車の中で食って寝る、シリーズ動画のために料理修行
Youtubeをやっています。
その中で「車の中で食って寝る」というシリーズ動画を撮影しようと思っています。
わたしは車中泊はキャリア10年以上のベテランですが、問題は料理です。
料理は素人同然……。
車の中では油が飛散するような料理はつくれません。そもそも油が飛散するような料理はつくったこともありません。
何はともあれ動画を撮影しながら料理に初挑戦というのは避けたいので、一度、家で実験してから、車中泊に挑戦しようと思っています。
そういうわけで、メスティンでサバご飯をつくってみました。
その動画がこちら。
無洗米は水は多めに。無洗米1合に対して水225cc
動画で触感までは伝わらないと思いますが、けっこうお米が硬かったです。
というのも、無洗米を使っているからで、無洗米の場合は、普通のお米よりもたくさん水を入れなければなりません。
というのは、無洗米はたくさん削っているため米粒が小さく、同じ1合カップですくっても、よりたくさんの米粒がすくわれるからです。
つまりそのぶん水を多くしないといけないのでした。
通常、米1合180ccに対して水200ccとされていますが、無洗米の場合は225ccほど多めに水を含ませた方がいいそうです。
食品表示の意味? 原産国と、原材料国の違い
ところで「サバ缶の炊き込みご飯」なので、当然ながら鯖缶をつかいます。
普段は見逃しがちな食品表示ですが「なんじゃこりゃー」な表示がありました。
原材料名 さば(日本)
原産国名 フィリピン
と、食品表示されています。うん、ちょっと意味わかんない。
調べたところ、これは日本で釣ったサバをフィリピンで缶詰に加工した、という意味だそうです。さらにそれを日本に輸入したというわけですね。原産国というのは、加熱処理をするなど「その商品の内容について実質的な変更をもたらす行為が行われた国」のことだそうです。
いや面倒くさいことやってるな! フィリピンで加工するのは人件費を含めた加工にかかる費用が安いからだろうけどさ。フィリピンだって海から鯖はとれるだろうに。なんで日本から送るでしょうか?
猟師の賃金だってフィリピン人の方が安いんだろうから、フィリピン人に委託して釣らせればいいじゃないの。それとも鯖は日本近海でしか釣れないのだろうか……まさか。
食品表示。何が危険で、何が安全なのか?
もうひとつ可能性としては、日本人は「日本のお米しか食わない」という人が多いと聞きます。
タイ米とかカリフォルニア米なんか食わない、という人が多いんですよ。
その感覚で、日本で釣れた魚しか食わない、という人がいるのかもしれません。
でも海は繋がっているから、日本産の鯖は清浄で、フィリピン産の鯖は汚濁ってことはないと思うんだけどな。むしろ海はフィリピンの方がきれいなんじゃないの?
むしろ鯖は日本近海でしか釣れないのかしら? そんなことはないと思います。だって海は繋がっていますから。寒い海でしか釣れないかもしれませんが、それならフィリピンではなく、サバがとれる人件費の安い別の国で加工すればいいのでは?
日本から鯖を送って、また送り返させるとは……。なんか無駄だなあ。
それだけじゃありません。一時期、中国産の餃子に「食べちゃいけないもの」が入っている毒餃子事件というのがありましたよね。
あたし、なるべく中国産の食べ物は買わないようにしてるのよ
さすが、たよりになるイロハさんです。でもよく考えてみてください。
たとえば、
原材料=中国。原産国=韓国。だったらどうでしょう? イロハさんだったら買うでしょうか?
わたしなら、牛肉の缶詰だったら買いません。魚の缶詰だったら買います。
だって魚はどこで釣ったって汚染度合は同じ(海は海!)ですが、牛や豚などは飼料に肉骨粉などおかしなものを食べさせたり、成長ホルモン剤を打ったり、検出されてはいけない化学物質が検出されるかもしれないじゃないですか?
(ここでは中国を信頼できないものとして議論をすすめます)
たとえば、原材料=日本。原産国=中国だったとします。この場合、イロハさんは買うのでしょうか?
わたしだったら、これも魚肉か獣肉かで違います。要は、何が清潔で、何が不潔かってことですよ。何を信頼して、何を信頼しないかということです。
日本で釣れた鯖は清潔で、中国で釣れた鯖は不潔なのでしょうか? そんなことはないと思います。海は繋がっていますから。
外国で刺身を食べさせるお店では、刺身は日本から輸入しているそうです。なんで現地の刺身じゃだめなのでしょうか? それは外国で釣った魚が汚染されているからではなく、釣った後の衛生管理が違うからです。血抜きとか冷凍保存とかそういうことです。
卵も日本だけが「卵かけご飯」を食べます。おなじことを外国でやると危険だといわれています。あれも卵そのものが汚染されているというよりも、卵の殻が外国のは汚いからです。同じことを外国の卵でやると危険なのは、卵の中身の問題ではなく、外身(殻)の問題です。衛生管理の問題なんですね。
フィリピンの缶詰工場はきっと清潔だと思います。でも考えさせられました。
思考を深めるために、ここでは中国の毒餃子を製造した工場だと仮定します。だとしたら、わたしなら原材料=日本、原産国=中国の鯖缶よりも、原材料=中国、原産国=日本の鯖缶を選びます。
けっきょくは信頼問題なんでしょうけれども……日本で釣ったサバをフィリピンに送ってそれを輸入している商品を見て、ついああでもないこうでもないといろいろ考えてしまいました。
メスティンで料理した「さば缶の炊き込みご飯」は、美味しかったですよ。フィリピンの工場を信頼して食べました。
野菜の農薬問題。農薬は吸収されて全細胞に染みわたるのか?
ところでこれが野菜の場合はどうなのでしょうか?
よくアメリカ産のグレープフルーツなどで農薬が問題視されます。この場合は、グレープフルーツが農薬を吸収して果実の中身にまで染みわたっているというわけではなく、船便で輸送する際に防カビ剤などを振りまいているために果実の表面が汚染されているということのようです。
なかには日本では禁止されている防カビ剤を使用しているケースもあるようです。
この場合、果肉は汚染されていないということですね。
農薬というのは基本的には防虫のためにおこなうものです。虫がつかないようにするために使います。
だから表面に振りまいておけば十分なのですよ。このタイプの農薬は表面をよく洗うことです。内側まで浸透しているわけではありませんので。
しかし最近では農薬も進化していて、雨で流されてしまう農薬よりも、むしろ細胞の組織内部に浸透して残留するタイプも開発されているようです。ここまで虫対策しないと作物が売れないってことなんでしょうけど、その農薬は人間が食うんだぞ。
つまり野菜の場合は
原材料=日本。原産国=中国。
よりも、
原材料=中国。原産国=日本。
の方が危険である可能性が高いということですね。
いずれにしてもモノによります。原材料と原産国でいちがいには判断できません。
そして結局のところは「信頼」の問題なのです。