格安航空会社LCCの特徴はボーディングブリッジではなくタラップ車をつかうこと
ベトナムの旅に利用した航空会社はベトジェット航空。ベトジェット航空はLCC(格安航空会社)です。その証拠に都合ベトジェットに4フライト(8搭乗・降機)したのですが、すべてタラップ車での搭降でした。ボーディングブリッジはフラグシップのベトナム航空あたりが使っているのでしょう。格安航空会社LCCの特徴はボーディングブリッジではなくタラップ車をつかうことだと言えるでしょう。
ウェブチェックイン嫌い。ボーディングブリッジではなくタラップ車が好き
LCCは機内持ち込み荷物の重量制限が厳しい
そんなLCCの特徴のひとつに「機内持ち込み荷物の重量制限が厳しい」というものがあります。チェックイン時点で重量超過している場合はその場で超過料金を支払わなければなりません。この支払いに手間取ることが多く、格安航空会社のチェックインカウンターはいつも大混雑です。カウンターに並ぶ場合、前の人の荷物が重量超過していなそうな列を選んで並ぶといいでしょう。荷物が大きい人の後ろに並ぶと、ものすごく待たされる可能性があります。なぜかというとそこで「お金が発生する」からです。そこでお客とカウンターの間で「払え」「払わない。聞いていない」と、ひと悶着あったりします。そればかりか異国のチェックインカウンターではもう現金が底をついている場合もありますからクレジットカードなどで支払いをしなければなりません。ところがこのクレジットカードが受付不可だったりするのです。……ね。LCCのチェックインカウンターでは前の人の荷物の大きさをよく見極めて並ぶ列を決めましょう。
ベトジェット航空の荷物の重量制限は一人七キロ
さてそんな格安旅行会社のひとつであるベトジェット航空ですが、荷物の重量制限が7キロまでと決まっていました。これは手荷物、預け荷物を含めた重量です。妻と二人旅なので二人で十四キロが制限重量ということになります。ひとり七キロなんて余裕じゃないかと思うかもしれませんが、それは身軽な男の発想です。女性がいるとそうはいきません。女性の場合、荷物を小分けにするのが大好きなので、いちいち包装袋の分だけ重量がかさんでいますし、靴も運動靴とオシャレな靴とサンダルと三足は持っていきます。化粧品もあります。化粧品って重いんですよ、ほとんど水だから。服もたくさん持っていきます。旅先でテンションが上がらないぐらいだったら重い思いをしてもアイテムは持っていった方がいいというのが妻の旅の哲学なのでした。
……つまり男の側が頑張ってスリム化するしかないというわけです。オレ、頑張りました。極限まで荷物を削った結果、二人で13.9㌔でした(往路)。ギリギリセーフです。しかしあと100グラムしかないじゃん。これじゃあ何もお土産が買えません。
はやくも旅に暗雲が立ち込めてきたのでした。オンナというのはたくさんお土産を買う生き物なんですよ。知ってのとおり。100グラム……いったいどうすりゃいいんだ?
日本が冬、渡航先が夏の場合、どっちに着るものをあわせますか?
さて、私がどのようにして荷物のスリム化を図ったかというと、渡航先の暖かい気温に服をあわせて冬服を捨てる、というものでした。年末年始の旅なので日本は寒い真っただ中なのですが、ベトナムは寒くありません。冬服を捨てれば荷物は極限まで軽くなります。
ベトナムで着る予定のTシャツ四枚を重ね着して、その上から薄いレインウェアを羽織りました。ベトナムはずっと雨だったのでこのレインジャケットは大活躍してくれることになります。必ず持っていくタオルをマフラーのように首に巻いて寒さを耐え忍びます。電車に乗ってしまえば寒くありません。電車に乗るまでの辛抱です。
服をすべて着こんだため、私の鞄はスカスカでした。靴もサンダルのみです。厚手の靴下をはいて足先の寒さをしのぎました。これで13.9㌔。これ以上、何を軽くすればいいというのでしょうか?
みなさんは、日本が冬、渡航先が夏の場合、どっちに着るものをあわせますか? あなたがお金持ちだったら「空港で冬服を預ける(有料)」という手もありますけど、あまり現実的じゃありませんよね。貧乏人の私はいつも渡航先の夏に合わせています。
(ポケットに重たいものを)「体にくくりつける作戦」で軽量化
極限まで荷物を削って二人で13.9㌔。これ以上、何を軽くすればいいというのでしょうか? これじゃあお土産も買えません。ベトナムまで行って職場の同僚などにお土産をひとつも買って帰らないわけにはいかず、どうしたって帰路の荷物は増えてしまいます。しかしベトジェットに超過料金は払いたくありません。レンタルビデオ店の延滞料金ビジネスみたいな感じがして嫌なんですよね。重量超過料金払うの。
そこで苦肉の策で実行したのが「体にくくりつける作戦」。
ポケットなどに重たいお土産(コーヒー豆)や化粧品、本などを入れて、荷物じたいの重量を軽くしたのです。「地球の歩き方」のような重たい本はポケットに入らないのでズボンの内側に差しました。妻は薄いナップザックに重たいものを入れて背負い、その上からジャケットを羽織っていました。
この「体にくくりつける作戦」により、何とか重さ制限をクリアしました。
体重を含めて重量制限としないと不公平じゃないか?
しかし……暑かった。チェックインカウンターの列で、前のロシア人がTシャツ一枚でのんびりと超過料金を払っているあいだ、次の私たちは服を全部着こんで待っているので汗だくです。(だからLCCのチェックインカウンターでは前の人の荷物の大きさをよく見極めて並ぶ列を決めましょうというのです)
こうまでして何とかLCCの重量制限をクリアしたのですが、ポケットに重い物を詰め込んでクリアできるような重量規制ならば、体重を含めて重量制限にしてほしいなと思いますね。
ロシア人は超巨漢で体重はゆうに100㌔を超えているでしょう。お腹の脂肪だけで、我々の全荷物以上の重量なのです。
痩せた私たちがポケットに重たいものを詰め込んで汗だくなのに、太ったロシア人がTシャツ一枚でのんびり超過料金を払っているのを見て、殺意に似たものをおぼえたのでした(笑)。
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このブログの筆者の著作『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』
戦史に詳しいブロガーが書き綴ったロシア・ウクライナ戦争についての感想と提言。
『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』
●プーチンの政策に影響をあたえるという軍事ブロガーとは何者なのか?
●文化的には親ロシアの日本人がなぜウクライナ目線で戦争を語るのか?
●日本の特攻モーターボート震洋と、ウクライナの水上ドローン。
●戦争の和平案。買戻し特約をつけた「領土売買」で解決できるんじゃないか?
●結末の見えない現在進行形の戦争が考えさせる「可能性の記事」。
ひとりひとりが自分の暮らしを命がけで大切にすることが、人類共通のひとつの価値観をつくりあげます。それに反する行動は人類全体に否決される。いつかそんな日が来るのです。本書はその一里塚です。
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LCCに荷物重量制限は「体にくくりつける作戦」でクリア! チェックインカウンターでは荷物の少ない人の後ろに並ぶこと!
よい旅を!