なぜわたしはアントニオ猪木を好きじゃなかったのか?

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『ドラクエ的な人生』とは?

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どちらかといえば嫌いだったアントニオ猪木

このあいだ、アントニオ猪木さんが亡くなりました。アントニオ猪木がどういう人物なのか、それはもういいでしょう。燃える闘魂を知らない人は即座にこのページから離れてください。

わたしは最晩年の難病にかかって立ち上がれなくなった猪木のYouTubeのチャンネル登録をして眺めていました。でも猪木の全盛時代、大ファンだったというわけではありません。どっちかというと嫌いでした。

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フィニッシュ技、必殺技あの「延髄斬り」がイカンのだ。

なぜわたしはアントニオ猪木を好きじゃなかったんでしょうか?

いろいろ考えてみたのですが、理由のひとつに猪木の必殺技があります。猪木のフィニッシュ技は時代時代で変化しています。コブラツイストとか、卍固めとか。そしてわたしがプロレスを見ていた時代の猪木の必殺技は「延髄斬り」でした。

わたしがアントニオ猪木をあんまり好きじゃなかった理由のひとつはこの必殺技「延髄斬り」のせいだと思います。あれはいくらなんでもあんまりな技でした。

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運動における延髄の効果とは?

わたしはシリアスランナーです。かつてわたしは自著「市民ランナーという走り方」の中で「かかと落としを効果的に決める走法」というのを提唱しています。

速く走るための技術『踵落としを効果的に決める走法』

「踵落とし」という蹴り技を無効化するのは簡単です。振り上げた踵(これを運動エネルギーがゼロの上死点といいます)から脳天を逃がすのではなく、むしろ運動エネルギーがゼロの上死点に打点ポイントをみずから積極的に近づければ、この技の威力を消すことができます。動いているバスの前に身を投げたら死んでしまいますが、動かないバスの前に身を投げても痛くも痒くもない、という理屈です。

またシリアスランナーとして市民ランナーの三冠王・グランドスラムを達成する過程で、延髄に水をぶっかければ、心身が覚醒してゴールを目指す意識がシャキッとするという実体験を何度もしています。延髄に関してわたしは無知ではありません。

延髄というのは脳と脊髄をつなぐ部分にあって、呼吸など生命維持をつかさどる司令塔の機能をもっています。寒い時にマフラーを首に巻くのは、首の大動脈の血管を冷やさないようにしているのではなく、じつは延髄をあたためているのです。その証拠に首はむき出しで延髄だけをあたためるフードのようなものでもじゅうぶんに防寒効果があります。

だから延髄を斬れば、敵は動けなくなる……という理屈はよくわかります。

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雑誌『ランナーズ』のライターが語るマラソンの新メソッド。ランニングフォームをつくるための脳内イメージ・言葉によって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。

(本文より)

【入力ワード】写真からランニングフォームを学ぼうとする人が多いので注意喚起したいと思います。写真からフォームを学ぶのはお勧めできません。写真というのは瞬間を切り取ったものなので、間違った解釈をする可能性があるからです。「振り上げた脚」(往路)なのか「戻ってきた脚」(復路)なのか、写真ではわかりません。大地を蹴ったように見えている脚が本当に大地を蹴っているのか、大地を蹴ったように見えているだけなのか、写真からはよくわからないからです。写真で振り上げた膝の高さを見て「ふむふむ、膝はここまで上げるのか」と思い込んでマネするのもよくありません。慣性の法則で結果として脚がそこまで上がっているだけで、実際のランナーの意識としてはそこまで上げようとしていないかもしれません。「結果としてのフォーム」と「ランナー本人の走るときのフォーム意識(入力ワード)」は、必ずしも同じではないのです。

【腹圧をかける走法】そもそも息をするのは、酸素を吸うためです。吐くことよりも、吸うことに意識をおくほうが自然な発想です。肺の中に残っている空気(残気量)は、どうせゼロにはできないのです。吐き切るという努力は、動かない壁を押すような無駄な努力です。そこに力を割くべきではありません。持ち上がらないバーベルを無理やり持ち上げようと喘ぐと、余計に息が苦しくなってしまいます。楽に息するのとは真逆のことです。それよりも思いっきり吸うことです。そのための走法が腹圧をかける走法です。肺を絞って痩せた人のように走るのではなく、腹はたるんたるんと力を抜いてだらしなく腹が太った人のように走ります。そもそも重力は下向きなのだから、横隔膜を下げることは理にかなったことです。それに対して、吐き切ることを意識すると、重力に逆らって横隔膜を持ち上げながら肺を絞らなければなりません。どちらが楽にできると思いますか?

【ストライド走法】ピッチ走法には大問題があります。実は、苦しくなった時、ピッチを維持する最も効果的な方法はストライドを狭めることです。高速ピッチを刻むというのは、時としてストライドを犠牲にして成立しているのです。

【踵落としを効果的に決める走法】私はカラテ素人ですが、サブスリーランナーとして、すくなくとも「踵落とし」を無力化する方法をすぐに思いつくことができます。答えはカンタン。攻撃側が踵を振り上げて止まったポイント(これを上死点といいます)に、自ら打撃ポイント(脳天など)を近づけていくことです。上死点では運動エネルギーがゼロになっているために、破壊力もゼロです。上死点から距離をとらないことで「踵落とし」というキックを無力化できます。
ストライドを稼ぎたいあまりに、未熟ランナーほど振り出した前足が最も伸びきったところで着地してしまうのです。つまり「膝が伸びきったまま」「踵から着地」してしまうのです。これは「踵落とし」の運動エネルギーがゼロになっている上死点で着地してしまっているのと同じことです。これでは速く走ることはできません。

言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化して速く走れるようになる新理論の書。言葉による走法革命。とくに走法が未熟な市民ランナーであればあるほど効果的です。本書はあなたのランニングを進化させ、市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」「ハサミは両方に開かれる走法」「腹圧をかける走法」
マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」
究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
●【肉体宣言】生きていることのよろこびは身体をつかうことにこそある。

Amazon.co.jp: 市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座) 電子書籍: アリクラハルト: Kindleストア
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「延髄斬り」は無効化できる。逃げられる。当てにくい。当たっていない。そして地味!

延髄が人間の弱点だ……という理屈はよくわかるのですが、猪木の必殺技の「延髄斬り」はどうでしょうか? アレって効いてるの?

「踵落としを効果的に決める走法」流にいえば、私はサブスリーランナーとして「延髄斬り」を無効化する方法を簡単に思いつくことができます。「柳の枝に雪折れなし」というように、固く屹立しているから折れてしまうのであって、蹴られた方向に柔軟に運動エネルギーをいなせばかなり力を逃がすことができるはずでしょう。延髄かすりはあるかもしれませんが、延髄を斬るのは難しいと思います。

さらに言えば、延髄というのはかなり蹴りにくいところにあります。プロレスラーというのは肩の筋肉が発達しているので、下から上に蹴ったら肩や腕が邪魔して延髄に当たりません。そしてプロレスラーはだいたい大巨人です。きわめて当たりにくい場所にあるんですね。

実際にアントニオ猪木の「延髄斬り」というのは、ほとんどが敵レスラーの延髄というよりは後頭部をキックしています。レスラーの発達した僧帽筋が邪魔して延髄に当てられないのです。ひどいときには後頭部の髪の毛を蹴っていたと思います(笑)。

また太ったプロレスラーが相手だった場合はどうでしょうか。首の後ろにまで脂肪がついて波うっているようなデブがよくいます。首が脂肪に埋まっているような太っちょレスラーが相手だった場合、仮に延髄にヒットしても厚い脂肪の層にガードされてしまいます。

要するに子供心にも効かねえだろ、こんなキック」とバレちゃっていたんですね。その「後頭部毛髪蹴り」でバッタバッタと相手レスラーを倒していくアントニオ猪木に「なんかおかしい」「うさんくさい」「こいつは嘘つきだ」と感じていたんでしょう。だからわたしはあまりアントニオ猪木が好きじゃありませんでした。

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派手! スタン・ハンセンのウエスタン・ラリアットには熱狂した。

わたしが好きだったスタン・ハンセンのウエスタン・ラリアットなんか「いかにも効きそう」な大迫力のフィニッシュ技でした。実際に相手選手の首の骨を折ったこともあったと聞きます。ふっとばされた相手が後頭部をマットにぶつけて、もんどりうってひっくり返るのがものすごい迫力でした。熱狂しました。拍手!!!

それに対してアントニオ猪木の必殺技は地味でした。コブラツイストもジミ、卍固めもジミ、後頭部毛髪蹴り(おっと失礼。延髄斬り)もジミでした。その地味さが好きじゃなかったんだろうなあ。

帝王然としていたのも好きじゃありませんでした。正義のリーダーみたいな立ち位置にいたのがアントニオ猪木でした。昔からそういう人が生理的に嫌いな人間でした。

大人になった今から考えれば、アントニオ猪木は新日本プロレスの社長で、実業家だったんだなあ、ということがよくわかります。けっして肉体の強さだけで帝王然としていたわけではなかったというわけです。また派手な技が効いて、地味な技が効かないわけじゃないということも、大人になった今ならわかります。そもそもプロレスはエンターテイメントショーだということも。

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実業家としても秀でていたアントニオ猪木

でも罰ゲームでどっちかを食らわなきゃいけないとしたら、ぜったい延髄斬り(後頭部毛髪キック)がいい。ウエスタン・ラリアットはいやだ。

しかしプロレスを引退したスタン・ハンセンがアメリカの農夫になったのに比べて、アントニオ猪木は国会議員になったり、外国でプロレス興行したり、輸入会社を経営したり、レベルの違う活躍を見せました。ブラジル移民の経験から、南米系のビジネスもやっていて、タバスコとかマテ茶を日本に紹介したのはアントニオ猪木だったといわれています。

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燃える闘魂。みごとな生き様。偉大な人生。

わたしは一度なまのアントニオ猪木に会ったことがあります。わたしは海外の日本人学校出身なのですが、その日本人学校を猪木が表敬訪問してくれたのでした。自分が行けば外国暮らしで寂しくしている子どもたちに夢や希望があたえられると考えての行動だったと思います。その時の子供が今でもその時のことを覚えているぐらいですから。とても大きな男でした。四年間ほど海外で暮らしましたが、有名人で日本人学校を訪れてくれたのは猪木だけでした。政治家も芸能人も誰も来なかったのに猪木だけが来てくれました。そういう配慮のできる男だったのです。そういうところが愛されたんでしょうね。

ソウル日本人学校の偏差値レベルと韓国語。卒業生の進路。公立? 私立? 

そして「世界一強い男」看板を掲げていた強い男が、病み衰えてベッドから立ち上がれなくなる様まで見せてくれました。人生を通して語り継ぐにふさわしいストーリーをもつ男。劇的な生涯。見ていたくなる人生。人から放っておかれない男。その姿を見て、ようやくここにきて男の偉大さにわたしは気づいたのです。

燃える闘魂は偉大でした。みごとな生き様だったと思います。

あの世に行ったら闘魂ビンタしてください。男の魂を、気合いを注入してください。

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