放浪の旅人になる才能とは?
どうして日本でサラリーマンを続けることが苦しいのでしょうか。放浪の旅人になる資質というものがあるのでしょうか。
私は予定を決めつけられるのが嫌いです。スケジュール帳が予定で埋まっているとうんざりします。なぜって決まりきった行動をせざるをえず、つまらない未来が見えてしまうからです。
予想もしないことが起こり、瞬間のアドリブで、全能力を傾けてイレギュラーに対処する。そういう人生を楽しいと感じます。もしかしたらこれが放浪のバックパッカーになる資質でしょうか?
どうせ遠い未来のことなんて計画したって現地で予定は狂うのですから、むしろ出たとこ勝負の方が面白いと腹をくくるのです。その覚悟が資質といえば資質でしょうか。
今夜の宿にありつけた安堵感が、旅の思い出になる
私は放浪のバックパッカーなので、ハワイといえども航空券のみで現地に飛ぶタイプです。今はチケット比較サイトがあるので、一番安い航空券のみを購入して、ハワイ島からオアフ島に飛ぶオープンジョーのチケットを購入しました。宿は現地で歩いて見つけます。
おのれの才覚でホテルを探し当てた時の安堵感というのが、バックパッカーの旅の大きな要素となっています。今夜の宿にありつけた安堵感が、旅の思い出になるのです。この感覚はツアー旅ではあじわうことができません。
ハワイ島では森の中の鳥の鳴き声で目が覚めるようなすばらしいホテルを探し当てることができました。
島には安宿がないことがある。島に滞在する際は注意が必要
問題はオアフ島のワイキキです。そもそも人工的につくられたビーチ(ワイキキビーチは砂を他から入れています)沿いに建つ観光シティのため、安宿街というものが存在しません。
ワイキキから離れれば話しは別ですが、歩いてビーチに行ける距離でステイするのが絶対条件でした。
探せど探せどホテルに空きはなく、しかたなくスイートルームのようなゴージャス部屋にクレジットカードで泊まりました。いやあ、財布が痛かった。これが「ワイキキ、ホテル空き部屋なし事件」です。
島の場合は、宿泊場所探しに苦しむことがあります。島に滞在するときはいつもと違う注意を払う必要があります。
レンタカー逆走事件
放浪のバックパッカーをやっている限り、どんな旅でも必ずトラブルがつきものなのですが、ハワイ旅行に関しては、あまりトラブルはありませんでした。
「ワイキキ、ホテル空き部屋なし事件」の他には「レンタカー逆走事件」ぐらいでしょうか。
「レンタカー逆走事件」というのは、はじめて左ハンドル車に乗ったので、ウインカーを出そうとするとなぜか必ずワイパーが動き(笑)、あげくの果ては道路を逆走してしまったという事件です。
人間、なにごとも慣れなので、どうしても道路の左側を走りたくなってしまうのですね。対向車が来たときにはびっくりしました。
まあ、その程度の可愛いトラブルだけだったので、安心していたら、最後にびっくりするようなトラブルがあったのでご紹介します。
ハワイ航路。「行きは成田、帰りは羽田」事件
ホノルルの空港で、のんびりとくつろいでいました。あとは飛行機に乗って帰るだけです。そのとき、、私はとんでもないことに、気づいてしまいました。
あれ? これ羽田行きじゃね?
私は成田に帰るものだとばかり思い込んでいたのです。実際、行きは成田空港から出発していますし、そもそも成田空港まではそのつもりで車で行っているのです。空港近くの民間駐車場にマイカーを停めていました。
「ええええええええええ~~」
私は唖然としました。今の今までそのことに気づかなかった自分に。
パートナーのイロハさんに、そのことを話すと、「ええええええええええ~~」と彼女も同じようにびっくりしています。二人して、飛行機に乗るまで、そのことに気づいていなかったんですね。アホカップルですな。
「どうするの? どうするの?」
焦って彼女が聞いてきます。まるでこの飛行機に乗っちゃいけないみたいに。
しかし今さら飛行機の変更なんて無理です。この飛行機がたとえ大阪行きだったとしても乗るしかありません。ましてや羽田空港なんて誤差の範囲です。
これがハワイ航路「行きは成田、帰りは羽田」事件です。
空港まで電車で行っていれば事件ですらなかったのですが、車で行っていたため、日本に着いたら民間駐車場にいそいで電話しました。
「やっぱりですか。聞いていた便がないからおかしいと思っていたんですよ」
成田空港近くの民間駐車場では、マイカーを預けた後、空港までシャトルバスで送迎してくれます。そのために帰りの便のナンバーを聞かれていたのでした。帰国便の時間にあわせて迎えのバスが空港に来てくれるのです。
恥ずかしい思いをしながら、私はもう駐車を一泊延長してもらい、翌日、成田空港まで電車で行って、マイカーをピックアップしてきたのでした。
格安チケットを比較サイトで買う場合の注意点
どうしてこんなことが起こったのかというと、比較サイトによりますが、格安航空券を探す時に、出発地を「東京」で選択するために、「行きは成田、帰りは羽田」になってしまったのでした。これと同じことは大阪の人にも起こる可能性があります。「行きは関空、帰りは伊丹」にご注意ください。
サラリーマン生活でこんな無目的、いきあたりばったりなことをやっていては失格でしょう。
しかし、おかげで楽しかったなあ。
どうせ行き当たりばったりの放浪旅だから、航空券なんてろくに見てないのです。おぼえているのは帰りの日付ぐらいです。帰りのことは前日になってから考えるので十分です。
先のことなんか考えないから、今に集中できるのです。だから旅ができるのです。明日のことを思い煩わず、今日を充実させようと思うから、今いる場所ではないところへ旅に出ることができるのです。