ドラクエ的な人生

夏の海岸、真夏のプール。下焼きしたのに背中の皮がベロっと剥けたのだ

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住むなら四季のある場所がいい。エアコンにあまり頼らない暮らし

住むなら四季のある場所がいい」と言った人がいた。なるほど今ならその気持ちがよくわかる。アラスカなんか冬と夏しかない感じだもの。世界は四季がある場所ばかりではないということがよくわかる。

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四季があるところに住みたいというのは、四季を楽しみたいということである。ところが今の大半の日本人は夏はエアコンの効いた室内で過ごし、冬もエアコンの効いた室内で過ごす人が大半である。これでは「春と秋だけの場所に住みたい」と言っているようなものである。四季のある場所に住んでいる甲斐がない。

四季を楽しまなければ……。それにはエアコンにあまり頼らない暮らしをすることだ。そして季節のイベントを目いっぱい楽しむことである。

日焼け対策の下焼き。

というわけで、夏といえば海と山。今年は山は槍ヶ岳に登った。

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日焼け対策の下焼き。常住坐臥ハワイ生活としての海パン暮らし

そして海である。プールである。四季を楽しむ者として、夏の間にぜったいにプールと海に一度は行こうと思っていた。海パン一丁でカッコよくプールサイドで過ごすためにダイエットにいそしみ、肌を小麦色に焼いた。

かつていきなり海に行ってこんがり日焼けしたのはいいが、その後、肌がボロボロに向けてひどい目にあったことがある。そうならないように、じょじょに日焼けして肌を鳴らすことにした。いわゆる下焼きである。

私の場合、夏中、日々のランニングをランシャツで走った。そして三日に一度は網のシャツで走った。とくにアミアミのノースリーブはほとんど裸で走っているかのように下焼きに貢献してくれたはずであった。

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※雑誌『ランナーズ』の元ライターである本ブログの筆者の書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。

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あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
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どんなレースに出ても自分よりも速くて強いランナーがいます。それが市民ランナーの現実です。勝てないのになお走るのはなぜでしょうか? どうせいつか死んでしまうからといって、今すぐに生きることを諦めるわけにはいきません。未完成で勝負して、未完成で引退して、未完成のまま死んでいくのが人生ではありませんか? あなたはどうして走るのですか?
星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。そして生きるよろこびに満ち溢れたあなたの走りを見て、自分もそんな風に生きたいと、あなたから勇気をもらって、どこかの誰かがあなたの足跡を追いかけて走り出すのです。歓喜を魔法のようにまき散らしながら、この世界を走りましょう。それが市民ランナーという走り方です。

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さらに部屋では半裸(海パン一丁)で過ごしていた。これは常住坐臥ハワイのビーチにいるかのように過ごそうというスピリッツの持ち主であることも関係するが、ビーチやプールでの下焼きのつもりでもあった。

さてこれで準備万全である。細工は流々、仕上げを御覧じろ。

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プールやビーチで真っ白い肌だと恥ずかしい。小麦色の肌こそ最高のファッション

下焼きして小麦色の肌になったので、何の心配もなく、8月の下旬、プールに行ってきた。「埼玉の海」しらこばと水上公園である。

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そして9月上旬、海にも行った。九十九里浜の海である。千葉の夏の海はサーフィン天国であった。

九十九里浜では、日焼けしたおじさんがヤシの木の下で半裸でキャンプチェアに座ってくつろいでいた。まるでポリネシア人のように。そうだ、そいつがやりたかったんだ、おれも!

なんちゃってサーファー。見た目だけでもサーファーのようになりたい!

プールや海辺でも小麦色の肌をしているのでまったく恥ずかしくなかった。これが真っ白な肌だと恥ずかしいよね。「筋肉は最高のファッション」という言葉があるが、プールやビーチでは小麦色の肌こそどんなサーフブランドにも勝る最高のファッションだ。

準備の勝利である。下焼きバンザイ!

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大量の垢と思ったら皮膚が剥けていた。

そう思って九十九里浜で過ごした夜に、勝浦の「つるんつるん温泉」という名湯で長湯した。なんだか背中がかゆかった。さすが名湯つるんつるん温泉である。こんなにもすぐ効果が出るのかと感心した。首の下のあたりが痒いので掻くとボロボロと垢が出てきた。普段は烏の行水だし、体をタオルでこすり洗いしないので、名湯効果でこんなに垢が出るのかとびっくりした。驚くほど垢が出たので。あまりにも垢が出るので嫁に見てもらったところ、なんと垢ではなく皮膚が剝けていた。

ハルト

ええっ。あれほど対策してきたのに。

ずっと海パン一丁の裸族で過ごして、準備万端整っていたのに

ショックであった。対策を忘れて、不意打ちくらったように、皮がむけるのならば仕方がない。しかし私は十分に対策してきたのだ。アミアミのランシャツで外を走り、家の中でも半裸で過ごしていた。これ以上の対策はできないというぐらい下焼きして海に行ったのである。

しかし……それでも駄目であった。十分に焼けていたのに、海の太陽の下で皮が剝けてしまったのだ。

今後は色気のまったくない日本女性のようにラッシュガードを着て肌を出さずにプールやビーチに行こうと思う。おれの弱い皮膚では、太陽の下で裸族として過ごすのは無理だ。

目いっぱい四季を楽しもうと思っても、花粉症のおれは春先を楽しむことができない。それと同じように、おれの皮膚では、真夏のビーチやプールで半裸で過ごすのは無理だ。

めいっぱい準備したのに皮膚が剥けてしまった。

ああ、ビーチで半裸で過ごしたかった。裸族になりたかった。

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