2022年のゴールデンウィーク。ひさしぶりに海外旅行に行った人もいるようです。3年ぶりにコロナによる移動規制のないGWだったようですね。
しかしわたしたちは相変わらず車中泊をしていました。移住先を探す車中泊の旅です。7泊8日でした。
京都に住むということは日本史のご近所に住むということ
移住先を探す車中泊の旅です。京都もまた有力な移住先のひとつです。
京都に住むということは日本史のご近所に住むということです。
司馬遼太郎をはじめとする歴史作家の本を読むのが、地方で読むよりも確実に面白くなること間違いありません。
中世ロマンみたいだった本能寺の変が、京都に住むとご近所の過去の火事みたいに感じることでしょう。
移住先として京都の隣町・亀岡市はどうか?
しかし京都市街に住むのは、長年田舎暮らしをしてきた身にはちょっと敷居が高いものがあります。
地図で調べて、近隣の亀岡市に狙いを定めました。
亀岡市ならば京都まで電車でわずかです。
嵯峨野観光鉄道・トロッコ列車の上流に亀岡市はあります。保津川では川下りアクティビティもやっています。そんな風光明媚な場所を通って京都まで電車で移動できるなんて最高ではないでしょうか。
とりあえず市街地をクルマで回ります。この街は明智光秀にゆかりの地のようでした。
こんな京近(きょうちか)の場所に本拠地があったのならば、織田信長の首をとるのは嚢中のものを取り出すように簡単だったことでしょう。殺した後処理はたいへんだったでしょうが。
坂本城と丹波亀山城、勝竜寺城(すべて明智の城)でほぼ京都を取り囲んでいます。信長も裏切られた瞬間に「詰んだ」と思ったでしょうな。
酒醸造所や、道の駅、亀岡城(丹波亀山城)などをめぐります。亀岡城の駐車場をさがしていたら大元教の敷地に迷い込んでしまいました。亀岡城の敷地の現在の所有者が大元教なのだそうです。城跡って公共団体が所有しているものかと思いこんでいました。
亀岡・湯の花温泉にて日帰り入浴。昔から人々がそう呼んできたからしょうがないんでしょうけど「湯の花温泉」なんて超どこにでもある名前ですな。逆にメチャクチャ有名な温泉かと勘違いしてしまいました。
「一円玉の賽銭はご遠慮ください」という神社
おもしろい神社・賽銭箱を発見しました。金融機関で手数料が発生するため、一円玉の賽銭はご遠慮ください、という賽銭箱です。
銀行に1円あずけると神社から2円持ち出しになるから、賽銭は5円以上でお願いしたい、というのです。
なるほど気持ちはよくわかりますが、こんな賽銭箱はじめて見ました。全国の神社で手数料の状況は同じはずですが、ほかの神社ではどうしているのでしょうか?
そもそも銀行の1円あずけるのに2円必要という手数料制度はどうなのか、と思います。ボッタクリすぎじゃないかな。
郊外のイオンの駐車場は無料。駅前イオンは駐車場は有料
朝方は霧のテラス「かめおか霧のテラス」に移動。盆地を雲が覆うのが撮影名所になっているようです。霧のテラスはゴルフ場の外側にあります。
京都に行くためには亀岡駅を利用したいので、駅前のイオンにクルマを停めようと思いました。
しかしイオン側もお見通しのようで、駐車場は有料でした。
郊外のイオンは駐車場無料でも、駅前イオンは駐車場は有料のことが多いようです。
保津峡を行くJRの車窓の風景を期待していたのですが、ところが乗ってみるとJR線はほぼトンネルを通ります。保津峡を見ることはほとんどできません。車窓の風景はトンネルで真っ暗で、まるっきり観光用ではないのでした。嵯峨嵐山へはすぐに到着しますが。
京都に着くと急に気持ちがもりあがってきました。やっぱり「普段の地元」と違うんだよなあ京都は。
亀岡は地元にそっくりだったけど。亀岡はとても田舎です。住みやすそうな町です。その反面、今住んでいるところとそれほど変わりません。
それをメリットと見るか、デメリットと見るか。移住するならいっそ極端に振ってしまえ、というのがわたしの考えです。
京都に近いというメリット以外、亀岡にはあまり特徴がないと思いました。
やっぱり移住するなら京都盆地内です。京都には大学がたくさんあります。学生が住むためのアパートがあるはず。相場もそれなりで、ワンルームだったりしますが、京都盆地の中に住めないわけではありません。
今回、私たちは亀岡市に移住することを考えて、亀岡を中心に京都観光をしました。
しかし京都も奈良と同じで、安い時間貸し駐車場を利用すれば、電車・バスを利用するよりも(夫婦ふたり分なので)安く駐車することができます。
しかしもしも本当に京都に移住するならば……私だったら車は捨ててしまいたいところですね。京都ほど電車バスが発達した場所で車はむしろ邪魔ではないでしょうか。
数百万円のお金を払って車を買って車中泊するよりも、そのお金で電車に乗ってホテルに泊まることを選んだ方がいいという気がします。