どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか?
羽田から沖縄というような国内線で旅をしていると、国際線ではあまり見かけない「空席待ちのご案内」というものがあります。
ん? 空席待ちって何だ?
「空席待ち」って誰が使うの?
最盛期で年5回海外旅行に行ったこともある私ですが、今までに一度も「空席待ち」を利用したことはありません。
これはどういったものなのか。どういうシステムなのか。どんな人が利用しているのか。調べてみました。
まず一般的に航空券にはすべて指定席です。「新幹線の自由席」に相当するものはありません。ですから「来た飛行機に乗り込む」ということは不可能です。
普通、私たちが持っているエアチケットには便名が必ず記載されています。保安検査場(セキュリティ・チェックポイント)で確認をされる搭乗券(ボーディングパス)には座席さえ指定されているのです。そうしないと中(搭乗口側)には入れないはずなのに、彼らはどうやって関門を突破してその先まで進んでいるのでしょうか。
「空席待ち整理券」があれば関門突破できる
どうやらこういう仕組みのようです。
「キャンセル待ち」をしている人というのは「予約のない航空券」と「空席待ち整理券」を見せて中に入っています。
「予約のない航空券」というのはバックパッカーにはおなじみのチケットですね。格安チケットを手配する時に「1年間有効」みたいなチケットがよく出回っています。あれのことです。
チケットをとりあえず購入しておいて、座席の予約は後でするというのはよくあるパターンです。まずは「予約なし航空券」を購入します。
そして「空席待ち整理券」を保安検査場の外側で手に入れましょう。「空席待ち整理券」は発券機、対人窓口で手に入れることができます。
その二点を保安検査場の係員に見せると空港の奥(搭乗口側)に進むことができます。関門突破ができました!
そして出発ゲート近くにある「空席待ちカウンター」の前で申し込んだ後、順番を待っているのです。
私の羽田から沖縄へ向かう便には、平日であるにも関わらず、Sクラス18人、Aクラス19人、Bクラス52人、Cクラス2人も待っている人がいました。
SクラスはJMBダイヤモンドなどセレブ中のセレブ、AクラスでJMBクリスタルなどのセレブです。
一般会員はBクラス。CクラスはJALへの貢献度が少ない方なのでしょう。当然、クラス上位の方から優先的に呼ばれますから、Cクラス待ちが2人なのは「どうせ自分たちには回ってこない」と諦めているためだと思われます。
一般会員Bクラスの52人でもどう考えても無理じゃありませんか? その上のクラスに37人も待っているんですよ。私ならとっとと諦めて別の日にちゃんと予約しますけどね。
そんなに空席は出ないと思います。当日ドタキャンの確率は1%程度だそうです。
いずれにしても「時間はあるが金と地位はないバックパッカー」が積極的に利用するような制度ではありません。ひたすら待てば何とかなる、という制度ではないのです。後から来たお金持ちがバンバン割り込んできますから。
そもそもキャンセル待ちしてまでその日じゃなければならない理由は何一つありません。それがさすらいの旅人です。
これは親の危篤とかよっぽどの人が使う制度なのだろうと思います。重要な商談とか。
空席待ちをしても乗れなかった場合には、航空券は手数料なしで払い戻してもらえるようですが、微妙なサービスだと思います。
一日空席待ちしてむなしく帰る可能性も大です。おそらく私は一生使うことはありますまい。
私の知らなかった空席待ちというシステムに、こんなにも多くの人が利用にエントリーしていることに驚いてしまいました。
もしもみなさんのニーズに合うようでしたら、上の関門突破マニュアルを参考に「空席待ち」を利用してみてください。
それではまた。どこかの旅先でお会いしましょう。