみが望むならあげるよ。海の底の珊瑚の白い花束を。ぼくのからだの一部だけど、きみが欲しいならあげる。」

「金色の波をすべるあなたは、まるで海に浮かぶ星のよう。夕日を背に浴び、きれいな軌跡をえがいて還ってくるの。夢みるように何度も何度も、波を泳いでわたしのもとへ。」

※本作は小説『ツバサ』の前編部分に相当するものです。

アマゾン、楽天で無料公開しています。ぜひお読みください。

Bitly

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読書のコツは、複数同時進行の多読

ともに画家をめざした女友だちが自殺した衝撃の回を読んだときには、その続きを読むことはできませんでした。ショックで頭がジーンと痺れている時に、次の医者になる夢だとか、新しい恋だとか、破産だとか、あたらしい展開に、頭がついていけません。

もともと作者だってぶっ通しで書いているわけではないのです。作者だって「友だちが自殺したパート」と「悪女に惚れて身を持ち崩すパート」は別々の日に書いているはずです。あるいはバカンスを挟んでしばらく休んで頭を切り替えてから書いているかもしれません。

書き上げるまで数年かかっているような作品を、わずか数日で読もうとするのには無理があります。

大河ドラマは内容が山もり過ぎてぜんぶを一日で体験できるものではありません。ひとつの大河小説は、一日でぶっ通しで読むものじゃない、とつくづく思いました。人間、そう簡単に頭を切り替えられません。無理やりそれをするととても疲れます。

しかしシーンが変わったらそこで読み終えてしまうというのは読書家としてはもったいないことだと思います。たとえば3時間ほど読書時間がとれたのに、最初の1時間でシーンが変わってそれ以上読み進められなくなった時、読書そのものをやめてしまってはせっかくの読書タイムがもったいないと思います。

そういう場合、読む本を買えればいいのです。そうすれば読書をつづけられます。

まったく別の本なら読めます。たとえば私は『人間の絆』と『種の起源』を併読していました。

この「種の起源」も衝撃的な本でした。けっして簡単な本ではありません。

名探偵ダーウィンが、決定的な証拠(遺伝子や大陸移動説など)を何ひとつ手にしていないのに、次から次へと真犯人を言い当てていくという超上質のサスペンス・ドラマのようでした。

『種の起源』。人間はやがて絶滅する。(ダーウィンはDNAを知らない)

ふたつとも重たい本ですが……でも、読めるんですね。作者が違うと文章も情緒も違うので、『人間の絆』と『種の起源』を順繰りに読み進めることができました。別の本を読むときには脳の使っている部位が違う、といったイメージです。筋トレにたとえれば、脚を鍛えた後、腕を鍛えるように、別の部位なので、疲れ切った後でも運動をつづけることができます。

読書するときには、マンガや、軽いエンターテイメントものなどを混ぜて、四冊ぐらいを順繰りに読んでいくと、次から次へと読書が進みます。この方法なら長時間読書しても疲れません。ああ、こうやって本は読めばいいのか。と私は悟りました。読書は、複数同時進行の多読がおすすめです。これが読書のコツです。

夜型読書。ベッド読書法。ヘッドライト読書。同時並行読書術

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国立大学に合格する人の時間(脳ミソ)の使い方。効率的な受験勉強のやり方

読書のコツを知ったということは、時間(脳ミソ)の使い方を知ったということでもありました。ああ、こうやって時間(脳ミソ)は使えばいいのか。と、読書体験から、私は知ったのです。このやり方は他にも活用できます。

たとえば受験勉強。私は私立大学の出です。私大文系専願でした。受験教科は三教科しかなかったので、三科目しか勉強しませんでした。受験に関係のない科目は切り捨てることで、偏差値の高い大学に合格しています。

人類学とは? 勉強するなら何学部?

私大文系ですが、国語はまったく勉強しなかったので、実質的に受験科目は二教科しか勉強しませんでした。

こういう私から見ると五教科も勉強して国立大学に合格するような人は、どういう頭の使い方をしているんだろう、どういう時間の使い方をしているんだろう、という謎と尊敬に値する人たちでした。

二科目で精いっぱいなのに五科目なんて自分にはとても無理だ、と思っていました。こっちが本気で勉強している二教科の成績こそ私の方がよかったのですが、ぜんぜん勝った気はしません。こっちは二教科で、向こうは五教科も勉強しているんですから。残りの三科目に振り向けている脳力を集中されたら、負けるに決まっています。

このような考え方から、ずっと国立大学コンプレックスのようなものがあったように思います。

でも、今になってみれば、彼らの頭の使い方、時間の使い方がよくわかりました。けっきょく、効率的な読書の仕方と、効率的な受験勉強の仕方は同じです。

現在、私が五冊ぐらいの本を順繰りに回して効率的に読書しているように、国立大学志望の彼らは五教科を順繰りに回して勉強していたのでしょう。

それに対して私立大学文系に絞って勉強していた私は二冊の本しか読んでいないようなものでした。この勉強はきつかったです。一日六時間勉強するとしても、ずっと同じ科目ばかり勉強しなければなりません。この勉強法は同じ小説をずっと読めと言われているようなものです。純愛に熱くなるシーンと、悪女にボロボロにされていくシーンを、同じ日に読まなければならないとなると脳が拒絶反応を起こします。

それと同様に、ずっと英語の勉強をしなければならないというのは辛いものがあります。受験勉強に拒絶反応を起こします。しかし数学の次に社会、社会の次に英語、その後で科学……という風に回していけば、興味も続くし、脳も疲れません。

そうか、国立大学に行った人たちはこうやって勉強していたのか、と自分の読書体験から悟ったのでした。

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ホリエモンのいう『多動力』とは、国立大学受験の勉強法のこと

この国立大学受験の勉強術は、実生活にも活かすことができます。

たとえば私はこのようにブログを書いていますが、ずっとブログだけ書きつづけるのは、いくら好きでもさすがに辛いものがあります。ところがそこにYouTubeの動画編集など、まったく別の作業を入れることで、飽きを回避し、長時間の作業を可能にしてくれるのです。できれば途中に運動を挟むとさらに長時間作業が苦になりません。

肉体宣言。生きがいとは何だ? 肉体をつかってこその生き甲斐

ホリエモンのいう「多動力」というのは、まさにこのことだと思います。

ひとつの事業に賭けていると、その事業が止まってしまったら、停滞してしまいます。

しかし複数の事業を回していると、ひとつの事業が止まってしまっても、そのあいだは他の事業を進めていればいいのです。他のことをしているあいだに、いつのまにか停滞は終わっているかもしれませんし、気分が変われば何かアイディアを思いつくかもしれません。赤字の事業が出ても、黒字の事業で補填できます。

国立大学に合格する頭の使い方というのは、こういうことだと思います。数学が赤字でも、英語が黒字なら、そこで補填できます。

そういえば堀江貴文さんは東京大学の出身ですね。この国立大学受験の勉強法を学生時代からやっていたのでしょう。それが今の「多動力」につながっているのだと思います。

仕事が忙しい、が口癖の人が読むべき本。堀江貴文『多動力』

国立大学に合格する受験勉強のやり方は、人生にいかすことができます。仕事や趣味、読書にいかすことができます。やりたいことは、やりたい順に、片っ端から手を出していけばいいんですよ。そして順繰りに回していくのです。そうすれば退屈することなく、人生は豊かになります。

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このブログの著者が執筆した純文学小説です。

「かけがえがないなんてことが、どうして言えるだろう。むしろ、こういうべきだった。その人がどんな生き方をしたかで、まわりの人間の人生が変わる、だから人は替えがきかない、と」

「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」

本作は小説『ツバサ』の後半部分にあたるものです。アマゾン、楽天で無料公開しています。ぜひお読みください。

Bitly

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