フリーWi-Fi網さえ整備してしまえば、それはレガシーになる
大阪関西万博で園内のフリーWi-Fiが全然ダメだったという話しをしました。
2021年に開催された東京オリンピックでは、語学に堪能な人たちがボランティアとして大募集されました。しかしそんな高度なスキルをもった人材を無償で集めようとするなんていうムシのいい手をつかわなくて、パブリックフリーWi-Fiを充実させたらよかったんじゃないでしょうか?
そりゃあオリンピックや万博は国家的な大イベントですし、ひとりの人間の生涯で自国開催なんて何度も経験できることではないから、バイリンガルやトリリンガルの人がボランティアで通訳に協力してくれたかもしれません。しかしそれは一回きりのことでしょう。それでは何のレガシーも残りません。しかしフリーWi-Fi網さえ整備してしまえば、それはずっと使えるじゃないの? ものすごい数の訪日外国人の人たちがそれを使えます。
1964年の東京オリンピックの昔は、開催にあわせて首都高速や新幹線の整備を急いだと聞きます。しかし今は道路・鉄道網なんかよりも、パブリックフリーWi-Fi網を充実させるほうが優先順位が上でしょう。
Wi-Fi網の整備なんて、社会インフラ整備よりは、お金もかからない
大阪関西万博だって世界各国から人が訪れていますが、フリーWi-Fiさえあれば、通訳の人をそんなに用意する必要ないじゃないですか。ネットにさえ繋がっていれば、翻訳アプリも、音訳アプリもあります。音声も認識して発音までしてくれるのですから超便利。
逆にスマホはネットに通じていないと、ほとんどカメラとメモ帳と音楽プレイヤーぐらいにしかなりません。
万博の入場券も電子QRコードでした。私はスクショしていたから非ネット環境でも入場できましたが、それを忘れていたら外国人なんてどうするんでしょうか? 私は外国ではほぼオフラインです。フリーWi-Fiがなかったら、ホームページからチケットの画面を呼び出すことができません。激込みの入場ゲートでフリーズしてまわりに迷惑をかけることになります。
韓国などは首都近辺ではフリーWi-Fiが充実しています。その費用はソウル市が公費でまかなっているのです。日本もまずは万博のような国際イベントから、そして大都市から、公費でフリーWi-Fiを充実させるべきでしょう。
東京オリンピックで新幹線や首都高速道路ができたように今度はWi-Fiを整備してくだされ。それがデジタル化社会ってことじゃないですか。そういうのが遅れているから、日本はデジタル後進国だって言われるんですよ。
Wi-Fi網の整備なんて、社会インフラ整備よりは、お金もかからないことでしょうに。