飛翔。ロードバイクは飛ぶことを志向している

ママチャリに乗っていた時には感じなかったことですが、ロードバイクに乗るようになって、これは飛ぶことを志向しているなあ、と感じるようになりました。
ロードバイクのスムーズな動きは、地面を滑るように移動しようとしています。まるで水鳥が水面に着水するときのように。
進化したロードバイクが目指しているのは究極的には摩擦抵抗ゼロの「飛ぶ」ことだと感じます。まるでジェット機が離陸するときのように。浮きあがれないままそのまま走り続けているという印象です。
宙に浮くことさえできればこれまで敵だった空気抵抗を味方にすることができます。空気がなければ墜落するしかないからです。
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ロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。
※本書の内容
●通勤バイク四重苦とは?
●ママチャリ・ダンシング最強伝説
●スピードこそロードバイクのレーゾンデートル。通勤レースのすすめ
●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。体重ライディング理論。体重ペダリングのやり方
●アマチュアのロードバイク乗りの最高速度ってどれくらい?
●ロードバイクは屋外で保管できるのか?
●ロードバイクに名前をつける。
●アパートでローラー台トレーニングすることは可能か?
●ロードバイククラブの入り方。嫌われない新入部員の作法
●サブスリーランナーはロードバイクに乗っても速いのか?
●スピードスケートの選手がロードバイクをトレーニングに取り入れる理由
●デブでうんち(運動音痴)だからロードバイク乗りなのか?
●インポテンツになるという噂と対策
●スティーブ・ジョブズ「知の自転車」。論文の嘘を暴け
●旅サイクリングのやりかた
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HDバー(TTバー)は、スーパーマンに近づくための進化

ロードバイクは風をよけるため、スーパーマンが空を飛ぶように、地面に伏せるようにして走ります。
さらにDHバー(TTバー)は、すこしでも早く走るため、空気抵抗を避けて上半身を伏せて、腕を前に突き出します。
これを開発した人はスーパーマンになりたかったに違いありません。あのアメリカンヒーローのように最終的には空を飛びたいのです。
車輪は仕方なくついているだけです。

