アマゾンアソシエイトの3件の適格販売に、家族の購買はカウントされるか?

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書籍『市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座)』。『通勤自転車からはじめるロードバイク生活』。小説『ツバサ』。『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』『読書家が選ぶ死ぬまでに読むべき名作文学 私的世界十大小説』『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』。Amazonキンドル書籍にて発売中。

このページではAmazonアソシエイトに合格するために、3件の成果発生に家族の協力は含まれるか、について書いています。

世界最大級のアフィリエイト・マーケティング・プログラムである「Amazonアソシエイト」。

ブログを商店のように開店して、じゃんじゃん販売手数料を稼ぎたいという人もいるんじゃないでしょうか。

そんなアマゾンアソシエイトですが、2020年3月から審査方法が変更になっています。

アソシエイトパートナーとして審査されるためには、登録から180日以内に3件の売り上げ実績を出さなければなりません(2020年7月現在も同様)。

なかなか3件の売上をあげることができず、困っている人はいませんか?

このページはそんな人のために書かれています。

(結論)

180日の有効期限ギリギリになったら、自分のサイトから妻や実家の親兄弟に何か買ってもらいましょう。

生保レディーの成績に身内の契約がカウントされるように、アマゾンとしてはモノが売れればいいので、必要条件である3件の適正販売に本人とは別名義のクレジットカードからの購入であれば、カウントされます。

180日の期日ギリギリになっても売り上げが発生していなかった場合は、協力してもらうといいでしょう。

しかし今後のことを考えたならば、売上3件ぐらいは自力で売ってみせましょう。

アマゾンアソシエイトは3件売って終わりというわけではありますまい。

大きな未来へのはじめの一歩のはずです。

そのための工夫をご紹介します。

さらにはAmazonアソシエイトに合格しなくてもアマゾン商品が売れる裏技(もしもアフィリエイト)のご紹介と、「もしもアフィリエイト」があっても、Amazonアソシエイトに合格しておいた方がいい理由について詳述しています。

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Amazonアソシエイト(おさらい)

アマゾンアソシエイトとは、自分のブログにアマゾンの商品を貼って、閲覧者がバナー経由で商品を購入すると、紹介料(報酬)が入るという仕組みです。

閲覧者が24時間以内に商品をカートに入れて90日以内に購入されれば成果が発生します。
紹介料の上限は、1商品1000円となります。

閲覧者のトラフィックを追えるからこのようなことができるのです。

アマゾンアカウントを持っていれば、Amazonアソシエイトの登録方法は簡単です。

Amazonアソシエイトのページに移動して、「無料アカウントを作成する」をクリックします。

あとは画面の指示通りに入力していくだけです。

アソシエイトID(✖✖-22)が取得できたら、Amazonアソシエイトの登録は完了です。

Amazonアソシエイトへの登録は済みましたか?

「Amazon アソシエイト・プログラムへようこそ!」というメールが登録したメールアドレスに届きます。

登録すればすぐに自分のブログに商品を貼り付けて売ることができます。

しかしこの段階ではまだ「仮免許」です。

本免許を取得するためには、180日の間に3つ以上の適格販売というノルマをこなさなければなりません。

ノルマクリアして、はじめて審査がはじまります。

この審査が、非常に通りにくくなっているらしく、ネット上に「不合格(涙)」「どうすりゃいいの(涙)」といった声が溢れかえっているわけです。

そのノウハウはこのページでご紹介していますので、安心してください。

Amazonのコンプライアンスに準拠していることが確認されれば審査は合格です。

「Amazon.com Associates プログラム-アプリケーションが承認されました」というメールが登録したメールアドレスに届きます。

おめでとうございます!!

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Amazonに誘導したトラフィックに妻や実家は含まれるの?

そもそも販売実績がないと審査すらしてもらえないということですね。

ブログをはじめたばかりの人は、インターネットの世界の「孤島」状態のはずですから、たった3件でも販売実績を上げるのは容易なことではないはずだと思います。

事実、ネット上には「Amazonアソシエイトの審査が通りません」という悲痛な声で溢れかえっています。

簡単な審査ではないのです。

最初の難関は「180日以内に3件の適性販売実績」ですが、たくさんのサイトをつくって、アマゾンの商品を貼りまくって、できるだけ自力で販売できるように努力してみましょう。

ここでの努力は将来無駄になりません。

しかし期限の180日か近づいてきているのに、いまだに3件の販売実績が確保できない場合には、とっておきの裏技があります。

それをこれからお教えします。

適正販売には妻や家族は含まれるの?

そもそも「適正販売」には妻や家族は含まれるのか?

そう疑問に思う方もいると思います。

結論を言うと、含まれます。

生保レディーの成績に身内の契約がカウントされるようなものです。

アマゾンとしてはモノが売れて儲けがでればいいのです。

本人とは別名義のクレジットカードからの購入であれば、妻や親でも数にカウントされます。

180日の有効期限ギリギリになったら、自分のサイトから妻や実家の親兄弟に何か買ってもらいましょう。

友だちの購入も数にカウントされるの?

3件の適正販売には、友だちにお願いして買ってもらった商品も、もちろんカウントされます。

自分が欲しいアマゾン商品を友達のクレジットカードで買ってもらい、あとで現金を友だちに払うという作戦が使えます。

180日の期日ギリギリになっても売り上げが発生していなかった場合は、知り合いに協力してもらうといいでしょう。

これで3件の成果なんて、楽々クリアできます。

自分で購入した場合は、カウントされない

自分のブログで紹介した商品を自分で購入することを、セルフアフィリエイトとかセルフバックとか呼んで、A8ネットのようなASPではちゃんと紹介料(報酬)が発生する場合もあるのですが、Amazonアソシエイトではセリフアフィリエイトは成果報酬にカウントされません。

したがって、アソシエイトパートナーとして審査されるための180日以内に3件の売り上げ実績には、自分で購入した場合は含まれません。

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自分で販売実績をつくるための方法

もしブログの運営をはじめてしばらくたっていて、人気記事がいくつか存在しているならば、そちらにAmazonアソシエイトの商品リンクを貼り付けます。ASPの商品リンクが貼ってあった場合は、合格するまではAmazonアソシエイトのリンクに置き換えてください。

もしもブログをはじめたばかりで記事があまりない場合には、ひたすら記事を書きまくります。3件の販売実績には売上金額は関係ありませんので、この際、安くて簡単に買える商品を狙っていきましょう。3万円の商品は売れなくても300円の商品なら売れるかもしれません。

ブログ始めたばかりでも180日あれば何とかなるレベルですが、もしあらかじめ対応できるならば、ブログはじめてしばらくはAmazonアソシエイトに申し込まないでASPだけで頑張るというのがいいと思います。Amazonアソシエイト審査には時間的なリミットがあるので、ASPで売れるサイトをつくってからアソシエイトに申し込めば3件の売り上げ実績は家族や知人を頼らなくても自力で何とかできるでしょう。

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Amazonプライム会員はアソシエイト審査に合格しやすい!?

噂の域を出ませんが、アソシエイトパートナー(メディア会員)として審査に合格するためには、自信がAmazonプライムの会員になっていて、そこから購入履歴があった方が、「お得意さま」として審査に通りやすいと言われています。

これはAmazonアソシエイト不合格だった人が、リライトして、プライム会員登録した後で合格になったことから、そのように言われ始めました。

もしもアソシエイト審査に不合格になってしまったならば、再審査を願い出る前に、Amazonプライムに会員登録して、いくつか商品を買っておきましょう。

一度も買ったことがなければ、人に売ることはできないと思いますよ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

※アマゾンプライムとは?※

アマゾンプライム会員に登録するとアマゾン通販の送料が無料になるほか、プライムビデオ(無料特典・購入)を視聴することが可能になります。

PrimeMusic(音楽聞き放題)、PrimeReading(書籍読み放題)のサービスが付帯しています。

30日間の無料体験だけならお金は一切かかりません。

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Amazonの商品は「もしもアフィリエイト」から売ることができる

私も登録している「もしもアフィリエイト」というASPがあります。

こちらのASPには「かんたんリンク」というブログパーツがあって、非常に便利な仕様になっています。

同じ商品を「Amazon」「楽天市場」「ヤフーショッピング」3店から比較して、いちばんいいところから買えるというバナーです。購買機会を逃さないバナーと言われています。

アマゾンの商品を売ることができるので、実はアマゾンアソシエイトの審査に落ちてもそれほど落胆することはありません。

アマゾンの審査に万が一落ちても「もしもアフィリエイト」から提携審査に通れば、アマゾン商品の紹介料(報酬)を受け取ることができます。

この場合、紹介料はAmazonからではなく「もしもアフィリエイト」から受け取ります。

「Amazonアソシエイトの審査」よりも「もしもアフィリエイトからAmazonに提携申請する」ほうが、難易度が低いといわれています。3件の販売実績も必要ありません。

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それでもAmazonアソシエイトは合格しておこう

「もしもアフィリエイト」で商品紹介できるんだったらアマゾンアソシエイトの審査に通る必要ないや。

そう思った方は、ちょっと待ってください。

私はそれでもAmazonアソシエイトの審査には合格して、アソシエイトパートナーになっておいた方がいいと思っています。

たとえばアマゾンにはプライムビデオという日本でいちばん会員数が多いサブスクリプション映像視聴サービスがあるのですが、「もしもアフィリエイト」経由でプライムビデオを紹介する場合「テキストリンク」だけになってしまいます。

プライムビデオの場合、通常リンクでは成果が発生しないので、「どこでもリンク」を利用して、テキストを手入力することになります。下記のようなテキストリンクが作成されます。

このテキストをクリックしてください。プライムビデオに飛びます。飛びます

上のリンクが「もしもアフィリエイト」の「どこでもリンク」で作成したリンクです。御覧の通り文字だけのリンクとなります。

これが本家Amazonアソシエイトを利用すると画像付きのバナーで表示できるのです。画像バナーが使えた方が目立っていいと思いませんか?

どうせなら画像バナーを見てもらいたいじゃないですか?

この一点だけでも、とりあえずAmazonアソシエイトに合格しておきましょう。

そのためには3件売り上げて、パートナー審査に合格しておきましょう。

バナーをつかえる選択肢を残した上で、テキストリンクがよければ、そちらを使えばいいのです。

Amazonアソシエイトしている者が、アマゾンプライム会員をやめても大丈夫か?

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✖✖はレベルが上がった(まとめ)

このページではAmazonアソシエイトの審査に合格する方法について述べました。

審査に合格するためには、まずは180日以内に3件の販売実績をあげて、審査してもらえる状態にたどりつかなければなりません。

そのためには家族や友人が利用できるという裏技をご紹介したところです。

そしてAmazonのコンプライアンスに準拠していることが確認されれば審査は合格です。

合格できなかった場合、アソシエイトの規約を守っているかチェックすると同時に、アマゾンプライム会員に登録して「お得意さま」になって、なおかつ購入実績があると合格率が高くなるという噂があることをご紹介しました。

「Amazonプライム会員」は上記バナーから無料で登録できます。

企業心理を考えれば、むべなるかなと思います。

アマゾンアソシエイト(アフィリエイト)の画像バナーリンク廃止。規則変更の理由とリンク復活の可能性

また「もしもアフィリエイト」に登録すれば、比較的簡単に登録審査に合格してAmazonの商品を紹介できるようになる裏技をご紹介しました。

「もしもアフィリエイト」は上記バナーから無料で登録できます。

こちらのASPには「かんたんリンク」というすばらしいブログパーツがあることもご紹介しました。

しかしそれでもAmazonアソシエイトには合格しておこう、というのが本ページの結論です。

一度、アソシエイトパートナーに合格すれば、引き続き180日以内に3件以上づつコンスタントな売り上げがずっと必要というわけではありません。

最初で最後の関門です。

そしてその最初で最後の関門は、家族の協力でクリアできます。

頑張りましょう!

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サハラ砂漠で大ジャンプする著者
【この記事を書いている人】

アリクラハルト。物書き。トウガラシ実存主義、新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。

【この記事を書いている人】
アリクラハルト。物書き。トウガラシ実存主義、新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。
●◎このブログの著者の書籍『市民ランナーという走り方』◎●
書籍『市民ランナーという走り方』Amazonにて発売中
雑誌『ランナーズ』のライターだった筆者が贈る『市民ランナーという走り方』。 「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか? いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状打破、自己ベストの更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。 ●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」って何? ●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム? ●ピッチ走法とストライド走法、どちらで走るべきなのか? ●ストライドを伸ばすための「ハサミは両方に開かれる走法」って何? ●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは? ●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」の本当の意味は? 本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。 ※カルペ・ディエム。この本は「ハウツーランニング」の体裁をした市民ランナーという生き方に関する本です。 あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
https://amzn.to/3CaR81P
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●◎このブログ著者の書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』◎●
書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。 その過程で、ママチャリのすばらしさを再認識したり、どうすれば速く効率的に走れるようになるのかに知恵をしぼったり、ロードレースは団体競技だと思い知ったり、自転車の歴史と出会ったりしました。 ●自転車通勤における四重苦とは何か? ●ロードバイクは屋外で保管できるのか? ●ロードバイクに名前をつける。 ●通勤レースのすすめ。 ●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。 ●ロードバイク・クラブの入り方。嫌われない作法。 などロードバイクの初心者から上級者まで対応する本となっています。
https://amzn.to/3OBWtUR
書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』
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●◎このブログ著者の小説『ツバサ』◎●
小説『ツバサ』
主人公ツバサは小劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。そんな中、恋人のアスカはツバサのもとを去っていきました。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。離れたくない。その叫びだけが残った。全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自身が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「それは言葉として聞いただけではその本当の意味を知ることができないこと。体験し、自分をひとつひとつ積み上げ、愛においても人生においても成功した人でないとわからない法則」 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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小説『ツバサ』
主人公ツバサは小劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。そんな中、恋人のアスカはツバサのもとを去っていきました。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。離れたくない。その叫びだけが残った。全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自身が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「それは言葉として聞いただけではその本当の意味を知ることができないこと。体験し、自分をひとつひとつ積み上げ、愛においても人生においても成功した人でないとわからない法則」 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
×   ×   ×   ×   ×   ×  (本文より)知りたかった文学の正体がわかった! かつてわたしは文学というものに過度な期待をしていました。世界一の小説、史上最高の文学には、人生観を変えるような力があるものと思いこんでいました。ふつうの人が知り得ないような深淵の知恵が描かれていると信じていました。文学の正体、それが私は知りたかったのです。読書という心の旅をしながら、私は書物のどこかに「隠されている人生の真理」があるのではないかと探してきました。たとえば聖書やお経の中に。玄奘が大乗のお経の中に人を救うための真実が隠されていると信じていたように。 しかし聖書にもお経にも世界的文学の中にも、そんなものはありませんでした。 世界的傑作とされるトルストイ『戦争と平和』を読み終わった後に、「ああ、これだったのか! 知りたかった文学の正体がわかった!」と私は感じたことがありました。最後にそのエピソードをお話ししましょう。 すべての物語を終えた後、最後に作品のテーマについて、トルストイ本人の自作解題がついていました。長大な物語は何だったのか。どうしてトルストイは『戦争と平和』を書いたのか、何が描きたかったのか、すべてがそこで明らかにされています。それは、ナポレオンの戦争という歴史的な事件に巻き込まれていく人々を描いているように見えて、実は人々がナポレオンの戦争を引き起こしたのだ、という逆説でした。 『戦争と平和』のメインテーマは、はっきりいってたいした知恵ではありません。通いなれた道から追い出されると万事休すと考えがちですが、実はその時はじめて新しい善いものがはじまるのです。命ある限り、幸福はあります——これが『戦争と平和』のメインテーマであり、戦争はナポレオンの意志が起こしたものではなく、時代のひとりひとりの決断の結果起こったのだ、というのが、戦争に関する考察でした。最高峰の文学といっても、たかがその程度なのです。それをえんえんと人間の物語を語り継いだ上で語っているだけなのでした。 その時ようやく文学の正体がわかりました。この世の深淵の知恵を見せてくれる魔術のような書なんて、そんなものはないのです。ストーリーをえんえんと物語った上で、さらりと述べるあたりまえの結論、それが文学というものの正体なのでした。
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◎このブログの著者の随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』
随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』

旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。

私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●天皇制にこそ、ウリジナルを主張すればいいのに
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●韓国帰りの帰国子女の人生論「トウガラシ実存主義」人間の歌を歌え

韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

「近くて遠い国」ではなく「近くて近い国」韓国ソウルを、ソウル日本人学校出身の帰国子女が語り尽くします。

帰国子女は、第二の故郷に対してどのような心の決着をつけたのでしょうか。最後にどんな人生観にたどり着いたのでしょうか。

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随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』

旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。

私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
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●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
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●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●天皇制にこそ、ウリジナルを主張すればいいのに
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●韓国帰りの帰国子女の人生論「トウガラシ実存主義」人間の歌を歌え

韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

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●◎このブログ著者の書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』◎●
書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』
戦史に詳しいブロガーが書き綴ったロシア・ウクライナ戦争についての提言 『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』 ●プーチンの政策に影響をあたえるという軍事ブロガーとは何者なのか? ●文化的には親ロシアの日本人がなぜウクライナ目線で戦争を語るのか? ●日本の特攻モーターボート震洋と、ウクライナの水上ドローン。 ●戦争の和平案。買戻し特約をつけた「領土売買」で解決できるんじゃないか? ●結末の見えない現在進行形の戦争が考えさせる「可能性の記事」。 「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」を信条にする筆者が渾身の力で戦争を斬る! ひとりひとりが自分の暮らしを命がけで大切にすること。それが人類共通のひとつの価値観をつくりあげます。人々の暮らしを邪魔する行動は人類全体に否決される。いつの日かそんな日が来るのです。本書はその一里塚です。
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