経営者、ユーチューバー、論破王、2ちゃんねる管理人。ニコニコ動画。西村博之ひろゆきの本を読んでみた
ここではユーチューバー、論破王、2ちゃんねる管理人として有名な西村博之ひろゆきの『無敵の思考』『働き方完全無双』『1%の努力』三冊を通読したのでその書評をしています。
ひろゆきは両津勘吉。日本にふたりいたらたいへんだ
こちらの記事でひろゆきについて調べたとき、どこかの評論家が「ひろゆきは両津勘吉みたいな男だ。両津勘吉が二人いたらたいへんなように、日本にひろゆきが二人いたらたいへんなことになる」というニュアンスで評していました。これはたいへんな誉め言葉だと思います。おそらくこれ以上の誉め言葉ってなかなかないんじゃないでしょうか。
さて、そんな男がどんな本を書いているのかな?
『無敵の思考』を読んでみた。
世の中、何をいうかではなく、誰が言うかが重要です。要するにその人の実績がものをいうということです。ひろゆきは一浪して中央大学に入り、アーカンソー大学に留学。在学中に企業して、サラリーマンとして一度もまともな就職したことがありません。
これだけだと誰も彼の言葉に耳をかたむけないでしょう。しかしニコニコ動画などの実績があるからこそ彼の言葉を聞こうという人たちがいるわけです。なかでも『電車男』などを生み出した2ちゃんねるの影響は大きいですよね。あれは本当におもしろい掲示板でした。
ピラミッド作業員もサラリーマンも労働環境は同じ。サラリーマンは奴隷?
ひろゆきは「エジプトのピラミッドをつくった作業員が、報酬に不満をいったり仕事に来なかったりしたという記録に残っている。今のサラリーマンと同じじゃないか」と感じました。「だったらピラミッドは奴隷がつくったというなら、サラリーマンだって奴隷じゃないか」と主張します。ピラミッド作業員は一日に何時間、幸せを感じる時間があったのでしょうか。それがゼロに近くなったら奴隷です。サラリーマンだって同じです。
時間こそが命。命とは時間のこと。ミヒャエル・エンデ『モモ』と映画『TIME』の共通点
奴隷を脱するには時間を売ってお金に変えるサラリーマンを脱することですが、生活をつづけるお金=ランニングコストをあげると仕事をやめられなくなる。
でもただでいろいろ楽しめるなら、給料が下がっても自分の時間があった方がいいというわけです。実際には経営者でありながら、ひろゆきは限りなくホームレスに近い考え方をしていますね。
そういう意味でこのブログの筆者アリクラハルトと同じような考え方をしていてびっくりしてしまいました。
日本にいるだけでイージーモード
わたしハルトが海外移住を視野に入れているのも同じ理由です。ドラクエ的に言うと日本国内ではもう大きな経験値は手に入れることはできないのです。
モロッコのカサブランカ空港にたった一人で降り立ったとき、周囲がみんな爆弾テロリストに見えました。あのときの不安をイージーモードの日本で感じることはできないでしょう。
消費者からクリエーターになる。お金よりも時間
ものを買うことで幸せを感じている以上はお金が必要です。消費者は労働から逃れられません。
ところがものをつくることにしあわせを感じるようになると、お金をかけなくても幸せになれるので、自分の時間さえあれば、その分だけ幸せになれます。
たとえば小説を書いて出版することが楽しいのならば、必要なのは時間であってお金ではないということですね。たとえばこのように……
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(本文より)
カプチーノを淹れよう。きみが待っているから。
カプチーノを淹れよう。明るい陽差しの中、きみが微笑むから。
ぼくの人生のスケッチは、まだ未完成だけど。
裏の畑の麦の穂は、まだまだ蒼いままだけど。
大地に立っているこの存在を、実感していたいんだ。
カプチーノを淹れよう。きみとぼくのために。
カプチーノを淹れよう。きみの巻き毛の黒髪が四月の風に揺れるから。
「条件は変えられるけど、人は変えられない。また再び誰かを好きになるかも知れないけれど、同じ人ではないわけだよね。
前の人の短所を次の人の長所で埋めたって、前の人の長所を次の人はきっと持ちあわせてはいない。結局は違う場所に歪みがでてきて食い違う。だから人はかけがえがないんだ」
金色の波をすべるあなたは、まるで海に浮かぶ星のよう。
夕日を背に浴び、きれいな軌跡をえがいて還ってくるの。
夢みるように何度も何度も、波を泳いでわたしのもとへ。
あの北の寒い漁港で、彼はいつも思っていた。この不幸な家族に立脚して人生を切り開いてゆくのではなくて、自分という素材としてのベストな幸福を掴もう、と――だけど、そういうものから切り離された自分なんてものはありえないのだ。そのことが痛いほどよくわかった。
あの人がいたからおれがいたのだ。それを否定することはできない。
人はそんなに違っているわけじゃない。誰もが似たりよったりだ。それなのに人はかけがえがないなんてことが、どうして言えるだろう。
むしろ、こういうべきだった。
その人がどんな生き方をしたかで、まわりの人間の人生が変わる、だから人は替えがきかない、と。
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もちろん文化的活動でなくても、ランニングでも散歩でもいいのです。大切なのは「お金をかけずに楽しめるか」です。そうなれば必要なのは時間であってお金ではありません。
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雑誌『ランナーズ』のライターが語るマラソンの新メソッド。ランニングフォームをつくるための脳内イメージ・言葉によって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化して速く走れるようになる新理論。言葉による走法革命のやり方は、とくに走法が未熟な市民ランナーであればあるほど効果的です。あなたのランニングを進化させ、市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」「ハサミは両方に開かれる走法」
●腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」の本当の意味は?
●【肉体宣言】生きていることのよろこびは身体をつかうことにこそある。
(本文より)
・マラソンクイズ「二本の脚は円を描くコンパスのようなものです。腰を落とした方が歩幅はひろがります。腰の位置を高く保つと、必然的に歩幅は狭まります。しかし従来のマラソン本では腰高のランニングフォームをすすめています。どうして陸上コーチたちは歩幅が広くなる腰低フォームではなく、歩幅が狭くなる腰高フォームを推奨するのでしょうか?」このクイズに即答できないなら、あなたのランニングフォームには大きく改善する余地があります。
・ピッチ走法には大問題があります。実は、苦しくなった時、ピッチを維持する最も効果的な方法はストライドを狭めることです。高速ピッチを刻むというのは、時としてストライドを犠牲にして成立しているのです。
・鳥が大空を舞うように、クジラが大海を泳ぐように、神からさずかった肉体でこの世界を駆けめぐることが生きがいです。神は、犬や猫にもこの世界を楽しむすべをあたえてくださいました。人間だって同じです。
・あなたはもっとも自分がインスピレーションを感じた「イメージを伝える言葉」を自分の胸に抱いて練習すればいいのです。最高の表現は「あなた」自身が見つけることです。あなたの経験に裏打ちされた、あなたの表現ほど、あなたにとってふさわしい言葉は他にありません。
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快楽を得るためにお金が必要な人は、人生のランニングコストが非常に高くなるということですね。仕事はやめられません。
ところがたとえば今は定額で動画見放題サービスがあります。動画視聴が大好きという人もまた必要なのはお金よりも時間ですよね。
世界中のどこでも暮らせる状態になっておく
また、ラトビアの住民権をとることでヨーロッパにいつまでも滞在できるようになり、アメリカとマレーシアの長期滞在ビザも持っているそうです。ウクライナ戦争などが起こっても世界中のどこでも暮らせるというわけですね。
ウクライナ戦争後の世界。ロシアの分割統治(案)。日本は樺太をもらえ
ブロガー、ユーチューバー、アフィリエイト、株式投資は、リタイアメントビザの就業禁止規定に抵触するか?
お金持ちとは収支の差し引き残高だから、お金持ちになるのは簡単。
生活レベルを上げてしまうと、いつまでたってもお金に困ることになります。
天才作曲家の小室哲哉さんが借金地獄になるのはその例です。
勉強ができるよりも、異性にモテる方が、よっぽど人生を幸せにする
スキルを身につけて稼ぐのは容易ではありませんが、生活レベルを上げない、ものをもたないようにすれば、自然とお金は余ります。それを「お金持ち」というのです。
そして「お金持ち」になったら、次は「時間もち」になりましょう。そうすれば「世界はおれのもんだーっ!!」と叫んでタイタニック号に乗って世界を旅してまわることができますよ。
人生を変えた本『旅に出ろ! ヴァガボンディング・ガイド』リアル・ドラゴンクエスト・ガイドブック
そういうのをわたしは『ドラクエ的な人生』と呼んでいるのです。

