スイスイ走っているときは音楽。渋滞の時は動画
車で走っているときには常に流れている音楽ですが、渋滞の時だけは音楽をテレビやカービデオなど動画に切り替えることがあります。
音楽は先へ先へと旅情をいざなうのに、渋滞で先へ進めないと、どうにもイライラしてきます。アップテンポのノリノリの音楽と渋滞は合いません。渋滞は不自由です。やっぱり人間、自由でないとイライラするんですね。癒しの音楽をかけてもダメです。ちっとも癒されません。
渋滞の時、私はカーテレビのニュース映像や録画したビデオなどにオーディオを切り替えています。渋滞中ですので運転中に目を離しても大丈夫ですし、重厚なストーリーやアクションは目の前の大渋滞のことを忘れさせてくれます。
ところが先日、パートナーのイロハが韓流ドラマを車に持ち込もうとしたので、さすがにそれは止めました。日本語吹き替え版ならまだよかったのですが字幕版だったので。
助手席の人はいいですよ、字幕でも。でも運転席の人は日本語吹き替え版でないと仮にも運転中ですから厳しいものがあります。ハングルマル、モルゲッソヨ。

妻のイロハは一度見た映画やドラマを見るのを「もう一回見た」と言って嫌がるのですが、私は嫌いではありません。ストーリーを知っているものを繰り返し見ても、その都度感じることが変わったり、最初見たときには気づかなかった伏線に気づいたりして、退屈しません。
キャラクターの感情が伝わってくるような重厚な作品は、その感情にひたっているうちに、本当に目の前の渋滞のことを忘れさせてくれます。車が動き出すと「なんだ、動いちゃった」と思うことさえあります。飛行機の中で見ている映画が面白いと「この映画を見終わるまではランディングしないでくれ」と思うときがありますが、あれに似ています。
いくら大渋滞中だからといっても、運転中です。何度も見た映画はセリフだけで場面を思い浮かべることができます。運転しながら、セリフだけで、脳内で映画を完結させることができるのです。大好きな、お気に入りの映画こそ、車の中に持っていきましょう。
いくら大渋滞中だからといっても「はじめて見る」「面白すぎる映画」は避けたほうがいいでしょう。大渋滞中だからといっても運転中です。運転よりも映画が見たくなったらアウトです。車が動き出したら音楽に切り替えたほうがいいでしょう。
楽しくて、安全なドライブをしてください。よそ見、わき見は、自分と家族だけでなく、周囲の人も危険に巻き込みます。
それではよい旅を。
旅に出たくなる歌。『DRIVEに連れてって』。今井美樹
旅に出たくなる歌。今井美樹さんの『DRIVEに連れてって』。旅に行きたくなるというよりはドライブに行きたくなる歌であるが、私にとってドライブとは車中泊のことなので結局は旅歌ジャンルなのである。日帰りドライブなんて嫌いだ。
DRIVEに連れてって今すぐに。二人だけの夢見るランデヴー。ハンドルを握る横顔を横でそっと見てるのが好き。ああ。思い出のあの曲を聴きながら。
コンバーチブルの助手席は私だけの指定席よね? サイドミラーには蒼い風。たまにはちょっとこっちを向いて。
作詞は布袋寅泰さんです。あんな鬼みたいないかつい顔してこんな詩を書けるんですね。やっぱりギタリストはアーティストなんだなあと思います。
ああ、波の音が聞こえる。遠くから。
TAKE ME TO THE SUNRISE
TAKE ME TO THE SUNSET
TAKE ME TO THE UNIVERSE
地球の果て、宇宙の果て、あなたとだったら怖くない
夏の香り、なんだかちょっと秘密めいてる。風を受けて走る二人、恋のハイウェイ。
旅人の守護ソング『僕らが旅に出る理由』でも書きましたが、世界を感じることができなければ詩は完璧とは言えないと思う。なぜなら詩は世界と自分を描くものだから。人間の営みだけを描いても、それはまだ偉大なものとつながっていない。自分だけでは駄目なのだ。永遠なものと繋がってはじめて詩は命を得る。宇宙を感じさせることができれば詩は完璧だ。
私が旅に出たくなる歌としてこの『DRIVEに連れてって』を推すのは、宇宙を感じさせる歌だからに他ならない。
ああ、見上げれば星空が広がって。ああ、黄昏の街並みを包んでる。
TAKE ME TO THE SUNRISE
TAKE ME TO THE SUNSET
TAKE ME TO THE UNIVERSE
星空と黄昏が同時に空にひろがるマジックアワー。恋人たちはドライブをしている。ここではない遠く、自分の知らない場所で。世界に包まれて、小さな人間が感動している。
優しいキス、激しいキス、天の川ベッドにして。
見つめ合って、抱きしめ合って、確かめあって。
連れて行って二人だけの夢の世界へ。
TAKE ME TO THE SUNRISE
TAKE ME TO THE SUNSET
TAKE ME TO THE UNIVERSE
たぶん車の外でこの二人は大地の上で抱き合っているのだと思います。上空には天の川が広がって、愛する人に抱かれるぬくもりと、視線。確かめあう。
ドライブが感動させたのではなく、愛する人と、世界の美しさが彼女を感動させたんですよね。
この曲を聴くと、夜のドライブに行きたくなります。海を見に、空を見に、日の出を見に、黄昏を見に、宇宙を見に行きたくなります。
風に運ばれるように、身軽に旅に出かけてみませんか? とりあえずドライブにでも。

