ドラクエ的な人生

旅の必需品。地図と磁石のこと。

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか?

イロハ「放浪の旅人だと思われているから、行くあてもなく偶然の出会いに身を任せて彷徨っていると思われていることが多いよね。私たち。『深夜特急』みたいに著名な観光地にはほとんど行かず、市場や地元の庶民の生活とふれあうことを一番の楽しみにしているみたいに思われている」

ハルト「当たっているのは市場には間違いなく行くってことぐらいだ(笑)。実際には地図と磁石を持ち歩いて、あてもなく彷徨ったりしてはいないよね」

イロハ「著名な観光地、見たいもん」

ハルト「そりゃそうだ。

昔、靖国神社に行こうとして場所を調べたら、日本武道館の目の前にあって驚いたことがある。日本武道館には何度も行ったことがあったのに、何度も目の前を通っているのに、そこに素晴らしいもの(靖国神社)があることに気づかず素通りしていたんだ。地図を見ないで歩くというのは、こういう危険性がある」

イロハ「ローマの『トレビの泉』だって、一本裏の路地をぶらついていたら、気づかずに素通りしちゃうよ。後で、ああ、ちょっと寄り道して見ておけばよかったと絶対に後悔すると思う」

ハルト「実際におれはニューヨークのエンパイアステートビルを素通りしたことがあるよ。キングコングが美女とともによじ登った摩天楼の象徴だから、展望階には行けなくても、1階ぐらいには行けるだろうと思って、わざわざ地図を見ながら訪れたんだ。一度でも行っておけば、メディアでエンパイアを見るたびに、その日のことが思い出されると思ってね」

イロハ「あんな目立つ建物を素通り??」

ハルト「想像してみてよ。たとえそれが50階建ビルであろうと100階建ビルであろうと、すぐそばを歩く者にとっては、隣に巨大な壁があるだけっていうの、想像つく?」

イロハ「富士山を登っている時には富士山は見られない、みたいな話し」

ハルト「ニューヨークは格子状の区画に高層ビルが林立していて、歩道を歩く者にとっては、どのビルの頂上も近すぎて所詮は見えないから、ありふれたビルのひとつだと思ってエンパイアの前を素通りしちゃったんだ」

イロハ「地図を見ていなかったら、素通りしたことさえ気づかないわね」

ハルト「その通り。だから絶対に地図を見て歩かないともったいないんだよ。地図を見ないと、すぐそばに素晴らしいものがるのに、素通りしてしまうんだ」

イロハ「方位磁石を持ち運ぶのも、その時の教訓から? NYの碁盤目状のコンクリートジャングルの中で方位がわからず、どっちに歩いていいかわからなくなった話をよく持ち出すけれど」

ハルト「最近、方位磁石が大活躍するのは地下鉄で降りた時だね。目的地が駅から見て北東にあるのか、南西にあるのかは地図を見ればわかるから、どの出口から出れば最適なのか方位磁石が教えてくれるよ」

イロハ「地下鉄の出口はたくさんあるから、真逆から出ると信号たくさん渡って目的地に行かなきゃならなくて苦労するもんね」

ハルト「SIMをつかってスマホでやるのがスマートなんだろうけどね」

イロハ「そういうところは『深夜特急』みたいなんだよな〜」

ハルト「人と触れ合うことが旅なのさ」

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