パートナーのイロハの指輪がクルリと半回転するというので、指輪を購入したジュエリーショップに行った。
ダイヤモンドが嵌めてあるので、上下がはっきりしている。こういう上下がはっきりした指輪は回転すると困るのだ。
宝石なしのリングならくるくる回転しても問題ないのだろうが、宝石が斜めになっていたら却ってみっともない。
私たちが指輪を購入した宝石店では、購入後2年以内に、一度かぎりサイズの変更を承ってくれるというサービスがついていた。
それを利用してイロハは指輪の(アームの)サイズを変更しようというわけである。
ちなみに私ハルトは指輪をする習慣はない。この世には習慣がないからこそわかることもある。
そもそもどうして指輪は丸いのであろうか?
女性の方は疑問に思わないのかしら?
指が丸くないのに、指輪が丸いのは、おかしくないですか?
シンデレラフィットなんてありえないだろう。
大昔ならともかく、今はなんでも個人フィットの時代である。
手指は第二関節あたりがもっとも太いのだから、そこを通過する丸いリングが、その先(痩せた基節骨)でクルクル回転してしまうのはあたりまえではないか?
手指は付け根にいくほど太くなる人もいる
宝石店の店員さんに、その疑問をぶつけてみた。
普段、指輪をしない男性だから、恥ずかしくもなく疑問をぶつけることができるのである。
ハルト「指は第二関節が一番太くその先は細くなっているのだから、太い関節を通った指輪がその先でスカスカ回転してしまうのはあたりまえではありませんか」
店員さん「そうとは限りません。指は根元に行くほど太くなっている人もいますよ」
なるほど、人の体形がそれぞれであるように、手指のカタチもいろいろあるんだなあ。
自分の指を見て、第二関節が一番太く根本は細くなっているから、みんなそうだと決めつけたが、人によっては関節から先がもっと太くなっていく人もいるらしい。
つまり「スカスカで、回転してしまうのはあたりまえ」ではないのだ。
根元にいくほど太くなっている指を持っている人がサイズを決める場合には、指輪がはまる位置の指の太さで決めるのだそうだ。
なるほど、勉強になりました。
指のカタチにあわせて指輪のアームのカタチを調整すればいいのでは?
第二関節が一番太い私のような指もあれば、根元に行くほど太くなる指の人もいるのか。
個人差があるというわけである。なるほど、わかりました。
だったら個人個人それぞれのかたちで指輪のアームを調整すればいいじゃん。
今やパーソナルな設定が当たり前の時代なんだから。
たとえば虫歯の詰め物は、人それぞれの歯のカタチ、虫歯のカタチにあわせて調整していますよね。
指輪もそれと同じように、個人の指のカタチにあわせて調整すればいいではないですか。
私の指のカタチは、明らかに台形をしています。横のサイズよりも、縦のサイズの方が明らかに長い。
そういう台形のかたちをした指に丸いリングをはめても、ぴったりとフィットするはずがありません。辺長の長いところにあわせて円のサイズが決定するわけだから。
無料でサイズ調整してくれるサービスまで付帯してくれるなら、最初から丸くないリングで個人にフィットした指輪をつくってくれればいいのに。
私はそう思ったのである。
そうすれば指輪により一層愛着も湧くだろうに。他の誰も嵌められない、あなただけにシンデレラフィットした指輪ならば。
他社ではなく、そういうサービスをしてくれるジュエリーショップで、指輪は買いたいと思いませんか?
服だって安い服は既製品で服に人が合わせるけれど、高い服はオーダーメイドで人に服があわせるじゃん。
ダイヤの指輪なんて、高い服よりももっと高価なのだから、オーダーメイド服のようにリングのアームを個人の指のカタチにそろそろあわせたらどうなのでしょうか?
センターストーンが一個だけある指輪だから表の顔が決まってしまって、回転するとカッコ悪い指輪になってしまう。
もし今までのように丸いリングを買わざるを得ないとすれば、アーム全面に装飾があれば、どれだけ回転しても関係ありません。
指輪の回転が気になる人はそういう指輪がおすすめです。

