治療するのは日本で!? 病気になる前提で体制を構築する
海外ロングステイの懸念に病気があります。とくにうちの妻は病気がちなので、病気にならなければいいなあ、というよりはむしろ、病気になる前提で体制をとっておいた方がいいと思っています。
これまでに、風邪を引いたり、コロナにかかったり、下痢したり、膀胱炎になったりといろいろありましたが、ショートステイが多かったので、さほど大事にはいたりませんでした。治療するのは日本で、というのが前提でした。
数か月単位の旅行の場合、海外旅行保険に入るのはむしろ前提になってくると考えています。
バリ島。シワシワ&カンジダ事件
バリ島でのこと。行ったシーズンが悪かったのでしょうか、ものすごい湿気でした。水たまりも多くて乾く気配がありません。どうせビーサンだからと、水たまりは避けずに足を突っ込んでいきました。
ところがそんなことを続けていくうちに、なんだか足の裏が痛くなりました。どうしたものかと足裏を見てみたら、驚きました。足の踵に深い皺が刻まれていたからです。人間の体の皮膚のなかでもっとも固いはずの足裏の踵の皮膚がフニャフニャとなって白く浮いたようになっています。そこに地溝のように皺が刻まれているのです。そこが痛いのでした。
乾かせば治るんでしょうが、ものすごい湿気のために乾かないのです。それからはせめて水たまりは避けるようにしましたが……とうとう帰国するまでフニャフニャの足裏はなおりませんでした。かたい踵にあんな皺が刻まれるのを見たのは初めてです。それ以降も一度も見たことがありません。
湿気環境下でカンジダ菌が大繁殖
バリ島のものすごい湿気は、私の足裏をフニャフニャにし、踵に深い皺を刻んだだけではありません。あまりの湿気と暑さにノーパンツで眠っていたのですが、何日かするとなんだか股間が気持ち悪くなりました。見るとなにか内またの皮膚が黒っぽく変色しています。帰国して皮膚科で見てもらうとカンジダという病気でした。
さほど悪い菌ではなく常在菌なのですが、バリ島の猛烈な湿気環境下で大繁殖したもののようです。こちらも塗り薬を塗布して完治しました。
治療は帰国してから?
バリ島での踵シワシワ事件と、カンジダ事件を紹介しました。どちらとも治療できたのは帰国してからです。ショートステイだったからよかったものの、これがロングステイだったらどうだったでしょうか。
カンジダは薬局で市販の薬を塗り、足裏はドライヤーで乾かして、ちゃんとした靴を履くことで、なんとか海外旅行保険をつかわなくても対処できたかもしれません。
しかしベトナムで実際に罹患したコロナウィルスや、腰痛で飛行機に乗れないになって延期を余儀なくされた時など、やはり海外旅行保険に入っておくにこしたことはないと思っています。
ステイ期間が長くなればなるほど、トラブルが発生する確率が高まります。やはりロングステイの場合には、海外旅行保険に入るべきでしょう。