大昔、銀行に勤める彼女がいた。彼女はクレジットカードを使っていて、利用明細を捨てずにちゃんと取っておいて、毎月の明細を入念にチェックする人だった。
みなさんはどうですか? クレジットカードの明細って、詳しくチェックしているでしょうか?
クレカの利用明細を全部チェックするのは実質無理
コンビニの数百円もクレジットカード払いでポイントをためている
最近ではコンビニで買った数百円単位の支払いもクレジットカードで支払ってポイントをためているので、それらすべてをチェックをするのは私の場合、実質無理である。月の明細の総額はたいしたことないのに、こまめにポイントをためているものだからカードの利用頻度はやたらと多いのだ。これらすべてをチェックするのは億劫である。
私の場合は、1万円を超えたケースだけチェックしている。出費のほとんどは旅費なので2か月ほど前の旅行の航空機チケット代や、海外エクスカーションの代金が現地マネーのレートで換算されて引かれている。
逆に言えば1万円以下はノーチェックなので、万が一、私がスキミング詐欺に引っかかっていて、毎月2,500円騙されて支払っていても本人は全然気づかないわけである。
それでも大昔の彼女が銀行業務でクレジットカードの誤請求の場面を見ているように、本人以外の誰かがカードのサインをチェックしているのだろうなあとは思って使ってきた。
ところがどうもそうでもないらしい。こんなことがあった。
マイルを利用して飛ぶ場合、マイルはつかない
パートナーのイロハと私はJALカードを主力に使っている。家の近くにイオン・ショッピングセンターがあるために、提携しているJALのマイルがたまりやすいためである。
二人とも同じJALカードをもっていて、二人ともJAL(ワンワールド)のマイルをためている。海外でワンワールド系列の航空機に乗った時にも、JALカードにマイルをためることにしている。
ある時、実費でワンワールド系航空会社を利用する機会があった。わざわざ実費と断っているのはマイルを利用して飛ぶ場合、マイルはつかないからである。
互いのクレジットカードが入れ替わっているのに気づかずに買い物を続けた
チェックインカウンターの係員に二人ともおのおののJALカードを提出した。カードにはJALマイレージの会員番号が刻印されてある。係員はそれを見てボーディングパスの手配と同時にマイルの加算もしてくれるわけである。
ところが返却された私とイロハのクレジットカードが逆であった。見た目は全く同じカードであるために裏の署名をよく見ないと気づかないのだ。
旅の間、互いのクレカが入れ替わっていることをずっと気づかずにたくさんの支払いをしてしまった。料理の代金を、ショップの代金を、現地ツアーの代金を、すべてイロハのカードで払ってしまった。当然ハルトのサインで払ったわけである。
カードのサインなんて誰も見ていない。泥棒がカードを盗んで、自分のサインで正常に買い物ができる
これでは正常に支払われるはずがないと私は思った。こんなことがまかり通れば泥棒がカードを盗んで自分の名前で買い物し放題ということになる。
心配だった。国内ならば後でなんとか対応できるが、海外でのことである。支払いが不調に終わったら、代金がもらえない海外ショップは困るのではないだろうか?
ところが後日、私のクレジットカードの利用明細を見ると、お色気ヒモパンで有名なヴィクトリア・シークレットに支払いの履歴があった。もちろんそんなヴィクシーのショーツなんておれは買っていない。
私の知らないところでイロハが買っていた。もちろん彼女のカード利用明細にも私が払ったはずの現地ツアー代金や食事代などが請求されていた。
誰もクレジットカードのサインなんて見ちゃいない。購買者も、お店も、クレジットカード会社も、引き落とし銀行も、サインなんて誰も見てはいないようだ。だからこそ私のカードからイロハがサインしたはずのお色気ヴィクシー・パンティーの料金が差し引かれているのだ。
もちろん文句を言うつもりはない。むしろ盗難・無銭飲食にならずにちゃんと支払われていてよかったと思ったくらいである。
でもクレジットカードを紛失したら、本気で利用を止めないと危ない。あなたのカードは誰のサインでも素通りして使われてしまいますから。
気をつけてください。
クレジットカードの選び方
クレジットカードはその人の「使い方」「生活パターン」によって選ぶべきカードが違います。こんなクレジットカードもありますよ。
※農協をよく利用する方におすすめ。