ドラクエ的な人生

POORISM。プアイズム。貧乏主義者(ビンボー主義)

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POORISM(プアイズム)。貧乏主義(ビンボー主義)と、貧乏とは違う

私が標榜する「貧乏主義」(ビンボー主義)について述べておきます。これを私は英語でPOORISM(プアイズム)と名付けました。貧乏のpoorと、主義を意味するismからなる私の造語です。

貧乏主義というのは貧乏とは違います。貧乏というのは買いたいものを買うお金のない人のことですが、貧乏主義者は買うお金があっても買わない人のことです。「人生に必要とするモノはもうすでに持っている」と考えている心の豊かな人が貧乏主義者です。買いたいものを即決して買うのではなく、熟慮の上で買わない選択をする人のことです。そういう意味ではミニマリストに近いものがあります。

貧乏主義とミニマリストの違いは、食生活に顕著に現れます。ミニマリストはゴミ排出量にこだわりますが、貧乏主義者は健康愛好家です。ごみの排出量は気にしません。フェアトレードなんて大嫌い。貧乏主義者はステーキじゃなくて納豆を食べます。刺身じゃなくて豆腐を食べます。貧乏だからこの選択をしているのではありません。食費がかからないのは健康を考えた結果、たまたまです。それが健康にいいのならお金を使ってもいいと考えています。しかしたいていの場合、粗食ほど体にいいと思って間違いありません。究極的には「食べない」(一日一食)ということも選択肢に入っているのが貧乏主義者です。

断食。エンザイム。オートファジー現象。血管内プラークで生きていく断食派の悟りの境地について

このように貧乏主義者になれば、生活にお金がかかりません。たとえFIRE達成していても貧乏暮らしを続けます。というか、貧乏暮らしを苦も無く続けられるからこそFIRE達成することができるのです。

FIRE! 隠居の本質は仕事を辞めることではなく、人間関係の位置を占めることを望まないということ

余暇にもお金を使いません。たとえば元祖貧乏主義者である私の趣味はランニングと読書です。

※趣味のランニングの本

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※雑誌『ランナーズ』の元ライターである本ブログの筆者の書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。

「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか?
いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状を打破し、自己ベスト更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」って何?
●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム?
●ピッチ走法よりもストライド走法! ハサミは両方に開かれる走法。
●スピードで遊ぶ。スピードを楽しむ。オオカミランニングのすすめ。
マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く走ることができるようになります。
※カルペ・ディエム。この本は「ハウツーランニング」の体裁をした市民ランナーという生き方に関する本です。あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。

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星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。そして生きるよろこびに満ち溢れたあなたの走りを見て、自分もそんな風に生きたいと、あなたから勇気をもらって、どこかの誰かがあなたの足跡を追いかけて走り出すのです。歓喜を魔法のようにまき散らしながら、この世界を走りましょう。それが市民ランナーという走り方です。

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※趣味の読書の本

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(本文より)知りたかった文学の正体がわかった!

かつてわたしは文学というものに過度な期待をしていました。世界一の小説、史上最高の文学には、人生観を変えるような力があるものと思いこんでいました。ふつうの人が知り得ないような深淵の知恵が描かれていると信じていました。文学の正体、それが私は知りたかったのです。読書という心の旅をしながら、私は書物のどこかに「隠されている人生の真理」があるのではないかと探してきました。たとえば聖書やお経の中に。玄奘が大乗のお経の中に人を救うための真実が隠されていると信じていたように。

しかし聖書にもお経にも世界的文学の中にも、そんなものはありませんでした。

世界的傑作とされるトルストイ『戦争と平和』を読み終わった後に、「ああ、これだったのか! 知りたかった文学の正体がわかった!」と私は感じたことがありました。最後にそのエピソードをお話ししましょう。

すべての物語を終えた後、最後に作品のテーマについて、トルストイ本人の自作解題がついていました。長大な物語は何だったのか。どうしてトルストイは『戦争と平和』を書いたのか、何が描きたかったのか、すべてがそこで明らかにされています。それは、ナポレオンの戦争という歴史的な事件に巻き込まれていく人々を描いているように見えて、実は人々がナポレオンの戦争を引き起こしたのだ、という逆説でした。

『戦争と平和』のメインテーマは、はっきりいってたいした知恵ではありません。通いなれた道から追い出されると万事休すと考えがちですが、実はその時はじめて新しい善いものがはじまるのです。命ある限り、幸福はあります——これが『戦争と平和』のメインテーマであり、戦争はナポレオンの意志が起こしたものではなく、時代のひとりひとりの決断の結果起こったのだ、というのが、戦争に関する考察でした。最高峰の文学といっても、たかがその程度なのです。それをえんえんと人間の物語を語り継いだ上で語っているだけなのでした。

その時ようやく文学の正体がわかりました。この世の深淵の知恵を見せてくれる魔術のような書なんて、そんなものはないのです。ストーリーをえんえんと物語った上で、さらりと述べるあたりまえの結論、それが文学というものの正体なのでした。

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ランニングは、ほとんどお金がかかりません。ランニングシューズもボロボロになるまで一足を履いていますし、服はワークマンの作業服で走っています。私は読書家でもありますが、読みたい本は本屋ではなく図書館にあるので、まったくお金がかからないのです。

図書館に蔵書がない読みたい本をネット通販で買う

このように趣味の時間の大半を無料で過ごしているというわけです。貧乏主義者の定義がなんとなくわかっていただけたでしょうか。

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貧乏なのではなく、貧乏主義者なのだ

私は世界30か国100都市以上を旅してきた旅人です。そういう体験を話すと、ときどき「お金持ち」と思われることがあります。たしかに旅費だけ見ればお金持ちかもしれません。交通費には惜しみなくお金を使っています。けっして貧乏人ではありません。

しかし飛行機はLCCですし、ホテルは安宿です。移動は電車やバスですし、夜行便を使って宿泊費を浮かせることを常に考えています。

リッチなホテルに泊まるよりも安宿に泊まった方が楽しいという感受性を涵養しています。リッチなホテルというのはヒルトンだろうとシェラトンだろうとどこも似たようなもので快適な反面、何も記憶に残りません。ところが安宿はエアコンがなかったり、蚊に襲撃されたり、臭かったりしますが、写真に残したいような思い出のホテルは安宿ばかりです。

【温泉マークの連れ込み旅館】安宿はおもしろい。貧乏旅行はやめられない。

訪問都市、訪問地も貧しい場所のほうが楽しいと感じます。スラムのような場所のほうが高級住宅地よりもずっと楽しくないですか? 高級住宅地はプライバシーが確保されているから散策しても何も見えませんが、貧民窟では人間の姿がむき出しになっています。

タイやベトナムなどが経済発展して、旅人としてはがっかりしています。カンボジアのような貧しい国のほうが旅していて楽しいからです。経済発展すると、だんだんアメリカに似てくるんですよ。つまりそれは日本に似てくるということです。すると旅がつまらなくなります。

違っていたほうが面白いに決まっています。円のパワーが発揮される国ではかつて「笑っちゃうぐらい物価が安い」ということがよくありました。しかし今、日本が逆に笑われる立場になっていますね。物価が安くて笑いものになっているという……。

国内旅行も行きまくっていますが、基本的には車中泊をしています。一般道を走ればガソリン代だけしかかかりません。とても安上がりですよ。

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本ブログの筆者はYouTubeで動画を配信しています。

【車泊でGO!! Vehicle Night】

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遊んでいる割にはお金を使っていません。逆にいえばお金を使わないからこそ遊ぶことができるのです。こういうのを貧乏主義者といいます。けっして貧乏なのではなく。

リッチな場所は「似てる」のでぜんぜん記憶に残りません。面白かったり、衝撃を受けたり、記憶に残っているのは貧乏な場所ばかりです。そういう場所のほうが楽しめる人は貧乏主義者といえるでしょう。

あなたは貧乏主義者ですか?

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