観光旅行がしたいんじゃない。そこで暮らしたいんだ!

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『ドラクエ的な人生』とは?

心の放浪者アリクラハルトの人生を走り抜けるためのオピニオン系ブログ。

書籍『市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座)』。『通勤自転車からはじめるロードバイク生活』。『バックパッカー・スタイル』『海の向こうから吹いてくる風』。『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』『読書家が選ぶ死ぬまでに読むべき名作文学 私的世界十大小説』Amazonキンドル書籍にて発売中です。

旅先の「帰りたくない」「ずっとここにいたい」と思った場所

旅をしていて「帰りたくない」「ずっとここにいたい」と思うような場所と出会うことがあります。

わたしにとってイタリアのカプリ島はそういう場所でした。

島のあまりの素晴らしさに、

「ああ。神様。どうにかしてここ(カプリ島)から離れずにすむ方法はないでしょうか。一生この島で暮らす方法はないでしょうか

思わず神に祈ったことをおぼえています。

心の底から神に祈れば願いはかなう!?

その後、わたしは島で転倒し、第三腰椎を骨折します。歩くたびに激痛が走るありさまで、あやうく島から出られなくなるところでした。

いや、神さま。確かにさっき一生この島で暮らす方法はないかとお祈りしましたけど、骨折して動けなくなって島から出られないから満願成就ってことじゃないんだよ。手に触れるものを黄金にしてくれと頼んだミノス王エピソードみたいなオチをつけなくてもいいじゃんか!

神にツッコみ、さっきのお祈りをあわてて取り消させてもらったことをおぼえています。

どうにかして暮らす方法はないものだろうか。

パリには2週間ほど滞在しました。ホテルではなく、アパルトマンを借りて、現地で暮らすように過ごしました。それがいけなかったんでしょうね……。

パリを去る時、去りがたく、泣きそうになりました。

なまじアパルトマンで部屋で自炊のようなことをしたものだから、去りがたくて去りがたくてたまらなかったです。

ああ。帰るのか。どうにかしてこの街(パリ)で暮らしていく方法はないものだろうか……。

と、またしても神に祈りそうになりましたが、カプリ島事件のことがあったので、祈るのだけはやめておきました。何が起こるかわかりませんからね。棺の中で永遠にパリにとどまったりして(笑)。

ローマ・パリ・ロンドンと三都周遊したときもそうでした。ロンドンでわたしはパリに戻りたくてしょうがありませんでした。ロンドン、まじでどうでもよかったです。それほどパリが好きなんでしょうね。

あれからパリには一度も行っていません。もしかしてあれがわたしのラスト・パリだったのでしょうか。そう思うと泣けてきます。

観光旅行がしたいんじゃない。そこで暮らしたいんだ。

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