冬の那智の滝。温かいものが食べたい
那智の滝に行った時のことです。季節は冬でした。ところどころ雪が降っています。
寒くて、しかもお腹が減っていました。
囲炉裏の炭で焼いた熱いお団子が食べたいと思いました。観光地の定番です。たぶんどこかに売っているだろうと思っていました。
ところがどこを探しても熱いお団子は見つかりません。
団子じゃなくてもいいのです。温かいもつ煮とか、なんでも。とにかく温かいものが食べたい。
それなのになぜか那智の滝から駐車場にいたるお店は、キンキンに冷えたラムネ、スジャータのソフトクリームなどを売っているのです。「夏に食べたくなる」ようなものしか売っていませんでした。……えっ、なんで?
どゆこと?
この人たちは、お客の需要に合わせる気がないのでしょうか?
よく商売やっていけるよな、と思いました。
だれが極寒の雪の中、スジャータのソフトクリームなんか食べるんでしょうか?
舌が凍るわ!
あんのじょう、誰も買っている客はいませんでした。
お店をみまわし、あきれたような顔をして出てきます。
逆によく潰れないなあ、と思いました。
まあ、那智の滝があるかぎり、お客は無限にやってくるのでしょうから、打率が低くてもヒット数でいえば当たるのかもしれません。
私は日本中を旅していますが、那智の滝周辺の冬のショップほど、驚いたことはありません。
売っているものが夏っぽい(笑)。
逆に「こういうエクストリームな状況」(季節外れ)を私のようなブロガーが報告することで、逆に有名になる戦略だったりして(笑)。
とにかく寒いときに寒いものしか売っていなくて驚きました。
みなさんも一度、体験してみてください。