『氷点下で生きるということ』(LIFE BELOW ZERO°)の魅力、内容、評価、感想、ツッコミとやらせ疑惑

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『ドラクエ的な人生』とは?

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書籍『市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座)』。『通勤自転車からはじめるロードバイク生活』。小説『ツバサ』。『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』『読書家が選ぶ死ぬまでに読むべき名作文学 私的世界十大小説』『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』。Amazonキンドル書籍にて発売中。

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目次
  1. 真夏に冷房のきいた部屋でかき氷を食べながらパンツ一枚で見るコンテンツって何かありますか?
  2. 『氷点下で生きるということ』は、現代の「ウォールデン 森の生活」(ヘンリー・デビッド・ソロー)か?
  3. 『氷点下で生きるということ』は、リアルな「Dr.STONE」か?
  4. 北極圏の『ALONE~孤独のサバイバー~』か?
  5. 『ザ・山男』との違い。お金にがめついか、暮らしが生き甲斐か。
  6. 世界一豊かなアメリカだからこそ、アメリカ人だからこその番組。
  7. 『氷点下で生きるということ』(LIFE BELOW ZERO°)の用語の基礎知識
  8. ワイズマンのエリック・サリタン氏
    1. エリック・サリタン氏の高価な所有物
    2. エリック・サリタン氏に対する感想
  9. キャビクのスー・エイキンズ女史
    1. スー・エイキンズ氏の高価な所有物(およその値段)
    2. スー・エイキンズ氏に対する感想
  10. ノールビクのチップ(アグネス)・ヘイルストーン一家
  11. ヘイルストーン一家の高価な所有物(およその値段)
    1. ヘイルストーン一家に対する感想
  12. チャンダラーのグレン・ビルヌーブ氏
    1. グレン・ビルヌーブの高価な所有物(およその値段)
    2. グレン・ビルヌーブに対する感想
  13. イーグルのアンディ・バシッチ
    1. アンディ・バシッチの高価な所有物(およその値段)
    2. アンディ・バシッチ(離婚するケイト)(新恋人デニース)に対する感想
  14. ネナナ(ブラシュカナ)のジェシー・ホームズ
    1. ジェシー・ホームズの高価な所有物(およその値段)
    2. ジェシー・ホームズに対する感想
  15. ハスリアのリッコ・デワイルド
  16. 『氷点下で生きるということ』(LIFE BELOW ZERO°)の内容、評価、感想、ツッコミ、総評
  17. アラスカ版『ポツンと一軒家』か?
  18. 『愛と幻想のファシズム』いかに生きるかの人生の教科書のような作品
  19. アラスカ流生活を日本で送るための工夫。
    1. 『ポツンと一軒家』にも通じるアラスカ人の生き方、暮らし方

真夏に冷房のきいた部屋でかき氷を食べながらパンツ一枚で見るコンテンツって何かありますか?

真夏に冷房のきいた部屋で、かき氷を食べながらパンツ一枚で見るコンテンツ。あなたにはそういうものがありますか?

「夏が来れば思いだす~♪」という歌がありますが、私にとってはAmazonプライムビデオのオリジナルコンテンツ『氷点下で生きるということ』(LIFE BELOW ZERO°)がそれにあたります。

アメリカのアリゾナで暮らす人々を追ったドキュメンタリータッチの映像作品です。マイナス30度のライフラインから隔絶した場所で、狩猟や漁業や物々交換などをして生きていく人たちを追った作品です。

自給自足生活なんて無理。スーパーマーケットのない場所で、人はどうやって生きていけるのであろうか?

このホワイトアウトの極寒の世界を、真冬に見る気にはなれません。だって日本だってじゅうぶんに寒いんだもの。しかし真夏になるとこの『氷点下』を見たくなります。自分の世界と真反対の世界のことを。私は、真夏に冷房の効いた部屋で、かき氷を食べながらパンツ一枚で『氷点下で生きるということ』見るのが大好きです。目から体が冷えるっていうんでしょうか??

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『氷点下で生きるということ』は、現代の「ウォールデン 森の生活」(ヘンリー・デビッド・ソロー)か?

最初、『氷点下で生きるということ』は、現代のヘンリー・デビッド・ソロー『ウォールデン森の生活』なのかと思いました。しかしあらためて『森の生活』を読み直した結果、全く違うということがわかりました。

ソローの自給自足生活は、雇われ労働者であることをやめて自給自足すれば余暇がうまれるというものでした。現代のFIREムーブメントに近いものがあります。

FIREとは若隠居のこと。ご隠居の暮らし方

その余暇で読書や思索や執筆や散歩や瞑想に時間が使えるようになることが作品では強調されています。

しかし「氷点下で生きるということ」の登場人物たちは、生きていくために労働また労働の暮らしをしています。ありあまった余暇で読書や思索や執筆をしているようには見えません。人里離れた自給自足生活は似ていますが、ソローのものとは精神がまったく違います。「氷点下で生きるということ」のような人たちをソローはむしろ軽蔑していたのです。

この男の最高の任務は馬にまぐさをやり、水を飲ませることなのだ。運送で得られる利益にくらべれば自分の運命などどうなろうと構わないのである。この男のどこが神々しくて不滅だというのか? 人間の神性のことなどよくも口に出せたものだ。

『森の生活』でソローはこう言って「氷点下で生きるということ」のような生活を明快に否定しています。彼は思索家哲学者だからです。

ウォールデン『森の生活』の内容、あらすじ、書評、感想

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『氷点下で生きるということ』は、リアルな「Dr.STONE」か?

また「氷点下で生きるということ」は、リアルなアラスカ版『Dr.STONE』とも思いました。『Dr.STONE』というのは現代の高校生が文明が滅んだ石器時代テクノロジー場所へと放り込まれてしまうというSFアニメです。ストーリーの冒頭で、主人公センクウが石器時代の自給自足生活を送ります。

しかし主人公センクウはあくまでも科学者であり、サバイバーではありません。物語の後半になると、多くの仲間と協力して、人間の文明を復活させようとします。人々は一致協力して石器時代生活から脱却しようとします。

それに対して『氷点下』の登場人物たちは、他人と協力して何かを成し遂げようという気がありません。協力し合うとしてもせいぜい家族レベルです。村単位ではありません。そしてそもそも古代の暮らしから脱却しようという気がありません。むしろできるだけローテクで、できるだけ自分一人で、大自然の中で何とかサバイブしてみたい。それでこそやりがいがある、というサバイバルゲームのような心意気を感じます。

現代人が、石器時代にタイムスリップしたら、生き残れるだろうか?

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北極圏の『ALONE~孤独のサバイバー~』か?

同じくAmazonプライムビデオに『ALONE~孤独のサバイバー~』というサバイバルコンテンツがあります。こちらも視聴したのですが、私には『氷点下で生きるということ』のほうがずっとおもしろく見られました。『ALONE~孤独のサバイバー~』はアウトドアの達人が森の中に置き去りにされて何とかサバイブするというコンテンツです。『氷点下で生きるということ』と似たコンセプトなのですが、「楽しんでいるか」どうかがぜんぜん違います。

『ALONE~孤独のサバイバー~』の森の世界の人たちは、賞金をゲットするため、自分を証明するために、苦しいことを何とか成し遂げようとしています。それに対して『氷点下で生きるということ』の登場人物たちは、スノーマシンに乗ったり、小舟に乗ったり、犬ぞりに乗ったりして銀世界や山や川を移動しています。それがとても楽しそうに見えるのです。雪の世界がきれいで見ていてわくわくします。そして労働はハンティングやフィッシングです。自分でストーブや野菜ハウスなどをクラフトしたりします。それがとても楽しそうに見えるのです。

※こちらは真夏に視聴しているので、氷の世界がうらやましく見えるのです。

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『ザ・山男』との違い。お金にがめついか、暮らしが生き甲斐か。

同様のコンテンツに『ザ・山男』というのがあります。この作品もアメリカ各地(アラスカとは限らない)の山で狩猟などして自給自足の生活を送っている人たちの姿を追いかけているドキュメンタリーコンテンツです。類似コンテンツですね。

この『ザ・山男』と『氷点下で生きるということ』の登場人物たちの暮らしぶりは非常に似ています。『ウォールデン森の生活』の優雅な時間、知的生活とは真逆の忙しい暮らしです。やること山積みの生活そのものが冒険といった暮らしです。

しかし両者の違いはその精神性にあるのではないでしょうか。両作品を観ていて思うのですが『ザ・山男』の登場人物たちは金にがめつい(笑)。「これで金が稼げる」「金を稼がなきゃならない」とカネカネ言います。

それに対して『氷点下で生きるということ』の登場人物たちは「ここでは金がなくても暮らせる。金がなくても充実している」などとは言いますが、カネが欲しい、カネをかせがなきゃとは言いません。だれにも頼らない暮らしを誇りとし、昔からの生活を次世代に継承しながら生きていく命に価値を見出しています。精神性が違うのです。

カネカネいう山男も面白いのですが、私は「わかり切った生活なんてごめんだわ」「ここでは食料を得るだけでも複雑で知恵と体力が試される」なんて精神的なことを言う『氷点下で生きるということ』の人たちの方が面白いなあ。

たぶん州法の違いなんでしょうが、山男よりも、アラスカの氷点下の人たちの方が鉄砲を容赦なくぶっ放します。それが爽快だったりもします。

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世界一豊かなアメリカだからこそ、アメリカ人だからこその番組。

もしもこの番組の登場人物がアメリカ人じゃなかったとしたらどうだったでしょうか?

たとえばスーや、チップやアンディがアイスランド人だったら、わたしたちは「ああ。昔ながらのこういう生き方しかできないんだな。貧しいアイスランドに生まれてかわいそうに」という感想をもったに違いありません。

ところが『氷点下に生きるということ』の主人公たちはみんなアメリカ人です。アメリカは世界一豊かな国です。世界の貿易はドルを基調に取引されており、日本人が貿易するためには円でドルを買う必要がありますが、アメリカはそのドルを印刷するだけでいいのです。そのような豊かな国の豊かな国民が、サンフランシスコでもユーヨークでもどこでも住めるのにあえてアラスカに住んで自給自足の生活を送っているからこそ、この番組は説得力を持っているのです。

アメリカ人が猟銃で野生動物を狩猟する。アメリカ人が寒さに凍えながら木を燃やして生きていく。だからこそ心に刺さるのです。シベリアでロシア人が同じことをやっていたとしても、私たちは「面白い」と共感できなかったに違いありません。

「そうせざるを得ない」と「自ら選んだ」ではこれほどまでに違いがあるのです。

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『氷点下で生きるということ』(LIFE BELOW ZERO°)の用語の基礎知識

ここでは『氷点下で生きるということ』の内容、感想、ツッコミをしようと思います。ちなみに狩猟が作品の大きな柱となっているのですが、獲物はこちら。参考にしてください。

カリブー=トナカイです。一匹で三週間分の食事になるという。舌、心臓、がうまいらしい。スープがおすすめ。

ムース=ヘラジカ(エルク)です。最大の鹿。半年分の肉。トナカイ6頭分。

グリズリー=アラスカ最強。ヒグマの仲間です。ブラックベアーとは別種。

リンクス=カナダオオヤマネコ。罠でつかまえて吊るして毛皮を剥ぐ。

ウルヴァリン=クズリ。イタチ科の獰猛なプレデターです。吊るして剥ぐ。

マスクラット=ビーバーと同じ水棲のネズミ類です。踏み殺したりします。

グルース、ターミガン=ライチョウ。手で羽毛を剥ぎ取ります。

ちなみにタイトルは摂氏のゼロ表示だし、登場人物たちもときどき「below zero」という表現を使っているのですが、気温は全米の視聴者向けに華氏表示で表記されています。

【身体尺は滅びない】華氏と摂氏。マイルとキロメートル。日本と違うアメリカの単位

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ワイズマンのエリック・サリタン氏

ワイズマン(人口16人ほど)というアラスカの北極線の北約100キロのところに住むハンター、罠猟師。地域ガイド、狩猟ガイドとしても収入を得ている男。移住して10年になる若者、たぶんまだ20代後半。一年で500キロも肉を狩猟する。シーズン3まで登場するが、その後、登場しなくなる。自分の暮らしがドキュメントされアメリカで有名になるということにあまり興味がないタイプ。撮影はむしろ邪魔なのでしょう。

「欲求は主観的なもの。これがぜいたくさ」。「静かに散歩する。ここは教会さ」「疲れたら眠る。仕事があればやる」「自立しないとここでは生きられない」「夕方の四時に起きても朝六時に起きたような成果を得られる。時間は自分の自由」「狩りは運の要素が大きい」

(シーズン1)銃の撃鉄が凍って故障する。カリブー狩り。毎日肉を食っている男。キツネ狩り、毛皮は40ドル。キツネ二匹、ライチョウ二羽を一日で仕留める。クズリ、カリブーの皮剥ぎ。一匹で三週間分の食事になる。舌、心臓、がうまい。玉ねぎと一緒にフライパンで焼くだけの食事。玉ねぎとライチョウの肉。フライパンとアブラ。プラスチックの皿とマグカップ。山岳水が流れる川、ポリタンク5個ほどに汲んでつかう。その水で珈琲。タバコ喫煙者。夜型人間。AM1時30分から2、3時間働く。ヘッドライト必須。スマホを見ている。石炭をつかうストーブ。ストーブを自前で修理、整備する。時計なんかいらない。極寒の日には一日に3、4回薪(トウヒ、カバノキ)をくべる。冬の日照時間はゼロ。ドラム缶に薪でサウナ。必要なのは①燃料②肉③薪④弾丸。クズリをピストルで仕留める。毛皮と骨を売る。アンカレッジ、フェアバンクスに車で行く。剝製師に毛皮の仕上げを頼む。ヘラジカを解体して、ひき肉製造機を熱湯消毒して、ひき肉に。ビニール保存袋に小分けにして保存。ポテト、ライチョウ、チーズ、相変わらずフライパンで焼くだけの料理。

(シーズン2)アラスカに12年住んでいる。イリアムナで熊狩りのガイド。コディアック島でオグロジカを一撃。解体して獲物袋のバックパックに収納。スマホを見ている。テント。コット。マット。ペツルのヘッドライト。双眼鏡。単眼望遠鏡。シロイワヤギの一撃。夜間、ヘッドライト作業。スノーマシンを防水シートで覆い発電機でヒーターをつけて温めて起動。「機械に弱い」ホッキョクギツネを罠でゲット。「狩りが楽しみ」死にそうなウサギの鳴き声をテープで流す。ハイイロオオカミが寄ってくる。狼皮は1500ドルの価値がある。失敗もある。この難しさゆえに成功したときうれしい。アカギツネの黒変種をゲット。一人の時間を過ごす。「必要なことは進んで自分がやるしかないんだ」重機フォークリフト。ガイドした女性と結婚(マーサ)。熊狩り。飛行機で降りたその日には撃てない。舟が座礁、降りて引っ張る。銃弾でつくった鴨笛。

(シーズン3)エピソード7で再登場。2軒の山小屋を運営。ガイドと毛皮の販売。マーサはアラスカ・イリアムナ出身の原住民系モンゴロイド。マーサがオープンサイトの猟銃でアカギツネを仕留める。スノーモービルの転倒。車の所有が二台になる。さらに軽飛行機を所有している! どこが金がないんだ! もしかしてこの番組の出演料で買ったのだろうか? 罠猟のシーズン。リンクスかウルバリン、ウィーゼル=イタチ、groose=ライチョウ一年で200匹。回転カッターで冷くん法の設備づくり。いつもと違うことを娯楽としてやる。サラダと肉の食事。カリブー2頭仕留める、3頭目はナイフで仕留める。アラスカでは負傷したカリブーの放置は違法→本人たちは自由だ自由だと言うがけっこうアラスカ州法に規制されている。「ドライブ中に出くわすなら車より狼の方がいい。自然の中で暮らすとドアの向こうの景色が違う。都会だとそうはいかないわ」カリブーのタン、塩を加えて茹でるだけ。茹で上がったらさらに塩を振る。「釣りをするのが私にとっての幸せよ」エリック31歳身長190cm。22口径のピストルでライチョウ2羽を仕留める。心臓や肝臓をパン粉にまぶして焼くだけの料理。森の中は熊の世界。この川で何人も死んでいる、転覆したら終わりだ。ロッジの経営者として客用の釣り場を探す。カワヒメマスを釣って焚き火で料理。頭、尾、鰓、内臓を落として玉ねぎと一緒に炒めるだけ。まずいカモは狩らない。双眼鏡、銃、ナルゲン水筒で湖の水を飲む。カモは狩れず卵をゲット。ボートのモーターはヤマハ製エンジン。ゆで卵に塩をふる。小さなテレビ。サケはヒレに釣り針で釣り上げてもファールフックとして放さないといけないスポーツフィッシングのルール。射撃に比べて釣りはあまり乗り気でないエリック。シャケ10匹釣り上げる。冬の前には100キロほど真空パック詰めしてワイズマンに持ち帰る。

(シーズン4)登場なし。結婚し、山小屋を経営するという生活の変化のためか。

この後、彼は登場しなくなります。その代打にジェシー。ホームズやリッコ・デワイルドが登場してくるのです。メインキャストの交代です。エリック・サリタンはテレビに出て有名になりたいタイプではなく、しずかに自分のアラスカ生活を楽しみたいタイプなので、撮影されるのがわずらわしく自分から出演を断ったんじゃないでしょうか?

エリック・サリタン氏の高価な所有物

AR15ライフル。ライフル10万円スコープ10万円ほどで合計20万円

スノーモービル(スノーマシン)100万円ほどを2台所有。雪の移動手段。木材をひきずって移動など大活躍。

スノーバギー。100万円ほど。

発電機。6万円ぐらい。

後部が観音開きになる黒い高そうな車。300万円ぐらい。

チェーンソー。2万円ぐらい。

三枚のソーラーパネル(10万円ぐらい×3)と十二台のバッテリー(2万円×12台)。ジェネレーターを回し続けるよりも安い。

パソコン。スマホ。

軽飛行機!! まじか!! アメリカの州別でいうとアラスカはもっとも軽飛行機の所有率が高いそうです。基本的に飛行機で移動する州だからです。

携帯用ソーラーバッテリーを日常的に使う場合。注意点と費用対効果

エリック・サリタン氏に対する感想

『氷点下』の登場人物の中でもっとも銃がうまいのがこの人。まだ若く、クールな生活。サーモン釣りなどもっとも釣りに食料を頼らない人。現金はガイド料や毛皮、剥製で稼いでいる。

電線の届かない場所で夜型生活を送る。なんでわざわざライトが必要な夜型生活を送っているのかとずっと謎だったが、おそらく冬は日照時間がゼロなので、朝も夜も同じことなのだろうと思う。

「数百年前に生まれてたらもっと幸せだったかも」今より獲物は多かったかもしれないがスノーマシンにのってライフルを撃ちながら言うセリフじゃないと思うけど(笑)。

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キャビクのスー・エイキンズ女史

スーザンおばさん。ほかのすべてのキャラクターが薪を生活必需品としているのに、この人だけは薪を割りません。燃料の販売を生業としているために、燃料を豊富にもっているためです。アラスカで薪を焚かずに生きているのはスーさんだけです。またキャンプ場を経営しているため機材・資材に恵まれています。なんと滑走路まで持っているのです。

また犬と暮らそうとしない人でもあります。いっとき老犬を引き取ったこともありますが、犬も含めて誰かと暮らそうとしない珍しい人です。他の人は結婚したり犬を飼ったりするんですけどね。

また網漁をやらない人でもあります。他の人はたいてい網で大量に鮭を捕るんですけどね。まったく変わった存在です。彼女は英語の表現がとてもおもしろくて機知に富んでいます。女ソロー、いや、女スーか。本作の主人公といっても過言ではありません。

(シーズン1)キャビク(人口1人ほど)というアラスカの北極線の北約317キロのところに住むキャビク・リバー・キャンプの管理人(後にオーナー)。滑走路(ランウェイ)を持ち、キャンプは測候所、救難基地であり、夏にはキャンプ場としての収入がある。燃料販売ビジネスも行っている。孫もいるおばあちゃん。リック・ラビュースという元軍人をキャンプ場の使用人として使う。いちばん近い家は南に560キロ。一年のうち10カ月は一人きり。16棟のキャビン(トレーラーハウス)。5棟の大型テントがあって、テントで独り暮らし。夜中の二時にグリズリーに襲われ噛まれた経験をもつ。

「挑戦こそ私の人生」「人間同士の汚いゲームは得意じゃないの」「人生は冒険しなきゃ」「毎日が人生最後の日だと覚悟してるわ」「キャビクに来るといいわ。いいダイエットになる」というが結構太っているおばさん。「変化と挑戦。毎日が冒険。すべてが挑戦。」

足の骨折をフェアバンクスで治療。配電工事中に怪我をした。喫煙者。治療中にキャンプ場がライフル、スコープ、燃料1900リットル6000ドル相当の盗難にあう。マイナス30度のホワイトアウト。ノートパソコンで気象サイトを調べる。強風、寒さ、熊、クズリ、医者もいない。毎日がサバイバル。雪かき仕事。手縫い仕事は基本。オオカミに餌と思われている。双眼鏡で監視。燃料がないと何もできない。発電機も、暖房も、機械作動も。電気が止まる。ライトよりも熱が重要だから。マグカップで珈琲を飲む。ライチョウを撃って手で解体する。大型ガスボンベが室内にある。ガスコンロでバター、林檎、クランベリーをフライパンで焼く。巨大冷蔵庫に狩った獲物の冷凍肉が保存されている。キャンプ場周辺のキツネが友だち。スノーマシンにそりを引いてムース狩りに出る。フェアバンクスで契約し、キャンプ場を買い取ってオーナーになる。夏が稼ぎ時。キャンプ場にツンドラを見に来る人、科学者、パイロット、旅行者に食料、燃料、水をろ過して提供する。九カ月ぶりのシャワーと洗濯。飛行機でガスボンベ、客用の食料を運ぶ。石炭を拾う。その場で素人解体で持ち帰る。衛星電話。カナダに向かう唯一の給油所。飛行機の燃料。テントの屋根の修理をつぎはぎに行う。ヘラジカには狩猟期間がある。カリブーの年間狩猟数は五頭と決まっている。その数のために膨大な猟銃を所有しているのか……。

(シーズン2)北極圏の東半分で唯一の給油所。15トレーラー、6テント。熊狩りの射撃訓練。360メートル先のグリズリーに命中。肉、皮、脂肪をとる。「あなたは暖かさと栄養をくれる」トレーラーハウスにはシングルベッドがふたつ。寝るだけのキャビン。カリブー二頭射止める。300日間ひとり。16本のドラム缶に航空燃料。拳銃もって川で一日4リットル汲んで飲み水、風呂、料理、掃除。引退したソリ犬アーミンと暮らす。雪原。発電機のオイル交換。焼却場がある。「この地で待ち受ける試練はアラスカでないと味わえない」ホッキョクグマまで近くにいる。椎間板ヘルニア。転んで背中を痛める。スマホで通話して1000ドルの鎮痛剤を空から落としてもらう。アルゴを2日かけてデッドホースから130km運転していく。「私には自分の世界があって、私こそが世界の中心という幻想に浸っていられる。でも町に来ると蟻の一匹になった気分」9カ月流れる水がない。1150リットル近くを備蓄している。「マイナス三十度の中で寝れば永遠の眠りにつくわ」自分でストーブを交換する。20,000ドルの建物、8,000ドルの備品。5メートルの積雪。建物4~5万ドルの損失。冷凍庫2~3千ドル。穴掘り機。いきなり実践投入。120センチ掘るがレイクトラウト釣れず代わりにライチョウを撃つ「ヒレを逃してハネを得た」「自分のことを冒険家だと思っている」ウルヴァリン=クズリ。「刺激は必要よ。毎日同じことの繰り返しなんて嫌。わかりきった生活はゴメンだわ」フライパンに油、玉ねぎ、にんにく、ライチョウの肉。シングルモルトとハマキ。「肉体には限界があるわ。もちろん怖いけど死ぬ日は選べないからね。迎えが来る日まで私なりに全力で走り抜く」「社会を離れたかったのではなく、自分の人生を生きたかった」野菜プラントづくり。野菜を育てて冷凍保存する計画。水耕栽培。野外全裸で体を洗い葉巻を吸う。ホッキョクイワナを狙う。サーマレストのマット。魚を普段の食事に加える。双眼鏡。ストーブ。マット。飛行客に燃料、寝床、食事を提供。6~9月に一年分の収入。燃料はここの経済の生命線。川の水をくみ上げて濾過して客に提供。「自然の気まぐれで命が左右される。逆らえない」「物資がないと収入が得られない」年間収入の九割がこの先ひと月半にかかっている。ジェット燃料A50。航空燃料を売らなければここは無人になる。ヘリ3日で5,500リットルぐらいつかう。無線で風況を伝える。発電機の修理、電気で冷凍庫、暖房、無線、照明、ホットシャワーを動かす、ジェネレーターは生命線。解体して清掃が基本。冷却部分の汚れを取り除く。孫のネイサン。「今しかできないことだから精いっぱい経験したい」夏の客は途切れなかった。

(シーズン3)雪と寒さに耐えるための準備をする。室内の洗濯機と洗濯もの。キャタピラを外したアルゴ。ライチョウを撃つ。ドーム型テント。サーマレストのリッジレスト(キャンプマット)。4丁のショットガン、1丁のピストル。12年住んでいて9~10カ月は一人生活。古傷が痛む。7m弱から落ちた三カ所脚が折れて周囲の組織が傷ついた。フェアバンクスで治療、タクシーでホテル投宿。この足がうまく動かないなら治療するか負けを認めるしかない。フェアバンクスの友人の小屋を買って所有している。そのログハウスに不法侵入され荒らされる。社会生活はコントロールできない世界を知ること。車で800km移動、暴風雪、強風吹雪、地吹雪。テントの中は調味料、ガス台、紙コップ、紅茶。ライチョウを撃つがキツネにとられる。ライチョウを手で引きちぎる。「時間の使い方も自分次第よ」。川から真水を汲んでためておく。年間310日水道水は出ない(そもそも水道水があることが疑問?)水は一日4リットル必要。機会は冷却始動できないので温めて起動する。ジステンバーの流行。トレイラー内にトイレと洗濯場。ブリーダーボルトは空輸で一個1,000ドル。それで自力で発電機を修理する。通信ケーブル。衛生アンテナ。「人生は川みたいなもの。きたなくてもきれいでも泳ぐのよ」ヤナギの枝でスノーシューをつくる。完璧を求めたらここでは長く続かない。44、22、410口径の銃。アルゴ(250万円ぐらいか)で川を渡る。「肝心なのは人生に何を求め、それをどう手に入れるかよ」新しいスノーモービルを購入「新しいおもちゃが楽しみよ」24年もののボブキャットが不安定になり故障、ラジエーター(冷却装置)の不調。スノーモービル転倒事故。カメラマンも動揺してめったにブレない画面がブレまくる。肩が痛いと泣く。「やっと尻をさわってくれたのに痛すぎて喜べない」鎖骨骨折。デッドホースからフェアバンクスへ飛行機で移動。スマホも持っている。手術して、回復まで6週間かかる。「つらい時こそ面白いのよ。試練にあわなければ自分の強さもわからない」映像はいきなり四か月後となりキャビクに戻る。識別タグのついている熊だけで83頭もいる地域。冷凍庫8台冷蔵庫3台ぶんの食材230キロが腐っているのをバギーで移動して川に捨てる。捨てる方法にもアラスカ州の細かいルールがある。「太陽が沈まない時期は夜でも働けるわ」焼却炉で手持ちの煙草を焼いて禁煙生活に。アーミン犬は町に残し、再びキツネが友達の生活。発電機の不調。無線を営業再開の告知に使っているがそんなこと可能なのか。30万ドルの収益を逃した。「体が弱音を吐くようになってきた」小型飛行機500ドルの給油、クレジットカード小切手で支払える。パソコンで通話、フェアバンクスの甥ジェスがヘルプに来る。野草のお茶で痛み止め。ハエにたかられている。川辺も虫だらけ。吹き流しの設置。「ここでは問題解決できるかが肝心なの」5500キロの食料と冷凍庫5台の納入。なんで冷凍庫納入? クボタの発電機。故障個所の特定。すごい虫の数。カリブー狩り、その場で解体、小分けにしてジップロックで保存。軽飛行機で砂州に着陸。イワナ釣り、ルアーを持っていかれる、2匹釣果。「銃は私の生命よ」左撃ち用の銃を買う。「老いた犬でも楽しく遊べる」拳銃で狩猟するのは違法。大きな移動は軽飛行機。燻製肉をフライパンで焼いて食べる。骨折の原因となったスノーモービルをカケヤでぶっ叩いて破壊して外に捨てる。マジか!!

(シーズン4)もっとデカく仕事がしたい。ジェネレーターの故障、分解して清掃、故障原因を本で調べる。12,000リットルでひと冬もつ。ここで生きるには準備が9割をしめる。防護用と狩猟用の銃弾はまったく違うの。雪に牛乳とシロップをかけてスークリーム。積雪量の記録、それをもとにアラスカ州が通行の許可を出す。もう一度スノーマシンに乗って氷丘脈を行く。何が起きても主役をつとめなきゃ。受け入れて折り合いをつけて克服するの。失敗を避けることはできないもの。進もう、前進あるのみ。リウマチ熱。狩猟免許、書類、予備の弾。射撃で骨が砕けたこともある。屋体解体作業で手がナイフに凍りつく。血だらけの手が凍傷寸前に。フライパンで玉ねぎと卵とカリブー肉炒め。デッドホースで大型重機の物々交換。140kmの川越え。雪にスタックして動かず救援を呼ぶ。ホイールローダーなのでクローラ車に助けてもらう。目玉焼きと肉と玉ねぎ。クズリをスノーモービルで追いかけて仕留める。温室栽培。極北の地には土がないの、あるのは石と苔、泥炭ピートだけ。グリーンハウス、リトルガーデン。アーミンがなくなってベッドにつかっていた藁が残された。お金を節約できて、新鮮な食料を得られる。ジャガイモ、玉ねぎ。病気の部分は切って新しい葉を成長させる。チャレンジ。育てられるものを探す。掃除機まで持っている。孤立してるけど同じ地球にいるの。滑走路を平らにならす。キャン部で用意できない燃料をしかたがないので外の業者に依頼して給油する。ホイールローダーの修理。滑走路の整備。そして燃料の飛来。誰も教えてくれないから自分で試行錯誤するしかないの。1100リットル強のタンク×2個。思い立ったらすぐ行動すること。改善点を放置してちゃだめよ。カワヒメマス。キャンプ場の営業開始、中止などの告知を無線でやっているのは何故だろうか。キャビクはクズリ(ウルバリン)の意味。燃料袋から、近代的な電動ポンプと頑丈な燃料タンクに発展。ウシバエ。昨日と明日の間にある未体験の場所が今日、そこが私の居場所。冬将軍を打ち負かさなくてもいい。共存していけるからよ。

(シーズン5)この土地を手なずけることはできない。社会がないところでも人は成長できるし、ここには一人の時間がある。113km先の北極圏国立野生動物保護区にセスナで行く。時々忘れてしまうの、ここの生活を楽しむことをね。princetonのヘッデン。まだやりたいことがある。ピストルで武装散歩、オオカミが遠吠えを返してくる。冬の羊猟の免許を取った。やめておこう、羊のために命はかけられない。チャンスをすべて無駄にした。プロパンガスが底をつき暖房がない。衛星電話で迎えを呼ぶ。寒いというより痛いの。うちは公共用飛行場なの。緊急着陸要請には必ずこたえる。火の誘導灯、ツンドラテクノロジーよ。私は人の役に立ちたいの。自由に生きることと身勝手は違うわ。難しいほうが勝利の味は甘いのよ。水がなくなり冬は約300日残っている。一日4リットルの水が必要。ただ倒され泣かされる、それがここの現実よ。吹き溜まりの雪が安全な飲料水になる。吹きだまり用フェンスを設置。焼却炉でごみを燃やす。焼き石でサウナをつくる。一年分の収入を三カ月で稼ぎ出す。9月に最後の客が去り、残りの290日は一人で暮らす。ボブキャットが荷が重すぎて前転する。テントを立てる。計画通りに進まないことが多い。助っ人ジョアン。老眼鏡をかける。まだ熊狩りのシーズンじゃない(意外と州法などのルールで規制が多い)。ここでは行動することが大切よ。活動的でなければ暮らせない。アラスカの夏はとにかく休む暇もなく忙しい。

(シーズン6)必死で頑張って自分の仕事をしてきた。視力は落ちてる。爪や歯の犠牲になりたくないの。二つの建物の暖房費は年間5万7千ドル。ガレージセールを開いても私しか来ない。銀マットで床断熱その上にベニア板、断熱材と合板と塗装、その上にカーペットで新しい部屋づくり。ひきこもる時は暖かくしないとね。衛星テレビ、ソファー、ベッド×3、机、薪ストーブ。ここのやり方がある。まずタイヤの変更よ。動くものだけ捉える監視カメラを回収してノートPCで確認する。秋にきれいな水を汲んで漂白剤を少し入れておく。胃腸の不調、水に細菌とカビ、ボウフラがいる。貴重な時間を無駄にしてしまった。腰をあげて動かないと何も解決しない。200リットル×6往復で300日分の水を確保。「成功しそうよ、私の結婚生活と違ってね」穴を開けて溶接する。ボーラという古代狩り道具、二つの頤使を90センチの紐で結んだ投擲武器。インドアプロジェクト。長い人生でいろんな技術をつちかってきた。何度も狩りに失敗したけど諦めないで頑張り続けるつもりよ。55歳。別の可能性も考えないと。チェナ川沿いに不動産を取得する。キャビクは土地の所有できない、設備だけ所有権をもつ。政府の一存ですぐに立ち退かされる。私には何の権利もない。売主に法外な額を提示したらそれが通った。借りた車が雪でスタック、バンパーが落ちる。車を借りた友人に弁償しないと。ガス灯照明、ガスレンジのログハウス。フェアバンクスから60マイル。私はもう若者じゃないし中年も過ぎた。人生の終盤に差し掛かっている。でも下り坂とは限らないわ。心は十五歳、諦めない。キャビクにウサギはいない。30年ムースは狩れなかった。ウサギの仕掛けが完璧じゃなかった。やり方を知らなくても挑戦よ。人に教わらなくても自分で学ぶ。工作にはなじみがなかったけど後から学んだ。一度に一つづつやれば覚える。羊ではなく羊飼いでありたい。棟木のある小屋と棟木のない離れ。まつげが凍りつき、氷の髭ができる。地吹雪。ジェネレーターの排気管が雪で詰まる。熊脂の蝋燭。たくさん失敗して、そのたびに乗り越えてきた。人生は雪、どうなるかは母なる自然次第。ある程度の知識は持ってる。でも実践してはじめてスキルになる。アラスカには冬と678月があるだけ。100年後に誰かが来ても私の魂のかけらさえ残ってないわ。恐れずに何ごともやってみないとね。アーストーン(自然の色)。滑走路が水没する。計画通りに進むことは少ない。建て直して続行するだけよ。胴付長靴。報酬を得るには努力しないと。三つのサバイバルキッドをキャビクの周囲に設置。ここに住んでて一番いいのは私を否定する人がいないこと。釣りをしていると20年ここで暮らしてる理由が見えてくる。網漁をやらずに釣り竿で釣りをする人(珍しい)。ここでは天気が支配者。チャンスを生かせるとは限らない。挑戦し続けるだけ。見切りをつけることも大事よ。生命の本質は壊してまた作ること。天気は私にあわせてくれないわ。極地用玄関。二つの発電機を外で動かしっぱなしにしているの。つねに風雨にさらされている。生木はまず乾かすのが常識。失敗なしに成功は語れない、黒がなきゃ白はないの。

(シーズン7)新しいゴムボートを試してみたい。警戒すべき範囲がある。キャンプ場の周囲8キロを見ればいいの。ダブルカヌー(川を下るのはいいが戻りはどうするのか?)。ポンツーン=浮き桟橋。生活は変わる。生き残りたければ適応するしかない。ブーツに熊の脂を塗って防水加工。ライチョウを鳥撃ちし手で引き裂いて解体する。完璧じゃなくても構わないわ。チェナ川沿いに四つのキャビンを購入。壁にミズゴケ、穴あき。築100年の小屋、ネズミのフン、キクイムシ。小屋を解体し清掃し殺菌し接着する。正しいことは共有する。隙間に綿状の断熱材を入れる。その上からコンパウンドで塗装。アラスカにも建築基準法が適用される。壁が燃えないように背面に断熱版が必要。ちょっと不完全だけどよしとする。私は不完全さを受け入れる。不完全でいいの。私の仕事はどれも訓練を受けていないものよ。正しい方法があるだろうけど私は知らない。とにかくやるのよ。LPガスと石油はマイナス40度でゲル化しストーブが機能しない。愚かなアイディアよ、でも私の家だし私の勝手でしょ。ストーブがドアを通らない。ドアの枠を剥がしてストーブを通してまた付け直す。異形アダプターを自作。薪を自給自足しないと。飛行機で運んではもらえない。キャビクは森林限界よりも高かった。自分のペースで学び、なりたい人間になる。ヘッドライト多種類所有。アルゴーのタイヤの備品。防水シートで重機を覆って電気ヒーターとプロパン送風ヒーターで温める。私のすることはすべて天気に振り回されている。おまえはボスじゃない、仲間だ。北極での暮らし方の手引きなんてない。間違っていたとしても自己流でやる。スキーを履いてライチョウに近づく。大型発電機45KW(200万円ぐらい)をキャタピラ車で牽引して陸路で運ぶ。キャタピラに亀裂が入る。苦労したけど、苦労しない人生に価値なんてある? トライするなら失敗だって覚悟しなきゃ。標的に接近すべきで押しやるべきじゃない。水鳥の収穫のために脚を濡らす。また失敗かもしれないけど、再挑戦したい。屋外菜園の制作。土は市販のもの。悪条件を最大限に生かす、相手は道具で私は人間、頭で負けるはずがない。自分が力不足かどうかは関係ない。やれるかどうかよ。キャタピラのタイヤ交換。トレーラーの移動。ごみの片づけ。釣り。今日はまだ幸運に出会えてないわ。きれいで飲める水は金より貴重よ。水のための融雪システムをただの貯水槽に改造する。切断し、溶接トーチで溶接。大自然にとっては私の命なんてどうでもいいの。大抵のことは自分で解決できる。ハンターは好機を逃さない。何をするにしても保証はない。頭数管理、狩れるカリブーは一年にオス二頭と決まっている。雪解け水=エイキンズ湖と命名。滑走路の排水暗渠の設置、ドラム缶を溶接して自作。ここでは適応力がカギよ。配られたカードで勝負するしかないの。何事も素人でやりながら覚えている。リングに立たなきゃ勝てるかわからない。どんなに入念に計画しても人生はなるようにしかならない。一つミスをすればそれで人生が終わる。戻って次の計画を考えた方がいい。楽しい冒険だった。素敵な冒険の旅だわ。楽しめたから悔いはない。過去に足止めされず次に進みたい。楽しい旅だった。この旅の目的は果たせた。満足した。大切なのは充実した人生を送ること。若者の自分から高齢の自分になる過程を受け入れているところよ。新しいことに挑戦していく。最高の旅だった。

(シーズン8)チェナに自分の家を購入。58歳。右腕に入れ墨。パイロット用の吹き流し(風の向きや強さを目視するためのもの)。社会の規則に縛られることを嫌う、というが意外と州法、規則は厳しい。ジェット燃料で暖房を動かしている。極夜(白夜の反対、きょくや)。私にとって幸せとは楽な生活を送ることじゃない。そんな生き方で楽しみや達成感、スリルをえられる? 射撃訓練。狩りの機会を逃しては駄目。獲物に逃げられる、嘆きはしないわ、また探すだけ。狩りに保証はない、チャンスのみよ。狩場が私の教会。停電も故障も起こる、バックアップは多いほどいい。川が進路を変え、道のこの部分を消し去った。地図づくり、湧水スポット。底辺になるか頂点になるかは生き方次第。不完全さがいいの、私と同じよ。クズリは聖人の忍耐力と悪魔の性格の持ち主よ。もうだめ、殺されると考えるんじゃなくて、そっちに死んでもらおうと思わなきゃ。生き残るのは私よ。ノーザンライツ。自然が照らしてくれるなら、暗闇を怖がることはない。火の照明、クズリに境界を警告。

チェナ小屋。切るごとに経験値は増している。キャビクには木がない。ウッドメーカー=未亡人製造機。まだまだ学び、労働する。いつまでも続けていきたいわ。何でも一人でこなすコツは、技術と思考力を駆使することよ。チェナは水道も電気もない。私は失敗を恐れない。失敗は成功への第一歩だからよ。自作の風呂、建物の補修作業、チンキング(コーキング)。ノーテク・キャビン。ストーブ専用の耐熱性塗料で鉄の酸化を防ぐ。セメントボードの粉飾。戦うんじゃなくて自然と生きるの。

パンデミックの規制でキャンプ場の顧客が消えた。木枠の菜園が枯れている。白夜とはいえ気温はマイナスになる。食料の採集と狩りをしに外を探索するの。買い物ツアーよ。ここに終業時間はない。全部自分で決める。天気や気候に変化が起きたら、植物にも変化が及ぶ。母なる自然が変化球を投げるなら人間は受けるだけ。カリブーを狩っていいのは四頭まで。死体にありえない量の蚊が群がっている。環境に応じて機会を生かすだけ。私たちはハンターであり、精肉店であり、消費者よ。すべての役をこなす。雑排水装置の修理、配管工でも大工でもないけど何とかなるわ。専門家と違いやり方はわからない。自然は自分の意志で変化するから一緒に変わらないと。自己流よ、修理経験なんて必要ないわ。美しさは二の次、ここでは力強さがものをいうの。焼却式屋外トイレの破棄新築。私がキャビクでこの暮らしができるのはビジネスの利益のおかげよ。今年、脊柱を手術した。パンデミックを嘆くより雑用に時間を使うわ。変化する世界を怖れず喜びを見つけなきゃ。屋外用のエナメル塗装。いつも勝てるとは限らない。敗者になることもあるけど、また立ち上がるわ。生活を楽しむこと、大事なのは生きてると感じるように暮らすこと。要求は権利と異なる、権利は人間の幻想よ。それは受け手の問題よ。キャビク流ロティサリーチキン。変化は生活のスパイスよ。いい日かって? いいえすばらしい日よ。肉を狩るには手を血で染めないと、赤は成功の色よ。鶏卵がたくさんある。気候に振り回される生活よ。生きるも死ぬも気候次第。完璧な条件が整うなんてめったにない。赤ん坊のようによちよち進むわ。飛躍はしない。適応とは状況を受け入れて成功のためちょっとだけ変わることよ。

スー・エイキンズ氏の高価な所有物(およその値段)

44口径ルガー。狙撃用ライフル。五丁の猟銃。一丁あたり30~50万円。弾は410鳥用。30-6。45-70。AR-10。

ノートパソコン。まさかのワイヤレスマウス。

デスクトップパソコンも両方所有している。

キャビクリバーキャンプのホームページ。ウェブサイト。

DVD。スマートフォン。

ボブキャット753=雪上ブルドーザー。小型建設機械。タイヤショベル。ホイールローダー250万円。

スノーマシン。

衛星電話。

オフロードバギー。スノーモービル。

電子レンジ。エスプレッソメーカー。

三台の洗濯機。掃除機。

穴掘り機。

燃料を販売するビジネスをやっているので、(商品だけど)たくさんの化石燃料をもっている人。無鉛燃料ドラム缶180キロ。冬を越すのに15,000リットル必要。255万円。

プラダーという燃料タンク。

アルゴという命名。8輪のキャタピラ付き全天候型キャビンがあるトラック。

ノッドウェルという米軍払い下げのキャタピラ車。

フェアバンクスの山小屋(自宅用)。

ペツルのヘッドライト。

スー・エイキンズ氏に対する感想

スー女史は『氷点下』の登場人物たちの中でもっとも裕福な生活を送っている人です。もっともキャンプ場を経営しているため、個人の持ち物というよりは、お客さまを招き入れるキャンプ場という性質から、必要装備だと言えるでしょう。とくにキャンプ場の管理人(従業員)だった頃には給料も出ていたと思うので、四人の中ではもっとも楽な立場だろうなと思っていました。キャンプ場を物資ごと買い取り経営者になってからはまた違った目で見ています。

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ノールビクのチップ(アグネス)・ヘイルストーン一家

ノールビク(人口700人ほど)というアラスカの北極線の北約30キロのところに住む一家。夫のチップは白人だが、妻のアグネスはイヌピアットという原住民・東洋系エスキモー。コバック川の流域に、小さな赤いコンテナみたいなワンルームで五人の子供がいる夫婦。この地に25年住んでいる。チップが銃を使わない理由はシーズン4で判明しますが法的罰則によって銃の使用を禁じられていたからでした。アラスカに移住する白人男は絶対に銃を撃ちたいはずなのにずっとおかしいなと思っていました。途中で刑務所に15カ月服役します。チップの罪は偽証罪と警官への虚偽陳述。

二人には長男、次男と5人の娘がいます。しかし娘たちは白人とイヌピアットのハーフだとはっきりわかる顔つきですが、長男、次男はまったく白人ぽくありません。確証はありませんが、アグネスの前夫の子ども(チップの実の子ではない)なのではないかと予想しています。

「死は人生の一部」「金が必要ない富の形」「働けば金はなくても豊かになれる」「働いて貢献すれば評価される。供給こそが大事だから」「失敗ばかりの毎日だ」「貢献したい」「供給者でありたい」

(シーズン1)チェーンソーで氷結した川を削る。穴と穴に網を通すコクチマス漁。アグネスは母と兄を氷の事故で亡くしている。スノーマシンでソリをけん引する。雪上バギー。ウルという扇形の女性用ナイフ。獲物の肉は弾丸、ガソリン、機械の部品などと物々交換。肉と魚、パン、マクタックというクジラの皮と脂(コロ)と交換する。マクラクというエスキモーブーツを縫う。川が凍るまでは町で過ごす。キツネの罠猟。狂犬病対策で補助金が40ドル出る。キツネは町のゴミをあさるので罠は失敗する。カリブー射殺。カリブーの肉とスノーモービルの駆動ベルトとを物々交換する。「金より肉がいい」牽引トラックもガスステーションもない場所。「自分で整備できなきゃ歩け」アザラシの脂。ベルーガの肉も食う。「狩りも漁も結局は食うための手段」網の罠でウサギ狩りを試みる。しかし獲物がとれない。「徒労に終わることもある。熟練者も同じ。それが狩りだ」ティピーテント設営、中ではローソクの照明とお茶。ジャコウウシのスリーピングベッド。ディーリング燃料補給所で得たガソリン4リットルで8ドルでスノーマシンを動かす。拾ったドラム缶でガソリンを運搬しつつ遠征狩猟をする。オオカミ狩り。パイクという魚を網漁、鱗を取り、内臓を取り、洗って、干して乾燥させる。狩猟小屋。べニア張りのワンルーム。アゴヒゲアザラシを狙うのはイヌピアット族のみ許可されている。代わりにワモンアザラシを射殺。マンモスの牙で工芸品づくり。一万ドルにもなる。絶滅種ダイアオオカミの工芸品。鮭を干して、冷凍庫へ。手が血だらけ。そこら中血だらけ。

(シーズン2)1988年からずっと自給自足は自分次第。充ちの終わりから480キロ手前のコバック川。夏は半遊牧民。携帯用薪ストーブをドラム缶から自作。ホワイトフィッシュ=コクチマス。林檎をフライパンに。「何かをもらったら必ずお返ししないとね。供給者でありたい」ヘラジカを射殺してステーキにする「貢献したい」川を渡るカリブーを狩る。水上カリブー狩り。学校があるが狩り優先。一日5頭、舟から娘も射撃。6頭ゲット。「地元民じゃないからアザラシ猟はできない」氷を割って舟で進む。舟用のモーターを友人に借りている。「借りを返さなければ地域社会の信頼を失う」アザラシのベストでお返し。なめす。塗る、カッティング、骨のボタン、腱の糸、ハンノキで毛皮を赤く染める。電熱コイルで沸かす。「楽しくなければやらないよ。楽しくなければ意味がない」4リットルで6ドルのアブラ。1991年に運転免許は切れている。斧が割れて額に刺さる。「やることも、やらないことも学ぶんだ」娘のキャロル。「供給者になる」息子のジョン(ジョナサン・カーター)。孫のエイブリー。7人の子供。スノーマシンのオーバーヒートで捜索。テント、食料、ガスコンロ、ライト、衣服。海を渡り遠征。ベースキャンプをつくって半遊牧民生活3~9月。支柱。寝袋。ガスボンベ。スタックして前に進めない。柳の枝でベッドをつくる。テントのまわりを雪で覆う。「ここまで来るだけで楽しい冒険よね」キワリク川、ノールビルから南に135km移動。無理に追わない、警戒されると今後に響く。5人の娘に自活を教える。飛んでいるガンをゲット。犬連れ。ティンマック(ティン)223口径ライフル。カモメの卵を採集。自作の魚網。ナイフで自作、ナイフで怪我。ガンは換毛期は飛べない。走って叩いて殺すという狩り方。首を折って殺す。14羽のガン。「毎朝思う。今日は何があるかな?」キワリクの遊牧民生活で釣り、ハンティング、卵集め、鳥狩り。魚網のメンテナンス。破れたところを縫う。新しい糸でかたちをつくっていく。「蓄えれば冬をしのげるし、交換や贈ることもできる」サーモンスモーク。カラフトマス、シロザケ、ギンザケ、漁の技術があれば損することはない。「読み聞かせよりも体験で覚えさせたい」数千ドルかけてキワリクに来た。9~2月はノールビクにいる。高床式倉庫を木でつくる。木と紐で倉庫づくり。ひろったべニアを床材に、階段は釘打ち。荷物は置いていく。カリブーの敷布、寝袋、本、水筒、マグカップ。

(シーズン3)本名エドワード通称チップ。5人の娘がいる。貯蔵小屋。床梁と天井梁。川を8km離れて木を集める。「自分で薪を割れば二度温まる」木は川に浮かべてロープでつないで舟で運ぶ。「好きにやるためにここに住んでいる。誰にも指図されない」重労働でも楽しいわ。どうこうしろという人はいない。4枚のべニア板とガソリン40リットルとを交換。ここなら毎日が冒険。たくさんの舟が川岸に並んでいる。川を渡るトナカイを舟上からピストルで撃つ。六頭射殺。カリブーは発情期にメスと群れ始めると脂肪が燃焼し肉がまずくなる。一日五頭その肉で厳しい冬を越す。「妻の民族的習慣に従ってすべてを渡している。金銭や食材の管理も含め妻が全ての資産を握っている。女性上位社会さ」「正解を尋ねてもいいが、自分で導き出すこともできる。そのほうが人生は面白い」角で釣り針をつくる。いつ、どこで釣れるかという知識が必要。氷に穴をあけて釣り。ハムとトマトとレタス。コクチマスは大量に来て一気に去る。ここを通過してすぐにいなくなるんだ。魚は1~2ドルで売れる。80匹の猟。ツナ缶以外は買っていない。無線で取引相手をつのる。魚を林檎、オレンジ、ガソリン、ジャガイモ、食用油、玉ねぎと交換する。ご近所の好意のおかげでほぼ何とでも交換できる。魚は一ドル札相当。ノールビク滑走路。死罪は貨物機カーゴプレインで注文する。回転ノコギリ。チェーンソーがかからない。協力こそ共通の目的だ。娘が母にミシンを教える。「失敗したら方法を変える。試行錯誤すればいい」緊急用の備蓄、ガソリン、水、食料、可燃物。ガソリン38リットルを買う。「俺が大金持ちでもキャンプする。冒険心の平穏は金じゃ買えないよ」学校じゃ学べない。実践あるのみ。ドラム缶200リットルサイズにガソリンを入れる。320キロ先に5時間もあればつく。スノーマシンで時速60km? キワリク200km先に貯蔵小屋の設置。テントがないと死ぬぞ。外では夜をこせない。常に熱の供給が必要。火がないと生活が成り立たない。天井キャップとストーブ穴のあるティピーテント。スノーマシンの転倒、銃が折れ、ガスタンクに刺さる。フロントガラス破損。衛星無線で友人を呼ぶ。銃のテスト撃ちをしてカリブー狩猟再開。ナイフで解体。紐で小屋をつくる。「誰もが耐えられる生活じゃない。ふつうの女性には地獄でしょうね」キツネ狩り、毎日見に来ないと他の動物に食われてしまう。1日数回見まわるときもある。スノーモービルが止まる、自分で修理する、何かが壊れても代替手段で乗り切る、解体分解して2台を1台にする。ライチョウ2羽ゲット。アカギツネ罠猟。いつもキスしている仲良し夫婦。「不調な時もあるけど諦めては駄目よ」「肉と健康と冒険が戦利品だ」悪天候のため狩りの中止。夏はキワリクでキャンプ生活、まずはテント、家さえあれば何があっても避難できる。汚い川の水を沈下上澄みを料理に使う。家族で3テント村。カリブー仕留める。マシュア(芋)狩り。3匹の犬と一緒に。舌や心臓など内臓を玉ねぎ、ジャガイモと混ぜてよく煮込む。マシュアがデザート。「説明より経験から学ばせたい」。舟にガソリンとバッテリー持参で乗る。肉を干す棚(イニスク)をつくる。防水シート大活躍。採卵、カモメ、ガンの卵257個採集。「一緒に働ける人たちが最高の仲間さ」質、成果が必要なんだ。アザラシを狩れるのは1週間だけ、氷とともに移動していくから。アビ狩り。テントで荒天警報のラジオをきく。テントをロープと石で補強する。「動物も必死さ。簡単にはつかまらない」「互いに助け合い、分け合い、尊敬しあう、それが家族よ」。カモ二羽ゲット、ポテトと米もあるから数日はもつ。白米と焼いた鶏肉の料理。網がボートに引っかかる。フードの上から蚊に襲撃されている。フード必須、フードで蚊を防御。川の途中でモーターが止まる、その場で修理する。ダグラス・カーター(アグネスの息子)男2人女4人家族。古いボート底を研磨して樹脂を塗る、防水加工、重さ360キロ、モーター40キロ(50~100万円)。「好きでも嫌いでも仕事は仕事だ」鮭の解体、ポプラでいぶす。干すがハエがたかっている。ジグロークという天然冷蔵庫。サーモンベリー摘み。犬はプレデターを追い払う役目。寒い冬にはあまいものも欲しい。「頼られるのはおれならできると思われているからだ」「先住民も便利な道具があれば必ず取り入れてたんだ」「食事は生活の中心だ、保存が鍵だよ」蚊がいっぱい。野草を摘んで食べる。食用と毒草の知識が必要。換毛期の鳥を棒で叩き殺す。10羽ゲット。ダックスープにする。松の木の焚き火で包み焼き。白米。「テント暮らしも快適だと子供たちに学んでほしい」日に12~16時間朝から晩まで働く。キワリク河口に目印の木の台を立てる。

(シーズン4)アグネスがイヌピアット族の土地エモナクロブを相続。不漁のことも多い、帰るしかないだろう。コバック川、獲物がいなくて撤退する。受け入れなければならない。ウサギ罠猟で2羽ゲット。キャベツ、レーズン、アップル、焼いたうさぎ肉。アメフト観戦よりこの方が楽しい。ティクターリク(タラの一種)がほしい。釣り糸を垂らすたびに魚が釣れたことはない。雪と氷の国では自作のトゥク(突き棒)が必需品だ。いつ何をするかは自分で決めるしかない。俺がやるしかないんだ。バスケット型ソリ。木材を蒸して曲げる。実際に手を動かし失敗することで学んでいく。スノーモービルの冷却液漏れ。木造の骨に布を貼った小屋、ガス灯、キャンプ。氷結釣りの失敗。川の氷で飲み水。40ドルの斧の柄が折れる。火は命の源だ。シーズン4第11話ではじめて銃を撃つ。チップは偽証罪で三年間保護観察下にあって銃の使用が認められない。1898年以降の銃の所持は認められていない。法的な理由により黒色火薬の使用はいいが弾薬の使用は駄目。50口径のホーケン。一発でライチョウ二羽。散弾だから。白ライスとライチョウ肉。腹は立てず現状を受け入れる。ジャコウウシは許可がないと狩れない。140キロの肉と毛皮。ニンジン、玉ねぎ、ジャコウウシの肉。長男ダグラス。白鳥狩りの失敗。ガンの首をひねって殺す。鳴き声のマネ、生きたおとりで仲間を呼ぶ。狩場を連れ回し成果をあげさせる、家族の務めだ。試行錯誤するのがこの地で生き抜く術だ。スノーモービルは草原も走れる。リコイルスターター。溶け始めた凍った河を渡ろうとするが半分水没する。チップも下半身水没。水没時にエンジンを切った。ニシン漁の失敗、落ち込まないで失敗から学べばいいの。鳥の卵採り、ツル、ガン、カモメ。焚き火で卵を焼く。尊厳を得たいなら宝は分け与えること。2頭のトナカイを狩る、鍋に舌と心臓、玉ねぎなんかを入れて煮込むんだ。苦労もするがワクワクする生活がある。アザラシ3頭ゲット、肉、脂肪、毛皮。干し肉、150リットルのアザラシ脂。ディアリングに住む息子は海が近くアザラシを狩る、卵の交換。いい春だった。鳥狩もした、山で川でカリブー狩り、卵採り、漁、毎日が冒険だった。

(シーズン5)チップ、アンカレッジで15カ月の刑期。二度の偽証罪と二度の虚偽報告罪。矯正施設に服役。3年間保護観察。銃を撃たないのはこれが理由だったのか。じっとその時を待つの。狩りのコツは忍耐と諦めないことよ。泳ぐカリブーを撃つ、下と心臓をすぐ食べて後は持ち帰る。ククチャックの常設木製小屋。サケ網にパイク、コクチマス。リコイルスターターの不調。フードオンフード二重フード防寒+ネックウォーマー。マイナス34度でも部屋の中ではTシャツ。魚、ニンジン、林檎、アザラシのアブラのフライパン料理。キワリクまで片道190km。スノーモービルの故障で立ち往生。放置して歩いて帰る。翌日ご近所さんに引いてもらって助けてもらう。氷丘脈(ひょうきゅうまく)。氷の下は水が流れている。2人息子5人娘。バギーに三人乗り。ガンを空中撃墜、興奮して息ができない。チップ、エピソード9で帰還。試練は過ぎた、先は明るい未来だ。換毛期が近いため、毛皮の狩猟は限られている。マスクラット57匹、皮剥ぎ時間は1匹10分。米を炊き、野菜とグリルした鴨。パイク釣り。シーフィッシュ。魚を与えるより釣り方を教えよ。サーモンベリー摘み。ベリーパンケーキ。シロップ。紅茶。網は罠と同じで常にメンテナンスが必要だ。サケ4、コクチマス1、ビーバー1なぜかビーバーをあまり喜んでいない。コクチマス、カラフトマス、シロザケ、ギンザケ。刑務所では食べ物が恋しかった。7人の子供のうち4人独立。3人と暮らしている。

(シーズン6)ノールビクとキワリクを往復する暮らし。モーターの不調、修理は自分でやる。買った木材で作業場をつくる。チップはじき50歳、庭さきのテントぐらしはキツイ。子どもたちには料理も裁縫も漁も狩りもやらせている。トラバサミ。くくり罠。今日や明日には無理でも見回りをつづけるよ。時期を待てばチャンスは来る。この五年銃を使えず射撃は妻にまかせてきた。おれもライフルを撃ててうれしい。もう俺は重罪人じゃない。140m先の15cmの的にSKS半自動小銃(ソビエト製)。発情した雄は食事をせず脂肪が落ちる。くくり罠でウサギを獲る。自然を満喫することが人生の醍醐味よ。金欠の時はソリ一台分の薪を100ドルで売ればいい。ビッグゲーム(熊やムース)とスモールゲーム(ウサギや鴨)。スノーモービルの点火プラグで薪に火をつける。雪洞づくり。三羽のライチョウの串焼き。死ぬまでキャンプの旅をしているようなものだ。いつかは死ぬ。行けば楽しい可能性の方が高い。不安で家にいるよりも何があるか見に行く、それが冒険だ。狩りは根気だ。冬眠明けの熊を狩ろうとする謎行為、脂肪が落ちてまずいのでは? 泣こうが笑おうが仕事はやらないと。行動しないとチャンスはつかめない。誰だって人生は苦いものさ。それぞれの苦悩がある。この時期のアザラシのオスはヒドイ味で食べられたものじゃないわ。「すごいわ。いい日よ。楽しいわ。いい仕事したわね」と言いまくる人たち。私たちの狩りを学ぶ必要がある。この生き方を受け入れるなら家族の一員として歓迎する。食事はスープかフライパンでロースト。毎日、健康や食事、愛情に感謝できてる。チップはモンタナ生まれ。野草摘み。スイバ。オニオン。死ぬほど蚊がいるオエーッ。屋外トイレ制作。丸木橋作成。魚網を張り替える。観察して学んでいる。馬鹿だったらここで生きのびることはできない。コツェビューで新しいボートを買うがモーターが故障している。砂州に乗り上げて満潮まで夜は動かずに一夜を明かす。鳥撃ち。ブルーベリー摘み。海産哺乳類保護法により原住民以外はアザラシなど捕獲できない。助け合うことが俺たちのルールだ。撃ったアザラシが水没、ネットで回収する。ブラックベリー摘み。狩りのコツはあちこち探し様子を見ること。時々最高の結果が出る。イマイチな時は失敗談と運動以外に収穫はない。枯れた小枝で焚き火をする方が薪より楽。拾わなきゃ俺のものにはならない、拾って持ち帰るまでが狩りだ。

(シーズン7)シーズン1ではまだあどけない子どもだった娘イディーがウェイドという孫を生んで母親になっている。自宅は4口電気コンロ。クズリ、ビーバー、カリブーの皮でパーカーを手縫いでつくる、カットして縫う。店で売っているジャケットは厳しい冬に向いていない。木のソリ自作、湯気で温めて木を曲げて紐で結んで弾性をもたせる。つくるのが俺たちのやり方だ。部屋の中ではシャツ一枚ぐらし。野営地を転々とする生活。四駆はホンダと呼ぶのに、ボートはヤマハと呼ばない。丸太を下に敷いてボートを四駆と四人力で陸にあげる。エンジンは外して家に持ち帰る。スノーモービルなしでは生活必需品が入手できない。スノーマシンに乗るのも、修理も分解も好き、分解と組み立てを覚えたい。煙突内の掃除、煙突火災防止のため。煙突のキャンプを外す、上からロープを垂らし、下から鉄のたわしを紐に結んで上から引き上げて掃除。氷ノミ。祖母やおじ、おじの恋人が氷に落ちて死んだ。たてに穴を掘り、棒とカギ棒でロープを縫うように氷下を通す、ロープに漁網をひっかけて通す。楽しめることは仕事じゃない。スノーモービルとソリ一台で六人(子供一人)を運ぶ。網にひっかかって大漁。魚卵をその場で捨てる。風速20m3、4日ティピーテントにこもる。これも生活のうちだ。煙突が吹き飛ばされる。穴を縫って塞ぐ。外の防水布とウチの断熱素材。料理に使う氷をとってくる。新しいスノーマシンを買っている。(5話)スノーモービル事故、鼻から血、時速72キロで放り出された。ディアリングのダグラスの家。頭の診察、鼓膜から出血している。鼻が折れている。コツェビューの病院で問題なしの診断。ジャコウウシのオス一頭を狩る券がある(チケット制なの!?)。間違えてメスを撃ってしまう。魚類鳥獣部に連絡する。言わずに捕まったら銃も狩猟免許も車も取り上げられる。それじゃ割に合わないよ。(規制厳しいな)、ミスを認め、償えばいい。罰金。ジャコウウシの頭部と毛皮を提出し、肉は食べたい人に配る。カリブーの骨つきステーキ。すぐれた猟師でもミスは犯す、何をしても前向きでいるべきよ。一緒に帰り共に過ごすんだもの。テントにこもっていたが周囲が凍りついてしまう。決して楽しくはないが、もっとひどいのも経験した。成功する保証はないが、挑戦しなければ始まらない。30分で6羽のウサギをライフルハント。テントを積んでいれば、どこにでも泊まれる。テントの下部にソリを敷いている。家で何もせず携帯を見る生活に興味ない。大切なのは楽しむことよ。楽しかったことは記憶に残るもの。自然の中で暮らすなら我慢も必要だ、何にでも代償はある。気温が30度上がっている。温かいところで平凡に暮らすこともできる。でも今の方が面白い。布団みたいなテントカバーのティピー。臨機応変に行くしかない。とにかく適応して新しいことを学ぶの。季節ごとの仕事は決まっている。ボートが川に流されるトラブル、もう1艘から乗り移り、錨を下ろしてモーターをあげる。犬が泳いで追いかけてくる。魚だけとって網は放置して戻る。確かなものは死だけだ、何かの死があって、俺たちは生きる。暖冬で雪不足でノールビクに戻れなくなる。俺は大工じゃない、自己流で何とかやってる。解氷地で拾いものをさがす。銃は持ってるけど熊は倒せないわ。セイウチの頭でアート作品づくり、最低でも5千ドル稼げる。ネズミにかじられたテント布を縫う。塩25キロ持参、食料保存は重要。冬は長いし寒くて暗いのよ。ティピーよりも(中で立てる)テントの方が料理は楽だ。川でボート疾走中に暗礁に衝突、エンジンが壊れる。事故は仕方ないことよ、物が壊れたって自分たちが無事ならいい。失敗し、物を壊して経験を積める。冒険だ、何でも起り得る。今が大事よ、流れに合わせて変わるの。この生活スタイルには移動が必須だ。自然の摂理でいつか俺も死ぬ。

(シーズン8)コロナ禍でノールビクからキャンプ地キワリク定住へ。メアリー、プレストン、ローズ、ティンマック。イディの息子ウェイド・ケリー。食に対する欲求は不変だ。空振りだ、場所を変えよう。自然のことは常に把握しておく。カリブーの腱の糸で「おくるみ」をつくる。雪が降ると家で縫物タイム。すでにあるものを使い、新たに買う必要はない。自分の家と乗り物、土地があるが、本当に必要なものはたいしてない。ものをつくるのが好きだ。常に計画を立てている。学校から飛び出して実践で学ぶんだ。穴猟。イディ、任意の土地を所有することが先住民協会に認められている。アグネスは顔に凍傷、休憩して温まる。極寒地でも外出を控えたりしない。気候に負けないように対策するの。マーチン(テン)。再利用や創作により快適な生活が送れる。結束バンドでスノーモービルのキャタピラーをソリに固定する。チップの弟、スノーモービルで転倒、左手首の骨折、皮膚が開く。チャーター機で街の病院へ。脱臼&骨折。固定電話がある。飛行機で見舞いに行く。自由には危険が伴う。この世で確かなことは生き物の死だ。残酷に見えたとしても命の循環にすぎない。大冒険の連続だ。今日の出来事をはやく家族に話したい。パパとの思い出がまた増えた。新型コロナのためノールビクはノックダウン中。ここは人がいないから隔離生活に最適だよ。食べるために殺すことを教えられた。キワリクの木の仮小屋。スコップづくり。用途に合わせて手作りするのが得意だ。クラウドベリー。収穫期が短いから急いで採らないと。ジャム、パンケーキ、パイに入れる。変化しないものはない、そこに挑戦があり、心地よさがある。換毛期の鳥を走って追いかけ殴り殺す。給料で食べ物を買う代わりにおれたちは狩りをする。土地や川、自然に関する知識と多くの労働が必要だ。どの季節でも食べ物を探す。どの季節に何をするか知っている。まるでクロスカントリーよ。若かった時期は過ぎた、今は歳をとり、あとは死ぬだけだ。ヤナギのキャビン洗濯場、帆布をかぶせる。現金が必要な時は工芸品をつくる。クジラの髭に絵を彫る。俺たちの生活は仕事と遊びの境界線がはっきりしない。長い休みは取りにくいから始めからここで過ごす。ツンドラには蚊や蜘蛛がつきものよ。衛星電話。舟は生活必需品だ。荷物を空中投下して補給。ギンザケ、干物にして売ったり燻製にしたりする。リベットボートの浸水、ハンマーでたたいて直す。産卵したゾンビフィッシュはまずいので川に捨てる。基本的には楽しむ、宝探しのようにね。漂着物探し。彫刻などの材料にする。砂の下に鯨の頭蓋骨。持ち帰るまでは自分のものじゃない。過重荷で捨てる。アザラシを撃つが水没してしまう、水をあさって引き上げる。態度は伝染するの、どうせなら楽しくやらなきゃ。子どもと一緒に働けるのは幸せよ。

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ヘイルストーン一家の高価な所有物(およその値段)

ノールビクの家にはアンテナと電信柱、電柱がある。電気コンロ、電気湯沸かしと家の中では薪の火力に頼っていない。

スノーマシン2台。

漁獲、漁労用のモーターボート2台。20万円ぐらい×2。

すくなくとも七丁の猟銃。

ライフルは数百から数キロの長射程。制止した大物を狙う。ショットガンは散弾銃で数百メートルの距離。空中の獲物などを狙う。

デスクトップパソコン。

バギー車。

ミシン。

無線トランシーバー。

チェーンソー350ドル。約5万円。

調味料、マグカップ、

POLARIS SNOWMOBILES 200万円弱。

ヘイルストーン一家に対する感想

わざわざ白人男が辺境アラスカの氷点下の地で暮らしている。イヌピアット族のアグネスと恋したせいか。このようなワイルドな暮らしではハンティングこそ醍醐味だと思うが夫のチップはふしぎと銃を撃たない。妻のアグネスの方が命中率がいいので猟銃を担当して射撃している。

マンモスの化石の採取など原住民イヌピアット族にしか許されていない。スー女史はカリブーは年間5頭しか狩猟できないと言っていたのに、ヘイルストーン一家はじゃんじゃん撃ち殺している。もしかしたらアラスカに移住した白人には狩猟数の制限があるが、もとからアラスカに住んで狩猟していた原住民にはそうした制限がないのかもしれない。

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チャンダラーのグレン・ビルヌーブ氏

全裸マンです。他に誰もいない場所に住んでいるのでときどき全裸になります。入浴するとき、衣服を水にぬらしたくない時、よく裸になります。食事はフライパンで肉を焼いただけというメニューが多く、野菜なども摂取しない人です。

(シーズン1)チャンダラー(人口1人ほど)というアラスカの北極線の北約104キロのところ(ブルックス山脈)に住む山男。『氷点下』の中でもっとも文明社会から隔絶した生活を送っている男。冬の四カ月を一人で過ごす。ベルリンやニューヨークでも暮らしたことがあるが、都市はハムスターゲージのようだと感じている男。離婚して子供が二人いる。運動するなら生活に役立つ運動がいいと肉体を使う。電気もない。文明の利器に頼らない暮らしぶり。アラスカ暮らしのノウハウは実体験から身につける。スノーマシンを使わない。かんじきを履いて歩く男。湖の氷を割って、その下から水を汲む。水道の代わりに2杯のバケツに水を貯めておく。オオカミのフン寄生虫で水が飲めなくなると茶色い湧水を煮沸して飲む。「植物の成分。お茶みたいなもの」カリブーの目の裏側の生の脂肪をそのまま食う。キタリスを食う。パイクという魚を釣る。芝土で食料保管庫を補修する。夏から秋までフェアバンクスで家族、友人と過ごす。60マイルを歩いてヒッチハイクして街に戻る。バックパックにスリーピングバッグ、テント、ライフル、ナイフ、非常食。釣り竿。途中、空腹で葉っぱや花を食う。

(シーズン2)7カ月ぶりに戻る。ブルックス山脈。斧、糸鋸。薪ストーブ料理。マイナス25°じゃ眠れない。火吹き棒。煙突と薪。シェルター、熱源、水が必要だ。雪は三分の一の水になる。湖に水汲み用の穴をあける。入浴は野外でお湯をかけるだけ。

トウヒの枝を下向きに敷いてマットをつくる。ストーブと石炭、火吹き棒。マッチは320km先にある。摩擦で火をおこす。カリブーの皮から紐をつくる。「何でも簡単には手に入らない」ムースの脂肪を溶かしてコケに染み込ませ、火をつけてランプにする。ヘラジカは秋、カリブーは冬。スノーシューで歩く。ハリモミライチョウ。「毎日が楽しく充実してるから休暇の必要性を感じない。楽しむこととい来ることは同じ」自然の中で一日中歩き回るのが僕の仕事だ。移動するのにマシンは使わない。ヘラジカの大腿骨の骨髄を生で食う。「孤独は好きじゃないが自然が好きだから仕方がない」木を倒して橋にする。「自然を求めてきた。孤独を求めてくる人なんて誰もいないと思うよ」銛で魚を狩る試み。パイクをゆでて手で食う。「食料を得るだけで複雑で知恵と体力が試される。ただ買うのとは違う」自作のスウェットロッジでサウナ。トウヒの表面を削る。煙突用の穴の開いた覆いに使う防水シートで木の骨組みを覆う。ドラム缶で自作した薪ストーブで全裸サウナ。ソッドハウスという芝で覆うハウスが貯蔵庫が熊の食害にあう。夏は三十度に迫ることがある。野性のキノコ、ブルーベリーを採取。10月末から約100日太陽が昇らない。薪は一カ月で四平方メートル消費する。枯木がいい。「よく体を動かすから健康だし気分がいい。ジムに行く必要もない。作業がエクササイズになる」くさびで丸太を割る。毎週煙突を掃除する。掃除しないとクレオソートがたまる。火がついたら煙突が過熱して家が火事になる。鉄のたわしを上から突っ込んで掃除する。

(シーズン3)湖をカヌーで渡る。狩ったヘラジカを舟で小屋に運ぶ。ユニットハウス家の傾きをテコで持ち上げ石を敷いて直す。「人生に意味なんてない。ただ存在するだけ」ほとんどの時間が穏やかで静か。興奮が穏やかな空気を破る。対照的な感じがいい。ヘラジカとカリブーが主な食料。いろいろな部位を食べれば栄養も大丈夫。ヘラジカの爪からゼラチンをとる。目の後ろの脂肪を生で食べる。ここで暮らすには忍耐が必要。太陽のない極寒の冬。巨大ノコギリで伐採。「食われるために存在する生き物はない。生き延びようとして何かに食われる」この体験を楽しんでいる。ロープを結ぶ技術が役に立つ。自然と同調し、その摂理がわかるようになり、共生することを覚える、水が流れ命が躍動する。夏は気温が20℃をこえる。鴨漁、グレンは罠よりも銃派。3羽ゲット、フライパンで炒めるだけの料理。すでに退去した人の廃屋キャビンをあさる。1982年で13歳、2014年シーズン3当時で45歳。狩りのための偵察、狩りが認められているのは角が丸まったオスだけ。ハンドチェーンソーで木を切る。長くいるほど多く学べる。場所と時期を学ぶ必要がある。何事も時と場所がある。逃がしたら終わりさ。焚き火、弓切り式、火きり棒、摩擦着火。

(シーズン4)フェアバンクスから飛行機でチャンダラーへ。バーモント出身。引き返すことになっても挑戦しないよりましだ。薪は枯木に限る。楽な狩りはない。ヘラジカ一頭で僕なら半年持つ。フライパンで肉を焼いただけの食事、野菜なし。グースグラス(ハーブ)を食べる。収穫がなくても外を探検するのは大切だ。生きるために必要な道具を厳選している。壊れたら直すんだ。道具をきちんと管理しないと生活に関わる。そりをあたためて変形させる。雪かき。木の上に逃げたヤマアラシを倒木して撲殺する、銃はムース、カリブー用なので粉々になってしまうため。焚き火とフライパンでヤマアラシの焼肉。テントの別荘、薪ストーブ、カリブー脂で灯火。肉体的にはきついけれど自然の中で働くのは楽しい。自作パンにバターを乗せるだけの食事。フライパンにカリブーの腎臓と肝臓、そこにお米。アルコールランプ灯、カリブー毛皮は脂肪やウジを取り除く必要がある。マイナス45℃での狩り、冠水、スパイダーホール。3、4日ごとに凍った氷に水を汲む穴を開ける。バケツで貯水槽にためておく。知恵と経験、迷っていたらここには住めない。かんじきウォークで脛を痛める。じっと辛抱していればたいていの怪我は自然と治るんだ。フライパンでヘラジカ焼肉。雪道をスノーシューで60km歩いて戻る。ハクトウワシ、オナガフクロウの観察。ニューヨークやベルリンにも住んだ。キタカリヒメマスとカモ、アメリカヒドリ。撃った鴨が陸地に落ちないと、回収できない。焼肉に小さな散弾銃の弾。小売水に全裸で入って慣れる訓練。周囲の状況を記憶しておくんだ。後で何が役に立つかわからない。ここで最も重要なのは道具ではなく知識だ。全裸で川を渡りすぐに焚き火で暖まる。3年前のボートを回収する。カンジキウサギを狩る。ヘラジカを狩るのは秋。オスの鴨を狩る、メスは保護のため狩らない。手動チェーンソーでトウヒを切り倒しキャンプの骨組みにする。シェルターは生い茂る緑、防風、防水、雪で濡れるのを防ぐ。夏の家の大群、対処するだけさ。ストーン・ブラインド=岩の盾、シェルターの一種。川の水を直飲みする。何をするにもできるだけ学ぶことだ。カヌーを実験で転覆させて有事に備える。転覆から復元できるようにカヌーの改良、夏の間はほとんど毎日使う。真夏の虫は耐えがたい。虫の猛攻がはじまると何もできなくなる。ここにいたいか自問するときもある。拳銃、ドライバッグに服と銃を入れ全裸で川渡り。濡れるのは危険だ、ドライを保つ。

(シーズン5)バーモント州育ち。いろんな能力が必要だ。物質に人生を振り回されたくない。中心点を切って木を倒す。靴下に石を入れて投げる。紐で木を引っ張る。薪ファイアウッドにする。ヘラジカを探すのに40~80㌔歩く。広範囲に歩き回らないといけない。雨が降ってきたからやめる。肉を乾かしておくことができない。600㌔以上あるヘラジカ狩りは持ち帰るのがたいへん。肉にヘラジカの排せつ物がつく。暗い間は他の動物に見つからない。ソリで引きずって運ぶ。一日中暗い冬、鉄線の輪がしまるくくり罠。アスペンの森のポプラを餌にビーバー罠猟。マイナス42度、吐いた息が凍る音が聞こえる。トウヒのシェルター。雪をかぶせて穴をふさぐ。中は寝袋のみ。寒いのが苦手なら住めないよ。罠に代わりに働いてもらおう。山脈の陰だから年間105日は太陽が出ない。見ないと状況がつかめない。今何が起きているのか家にいたってわからないよ。ハンターは自然の中で過ごし自然の声に耳を傾ける。雪をかけて保温する。バケツに水を汲む。僕は落胆しない、何事も人生経験だ。夏は乾物に頼ればいい。斧で木を切る。アラスカ式かまくらイグルーづくり。雪のブロックを円状に並べる。ムースの脂火でムースの焼肉。ここでは毎日何が起こるかわからない。パラグライダー、歩けば下山に二三時間、飛べば十分で降りられる。キャノピー。山頂から小屋までパラグライダーで飛んで降りる。散弾銃で鴨2羽。羽をむしる。テントで雨宿り。冬はマイナス50度、夏は30度にもなる。カワヒメマス釣り。米を持参している。ゴムボート。狩らなくても探索する、農家が収穫時以外も作物を見るのと同じ。生き抜くため健康を維持する。レジャーでスポーツするアラスカキャラクターははじめて見ました。ランニング、スイミング、パドリングボート、クライミング。フライングパラグライダー。体型を保たなければ暮らせない。体型を保ちたい。全裸スイム荷物10キロ。リュックが邪魔になる。一瞬ペニスが映る。防水バッグのおかげで服は濡れていない。ここでは自らモチベーションをあげ目標や試練を設定することが肝心だ。トレーニングする人をはじめて見た。ドールシープを探す。フレームザック。グリズリーと遭遇、声で追い払う。

(シーズン6)妻トリシア。継子アミリア。娘アガサ。おそらくアミリアは黒人とトリシアの子。グレンの子ではない。フェアバンクスから320km飛んでチャンダラーに戻る。絵フェアバンクスにもログハウスを持っている。ブルックスと行ったり来たりしている。ずっと同じ生活は退屈だ。氷湖の上にスキーを履いたセスナで着陸。マイナス41℃だとピストン機の航行に影響。カリブー一頭で一カ月暮らせる。カリブーが氷湖上の氷の亀裂に気づいて引き返している。トナカイに氷の上の危険がわかるのか! カリブーは90~150㌔。ムースは800㌔。カリブー5、6頭がムース一頭分。継娘アメリア。小屋から230mでカリブー狩り。皮下にウジがいる。狩るには歩き回るしかない、歩いてみなければわからないんだ。これが狩りだ。肉を持ち帰れるときは少ない。予測はつかない。努力するしかない。買い物に行くのと違う。常に手元に肉を置いておかないと。人生は予測不能だから面白い。廃棄小屋から物資をもらう。チャンダラーにも土地の管理者がいる! 建築にも許可がいる。アラスカの奥地でも違法建築がある。人生は新しいことを学び乗り越えていく一連の作業だ。空気の出入り口を計算して丸太小屋の焼却。

(シーズン7)危険が嫌ならベッドから出るな。セスナの運転。なんと飛行機を手に入れた! 着水フロートで湖に着陸。車は使わない、飛ぶか歩くかの二択だ。楽しいからこの生活をしている。フェアバンクスとチャンダラー、ふたつの拠点で生活してる。ミートポールが落下している。肉を逃したくなければ店で買え。ヘラジカ狩り。運搬用ソリは銃、ナイフ、カヌーと並ぶぐらいの必需品で基本的な輸送手段だ。座ってテンダーロインを食えばすべての苦労を忘れる。

(シーズン8)登場なし。→グレンは自家用セスナを購入し、それを操縦しています。ワイルド野郎から急にアメリカのセレブみたいな転身ぶりです。自家用セスナを披露したころから急に番組に出演しなくなりました。ローテクでワイルドな貧乏キャラだったのに、キャラに不釣り合いな自家用飛行機を買った時点で、キャラクターが崩壊してしまい、制作陣から敬遠されてしまったのかもしれません。個人的にはグレンのセスナ湖暮らしが見てみたいのですが……。

グレン・ビルヌーブの高価な所有物(およその値段)

猟銃二丁。猟銃とショットガン

ピストル。

ばけつ。ソリ。

カヌー。手漕ぎボート。

伐採用ノコギリ。手動チェーンソー。手斧。

アルコールランプ灯火。

登山用テント。

防水シートによるテント。ドラム缶ストーブ。

本棚に10冊ほどの本とノート。

ペツルのヘッドライト。

パラグライダー。

フェアバンクスのログハウス(本宅)

飛行機!! マジか!!

グレン・ビルヌーブに対する感想

いちばん古風な人力の暮らしをしているのがグレン。機械や化石燃料は極力排して昔ながらの生活をしています。その男が自家用飛行機を購入とは……驚きました! さすがアメリカ。「金はない」とさんざん言いまくっていますが、日本人とは基準が違い過ぎます。

※全米州別自家用機所有率はアラスカが最も高い。あの地勢ですから小型飛行機で野移動が一般的だそうです。操縦士免許は14日で所得可能。本土でいう車みたいな感覚で小型飛行機に乗っているのかもしれません。

春から夏。雪が溶けだした頃。めちゃくちゃ蚊に囲まれている。とにかく最低。何百か所も刺される。ひと叩きで15匹ぐらいの蚊が死んでいる。画面を見て気持ち悪くなった。アラスカは蚊のガイが最悪です。

蚊を絶滅させろ!【追記】

あれほどの蚊がいては、他の条件がどれほどよくても、俺は暮らすのは無理。

「蚊取り電撃ラケット」で「蚊殺しバドミントン大会」

マイナス30度の極寒世界の方が、蚊地獄よりはマシなんだとつくづく思いました。夏か冬か選べるなら冬の方がいいな、アラスカならば。

『ゆるキャン△』は冬キャンプが新しかった。

マジで蚊だけは耐えられません。アラスカは冬に住むところなんだなあ、とグレン氏を見て思いました(笑)。

この人も基本的には狩猟が好きなんだろうなあ、と思います。狩猟採取がなかったら(薪づくりだけだったら)自然暮らししていないんだろうなあ。

×   ×   ×   ×   ×   × 

主人公ツバサは小劇団の役者です。

「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」

恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。

「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな

アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。

「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」

ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。

「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」

惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。そんな中、恋人のアスカはツバサのもとを去っていきました。

「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。離れたくない。その叫びだけが残った。全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ

劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。

「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も

ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。

「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」

ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。

「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」

「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」

尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自信が狂っていなければ、の話しですが……。

妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ

そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。

「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」

そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。

「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」

そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。

「それは言葉として聞いただけではその本当の意味を知ることができないこと。体験し、自分をひとつひとつ積み上げ、愛においても人生においても成功した人でないとわからない法則」

「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って

Bitly

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イーグルのアンディ・バシッチ

イーグル(人口90人ほど)キャリコ・ブラフというアラスカの北極線の南約196キロのところに住む夫婦。夫のアンディは30年アラスカ暮らし。ワシントンDCから22歳のときに移住。建設の仕事をしていたらしい。どうりでDIYの達人。妻のケイトは十年前に旅行者として来てドーソンシティでアンディと知り合う。木造7棟ぐらいの棟を自分で建ててキャリコ・ブラフはちょっとした町のようになっている。ケイトとの離婚が最大の衝撃。

「自由とは自分の人生を生きること」「自分が行きたい人生を過ごす自由がある」「常に先を考え頭を働かすんだ」「犬ぞりに乗っていると瞑想の効果がある」「駐車料金、住宅保険、自動車保険、健康保険、外ではすべてに金がかかる」「生活の質は自由な時の量と楽しみ方」「自家製ビール。買うより半額で済む」「やってみれば何とかなる」「家族が生きていられるかは自分次第」

ユーコン川沿いの生活。もっとも近い街まで約22キロ離れている。舟かスノーモービル、犬ぞりで移動する。道路の代わりに川を使う。川が高速道路。川の上の氷をならして町への道を開通させようとする。25匹の犬を飼う。8頭立て犬ぞり。10頭立て犬ぞり。犬は一日4000kcal必要。ドッグフードを6千ドル。ドッグフードをヘリで空輸してもらう。町で必需品を買うために現金が必要。冬の間は犬ぞりツアーでお金を稼ぐ。犬に関する知識や扱い方を学んでもらう。犬は道具であり、警報装置でもある。べニアで犬小屋づくり。古いバスを倉庫にしている。ドッグフードはフェアバンクスからイーグルに運ばれる。チェーンソーと斧で氷を割ってつくったビーバー罠猟は失敗する。ビールの材料(モルト)を郵便局で受け取る。郵送に三週間かかる。そりをつくる材料のプラスチックを受け取る。サウナから眺めるオーロラ。ソーラーバッテリーが風に飛ばされそうになる。スノーマシンの故障。自分で分解、清掃、組み立てて治す。暖房は薪。灯油は使わない。丸太を製材して温室をつくり野菜をつくる計画。「温室が人に頼めば千ドルかかるが、自分でつくったから150ドルぐらいで完成した」と言う。そのために一万ドルぐらいの製材機を購入、運搬していることを忘れている。カリブー、コーン、ニンジンの煮物と小麦パン。ユーコン川の解氷。2009年の洪水で家財一切を失った。巨大いかだに家財を乗せるフローティング計画。春先冬眠あけのブラックベアを射殺して食う。ユーコン川に飲料水1130リットル(上流の沢の水)を積んだ舟が流されて下流に探しに行く。舟で砂利を運ぶが浸水する。

(シーズン2)アンディは56歳。ワシントンDCから22歳の時に移住した。建設の仕事をしていた。六枚のソーラーパネルで発電。回転鮭捕獲マシーン、川の水量だけで動くバスケット水車。一日で600匹のシャケを捕る。すべて独学、習ったこともないし、師匠もいない。「自分が思うとおりに人生を充実させたいだけ」。血と内臓の汚れ仕事。「体を使うのが好きじゃないならここじゃやっていけない」毎日試練と向き合い挫折と勝利を繰り返す。銃弾の自作、火薬をつめる。一箱60ドルが1.5ドルで済む。水辺でムースをしとめる。チェーンソーウィンチで自ら引っ張り上げる。「テクノロジーは大いに活用する」トボガン(小型そり)を車輪付きにしてアンディボガン。ヘラジカを解体して犬に運ばせる。燻製室に吊るす。ビーバー22口径(5.56ミリ)で。クマは325マグナムで。ビーバーを撃って釣り竿で釣り上げる。ユーコン川が凍らないと物資を入手できない。クロトウヒ(松)とカバノキ(樺)の森。チェーンソーで木を切って道をつくる。チェーンソーが凍る。油も凍る。コーディー・アレン26歳が弟子入り、森での暮らし、スキルの習得には時間が必要。「ミスもためになる。怪我しなきゃいい」カバノキにマッチで点火。犬ぞりのタンデムタイプ(縦引き)。ラインタイプではない。一列目のリードドッグ。二列目のスイングドック。そりに近いホイールドック。「ここでは毎日試練に立ち向かっていく」。木挽き台をつくる。夜通し薪を燃やす。テンの罠猟。一匹150ドル。「ここでの生活に向いているのは一人でも楽しめるタイプだ。一人でいるのは幸せなことだ」犬と犬ぞりはおれたちの生活の中心だ。犬が自分の直感よりも主人の命令を優先させるかチェックする。「九時から五時までボスに見はられながら仕事をするのは嫌だ」「相手が罠にかかるのを避けられるほど賢いならフェアな勝負だ」コーディーの言葉。鋼鉄、燃料、犬の餌をイーグルで仕入れる。町工場みたいなことをやっている。適応力がなければここでは暮らせない。自分で道(トレンチ・溝)をつくる。ガスボンベ小、燃料、金属をスノーモービルにソリ2台を繋いで引っ張る。「これからもずっと学び続けたい。魂が川で眠りにつくその日までずっと」終末の筏、洪水にそなえたフローティング木造を作業小屋にする。ポスト&ビーム工法。「食料の八割は菜園で育てる」焚き火とピニャ・コラーダ(カクテル)。溶接して自家製450キロまで上げるクレーン制作。切断、溶接、穴あけ。犬たちをとにかく多くの環境にさらす。できる限り多くの経験をさせたい。いろんな状況を経験させる。小さなカヌーに乗せて、どこでも平静でいることを覚える。死水域での袋網漁の失敗。物資の補給がないと命にかかわる。サンダーで研磨してステインを塗って家の防寒補修。「俺が若返ることはない」「サウナが楽しみ」ブロッコリー。洪水でひろった廃品の窓ガラスを軽トラックで運んでボートに積む。「ここでは仕事がなければすぐに退屈する。毎朝起きてやりたいことをしてる」汲み上げポンプで森に水を撒いてゴミを燃やす。6000ワットの発電機で乾燥機と冷凍庫をつかう。冬の間は何もできない。冬が来るのは避けられない。

(シーズン3)フロンティアライフ、こういう森でこそ理想は実現できる。ここに来てここに住めという声がした。できる限り何でも自分でやる。自分の面倒は自分で見る。サケを塩漬け、いぶして燻製。開拓精神と自給自足の生活。サケ水車の浮きのドラム缶に穴が開くトラブル発生。成功させるには時間を書けないと駄目だ。めぼしい場所でおれの運を試すとしよう。いい時も悪い時もある。ときにはとんでもなく苦労することもある。暖炉つきの作業場。「犬は仕事好きだ。労働は罰などではない。俺がそりを運び出した途端、庭は大騒ぎになる。どの犬も働きたがるからね」5日に一度水を汲む。「よりよく楽に生きようと思っている。俺たちも場所が違うだけで同じだ」約11棟の小屋で一人集落を形成している。一日30kmソリ訓練。魚のラックの下に子熊発見。「毎日何かしら作っている。日々アイディアを駆使して挑戦できるのが楽しい」アラスカ州漁業狩猟局に通報。子熊を保護して引き渡す。(エピソード7)「自然の中での方向性の違い」約10年連れ添いだったケイトと別れた。ええっ! そんな兆候なかったじゃん。ある意味で一番驚いた。将来、調子悪くなった体を愚痴りながらおまえとのんびりすごしたいとか言ってたのに。あくまでも「氷点下で生きるということ」に焦点があっているため登場人物の人間ドラマには触れない硬派な編集となっている。犬が譲ったり売ったりして12頭になる。雪を踏み固め、400m毎に支柱を立てる。犬たちとすごす時間が増えた。マイナス21℃素手。どんな日であろうと作業するから関係ないがね。アラスカに来て最初の15年はほぼ一人で暮らした。もうすぐ57歳、引き際を考える。いずれ限界を迎える。日々の仕事を減らしてく。作業小屋、石の暖炉。郵送されたバッテリー。「いつも何かに挑戦しているけど失敗が多い」マスクラット狩り、失敗と成功。新しい仕掛けをつくる。いろいろ学べた。マスクラットの解体。マスクラット料理、ニンジン、じゃがいも、きゃべつ、ソーセージ、トマト、青唐辛子。アラスカの人たちの料理は基本フライパンで炒めるだけ。マイナス45℃。犬の世話、木と水の調達。発電機小屋。犬ぞりの方がスノーモービルよりも労力も時間もかかる。チェーンソーが二台とも凍る。カバノキ着火剤とマッチ。200~300年前のことを考えると申しわけなくなる。その頃は便利な機械もなく、軽くて暖かい服もなかった。当時の人たちにくらべたら、俺たちは甘やかされてる。スターターロープ=リコイルスターター。北国では火が大きな味方だ。ドリルで氷川に穴を開けるauger。エクステンション継ぎ足し。水をバケツに汲む。一週間はもたせたい。狼の足跡、テンの罠猟2匹ゲット。「あらゆる才能を駆使し楽観的でいるべきだ」「確実に稼ぐなら罠猟しかない」「ここでは仕事を多様化させなきゃ生きていけない」

(シーズン4)エピソード7からジェシーホームズと入れ替わりに登場。孤独を心地よいと思えたらここで暮らしていける。カリブーハントに挑戦。好きなことを仕事にすれば働かずにすむ。玉ねぎ、肉、さやえんどう、サラダの食事。スノーモービルで低木をなぎ倒して道をつくる。生きる道だから受け入れるしかないのさ。工夫を分散させることで命を繋いでいく、ひとつに賭けるのは危険だ、失敗したときのダメージが大きすぎる。罠猟でテン4匹ゲット。罠猟は3,4日ごとに見回りに行く。溶かして吊るして皮を剥ぐ。稼いで燃料を買うより木を切る方がいい。ソリ底のプラスチック破損。オオヤマネコをゲット、剥製にして300ドル。オオヤマネコ肉のBBQ。ウインドタービン(風力原動機)の不調、自分で修理してまた立てる。毎週のように失敗するが、同時に学べる。好きな仕事は仕事じゃないのさ。時間を無駄にした、骨折り損だよ。ユーコン川の解氷。エンジンポンプ3万円ほど。木と皮でのカヤックづくり、自作カヤック、皮舟。毎日トラブルばかりさ。魚は反転流で休む、そこに網を仕掛ける。9.5きりのキングサーモンゲット。漁も狩りも言ってしまえば同じ作業の繰り返しだ、人生は反復作業さ。ユルト=チップも使っているモンゴル由来の移動式住居。ニコライという15歳のドイツ人が見習いで六週間滞在する。俺の時代はネットがなく体験してスキルを磨いた。狩りや漁は生活の一部だ。自宅から56KM離れたアメリカンサミットで熊狩りに挑戦。キノコには詳しくないんだ。無為に下山する。ブルーベリー摘み。狩りは時間との勝負。クマはいない。狩りに関して言えば一日を無駄にしてしまった。いい時間を過ごせたよ。全部楽しかったよ。食料の八割を栽培している。トラクターは毎日使う。コンポスト堆肥作り。ピーマンやトマトを育てる。野菜の収穫は一トンにもなる。絵にならないためか農業系の収穫はほとんど画面に出ない。グリーンハウスのハーベストタイム、棚の上の鉢、吊るした鉢、ズッキーニ、インゲン豆、キュウリ、キャベツ、エンドウ豆、超大量の瓶詰で保存食にする。

(シーズン5)回転砥石。小指先を切る事故。細菌感染しないように自分で爪をはがしてアルコール消毒。辺境では勘を信じるしかない。ペツルのヘッドライト。コニベアという罠でマスクラット猟、手袋用の毛皮をとる。獲物それぞれの猟期がある。現役犬が10匹、二匹が引退、二匹を迎えた。もう飼わないと言っていたのに子犬がいる。新たな技術を習得し自立して暮らしたい。氷上ヨットの作成マストが折れる失敗。犬も肩、足首、腰を痛めたりする。マイナス43℃では火の上に座らない限り効果がない。ここでの生活は挑戦の連続だ。計画を考え実行し生活に適応させる。HughesNet衛星技術のインターネットプロバイダーのアンテナがある。凍結した川の調査。体を動かして活動的に過ごすのが好きだ。風力発電、太陽光発電、ガソリン発電。20年はもつ新しいシステム(蓄電)に1万ドルちかく投資した。アイアンエジソン社のバッテリー36キロ×19個=684㌔を飛行機やトレイラーでイグルーまで運んだ。犬ぞりで街中を走るのは危険。メリーランド州ホワイトホース出身。1980年にアラスカに来た。2009年に水害ですべてを失う。道具や設備や技術を少しづつ増やし今にいたってる。30年で200匹ほど犬を飼った。鎖に抵抗する犬もいた。ユルトの回りを四角く囲っている? たぶん時系列的に前後して編集していると思われる。片目のリーダー犬アイスバーグ、脳卒中で盲目になった。いつもおれを喜ばせようと行動してくれた。犬は飼い主を幸せにするために生きている。こんな感情を抱かせる存在はいないよ。スキート射撃の練習。ショットガンで水鳥撃ち。食料の八割を温室栽培で賄って暮らしている。生育可能な期間を二週間ほど延ばしたい。春の日差しで育て始める。二三年で買い替えが必要なビニールシートを透明な波板に変更するグリーンハウス改修。温室が自由と食料をあたえてくれる。ポリポットから温室に移植する作付け作業。唐辛子は上部に吊るす。アナハイムペッパー。ポブラーノ。バナナペッパー。ズッキーニ。植物の栽培ほど面白いことはないよ。園芸はセラピーに近い。土いじりが好きなのと、成長がうれしい。トマト。かぼちゃ。土が温かいと植物の成長は早まる。夏の間に質のいい作物を栽培したい。金網と布で動物よけしてある「露天ガーデン」に点滴灌漑を設置、ポタポタと土にたれる。キャリコ・ガーデン。菜園でもっとも重要なのは堆肥で土壌をつくること。キャベツ。野菜は入手困難。野菜が収穫できるから農作業は大好きだ。毎日温室の中を歩き回るとワクワクする。木片、草、おがくずの順でコンポスト作成。堆肥からズッキーニ、トマト、かぼちゃができる。野菜は入手しにくいから肉や魚が絶対に欠かせない食材になる。キングサーモンと野菜、とうもろこしの食事。一日に一つだけ目標を決めるんだ。達成して気持ちよく眠る。ミスしても構わない、命とりにならなきゃね。資金や重労働が必ず伴う。運と忍耐、忍耐の方が重要。アメリカクロクマを狩る。今朝ヘラジカを狩れなければ戻る。狩りに出てもたいていは収穫なしだよ。ヘラジカの予定が熊になったり、ビーバーの予定がカモになったりする。

(シーズン6)生活の質を決めるのは自由な時間だ。冬が来れば家から出られなくなる。こもるのは好きだからいいが。自然との付き合い方を学ぶことだ。自然には絶対に勝てない。アイスバーグがなくなる。スマホを所有している。温まるには火をおこすしかない。同じことの繰り返しだ、週に一日は薪割り。よそで暮らすなんて考えられない。製材機とカンナ盤。冬の一番の試練は暗闇との闘いだ。陽が出るのは四五時間程度。道具の傷みやすい土地だ。ひんぱんに新しい道具を制作するし、常にメンテナンスがいる。スノーモービルで川の氷花(シガ=シャーベットが川面を流れる)を渡る。タイミングが重要だ、失敗なしにタイミングは学べない。カリブーをステーキ、干し肉、ソーセージ、ひき肉、犬の餌、罠用の餌にする。カリブーもムースもサーモンも届けてはもらえない、手に入れるには自分で努力するしかない。つらい思いもする。重要なのは望む生き方で生きていると満足できることだ。自分らしくあるために信じる哲学を実践する。カリブーを剥ぐ。家から25キロほどの地点で仕とめられた。ここではみんな肉を食って生きている。カリブーのバーベキュー。肉をミンチにしてソーセージにする。ひき肉+スパイス+脂肪20~30%を豚の腸に詰める。自宅で真空パウチ。生活の質を左右するのはどれだけの時間好きなことをできるかだ。ジーは成犬の中で唯一去勢してないオス、ナティとは同系交配(近親交配)になってしまう。先頭からリーダー犬、スイング、ホイール、ソリ。自分で犬にワクチン注射する。ソリ犬がいなければ、こんな森で生きられない。(しばらく登場しないがエピソード19で復活する)ヒーハー! 感染症になって半年間キャリコブラフを離れていた。命の危険があった。

新恋人デニス・ベッカー。カナダ生まれのフロリダの看護師。二年前にボーイスカウトのカヌー旅行でアンディと出会う。家族はサスカチュワンに農場を持ち重労働をしているので肉体労働には慣れている。マラソンで鍛えられているけど、ここでは通用しない。日常生活の負担が想像以上。

ネガティブな面ばかり見てるとここで暮らせない。今は自分への期待値を下げるようにしている。適応するのが大事だ。今の能力を受け入れるしかない。どんな犬もソリを引ける、でも親友になれるのは一部。十三匹を連れて帰る。やることは多いが、手をつければ必ず終わる。秋鮭漁が解禁されるまで食つなぐ。漁期はあと24時間で終わるよ。(大自然のアラスカでもやはり規制があるんだなあ。厳密に漁期、猟期がある)熊を発見、熊狩りの時期じゃなくてよかったな。サケ漁43匹。病みつきになりそう、アドレナリンがあふれ出す、大興奮よ。物理的なサポートにくわえて、苦労を分かち合える人の存在はありがたい。ふたつの貯水タンク2200~2400リットルの水を8キロ上流の清流から確保。自宅のありとあらゆる容器に水をためる。グリーンハウスにハチの巣。俺の栄養源のほとんどがこの菜園で成長した作物だ。温室と菜園とふたつある。土で手を真っ黒にして作業する。豚に雑草を食わせて、それを食う計画。牽引具カムアロング。

(シーズン7)エピソード8から登場。一人で生きるものと思っていた。大きな変化が訪れたよ。二人と13匹の犬。ソリ犬は走りたがる、走らせないと、生きる目的を失う。犬はおれのすべてだ。犬ぞりはとにかく経験だ。とにかく「当たって砕けろ」よ。この生活には創造力と強い体が必要だ。すべて自分で覚えるから、痛い思いもする。再び試すのが大事。やるだけ。デニースが振り落とされて犬たちは行ってしまう。学ぶために走るんだ。自由に使える時間がある人間は豊かだ。すばらしいわ、犬ぞりに乗ってこれから多くの時間を過ごしたい。アンディと二人の絆を深められることだもの。彼と同じ体験を共有できるのは私にとってこの上ない喜びよ。お前に幸運が続きますように。氷を砕いて道をつくり補給を確保する。気をつけてても事故は起こる。家をあたためるために一年で数千キロの薪を燃やす。それが自給自足の代償だ。いろいろ学べたし、楽しかった。対熊にピストル所持、ピストルの練習。解氷し、川が復活した。電気は風力、太陽光、バッテリー、発電機、送電網、ブレーカー、配電盤。エレキギターとドラムセット。額縁に絵。9年間放置したジープ、バッテリーのマイナスが外してある、それをピックアップトラックに改造。トライ&エラー。砕木機でチップをつくり、ぬかるみに敷く。ヘイライド(干し草の荷馬車で夜に遠乗りすること)。挑戦することで本当に多くを吸収できた。私は何でも飛び込んで学ぶ。

(シーズン8)アンディ63歳。イーグルから20kmのキャリコブラフ(崖の名)。今まで馴染みのなかったスキルを習得しなきゃならない。人間がいかに多才な生き物か思い知らされる。時には転んで起き上がることが必要よ。失敗から学ばなければ成長しない。新しい課題に挑戦してクリアしていくことが大事よ。初めての試みに挑戦する。袋網漁。川の氷結、変化のはやさに驚きを隠せない。順応して対応するんだ。失敗! カワメンタイ漁の実験。一匹釣れた。保険として新たな手法を覚えたい。辺境暮らしはやりがいがある。動いているのが俺には一番だ。冬のあいだは風と雪が強く薪を運ぶのが不可能だった。大抵の人はカネで安心を買う、だがここではカネより技術が物を言う。先々の苦労を減らすことは貯金するようなものさ。床用の根太を製材する。実体験に勝る学習法は存在しない。上達には練習あるのみ。悪いことが起こるのは一瞬の出来事、漁網がプロペラにからまり裂けてしまう。メスは逃がしてオスだけ釣り上げる。こんな極上の人生はなかなか味わえない。若い時に移住を決断してよかった。夏は休みなく仕事に追われる。普段は農場で暮らしているような感じ。時々ここの暮らしが嫌になる、毎日働きどおしだ。廃小屋の暖炉のレンガを再利用。レンガ積みストーブ、二人の死後も残る記念碑。この年齢だと何をするにも最後の作業になる。白身魚と肉とブロッコリーとエンドウ豆の炒め。自然の近くで暮らし、身の回りのものを活用したい。ツリースタンド。すべてはタイミングだ。ためらうと機会を逃す。狩りは毎回成功するわけじゃない。黒色火薬銃で実験狩猟。常にリスクと見返りを天秤にかけている。アラスカ州はユーコン川を規制して、川での猟を全面的に禁止すると発表した。カウントダウンが始まったわ。シロザケの代用品をさがす。釣りはいいが、水車、網漁は禁止。小川や湿地帯での漁は許可されている。状況は変わるから好機を逃せば二度と訪れない。パイクの罠にビーバー二匹。バイオ炭で土壌改良。身につけたスキルは保証になる。何かを持って帰れば勝ちだよ。労働は時に遊びだ。

アンディ・バシッチの高価な所有物(およその値段)

黄色いブルドーザー500万円ぐらい。

ホイールローダーのフォークリフト。赤いフォークリフト。

ボンビというキャタピラの雪上運搬車180万円ぐらい

製材機。100万円ぐらい。

ヤンマーのトラクター。

木のチップ化マシーン(砕石機)200万円ぐらい。

釣り舟(130万円ぐらい)三艘。

測深器つきのリベット艇。

自家用車。

ノートパソコンで気候情報の収集。

VHF無線機。ノーマルアンテナ。パラボラアンテナ。

ソーラーパネル。2万円ぐらい×8=16万円。

二階建て木造の部屋にソファーで暮らす。

道具小屋、野菜用温室を持っている。

猟銃。

チェーンソー、溶接機、サンダー研磨機器、固定式輪ノコギリ、汲み上げポンプなど工具類。

25匹のソリ犬。

回転シャケ捕獲マシーン(インディアン水車)

HughesNet衛星技術インターネットプロバイダーのアンテナがある。これがあればYouTubeで木工技術など何でも勉強できるのではないか。

耕運機。

カンナ盤

アンディ・バシッチ(離婚するケイト)(新恋人デニース)に対する感想

町では「駐車料金、住宅保険、自動車保険、健康保険、外ではすべてに金がかかる」という白髪の初老男性。そんな風にお金を否定しながら、驚くほどお金持ちなのだ。なんとブルドーザーまで所有している。アンディの初期投資額は軽く一千万円は超えるはず。ここでは金がかからない、金は重要ではないといいつつ、その初期投資の大きさにはビックリしてしまうのだ。離婚します! 作品の中で最も驚いたのはアンディとケイトの離婚!!

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ネナナ(ブラシュカナ)のジェシー・ホームズ

北極圏から南へ約222km。ネナナ川沿いに暮らすマッシャー(犬ぞり操者)。犬ぞりという意味でアンディーとキャラが被っている存在。工具をつかいこなして家などさまざまな木造のものをつくり出す人。元大工。犬ぞりレースがジェシーの見せ場。もっとも成長度合いの大きい人。

(シーズン3)エピソード13より初登場。「原始的な生活に戻るべきだ」犬を40匹近く飼っている。犬中心の生活。餌代が市販だと一日50ドル必要、魚が4000匹必要。捕れなければ犬を売るしかなくなる。ソリ犬レースがアラスカ移住のきっかけ。年4~5回のレースの賞金をあてにする。珈琲。ボートの底の自前での補修。「移住する前に大工仕事を学んだ。もらえる仕事はとにかく何でもやった」ボート既製品だと4000ドル。「経験がなくたって実践あるのみさ」。夏は川に出るのがいちばんの楽しみ。「この川では経験豊富な人が大勢亡くなっている」燻製室を自作。「肉体的、精神的に強いだけじゃ足りない。計画的に系統立てて生活することが求められる」シルト(氷河に削られたパウダー状の土)が多い。テコでインディアン水車を移動させる。テコのピンがなくなり釘や六角レンチで代用する。「やらないことには何も得られない」。漁の期間は決まっていて42時間で採らなければならない。アラスカにはルールが多いな。シーズンで3500~4000匹捕れた。網がスクリューにひっかかる。コクチマス。小屋に戻ろう、別の作業が待っている。冬に備えるには昼夜を問わず働かないと。銃でリスを打つ。ハンターではなくマッシャーなので銃は下手くそ。でもリス二匹ゲットして、犬の餌に放り込む。水に肉を入れてぐちゃぐちゃに薪で煮込むだけの餌。犬は僕の親友だし、冬を生き抜くのに必要な存在だ。草刈り中に蜂に刺される。マッシャーの仕事の大部分は犬の管理だ。100ドルかかる犬小屋を自作で20ドルでつくった。そんな金は払えないからね。地図もGPSもない、自力で何とかしなきゃ。少なくとも動かなきゃ何も得られない。150キロ2日かけての舟の旅。生きる力をつけたい。パイクのルアー釣り。多くの資源と時間と知識が必要。ライチョウ狩猟。「この冒険が僕のとっては人生だ。定住よりも遊牧が好きだね。自然には学ぶことがたくさんある。人生観が行き先を決める」

(シーズン4)55頭の犬。防水シートの天幕。狩りに失敗したけれど腹を立てたり投げやりになったりしない。またここを訪れて理解を深めていくつもりだ。時間がいちばん大事だから急いでやる。魚ラック作りの失敗。大切な時間のロス。チェーンソーで道を拓く。ソリのDIY修理。トラックに車を乗せてハイウェイを走る。ソリのヘッドライト。犬のブーティー(犬ブーツ)。アンディがいないと登場し、アンディが出ると消える人。

(シーズン5)34歳アラバマ出身。若い頃に悪い連中とつるんで自分を見失った。47匹の犬(なぜか8匹減っている)。100匹の魚では一週間分にもならない。3000匹必要。

ぜいたくも休みもない。水道や電気には金が回らない。清潔とはいえない。シャワーは後回し、月に一度浴びられればいい。「僕には直せない。誰かに頼るしかない」。友人にボートを借りる。インディアン水車の氷結。製材機を入手。製材し木小屋をつくる。山の男が川の男か森の男になる夢をみていた。手を汚さないと仕事は終わらない。年々物事を円滑に回せるようにして賢く暮らしたい。町に買い物に行きたくない、行くなら町に住む。アラスカンハスキーの犬ぞりレース。キャップの上からヘッドライトとフード。ピックアップトラック。レースでは足でそりを蹴って助力したり、ストックをついて助力している。錨のようなブレーキでスピード抑制。優勝する。

サーマレストのマット。ペツルのヘッドライト。氷を踏み抜く。安全な家を離れることで新たな冒険や学びがある。ここでは木が生活の基本だ、木が生活を支えてるんだ。観光では得られない達成感を持てる。井戸ポンプが壊れる、雪を溶かして水にする。収入を少しづつ道具に投資してきた。カワメンタイ釣り。この経験を次に生かしてみせる。ガスコンロとフライパンで焼くだけの料理。人生には限りがある、なぜ何もしないで過ごすんだ? 唯一の収入源はドッグレースの賞金。雪かき。犬と走るのは楽しいけれど結局はたいへんだ。犬小屋の下にわら敷き。どんなことでも楽しんだもん勝ちだ。趣味じゃなくて生き方にしたかったんだ。カヌーで川を移動、障害物はボートを運んで足で乗り越える。夏はバギーに乗ってソリ犬の訓練。燻製室づくり。雨具がないと何も進められない。モーターボート。ライチョウ狩りの最中、接地しておいたテントが熊に荒らされる。ベリーとトウヒの葉を煮出したお茶。フライパンにライチョウの砂肝、心臓、肝臓のバター焼き。誰も教えてくれなかったから自力で学んだ。夏は虫だらけ。キングサーモン、頭と鱗、内臓を取り去る。骨を抜き切り身にする。生干し、三日いぶして瓶詰にする。塩漬けした皮を七日間ポプラの木で燻製して冬の携帯食にする。チャーガ(キノコ)=神の贈り物、抗酸化作用、お茶にして飲むチャーガ茶。カバノキの着火剤。防水バッグ。バールは傷が大きく成長したもの、それをポーチの柱にして小屋の入り口に屋根をつくる。

(シーズン6)僕がチームパックのリーダーで方針を決める。必ずスタートラインにつくよ。でないとゴールできない。50匹の犬。こんなに幸せになれると思わなかった。アディタロッド犬ぞりレース1600kmに挑戦する。デナリ・ハイウェーを車で走る。デナリ=マッキンリー。水は最も大事。犬のために一日150リットル要る。蛇口はないんだ。他に選択肢はない。川への道をつくる。スノーモービル購入ski-doo約200万円。安全圏を出て技術に慣れないと。バギーは雪上では使えない。生活面で効率を追求する必要がある。柳の枝で釣り竿をつくる。実践しながら調整する性分だ、だから自己流さ。罠の仕掛け。夏はよく走ったから雪が深くても動き回れる(ジョギングしている)。僕にとっての癒しは体を動かすこと。深雪の中を走ったりして運動できるのは至福の時間だ。生き生きとした感覚や活力が自分の中に戻ってくる。冬は鮭と冷凍した食材以外ありつく機会が少なかった。ウサギ肉をニンジン、玉ねぎ、ジャガイモと一緒に煮てシチュー。さばきたての肉は極上。犬ぞりチームをつくりには時間と労力が必要だ。整理して効率よくルーティーンをこなすことが大事だ。環境を整える。作業場づくり。ミートソー(肉をカットする機会)を作業場に運び込む。15年建設業界にいた。いい犬も買えた。犬ぞりでは食べていけない。十分に稼いだ上でここでの生活をはじめたんだ。努力し、もがくことが、大きな意味を持つこともある。少しのお金で釘とシートと照明を揃えれば作業場が手に入る。勝目は薄いけど頑張るしかない。それが唯一の道だ。大きな野心や夢があるがすべて一瞬で砕けかねない。すべてをこれに賭ける。99%とかでなく100%を注ぐ。これから毎年来るには正しく行動しなきゃいけない。うまくいかない時もあったが、前向きに考え、とにかく集中した。7位、新人賞受賞。スノーモービルでバギーを救出。犬はレース専用で仕事には使わない。自分の能力も、限界も、引き際も知ってる。結果が出るとは限らない、とにかく頑張るしかない。日々の成長が大切だ。犬ぞりチームを作る前、カヌーでアラスカを何千キロと旅したんだ。ポプラを煮出して出たアブラを蜜蝋で固めて軟膏づくり。玉ねぎとカモ肉のステーキ。有意義な一日だった。雪で冷凍庫をつくる。レースの順位は重要じゃない。どう困難に対処するかが問われる。やっと時間をつくったのに天気に邪魔されたくない。カワメンタイ(ナマズ系)貧乏人のロブスター。いかだ作り。教会みたいなもんだよ、神と対話ができる。人生には挑戦がいる。挑戦がないと退屈だ。壁を越える努力をすると強くなれるし前進できる。犬の傷口をホチキスで縫合。小屋の新築。ここでは道具がないと何もできない。滑車付きトライポットで重い丸太を持ち上げる。舟に75リットルのガソリン+予備。一人旅を楽しもう。

(シーズン7)ビーバーの罠、二羽のウサギ。冬がもたらす不確実性と、それに挑戦することを楽しんでる。川面を氷が流れ、ボートが氷結する。ピックアップトラックとトレーラー。そこにボートを繋ぐ。ロープとカムアロング(ラチェットストラップ)でボートを牽引する。防水カバーをかけて保管。スノーモービルに自作荷台ボックスを設置、タイヤを曳いて犬ぞりのトレーニングコースをつくる。去年と同じことをしてたら成長できない。露天風呂に入る。キャンピングトレーラーの改造、バスルームを外して暖房を入れる。ピックアップトラックでトレーラーを引く。犬ぞりではマッシャーは走ったり、後ろ足で蹴ったり、ストックを突いたりして運動が激しい。賞金でトレーラーの改造費と旅費がまかなえた。犬には服を着せて藁のベッドで眠らせる。実現させたいなら外に出て行動しなきゃ。二階建てのキャビン。犬の囲い16匹。交配に成功。スーパードッグをつくる。犬たちは走りたがる、行き先もわからずただ走り続けるんだ。獣医に行かず自分で混合ワクチン接種。人生は一度きりだ、どうして怠惰に過ごせる? この種の仕事を嫌がるものは多い、でも僕はやらなきゃ生きていけないんだ。ブラシュカナに12haの土地を破格の値段で購入した(やっぱり所有権があるんだな)。トラックを川向こうに移す。今は2箇所に土地を所有している。レースで勝てるかは練習で決まる、練習する唯一の方法はコースに出て走ることだ。僕以上の努力した物しか僕には勝てない、努力の足りない者は負かす。ガスコンロ。ウサギ罠猟、練習が必要な罠だからどうなるかはわからない。くくり罠、通り道を絞って針金で首を絞める。罠は毎日見に来る。ウサギ、ライチョウはヤナギを食べて生きている。フライパンでウサギ肉のロースト。アンディタロッド1609km一位は50万ドルの賞金。完走者はエベレスト登頂者より少ない。11日間かかる。犬たちも僕も走るために生きてるんだ。僕には運が必要だ。前向きでいたから成功できたし、今の暮らしがある。何よりも犬たちとの誓いを守ることが大事だ。レースに勝つより彼らを優先する。いつか優勝する、それが夢だ。タナナ川40km東の漁場、漁網に流木が絡む、時期が早すぎて収穫ゼロ。森に出て自分のために働くのは最高だ。年をとって賢くなり時間の大切さに気づいた。丸太のローラー上を転がして重いものを運ぶ。木の皮を剥いで夏のあいだ乾燥させて建築資材にする。鉄橋と鉄道のある川。川にチェーンソーが水没。丸太は64㌔離れたところのもの。ドリルも水没。手動ウィンチ。工夫して安く作れる方法を考えればいい。デナリに2haの土地。人生は変化の連続。新しいページをめくる準備はできている。パーコレーター(エスプレッソメーカー)。腰に拳銃。失敗したけど締めきりがあるわけじゃない。何でも楽には得られない。外に出て努力するしかない。苦労してこそ人生だ。木の基礎の上に大型テント生活。仕事というより楽しく遊んでる気分になる。毎日、何が起きるか予測不能だがワクワクする、だから人生が楽しくて仕方がない。

(シーズン8)ブラシュカナに本格的に拠点を移動。船が凍結して動かなくなる。ピックアップトラックとボートキャリア(ボートトレーラー。トレーラーとは原動機なし、けん引されて輸送する車両)でボートを陸上げする。アラスカに始めて来た頃の僕は社会の歯車でしかなかった。未知の体験に溢れている。木枠のテント、薪ストーブつき。下にはワラ敷き、犬も一緒にキャンプする。ハンドガン(拳銃)を持つ。ここでは何もかも新しいから楽しみだ。ここで得られる恩恵を理解してないと住めない。四駆で渡渉、斜面から転げ落ちる失敗。無知だったが知識を得た。極寒用寝袋。整地用タイヤ六本、ここでは道が欲しければ自分でつくる。昔も今も環境が僕をつくっているんだ。狩りのチャンスは二度とない、すばやく動かなきゃ。小動物は僕の主食。経験が人を強くする。倒れてもまた立ち上がって続けるんだ。20歳の頃は冬でもテントで生活できた、人間には人間らしく過ごせる暖かい場所が必要だ。屋根に穴をあけて断熱パイプと薪ストーブ。日が沈んだから今日はここまで、なんてそうはいかない。一日二十四時間をいかに有効に活用するかが鍵だ。僕が求めるのは快適さじゃなくて経験だ。薄いテントじゃ厳しい。生活が楽になれば多くのことが達成できる。成功するためには体力を回復させる場所が要る。今まであちこち移動してたけど、自分の場所を見つけた。外泊を楽しむよ。早起きして好きなことをするだけだ。穴釣り。食料調達のスキルも上げたい。収穫がない時もあるが、こういう場所に来れば、必ず経験は得られる。ここではすべてに物語がある。基盤は寒さに耐えた時間にある。僕はこの大自然の一部になりたかった。チャンスは転がってる、結果より過程を重視するからとにかく行動する。ユーコン準州。一種の仕事だ、自分の努力が収入につながるのか試されてる。重要な用事を同時進行できると気分が弾む。犬は興奮するだけで後を追うことはない、走ることへの情熱が勝る。藁の上で犬を休ませる。家に帰って火に当たりたい。残念だけど、罠を設置している時間も楽しかった。この絶景を見られただけで来た甲斐があると思う。森で生計を立てるのが夢だった。訓練費はばかにならない。毛皮の収入で補うつもりだ。レースで稼ぐのは難しいから兼業しなきゃならない。森に触れるにはとにかく行動するのみだ。手動ウィンチ。川に丸木橋をかける。借り物のスキッドステアローダーで土ならし。あれが僕の王国だ。薪小屋、立木にコンクリート。子犬の繁殖。無気力に過ごしたくない。山と流れる水はもっとも重要な要素だ。フライ釣りでカワヒメマス、法的に一日五匹まで。やがて冬が来るから蓄えがほしい。できるまでトライするんだ、苦労してこそ達成感がある。新しいことを学ぶのは最高だ。燻製魚肉、オリーブオイル瓶詰。圧力なべで蒸す。冬に備えるため一日を有意義に使えた。サケがないと冬の間犬を養えないと言っていたのに、インディアン水車をつかわずに、どうやって犬を養ったのか? ノースフェースのテント。いつかレースをやめるときがくる。車が泥で抜けられない。ここでは自分を助けられるのは自分だけだ。動くことだ、座ってても何も得られない。カワヒメマスを落として逃がす。ごちそうが……。これで学位をとろう、ここが僕の学校で、来れば来るほど多くを学べる。人生の次の章に進む時だ。ずっと自由に生きてる、いい気分だ。使えるものを回収してお別れする。犠牲や孤独を伴う暮らしだ。

ジェシー・ホームズの高価な所有物(およその値段)

車。バギー。モーターボート。自転車。猟銃。スキー板、斧。釣り竿。コールマンのバーナー。水筒三つにコーヒー。

不整地走行ATGバギー(クアッドバイク)

アラスカン。マラミュート(平均80万円)

ジェシー・ホームズに対する感想

シーズン3で急遽出演しなくなったアンディに代わって登場するマッシャー(犬ぞり操者)犬ぞり師なのに犬ぞり特訓シーンがまったく登場しない男。犬ぞり師なので猟銃がいちばん下手くそ(シーズンが進むごとに上達が見られる)。成人後にアラスカに移住してきた男。

元大工で、小屋を自分で建築する。この人の犬ぞりレースは本作の見せ場のひとつ。

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ハスリアのリッコ・デワイルド

(シーズン6)シーズン6のエピソード5で初登場。恋人と5人の子供がいる。ネイティブアメリカンのアサバスカン族。娘のシモーン、息子スカイラー、妹スカーレット。

野蛮人より自分では医師に近いと思う。マイナス16℃、煙突が雪で詰まっている。ヘラジカの骨のスープ。僕の使命は両親の生き方を受け継ぎ、この小屋を次の世代まで守り抜くことだと思ってる。育った土地を飛び出してみたけれど、野性の血に呼び戻された。暖房と水の確保だけでも忙しい。20リットルバケツで75リットル缶を満たす。ビーバー罠猟、アサバスカンの伝統的手法。知識がなければ餓死する。ここは飢えた土地なんだ。ここは予測不能な地なんだ。餌だけ取られたら僕の負けだ。美味い、なぜなら成功の味は最高だからさ。AMラジオを聞くために雪かき、受信線を引く。ラジオが唯一の情報。天候や近隣の村の情報。ラジオなしでは暗闇同然。連絡はラジオで知らせるしかない。命は賭けるな、一度誤れば二度目のチャンスはない。温泉水で紅茶。クズリにはさみ罠。ポトラッチという伝統儀式を行う。木でフェンスをつくり、通り道にくくり罠を設置。ここでは怠けることは許されない。代償が大きくなる。村への交通手段は飛行機だけだ。雨や雪が降れば孤立する。チェーンソー、燃料は一リットル1.7ドルもする。何でも自分でやることで生きる目的ができる。自分の行動が意味を持つ。死ぬまで退屈はしない。娘のシモーンに射撃の手ほどき、狩りは待つことだ。口笛で呼んで空中射撃。ここでは沈むか泳ぐかだ。狩ったガンをおとりにする。季節とともに暮らしを変える。22口径(0.22インチ。5.5mm)375口径(9.5mm)。ギリースーツ(カモフラージュ服)。期待が外れることもあるけど楽観的でいるよう心がけるんだ。探索や狩猟にはそれが大事。何もないと言ったら土地にも失礼だ。ヘラジカの大きな角は金になる。死体を拾う。角幅180cm、3000ドルはする、物々交換でスノーモービルや四駆が手に入る、半年分のガソリン代にもなる。熊にキャビンを荒らされる。生き残る方法は実践で学ぶ。網漁。雨の中で狩りはしなくない。アラスカは僕のものじゃないが、僕はアラスカのものだ。僕もアラスカの一部なんだ。「僕らが一番捕って食べるのは魚だ」といって釣りをしています。ムースじゃないのね。

(シーズン7)キャビンつきのボート。カリブーの雌は殺さない。オスを一撃必殺。血の臭いを消すため焚き火をして解体作業。中で立ち上れる大きさのテントの紂王に薪ストーブ。フライパンでカリブー料理。ウサギ猟。狩猟シーズン外のムースは撃たない。ウサギ罠はヘラジカに壊されている。ウサギはリンクスに食われている。四羽のウサギ狩猟、焚き火で食う。ここでの生活は楽しむことだ。自然に抗わず共生する。必要なことをすべきときにする。除雪作業の資格?を持っている。自分は強いと思ってもアラスカの自然には勝てない。寒くても日が短くても仕事を片づける。日照時間三時間半。助け合いは生存の鍵だ。14歳の娘シモーン、9歳の息子スカイラー、8歳の娘スカーレット。氷穴猟、棒に紐をつけて穴から穴へ流す、紐が通ったら網を流して張る。食料がとれない時もあった。より困難な時があることを知るのも大切だ。今は魚を捕る必要がない、昔は取れなきゃ食事なしだ。雪が固まっていないとトボガン(罠)がスタックする。濡れると命とりになる。暖冬、地球温暖化は現実だ。暖を取るにも水を飲むにも働かなきゃならない。やるときにやることをやらないと生き延びられない。黄色い飲み水。充実した一日だった。たくさんの薪と水を調達した。ビーバーのくくり罠猟。成功体験させることが重要、話しをきいてもらえる。狩猟期以外は狩ってはいけない。410口径はショットガン、スモールゲームに使う。かんじきを履かないと半身が埋まる。スノーモービルが雪にはまる。前頭葉を厚く保護した帽子。初ライチョウ、体が震える、すごくうれしい。僕が教えないと息子や子孫に伝わっていかない。それは文化の死だ。獲物を逃がせば、二度と出会えない。ガン鳥撃ち、熱湯につけて毛はむしり取る。悲観せずに探すんだ、獲物は必ず現れる。狩りに失敗しても落ち込まないことだ。先住民族は落胆や失望を無用と考える。アナ・バシー=サンキュー。留守中に熊にたかられている小屋。マイナス50度の時期が来る前に小屋の回りを修理しておくことが重要だ。雨どいで雨水を集めるシステム。怠け者は生き残れない。換毛期のガンは羽がないから飛べない、殴り殺す。すべては天候と季節に左右される。温泉でお茶を飲む。虫に悩まされるのはアラスカでは当たり前だ。雨や直射日光を避けたい。タープの下に蚊帳を張る、トウヒのマットレスにエアマットと寝袋で野営。ここでカネを持ってても虫よけにはならない。森に出るだけで精神が若返る気がする。すべての動物がブヨから逃げようと川に向かう。自然の恵みを受けるには季節に応じて移動することが必要だ。周りをよく見て理解することで人生が豊かになる。

(シーズン8)流氷を避けながら疾走するボート。冬のあいだは家で勉強するアラスカ。アイスピックで氷を確認しつつ歩く。小さい獲物の狩りを習得すれば大きな獲物が相手でも通用する。火を燃やし、先祖に敬意と感謝の祈りを捧げ、つかのまの滞在の許可を乞う。小指が吹き飛び失血して家まで帰れなかったという銃の事故で兄が死んでいる。リッコ眼鏡をかける、老眼か? 家族の狩猟小屋を再訪する。その後の人生で僕は何年も薬物に頼った。残った人間は前を向いて人生を楽しむんだ、だって最後はみんなあちら側へ行く。一日二十一時間は暗い。準備すれば暗さも活用できる。午後四時だけど真っ暗だ。ガスランタン照明で氷穴網漁。川のそばに住むのは魚のためだ。一番の主食は魚だから漁は重要なんだ。三本の木を荷造り用ワイヤーでくくりつけた三脚。漁の釣果なし。でもこういうものだ、何の保証もない、失敗して張りなおすのははじめてじゃないよ。今日は網を張れただけでも勝利だ。失敗しても諦めず挑戦し続けるよ。マイナス四十九度で激しい呼吸をしてはいけない。肺に損傷をあたえる。肺が凍ってしまう。森で生き続けるには温かい小屋が必要だ。雪を盛って寒さ対策をする。毎日が薪と水をえる闘いだ。常に暖をとり水分をとらなきゃならない。スノーモービルが寒すぎて始動しない。遠出は危険だ。体温の管理がもっとも重要だ。体温管理がすべてだ。ここの生活に重労働はつきものだ。薪は不足するまで待たずため込まなきゃいけない。準備不足で死ぬ人々がいる。雪かきはたいへんな作業で見返りのないものだ。友達に言ったり出世することはない。動物を理解し敬意を払う。小さな群れは時に逃がすことも必要だ。狩りは運がすべてだ。正しく行動すればそのうち獲物は現れる。砂州にぶつかりプロペラ破損。慢心してはいけない、気を抜くと危険を無視してしまう。「好奇心が猫を殺す」。ヤマアラシを捕獲して対岸でリリース。キャビンを齧られないようにトタンを貼る。都会では何でも簡単にできて僕は無用になる。大自然に子どもをさらし生きる術を学ばせる。車中泊のように船中泊、布団が積んであり寝ることができる。ハスリアまで往復1100㌔移動。木枠に吊るすタイプのウォールテント、トウヒのベッド。シーフィッシュフィッシング。泳がなければ沈む、一度方法を覚えれば泳げるのと一緒。軽油をかけてアリを殺す。釣り竿は実用的でない。網を仕掛け、待つ間に他の仕事をする。時期によってはまずいから逃がす。都会っ子が慣れて強くなった。天候や虫に不平を言わなくなった。リッコの両親はかなり若く死んでいるはず。魚アイス=ベリーと魚肉を混ぜたおやつ。自然の中で暮らせるのは少数。ポプラ、ハンノキはよく煙を出す、煙で防虫する。点火用カバノキの樹皮やコブ。コブは虫よけにもなる。サバイバルできてるが、豊かな生活が望みだ。カバノキの皮がないと、この一帯から人類は消えるんだ。ブヨが消えればここは最高だ。先読みが鍵だ、準備できてないと悪いことが起こる。常に集中しているべきだ、ひとつのミスでゲームオーバーになる。煙突火災を防ぐ煤の除去。専門店も職人も必要ない。ハンマーと釘とチェンソーがある。水準器で水平をはかる。失敗を認めないと自分に返ってくる。いいんだ、また別の日に会おう。始まりがあれば終わりがある。

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『氷点下で生きるということ』(LIFE BELOW ZERO°)の内容、評価、感想、ツッコミ、総評

私がもっともツッコミたいのはアンディ・バシッチ氏です。なんという投資、なんというお金持ちでしょうか。「ここでは何でも自分でやる。お金はあまり重要ではない」といいつつブルドーザーや製材機まで所有しています。スノーモービルだけでなくソリ犬25匹を飼っています。その犬への餌として700匹のシャケを乾燥させて吊るしています。回転鮭捕獲マシンとでも言うような自作のシャケ捕獲機を回して大量に魚を得ているのです。

それだけの資産があれば都市部でもそうとうリッチな生活が送れます。まあ、彼にとってはそんな生活はつまらないものなんでしょうけれど。

人生を「買う」という行為だけで終わらせないために。『ロビンソン・クルーソー』

丸太を製材して温室をつくり野菜をつくる計画があって「温室が人に頼めば千ドルかかるが、自分でつくったから150ドルぐらいで完成した」と満足げに言います。そのために一万ドルぐらいの製材機を購入、運搬していることを忘れているのです。そりゃあおかしいでしょう(笑)。

私も似たようなことを言っていましたから、気持ちはすごくわかります。私もタイに行くと二時間千円ぐらいで極楽マッサージをしてもらうのですが、ものすごく費用対効果がよかったような気がしますもの。でもそのときタイへの飛行機代やホテル代のことを計算に入れていないんですよ。アンディさんと同じ計算方法ですね。タイに向かう飛行機代やホテル代を使えば日本で最高級のエステ・マッサージが受けられたはずです。初期投資額を計上しなければ本当の費用対効果ははかれません。「自家製ビールをつくって、買うより半額で済んだ」なんて言いますが、モルトをアラスカまで運んでもらったお金を計算していないんですよ。その計算方法じゃあね、そりゃあ安く作れるでしょうよ(笑)。

ブルドーザーを買い、製材機を買い、高い燃料を買ってわざわざ運び込むのでは、本当は町に住むよりも高くついていると思います。でも楽しいからそれをやっているんでしょうね。

荒野の自然の中で自分だけの力で生きていくのは、本当に楽しそうです。ハンティングも釣りも楽しそう。雪上バギーも、スノーモービルも楽しそう。ユーコン川のリバークルーズ(釣り船だけど)など見ていて旅人心をくすぐるのです。

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アラスカ版『ポツンと一軒家』か?

楽しいからわざわざ不便な生活をしている。これはアラスカ版『ポツンと一軒家』なのかもしれません。

これほど人間社会に息苦しさを感じながらも、『氷点下で生きるということ』の登場人物たちは、多弁です。彼らの能弁には、出演料という現金収入ほしさだけではない表現欲、承認欲を感じます。自分の生活を紹介し、生き方を語る。いくら人里離れた氷点下に暮らそうとも表現者であることはやめられず、映像コンテンツに出演するということは承認欲求もまだくすぶっているということでしょう。

そこにまた人間の業を感じます。

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『愛と幻想のファシズム』いかに生きるかの人生の教科書のような作品

かつて村上龍さんの著作に『愛と幻想のファシズム』という小説がありました。この作品はアラスカのハンターの狩猟の原理を政治の世界に反映させて世界を変えていくというような物語の導入となっています。

私は『氷点下で生きるということ』という作品にハマって、精読というスタイルで視聴することになるのですが、それは本作が「いかに生きるか」という原初の姿を教えてくれるからです。

とくに仕事を終えた後、24時間春夏秋冬時間のある条件となった場合の自分が、何を羅針盤に、どうやって生きていったらいいかを教えてくれる教科書のような作品であるからに他なりません。

あたかも『愛と幻想のファシズム』がハンターの原理を政治に生かそうとしたように、私は『LIFE BELOW ZERO』からの知見をみずからの生活に生かそうと思って視聴しつづけているのです。

村上龍『イン ザ・ミソスープ』痛さによって目覚める。社会に染まることから、自分を取り戻す

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アラスカ流生活を日本で送るための工夫。

『氷点下で生きるということ』を長く視聴し続けてきました。私はアラスカで暮らしたことはおろか行ったことさえありません。しかし「おれと似たようなことを考えるよなあ、アラスカの人も」と思うことがよくあります。私アリクラハルトはオピニオン系ブログを運営する者(本ブログ『ドラクエ的な人生』)ですが、たとえばそのコラムの中の一編。

縄文遺跡は世界遺産になる。縄文ブームが必ず来る

縄文ブームが来るということを予言したコラムです。実際にはキャンプブームが来たのですが、予言は当たったようなものでした。なぜなら縄文暮らしとキャンプ暮らしは似たようなものだからです。アラスカの人にもこの予言は当てはまります。だって縄文時代の暮らしもアラスカの暮らしも似たようなものだから。

人生を買うという行為だけで終わらせないために。『ロビンソン・クルーソー』

漂流ものの傑作『ロビンソン・クルーソー』で主人公は無人島でサバイバル生活をすることになります。ロビンソン漂流記はまるでアラスカの人の暮らしそのものです。なぜ人はロビンソン・クルーソーやアラスカの人の暮らしに魅了されるのでしょうか。それは現代の暮らしがすべて「買う」ということで完結してしまい退屈だからというのが私のコラムの結論でした。水も食料も買う、衣服も買う、電気も火も暖房も買う、家さえも買うのが現代人の暮らしです。アラスカの人はそのすべてを臨機応変に自力で対処しているのですが、現代人は買えばすべてがまかなえてしまいます。でも買うという行為は変わりばえがしない、慣れると退屈な行為です。だから人はアラスカの暮らしに魅了されるのでしょう。

『ポツンと一軒家』にも通じるアラスカ人の生き方、暮らし方

自給自足生活なんて無理。スーパーマーケットのない場所で、人はどうやって生きていけるのであろうか?

テレビ番組『ポツンと一軒家』の人たちの暮らしも、アラスカ人と通じるものがあります。できるだけ何でも自分でやろうとする自給自足の精神が同じです。私も自給自足系のコラムをいくつも書いています。

いい趣味とは「生きていくこと」に直結しているものだ

アラスカ人たちは、不自由を楽しんでいます。私が実践している「貧乏ごっこ」にもアラスカ人の暮らしに通じるものがあります。けっきょく「貧乏ごっこ」とは「不足を知って足ることに感謝する」というスピリッツに他なりません。

【温泉マークの連れ込み旅館】安宿はおもしろい。貧乏旅行はやめられない。

この日本でアラスカ人のように暮らしていくことはできないものでしょうか。そんな風に考えて書いたコラムがこちらです。

アラフィフ男のアラスカ流・新しい趣味。釣り、焚火キャンプ、園芸。

釣りもアラスカ風です。キャンプもアラスカ風です。家庭菜園もアラスカ風です。しかしこの日本で実践できる最高のアラスカ流の暮らしは「空腹」「飢餓感」ではないかと思います。アラスカの人たちはいつもギリギリです。薪がギリギリ。食材がギリギリ。頂点捕食者がそばにいて命がギリギリです。そのギリギリなところが見ていて面白いのです。

私たち日本人は暖房も食材も安全もすべてお金で買って済ませてしまっているので彼らのようなギリギリの暮らしはできないのですが、唯一出来るのはものを食べないことではないでしょうか。日本で暮らしていても、飢餓感、空腹感だけは簡単に味わうことができます。食事を抜くだけでいいからです。しかし空腹が肉体、精神にあたえるギリギリのインパクトは絶大なものがあります。血糖値が下がればアラスカ人のギリギリの感覚を容易に味わうことができます。

快楽のランニング・ダイエット。アドレナリンが血糖値を上げ、食欲を抑える

そして飢餓感は快楽でもあり、健康にもよいのです。

断食道場には医者系と宗教系とダイエット系がある。

アラスカ暮らしは肉食傾向が強すぎて菜食主義傾向の強い私には現実的には無理です。何よりもあの蚊が無理!

蚊を絶滅させろ!【追記】

私はランナーでこれまで地球一周以上を走ってきました。肉体を使うことにかけてはアラスカ人以上です。しかしそれでもアラスカ人のように生活を楽しむことはできていません。やっぱり大自然の道なき道をスノーモービルで、四輪駆動で、ボートで、犬ぞりで進む彼らの生き方は、ロードバイクとランニングだけの男から見てもきわめて魅力的に映るのです。

自転車(ロードバイク)とランニングの両立は可能か? サブスリーランナーはロードレーサーに乗っても速いのか?

これからも作品に刺激を受けて、自分の暮らしに生かしていきたいと考えています。

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サハラ砂漠で大ジャンプする著者
【この記事を書いている人】

アリクラハルト。物書き。トウガラシ実存主義、新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。

【この記事を書いている人】
アリクラハルト。物書き。トウガラシ実存主義、新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。
●◎このブログの著者の書籍『市民ランナーという走り方』◎●
書籍『市民ランナーという走り方』Amazonにて発売中
雑誌『ランナーズ』のライターだった筆者が贈る『市民ランナーという走り方』。 「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか? いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状打破、自己ベストの更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。 ●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」って何? ●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム? ●ピッチ走法とストライド走法、どちらで走るべきなのか? ●ストライドを伸ばすための「ハサミは両方に開かれる走法」って何? ●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは? ●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」の本当の意味は? 本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。 ※カルペ・ディエム。この本は「ハウツーランニング」の体裁をした市民ランナーという生き方に関する本です。 あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
Bitly
書籍『市民ランナーという走り方』Amazonにて発売中
雑誌『ランナーズ』のライターだった筆者が贈る『市民ランナーという走り方』 「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか? いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状打破、自己ベストの更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。 ●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」って何? ●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム? ●ピッチ走法とストライド走法、どちらで走るべきなのか? ●ストライドを伸ばすための「ハサミは両方に開かれる走法」って何? ●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは? ●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」の本当の意味は? 本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。 ※カルペ・ディエム。この本は「ハウツーランニング」の体裁をした市民ランナーという生き方に関する本です。 あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
Bitly
●◎このブログ著者の書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』◎●
書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。 その過程で、ママチャリのすばらしさを再認識したり、どうすれば速く効率的に走れるようになるのかに知恵をしぼったり、ロードレースは団体競技だと思い知ったり、自転車の歴史と出会ったりしました。 ●自転車通勤における四重苦とは何か? ●ロードバイクは屋外で保管できるのか? ●ロードバイクに名前をつける。 ●通勤レースのすすめ。 ●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。 ●ロードバイク・クラブの入り方。嫌われない作法。 などロードバイクの初心者から上級者まで対応する本となっています。
https://amzn.to/3OBWtUR
書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。 その過程で、ママチャリのすばらしさを再認識したり、どうすれば速く効率的に走れるようになるのかに知恵をしぼったり、ロードレースは団体競技だと思い知ったり、自転車の歴史と出会ったりしました。 ●自転車通勤における四重苦とは何か? ●ロードバイクは屋外で保管できるのか? ●ロードバイクに名前をつける。 ●通勤レースのすすめ。 ●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。 ●ロードバイク・クラブの入り方。嫌われない作法。 などロードバイクの初心者から上級者まで対応する本となっています。
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●◎このブログ著者の小説『ツバサ』◎●
小説『ツバサ』
主人公ツバサは小劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。そんな中、恋人のアスカはツバサのもとを去っていきました。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。離れたくない。その叫びだけが残った。全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自身が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「それは言葉として聞いただけではその本当の意味を知ることができないこと。体験し、自分をひとつひとつ積み上げ、愛においても人生においても成功した人でないとわからない法則」 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
https://amzn.to/46Gqxca
小説『ツバサ』
主人公ツバサは小劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。そんな中、恋人のアスカはツバサのもとを去っていきました。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。離れたくない。その叫びだけが残った。全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自身が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「それは言葉として聞いただけではその本当の意味を知ることができないこと。体験し、自分をひとつひとつ積み上げ、愛においても人生においても成功した人でないとわからない法則」 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
×   ×   ×   ×   ×   ×  (本文より)知りたかった文学の正体がわかった! かつてわたしは文学というものに過度な期待をしていました。世界一の小説、史上最高の文学には、人生観を変えるような力があるものと思いこんでいました。ふつうの人が知り得ないような深淵の知恵が描かれていると信じていました。文学の正体、それが私は知りたかったのです。読書という心の旅をしながら、私は書物のどこかに「隠されている人生の真理」があるのではないかと探してきました。たとえば聖書やお経の中に。玄奘が大乗のお経の中に人を救うための真実が隠されていると信じていたように。 しかし聖書にもお経にも世界的文学の中にも、そんなものはありませんでした。 世界的傑作とされるトルストイ『戦争と平和』を読み終わった後に、「ああ、これだったのか! 知りたかった文学の正体がわかった!」と私は感じたことがありました。最後にそのエピソードをお話ししましょう。 すべての物語を終えた後、最後に作品のテーマについて、トルストイ本人の自作解題がついていました。長大な物語は何だったのか。どうしてトルストイは『戦争と平和』を書いたのか、何が描きたかったのか、すべてがそこで明らかにされています。それは、ナポレオンの戦争という歴史的な事件に巻き込まれていく人々を描いているように見えて、実は人々がナポレオンの戦争を引き起こしたのだ、という逆説でした。 『戦争と平和』のメインテーマは、はっきりいってたいした知恵ではありません。通いなれた道から追い出されると万事休すと考えがちですが、実はその時はじめて新しい善いものがはじまるのです。命ある限り、幸福はあります——これが『戦争と平和』のメインテーマであり、戦争はナポレオンの意志が起こしたものではなく、時代のひとりひとりの決断の結果起こったのだ、というのが、戦争に関する考察でした。最高峰の文学といっても、たかがその程度なのです。それをえんえんと人間の物語を語り継いだ上で語っているだけなのでした。 その時ようやく文学の正体がわかりました。この世の深淵の知恵を見せてくれる魔術のような書なんて、そんなものはないのです。ストーリーをえんえんと物語った上で、さらりと述べるあたりまえの結論、それが文学というものの正体なのでした。
Bitly
×   ×   ×   ×   ×   × 
読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
×   ×   ×   ×   ×   ×  (本文より)知りたかった文学の正体がわかった! かつてわたしは文学というものに過度な期待をしていました。世界一の小説、史上最高の文学には、人生観を変えるような力があるものと思いこんでいました。ふつうの人が知り得ないような深淵の知恵が描かれていると信じていました。文学の正体、それが私は知りたかったのです。読書という心の旅をしながら、私は書物のどこかに「隠されている人生の真理」があるのではないかと探してきました。たとえば聖書やお経の中に。玄奘が大乗のお経の中に人を救うための真実が隠されていると信じていたように。 しかし聖書にもお経にも世界的文学の中にも、そんなものはありませんでした。 世界的傑作とされるトルストイ『戦争と平和』を読み終わった後に、「ああ、これだったのか! 知りたかった文学の正体がわかった!」と私は感じたことがありました。最後にそのエピソードをお話ししましょう。 すべての物語を終えた後、最後に作品のテーマについて、トルストイ本人の自作解題がついていました。長大な物語は何だったのか。どうしてトルストイは『戦争と平和』を書いたのか、何が描きたかったのか、すべてがそこで明らかにされています。それは、ナポレオンの戦争という歴史的な事件に巻き込まれていく人々を描いているように見えて、実は人々がナポレオンの戦争を引き起こしたのだ、という逆説でした。 『戦争と平和』のメインテーマは、はっきりいってたいした知恵ではありません。通いなれた道から追い出されると万事休すと考えがちですが、実はその時はじめて新しい善いものがはじまるのです。命ある限り、幸福はあります——これが『戦争と平和』のメインテーマであり、戦争はナポレオンの意志が起こしたものではなく、時代のひとりひとりの決断の結果起こったのだ、というのが、戦争に関する考察でした。最高峰の文学といっても、たかがその程度なのです。それをえんえんと人間の物語を語り継いだ上で語っているだけなのでした。 その時ようやく文学の正体がわかりました。この世の深淵の知恵を見せてくれる魔術のような書なんて、そんなものはないのです。ストーリーをえんえんと物語った上で、さらりと述べるあたりまえの結論、それが文学というものの正体なのでした。
Bitly
×   ×   ×   ×   ×   × 
◎このブログの著者の随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』
随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』

旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。

私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●天皇制にこそ、ウリジナルを主張すればいいのに
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●韓国帰りの帰国子女の人生論「トウガラシ実存主義」人間の歌を歌え

韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

「近くて遠い国」ではなく「近くて近い国」韓国ソウルを、ソウル日本人学校出身の帰国子女が語り尽くします。

帰国子女は、第二の故郷に対してどのような心の決着をつけたのでしょうか。最後にどんな人生観にたどり着いたのでしょうか。

Bitly
随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』

旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。

私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●天皇制にこそ、ウリジナルを主張すればいいのに
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●韓国帰りの帰国子女の人生論「トウガラシ実存主義」人間の歌を歌え

韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

「近くて遠い国」ではなく「近くて近い国」韓国ソウルを、ソウル日本人学校出身の帰国子女が語り尽くします。

帰国子女は、第二の故郷に対してどのような心の決着をつけたのでしょうか。最後にどんな人生観にたどり着いたのでしょうか。

Bitly
●◎このブログ著者の書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』◎●
書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』
戦史に詳しいブロガーが書き綴ったロシア・ウクライナ戦争についての提言 『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』 ●プーチンの政策に影響をあたえるという軍事ブロガーとは何者なのか? ●文化的には親ロシアの日本人がなぜウクライナ目線で戦争を語るのか? ●日本の特攻モーターボート震洋と、ウクライナの水上ドローン。 ●戦争の和平案。買戻し特約をつけた「領土売買」で解決できるんじゃないか? ●結末の見えない現在進行形の戦争が考えさせる「可能性の記事」。 「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」を信条にする筆者が渾身の力で戦争を斬る! ひとりひとりが自分の暮らしを命がけで大切にすること。それが人類共通のひとつの価値観をつくりあげます。人々の暮らしを邪魔する行動は人類全体に否決される。いつの日かそんな日が来るのです。本書はその一里塚です。
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書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』
戦史に詳しいブロガーが書き綴ったロシア・ウクライナ戦争についての提言 『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』 ●プーチンの政策に影響をあたえるという軍事ブロガーとは何者なのか? ●文化的には親ロシアの日本人がなぜウクライナ目線で戦争を語るのか? ●日本の特攻モーターボート震洋と、ウクライナの水上ドローン。 ●戦争の和平案。買戻し特約をつけた「領土売買」で解決できるんじゃないか? ●結末の見えない現在進行形の戦争が考えさせる「可能性の記事」。 「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」を信条にする筆者が渾身の力で戦争を斬る! ひとりひとりが自分の暮らしを命がけで大切にすること。それが人類共通のひとつの価値観をつくりあげます。人々の暮らしを邪魔する行動は人類全体に否決される。いつの日かそんな日が来るのです。本書はその一里塚です。
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