アジアの万能布。クローマーを知っていますか?
カンボジアなどでよく使われている万能布です。パシュミナという言葉で呼んでいる旅人も多いかと思います。
カラフルさはぴか一です。オシャレアイテムとして愛用しています。
日本以外の全世界で売っており、どこ製か謎の世界品質です。
首に巻く、パレオ風に腰に巻く、肩にかける、帽子にする、漫画『ガラスの仮面』の紅天女のように頭上にかざす。
新幹線など夏場急に冷房のきいた場所で喉を傷めるような人は、首に巻くのもいいでしょう。
顔を隠すこともできます。密猟もできまっせ(笑)。
万能というのは、使い手次第。使い方次第という意味です。
何にでも使える反面、専用機には少しづつ劣る。
昔の技術では四角い布のようなものしか作れなかったのでしょう。それを工夫で使った名残なのだと思います。
帽子として使えます。アタマの日よけにはなるが、庇の部分で本物の帽子にはかないません。
首に巻いて防寒出来ますが、風を通す素材でできていますので、ちゃんとしたマフラーほど暖かくありません。
一時は放浪の旅人の象徴として必ず旅で活用していましたが、上海万博でずぶぬれになった事件をきっかけにあまり使わなくなりました。
今ではフード付きのレインジャケット派です。モロッコのネズミ男、映画『スター・ウォーズ』のジェダイの騎士。ジュラバの現代風のものがフード付きのレインジャケットです。
これほどすばらしいものはありません。帽子にもなるし、傘にもなるし、防寒着にもなる。
ただし工夫の余地はありません。アイテムとして面白いのはクローマーです。工夫の余地があるだけに着用者の実力が出ます。ファッション性も勝る。
いつも思うのですが、日本で流行らないものには、それだけの理由があるのです。
日本ではやっていない料理は「おいしくない」ことがほとんど。日本ではやっていない衣料は「つかえない」可能性が高いと思った方が、正しいことがほとんどです。
でも、試してみたくなるんですよねえ。見たことないやつ。食べたことのない料理。飲んだことのないアルコール。
新しい出会いは、旅人の最大のよろこびの一つですから。