クレジットカードに付帯する海外旅行保険はうまく使えないようにできている。

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『ドラクエ的な人生』とは?

心の放浪者アリクラハルトの人生を走り抜けるためのオピニオン系ブログ。

書籍『市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座)』。『通勤自転車からはじめるロードバイク生活』。『バックパッカー・スタイル』『海の向こうから吹いてくる風』。『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』『読書家が選ぶ死ぬまでに読むべき名作文学 私的世界十大小説』Amazonキンドル書籍にて発売中です。

強くてニューゲーム。あの日の感動よ、もう一度

旅行系哲学書を出版しているアリクラハルトと申します。私がこの本に記したフィロソフィーのひとつに「強くてニューゲーム。人生をもう一度はじめから生きなおす方法」という章があります。

これは要するに、言葉の通じない国で暮らすことを意味しています。こちらの社会通念の通じない国では、まるで生まれたての子供のように、何もわかりません。なにもかもに戸惑います。わからなくても聞くこともできないのですから、まさに人生をもう一度生き直しているようなものです。あの日の感動よ、もう一度。

母国では年齢を重ねているので重鎮あつかいされますが、外国では通りすがりの外様です。外国で暮らすと、バスひとつ乗るのも困ったりします。こちらは現金しかないのに、向こうはプリペイドカードしか受けつけないということがあるからです。

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本書の内容

・「ユーミン主義(遊民主義)」→ 限りある時間の人生を、遊びながら生きていく方法。
・「プアイズム(ビンボー主義)」→ お金を使わないからこそ、人生はより楽しくなる。
・「新狩猟採集民としての新しい生き方」→ モノを買うという行為で、どこででも生きていける。
・「お客さまという権力」→ 成功者にも有名にもならなくていい。ただお客様になればいい。
・「スマホが変えた海外放浪」→ なくてよし、あればまたよし、スマートフォン
・「強くてニューゲーム」 → 人生ゲームをもう一度はじめからプレイする方法。
・「インバウンド規制緩和」→ 外国人の感受性が、日本を自由に開放してくれるのだ。

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クレジットカードに付帯する海外旅行保険の使い勝手の悪さ。悪意の設計

さて「お客さまという権力」を使った「強くてニューゲーム」ですが、真に人生をもう一度生き直して二巡目を楽しむためには長逗留しなければなりません。ちょっと行ってすぐ戻ってくるのでは、人生を生き直しているとは言えません。

私たち夫婦の場合は、外国に永住するのではなく、日本と外国の二拠点スタイルを考えています。日本のパスポートは優秀なので、多くの国にノンビザで90日滞在できます。それを利用しての二拠点スタイルを計画中です。

ところで、90日ぐらいの長旅になると、さすがに海外旅行保険に入っておこうかな、という気になります。とくにうちの妻は海外で体調を崩して帰国して療養するということを繰り返しているので心配です。長旅だと旅先で病院にかかるということになりかねません。

そこでクレジットカードに付帯する海外旅行保険について、くわしく調べたのですが驚きました。その使い勝手の悪さに。

とくにクレジットカードに付帯する海外旅行保険については、これはわざと利用できないように設計しているのではないか、と悪意を感じるほどです。

クレジットカードには、死亡保険のほかに、傷害治療費用、疾病治療費用、賠償責任、携行品損害、救援者費用などの保険項目があります。うちのように病気が心配の人は「疾病治療費用」を確認することが大切です。

旅行会社に口座振替で支払いをしたら、海外旅行保険の補償対象外となる

私はプアイムズ。ビンボー主義者なので、年会費のかかるクレジットカードは持っていません。なので、基本的に「一般カード」について、ここでは述べています。そして2025年10月現在の内容です。そこはご了承ください。

クレジットカードの付帯保険ですが、一般カードの場合、自動付帯ではなく、利用付帯であることがほとんどです。利用付帯というのは「その旅の旅費に、そのクレジットカードで支払いがあること」を意味します。

普段の買い物でいくら使っていても海外旅行保険の適用にはなりません。「その旅の旅費に、そのクレジットカードで支払いがあること」とは、航空券をそのクレカで買ったとか、空港までのバスや電車の運賃をそのクレカで払ったという意味です。空港で前泊したホテル代とか、空港で腹ごしらえをした食事代をクレカで払っても対象になりません。あくまでも対象は「旅行運賃」なのでした。

ええっ! そんな設計ある? なんかおかしくないですか、この設計?

普段、買い物などで100万円ぐらいそのクレジットカードを使っていても、旅行の費用を口座振替で払ったら保険の対象外だなんて!

JCBカードのほうが、VISAカードよりも、海外旅行保険の内容はいい

逆にいえば、普段まったく使っていないクレジットカードでも、空港までの電車代をそのクレカで払ったら、旅行保険の対象になるのです。裏道、抜け穴ですね。

私は手持ちの4枚のクレジットカードを調べてみたのですが、一般カードの場合、VISAカードよりも、JCBカードのほうが、海外旅行保険の内容がよかったです。携行品損害の額がJCBカードのほうがいい条件でした。

かつてベトナムのハノイでうちの妻がバッグの網をナイフで切り裂かれてデジタルカメラを盗難されたことがありました。そのときも、JCBさんに補償してもらいました。海外で使えるのはJCBよりも圧倒的にVISAなので、主力カードは当時からVISAカードだったのですが、補償の時だけJCBさんにお願いするカタチになりました。ありがとうございました。

切り裂き窃盗事件

普段使っていないカードでも、海外旅行保険が適用になる裏技

ど真ん中で寝る(笑)

上のルールによれば、普段JCBカードをまったくつかっていなくても、空港へ行く鉄道運賃だけそのクレジットカードで払えば、海外旅行保険が適用することになります。最近ではクレジットカードで直接乗れる電車が出てきたので、それで旅行保険が適用になります。

気をつけなければいけない点は、電車の切符をそのクレジットカードでは買えない場合があることです。実際に、私の家近くの私鉄ではクレカで切符を買えません。そういう意味で使い勝手が悪いんだよなあ、このクレカの海外旅行保険ってのは。保険適用にならないように、わかってて、わざとやっているのか?

また、クレカの名義本人にしか保険は適用されないので、各人それぞれが自分のクレカで支払いをする必要があります。

そして何よりもいつものくせでsuicaとかpasmoで鉄道に乗ってしまい、海外旅行保険の適用発動を忘れてしまうことでしょうか? せめて空港での食事も適用条件に入れてくれればいいのに。なんで運賃だけなのよ? 使い勝手が悪くない?

JALカード、ANAカードの海外旅行保険はまったく使えない。悪意の設計

私の主力クレジットカードはJALカードです。陸マイラーとして、買い物でマイルをためています。海外特典航空券でこれまで何度も旅行に使わせてもらいました。ほとんどすべての支払いを行っている圧倒的な主力カードです。

私はプアイムズ。ビンボー主義者なので、年会費のかかるクレジットカードは持っていません。唯一の例外がこのJALカードです。普通カードですが、年会費2200円+家族会員1100円=3300円を毎年支払っています。

その唯一の有料カードであるJALカードですが、なんと疾病治療費用の保険がついていません。なんということでしょうか。アホですか?

だいたい海外旅行保険を気にするような人は、旅行好きで、マイルをためていることが多いものです。そういう人は、航空券の代金のような大きな買い物はJALカード(ANAカード)で買うに決まっています。それなのに、その主力カードに疾病治療保険がついていない。旅行系カードなのに旅行保険の条件が他社より悪い。有料カードなのに、無料カードよりも条件が悪いなんて……。このJALカードの海外旅行保険の内容はあまりにもひどいと思いました。

調べてみたらANAカードも疾病治療保険がついていませんでした。あまりにも利用者が多いために、採算が合わずに廃止になったのでしょうか?

JALやANAは旅行の専門会社です。顧客のニーズがまるでわかっていない、というよりは、やはり悪意の設計というべきでしょう。

クレジットカード利用付帯の条件クリア。空港への鉄道代金をクレカで支払う

ほとんどすべての支払いをしているJALカードが旅行会社のくせに疾病治療費の保険がない反面、普段まったくつかっていないクレジットカードでも空港への鉄道代金だけ払えば海外旅行保険の適用になるということがわかりました。

クレジットカードに付帯する海外旅行保険は、なんだかおかしな制度だなあ、と思います。

普段クレカでお支払いをしてくれているお客様にだけ保険を適用したいというのは企業としてもっともなことだと思います。むしろただ乗りしようとする方が悪いのです。こういう裏技的な手口で、普段まったく支払いをしていないのに旅行保険だけ適用される人がいる反面、ふだん使いしている大口のお客様なのに、旅行の費用を口座振替にしたばかりに保険適用されない人がいるのは不公平ではありませんか?

いっそのこと年間50万円以上利用のある方のみ保険適用(自動付帯)とかにすればすっきりするのではないかと思います。

そして最後に一言。

JALカード(ANAカード)よ。おまえらいい加減にせいよ。旅行会社のクレジットカードのくせに、海外旅行保険の内容が、他社の一般カードより劣るってどういうこっちゃ!?

万が一、海外旅行保険を請求することになった場合、普段まったく使っていないクレカ会社に請求するのはやましいじゃないか! 唯一、心おきなく請求できるのが年間何百万円も使っている貴様だというのに、おまいには疾病治療費の補償がついてないだと?

もしも、鉄道代金がクレカで払えなかったらどうするんだ? 他社の海外旅行保険の適用対象外になっちゃうじゃないか! 航空券は貴様で買ったというのに、おまいには傷害治療費用の補償がついてないだと?

顔をあらって出なおしてきなさい! ひどすぎる。使えない!

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