ドラクエ的な人生

さらば「びわ湖毎日マラソン」※祝日本新記録達成

この記事を書いている日、伝統の「びわ湖毎日マラソン」が現行コースでの最終戦を迎えました。びわ湖毎日マラソンは国内で最も歴史の長いマラソン大会ですが、「大阪マラソン」との統合が決まり現在のコースで開催されるのは今回が最後なのだそうです。「大阪マラソン」が「東京マラソン」のようなブランドになるための一環でしょうか。

まさに昨日「マラソンのフォームはプロに学べ」というエリートランナーのピッチを三拍子でカウントする方法の記事をリライトしたばかりだったので、その流れで試合をテレビ観戦させてもらいました。

「マラソン大会の出場資格を持ちタイムで規制して大会をブランド化せよ」というわたしの主張をまさに体現した大会であり、走れるだけで選ばれた選手の証であるという伝統のマラソン大会でした。

市民ランナーもマラソンの持ちタイム2時間30分以内という驚異的なタイムをクリアしての出場です。わたしが雑誌『ランナーズ』で取材していた人たちがちょうどこのタイムでした。女子だったら優勝してもおかしくないレベルの選手たちです。そういう人たちが必死に走る姿にも感動しました。

現行コースの最終大会ではなんと日本新記録が更新されて、大会の歴史の最後の一ページに大輪の花を飾りました。鈴木健吾選手は最後までストライドが落ちることなく、大迫傑の日本記録を大きく更新する2時間4分56秒でのゴールでした。いや、興奮しました。お見事でした。

それと同時に驚いたのは10位に入った川内優輝選手です。わたしはだいぶ前に書いた記事で「川内優輝はプロになってもタイムは伸びないだろう」と予言しています。年をとるとピッチは変わらなくてもストライドが落ちるからプロになって練習量が増えてもタイムは伸びない、そんなに甘くないという記事です。ところがテレビで見ていたら猛牛のような知っている人がゴールに飛び込んできてビックリしました。もうとっくに後方に沈んでいると思っていた川内選手でした。「え。いつの間に? こんなに早くゴール?」とびっくり仰天でした。見事に自己ベストを更新したそうです。いや参りました。脱帽です。

※ちなみにわたしは川内大好き。

わたしは「福岡」や「びわ湖」に出場できるようなランナーではありませんが、福岡国際マラソンを勝手に完走したように、いつか「びわ湖毎日マラソン」も勝手に完走したいと思っていました。現行コースでのレースはこれで最後でも「勝手に完走」はいつでもできます。

「びわ湖毎日マラソン勝手に完走」そのときに今日の最後の「びわ湖毎日マラソン」のことをきっと思い出すと思います。終始トップを力強く走り続けた鈴木健吾選手と、10位でゴールに飛び込んできてビックリした川内優輝選手のことを。

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※雑誌『ランナーズ』の元ライターである本ブログの筆者の書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。

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Bitly

星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。そして生きるよろこびに満ち溢れたあなたの走りを見て、自分もそんな風に生きたいと、あなたから勇気をもらって、どこかの誰かがあなたの足跡を追いかけて走り出すのです。歓喜を魔法のようにまき散らしながら、この世界を走りましょう。それが市民ランナーという走り方です。

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