ばんぱくばんざい。ばんぱくばんざい。じんるいのしんぽとちょうわ(上海万博)

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どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか?

私にとって生涯三度目の万博は中国上海における上海万博でした。

上海はかつて東洋の魔都と呼ばれた国際都市でした。

日本人のみなさんは、かつて日本が世界第二位のGDPを誇っていたイメージをいまだに引きずり、中国を日本よりも遅れた国だと考えている人が多いように感じます。

異人種が武力で決戦するという『世界の戦国時代』に、残念ながら中国は黄色人種を代表して戦うことができませんでした。それをやったのは知っての通り日本です。そのイメージが決定的な影響をあたえているのでしょう。日本の方が中国よりも上というイメージを持ち続けている人が多いように感じます。

あの戦国時代に漢民族が東洋を代表できなかったのは、とても残念なことでした。しかしもう終わったことです。

今ではまた中国は東洋一の大国です。これはもう間違いありません。数字や理屈よりも、行ってみれば肌でわかります。みなさんにはぜひ中国旅行に行っていただきたいと思います。

この地球の歴史の中で、常に中国は日本よりも先進国でした。漢字に代表されるように、文化的には父親のようなものです。

その中国で万博が開催されるというので、万博ファンの私は飛んでいくことにしました。上海なんて飛行機に乗ってしまえば地方都市に出張するのと変わりません。とても近いし、町中には漢字があふれていますし、人民は私たちと何も変わりません。

たとえばカサブランカの空港から、私がたったひとりで出国した時の「心細さ」のようなものは一切感じずにすみます。東洋人はひとりぼっちで、周囲はみんなアラブ人で、女性はテロリストみたいな全身真っ黒服だし、言葉は一切通じないし、何もかもできないことだらけでこれからどうすりゃいいのか…といった心臓が締め付けられるような不安に襲われるようなことはありません。

第一、黙っていれば、完全に人民に同化してしまいます。中国人もユニクロ着てます。

中国には、砂漠もあれば、雪山もある。水墨画の風景もあるし、歴史の遺産もあります。日本人はあまり行きませんが、中国を観光地として外してしまうのは非常にもったいないと思っています。

浦東国際空港からリニアモーターカーに乗ります。

つくば、愛知と万博のたびに縁があったリニアモーターカーですが、これまで「夢」「未来」とは程遠い、おもちゃのようなリニアばかりでした。しかしとうとう本物です。あの少年の頃、未来の列車と紹介されていた本物のリニアモーターカー、凄いスピードです、まるで水平のジェットコースター。やっと乗ることができました。

万博そのものではありませんが、これも万博効果だと考えましょう。

ばんぱくばんざい。ばんぱくばんざい。じんるいのしんぽとちょうわ。

万博に行けば、何かしら人生初体験をすることができるのです。

上海万博は、中国人の圧倒的な人数に驚かされました。

「人、多いな!」と感じる世界第二人口のインドにくらべて、世界第一人口の中国は普段それほど「人大杉(人、多すぎ!)」と感じることはないのですが、年末年始と万国博覧会だけは違います。こんなに人がいたのか、という人波です。

どのパビリオンも凄い人が並んでいます。

一番人気だったのは、サウジアラビア館でした。3D映像が目玉だといいます。

つくば万博「鉄鋼館」3D映像で、サムライに日本刀で袈裟懸けに斬られて以来の万博3Dファンである私は、他のすべてを捨ててでもサウジアラビア館だけは見ようと固い決意で列に並びます。

しかし列はあれど、列の最後尾がわかりません。列の最後尾をさがして歩いているうちに、固い決意は揺らぎ始め、やがて砕け散りました。

これはもう無理!

7~8時間待つとの情報をスタッフからもらい、完全に諦めました。

絶対に見ようという固い決意を簡単に打ち砕いてしまう行列でした。あんなものすごい行列を見たことがありません。

『万博に行けば、何か人生初体験ができる』というのが、万博フェチとしての私のスローガンなのですが、ある意味で人生で初体験の(最悪の)行列でした。

ディズニーランドの行列どころじゃありません。最後尾を探すだけで疲れちゃうんですから。。。

同じ理由で中国館も見ていません。こちらもすごい行列でした。

みなさんは何時間行列に並べますか? 私は3時間が限界です。それ以上並ぶぐらいなら見なくてもいいです。

中国の人たちはもう何回も来ているのでしょう。行列覚悟で、列の途中で食べ歩き状態でした。何故かでかいミカンのようなものを食べている人が多かったです。

でも列の途中でプップッと「種飛ばし」するのはやめてくれ! 列の途中はミカンの種などのごみだらけでした。

行列の途中で女の子がウンコを我慢できなくなって、電灯柱の陰でプリプリとやっていました。いやいや丸見えだし!

そういうところは「中国」でした。いやいやいいんです。おとなしい行列なんてこっちは期待していませんから。それじゃあ日本と変わらない。せっかく「海外旅行」に来ているんですから。

私は、いつものように人の少ないアフリカ館とか、世界各国のパビリオンをめぐります。三度目の万博も同じでした。

スペイン人が踊る本物のフラメンコを見たのも、人生初体験でした。

また上海万博には台湾館が出展していました。「台湾は中国の一部」を主張している国がよくまあ出展を認めたものだと思いましたが、裏の要綱では「福建省」レベルの地方のパビリオン扱いだったのかな? その辺はよくわかりませんが、中華人民からは大絶賛、大人気でした。

この時はやはり行列に挫折して見られなかった台湾館ですが、後年、台湾新竹に移設されたものを見ることができました。

途中でコーヒーが飲みたくなって、お店に入ります。注文すると「Not hot. Warm,OK?」と英語で言われました。

ウォーム? あたたかい??

ホット・コーヒーはこれまでいくらでも飲んでいますが、ウォーム・コーヒーというのは人生初めてです。

カフェインがとりたかったので、とにかく注文します。

人生初体験のウォーム・コーヒーのお味は…まずい(笑)。

なんだこの準備不足は! ちゃんとあたためておけよ! ゴルァ!

上海滞在中、毎日、万博に通いましたが、人気のパビリオンは連日すごい行列です。

印象深いのは「デンマーク館」です。コペンハーゲンの人魚姫の像(本物)を持ってきて展示していました。コペンハーゲンにお住まい(?)の時の人魚姫の像は、背景の海の大きさに比べてあまりにも小さく、世界三大ガッカリ名所のひとつに数えられているのですが、いや上海万博での人魚姫の像はすばらしかったです。

人魚姫のまわりを螺旋状のスロープをまわりながら鑑賞するのですが、ぐるっと取り囲む群衆の真ん中にいる人魚はコンサート会場の歌手みたいで、スター感がハンパなかったです。

ライティングとか、背景とかで、同じものでも全然違ってくるのだなあ。

そう感じました。芸能人のオーラとよばれるものも、おそらく『上海万博の人魚姫効果』なのだろうと思います。

いよいよ明日帰国という最終日。閉園時間間際のことです。どのテーマパークも閉園時間間際になると行列が減ってくるのは世界共通です。2時間ぐらいで、超人気パビリオンの「日本館」か「韓国館」に入れそうだということがわかりました。

同伴者のイロハは「最後に韓国館に行こう」と言います。

私たちは、海外旅行中に日本料理を食べるタイプではありません。むしろ地元料理を積極的に食べて、日本食には見向きもしません。

だから「日本から来て万博で日本館を見る」というのは選択肢から外れて当然、というのが暗黙の了解事項だったと思います。

しかし私はどうも日本館が気になりました。しかし万博フェチでもないイロハを無理やり付き合わせていますので、彼女の意向を尊重して、韓国館にならぶことにしました。

急に雨が降り始めました。傘がなかった私たちは万能布クローマーを傘の代わりに頭上に広げます。しかし全然雨をよける効果はありませんでした。クローマーも万能ではないと痛感しながら冷たい雨に打たれます。

韓国館は、いかにも「外国人がイメージする韓国。その過去と未来」という展示で、面白いものではありませんでした。知らない人が見れば面白いのかもしれませんが、韓国のことはよく知っています。

どうせなら母国のパビリオンを見るべきだったかな、と今は思っています。

日本をどう見せたいのか。どう見てほしいのか。何を売り込みたいのか。万博というのは開催国に対する(この場合、中国に対する)日本のメッセージと言ってもいいでしょう。

それは「普段の日本」ではない「売り込みたい何か」です。

懐石料理なんて(私にとって)一年に一回も食べない料理ですがそれを売り込みたいのか。それとも「豚骨ラーメンや広島風お好み焼きの方が懐石料理よりもずっと美味い」と国として真正面から主張するのか。

そういう視点で見れば、母国のパビリオンであっても、何かメッセージを感じることができて、面白いと思います。

万博日本館は常に人気のパビリオンですが、もし見ることができるなら、日本人として見ておくべきだと思います。

フロリダのディズニーワールドにつづいて、「テーマパークしか行かない。他は何も見てない」贅沢な海外旅行の第二弾目でした。

行ってよかった万国博覧会。さて次はどこの万博に行けるでしょうか。

この短い人生で、あと何回万博に行けるかな?

プロフィール


サンダルマン・ハルト。雑誌『ランナーズ』等に執筆歴のあるモノカキ。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。サブスリーランナー。グランドスラムの達成者(100kmサブテン。富士登山競争登頂)。スイス・ブライトホルン。台湾・玉山。南アルプス全山縦走など登山歴も豊富。キャンプ・車中泊マニア。アウトドア派の旅人

このサイトについて

はたして放浪のバックパッカーは社会復帰できるのか!? 自由と社会との折り合いを模索するブログです。

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