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ドラクエ1リメイクの超高評価。安易に改悪せず、よくぞソロプレイを貫いた!

ドラクエ的な人生の管理人が語るドラクエ1リメイク

このブログのタイトル『ドラクエ的な人生』はもちろんJRPGの名作『ドラゴンクエスト』からいただいています。私は元ゲーマーですが、プレイステーションもニンテンドースイッチも持っていません。しかしドラクエ1のリメイクだけは、なんならそのためにプラットフォームを買ってでもやろうと心に決めていました。私の人生の岐路にあったゲームであることに間違いないからです。私のもっとも好きなドラクエはファースト・ドラクエ、ドラクエ1です。その理由については後述します。

プレイしたのはパソコン版。先行予約して購入しました。ゲーミングパソコンなのでスペックは最新プレイステーションをはるかに凌駕しています。モーマンタイです。しかもsteam版は先行予約すると「しあわせのくつ」がもらえるという特典付きです。しあわせの靴はただ歩いているだけで経験値をもらえるというレアアイテム。フィールドを踏破するのが好きな私にとって、「しあわせのくつ」は本当に幸せを感じるアイテムでした。これを予約特典につけたアイディアを高く評価したいです。時間の無題に思える寄り道中にも経験値がたまっていくのですから、たまりません。

タイマンプレイ、タイマン戦闘がきつすぎる

基本的に私はすべてのドラクエをプレイしています。最新版のドラクエ11もプレイしているので、四人で戦闘に参加するスタイルに慣れています。そういう人がドラクエ1のタイマン戦闘をやると……つらいね。一対一のタイマン戦闘

私の主人公のアドル(赤毛のアドル。Ysから頂戴しました)を一度も殺すまいと慎重にプレイしたのですが、何度も殺してしまいました。すまん! 正直タイマンプレイがきつかったです。攻撃も回復も一人で行うため、相手の攻撃力が強いとこちらは攻撃する暇がありません。ひたすら回復呪文ばかりとなえることになります。相手の攻撃力がこちらの回復力を上回った場合、HPを削られ、じり貧となっていく未来が目に見えるのです。何度も「死んでしまうとはなさけない」という羽目になってしまいました。

ハルト

なんでベホマないのよ。回復しきれないじゃないのよ(泣)。バフ(補助呪文)なんてかけてる暇ないじゃん。攻撃力で倒しきるしかないでしょ、このタイマン・・・

バフ(補助呪文)は複数人いてこそ使える呪文なんだなあ、と痛いほど思い知りました。タイマン中に攻撃と回復以外のことをやっている余裕なんてどこにありますか? 複数人プレイのドラクエ3リメイクをほとんど死なずにクリアした経験と較べても、アドルは信じられないほど何度も死にました。む、無念……。

ザコ敵でも、4、5人出てくると、それだけで死んでしまうこともありました。ボス相手なら再挑戦して何とか勝ち返すこともできましたが、フィールド上のいきなり全滅(といっても独りだけど)は避けがたかったです。

そして同時に、いままではたったひとりのラスボスを複数人でボコしていたんだなあ、と逆の立場になって、彼の辛い立場がよくわかりました。四人もの敵に同時に攻められてつらかったろうなあ、歴代のラスボスよ。

しかし、それでも安易にローラ姫を戦闘に参加させるなど複数プレイにせず、ソロプレイを貫いた制作陣を高く評価したいと思います。複数人バトルにしたら、他のドラクエと一緒になってしまいますからね。

ソロプレイ。あの孤独感がいい

私がなんでドラクエシリーズで1が好きなのかというと、やっぱりソロプレイだからです。

ドラクエ3で「地球のへそ」を攻略するとき、一時的にソロプレイになりますよね? 私はあのシーンがとても印象に残っているのですが、ドラクエ1ではずっと「地球のへそ」状態が続きます。いつもひとり。自分にできることが、できることの限界。Alone孤独のサバイバー状態です。終始ひとり。頼れるのは自分だけ。そのキャラクターの状態が、ちょうどお受験の時代だった自分と重なって、もっとも感情移入できたせいでしょう。

ゲームの中毒性。一日一時間よりも、一気に終わらせてしまった方がいい

私は今はもうゲーマーではないのですが、やはりドラクエはやりはじめるとたちまちゲーム廃人化しました。朝起きてから、夜寝るまでずっとドラクエばかりやっていました。寝ても覚めてもドラクエのことばかり考えていました。ああ、この「目の前に明確な目的があって、単純作業の繰り返しで達成できるとわかっていて、達成した姿が目に浮かぶ状態」が中毒のもとなのだなあ、と痛感しました。

むかしは「ゲームは一日一時間」なんて標語のように言っていたものですが、こういう中毒性のあるゲームはどっぷり浸かって短時間クリアしてしまったほうが心の健康にいいと思います。一日一時間だったらクリアまで100日かかるじゃないですか。それよりもどっぷり漬かって一週間ぐらいで終わらせてしまった方が、その後の社会復帰に影響は少ないのではないでしょうか。

たとえばお受験世代の母親が、子供にドラクエを一日一時間と制限するのはどうなんでしょう? クリアまで100日もドラクエ世界のことを思い続けることになります。その間、受験勉強に手がつきません。それよりもどっぷり漬かって一週間でぱっぱと終わらせてしまった方が、また受験戦争に戻りやすいのではないでしょうか。どっちの子の成績がいいかといえば、一週間で終わらせてしまった方の子なんじゃないかな、と私は思います。

エンディングの感動はもどってこない。幼い日々が戻ってこないように

ドラクエ1リメイクの作品世界にどっぷり漬かって、四日間でクリアしました。されど若い頃に感じたエンディングの感動はもどってきません。

ネタがばれているということも大きいんでしょうが、それ以外のなにかもあるのでしょう。だから若かりし頃の経験が大切だというんですよね。

私は読書家ですが、中年以降に世界名作文学を読んでも、そんなに感動しないです。人生を変えるほどのパワーなんて世界文学のどこにもありませんでした。でも若い頃に読んでいたら違ったかもしれません。

まあ、これが人生だってことでしょう。

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『ギルガメッシュ叙事詩』にも描かれなかった、人類最古の問いに対する本当の答え

(本文より)「エンキドゥが死ぬなら、自分もいずれ死ぬのだ」

ギルガメッシュは「死を超えた永遠の命」を探し求めて旅立ちますが、結局、それを見つけることはできませんでした。

「人間は死ぬように作られている」

そんなあたりまえのことを悟って、ギルガメッシュは帰ってくるのです。

しかし私の読書の旅で見つけた答えは、ギルガメッシュとはすこし違うものでした。

なぜ人は死ななければならないのか?

その答えは、個よりも種を優先させるように遺伝子にプログラムされている、というものでした。

子供のために犠牲になる母親の愛のようなものが、なぜ人(私)は死ななければならないのかの答えでした。

エウレーカ! とうとう見つけた。そんな気がしました。わたしはずっと答えが知りたかったのです。

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ファミコン版のファーストドラクエでは、最後に王様に語りかけると、こちらに選択権なく、ストーリーがエンディングまで一方的に展開されます。喋らなかった男が最後に「いいえ。わたしのおさめるくにがあるなら それはわたしじしんでさがしたいのです」とだけ喋って、姫を抱いて、ファンファーレが鳴り響く中を、旅立つ

すぎやまこういちの名曲のあと、The END と画面に表示されて、どんなコントロールもできなくなって、いっさい動かなくなるフリーズがよかったんだけどな。

現代のゲームは「その後もつづきます」みたいで、プレイヤーにやさしいんだろうけど、しめくくりがわからないというのが欠点に思えます。そういうのが感動を損ねるんだけどな。

主人公はローレシアではなく、私たちの心の中に去っていった

パート1の主人公はどこへ去って行ったのでしょうか。海の向こうに旅に出てローレシアを建国するっていうのが公式回答なんでしょうけど、私は「仮想世界から、現実世界に旅立った」「アレフガルドを去って私たちの心の中に来た」と解釈しています。アドルの冒険は私たちの肉体を駆って続いているのです。

たいへんだったけど、もう一度プレイできてよかった。なつかしやつらに会えた。

GREAT!!
YOU REGAINED PEACE TO THE WORLD!
BUT YOU DECIDED TO START ON A NEW JOURNEY.
MAY GOD BE ALWAYS WITH YOU!

この英語メッセージだけは残してほしかったです。

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本書の内容

・「ユーミン主義(遊民主義)」→ 限りある時間の人生を、遊びながら生きていく方法。
・「プアイズム(ビンボー主義)」→ お金を使わないからこそ、人生はより楽しくなる。
・「新狩猟採集民としての新しい生き方」→ モノを買うという行為で、どこででも生きていける。
・「お客さまという権力」→ 成功者にも有名にもならなくていい。ただお客様になればいい。
・「スマホが変えた海外放浪」→ なくてよし、あればまたよし、スマートフォン
・「強くてニューゲーム」 → 人生ゲームをもう一度はじめからプレイする方法。
・「インバウンド規制緩和」→ 外国人の感受性が、日本を自由に開放してくれるのだ。

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