人生を変えた本

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人それぞれ人生があり、人それぞれに人生を変えた恩師や友人や本があると思う。

ここでは私の人生を変えた一冊旅に出ろ。ヴァガボンディングガイド』について述べている。

放浪者という生き方を私に教えてくれたほんである。

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人生を変えた一冊

私が自分の人生を変えた本を一冊だけ述べろと言われたら『旅に出ろ! ヴァガボンディング・ガイド』

(ロルフ・ポッツ著)をあげるだろう。

ヴィレッジヴァンガードという遊べる本屋(セレクトショップ)の旅系の本を集めた書棚で偶然出会った書物である。

それまでも沢木耕太郎『深夜特急』など旅の本は読んでいたが、この『旅に出ろ! ヴァガボンディング・ガイド』は私の旅に決定的な影響をあたえた。

沢木耕太郎『深夜特急』大沢たかおと有吉弘行。ペナン風チャークイティオ。美味の隠し味は、魔法のゾウキン
味の秘訣はどうやら魔法の雑巾にあるようでした。とにかくありとあらゆるところを拭きまくっています。1枚ですべての場所が拭けるとは、まさに魔法のゾーキンです。帰国後、このチャークイティオをどうにかして再現したいといろいろ試しましたが、どうしてもあと一歩のところで本場の味を再現できませんでした。あの魔法のゾウキンがなければ、おそらくあの味は再現できないのではないか? 私は本心からそう思っています。
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エグザイル。監訳者ロバート・ハリス

そもそも前書きからシビレル本である。前書きを書いているのは監訳者ロバート・ハリス

のちに私はロバートハリスに熱中することになるが、この本で初めて知った人物である。

「この本を自分が書かなかったっことを悔しいとさえ思っている」

と『旅に出ろ! ヴァガボンディング・ガイド』はロバート・ハリスに言わしめている。

この本を読んで、私は旅=人生と決定的に考えるようになった。

そして団体ツアーの観光客ではなくなった。放浪のバックパッカーとなったのである。

そして人生の旅人になった。バックパッカーのスタイルでこの人生を冒険に満ちたものにしようと決めた。

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時間はお金で買うものではない

この本はいわゆる旅行のガイドブックではない。旅行の哲学書である。

それゆえその哲学を表明した冒頭こそが私の人生に最も影響をあたえた部分だ。

なぜ旅に出るのか、なぜ旅に出ないのか、というチョイスの問題。金がなくちゃ旅はできない、無限の時間がなければ放浪はできないという神話、迷信について、『旅に出ろ! ヴァガボンディング・ガイド』はまず最初に答える。

長旅をするのに、年齢やイデオロギーや収入といったものはいっさい関係ない。問題なのは個人の考え方なのだ、と。放浪とは勇気をもっていわゆる安定した日常を手放すことだ、と。

言葉の通じない世界。バスひとつ乗り方がわからない未知の世界で、見たこともない人たちに、見たこともないお金を支払う時、小学生の子どもに自分が戻ったような気持になる。これまでの地位や経験は一切通用しない。

無力な子どもに戻って、もう一度、人生をやりなおしているかのようだ。

あの時の感動がよみがえってくる。

それが放浪である。

旅に出る人生を選ぶと、世界に目を向けて経験を重ね、自分が抱える様々な恐れと直面し、惰性の輪を脱し、人々や場所に新たな魅力を見出す。

放浪とはひとつの生きる態度なのである。

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サラリーマン終身雇用は「人生の絶対ルール」ではない

サラリーマンの子に生まれ、他の生き方を知らないと、自分もサラリーマン生活を定年退職するまで終身雇用をまっとうすることが唯一無二の生き方であるかのように誤解してしまう。

しかしそうではないのだ。『旅に出ろ! ヴァガボンディング・ガイド』はそれを強く、強く教えてくれる。

有給休暇がなくたって構わないじゃないか。個人の自由を得るのに昔から使われている「辞める」という方法を利用すればいい、と本書はいう。そしてそれは人生を捨てたことにはならないのだ、と。

辞めるという行為は、次に進むということであり、自分の夢に向かって進み続けるための大切な進路の修正なのである、と。

それはこれまでの生活を変えるということである。

旅の過程に自分のキャリアを組み込んで、その時々で仕事と旅を交互に楽しみながら生きるという生き方もある。

日本人が思っているほど終身雇用制は人生のルールではない。外国人はびっくりするほど異業種に簡単に転職するものだ。弁護士がタクシー運転手になるような日本だと考えられないような転職が世界にありふれている。

農家のことを百姓というが、そもそも百姓というのは自分の力で生きていく、サラリーマンではない人たちのことである。百姓とは百の姓という意味であり、姓が違うとは別人のことであり、別の職業をもつという意味である。

コメ作りだけではなく、家を建て、道具をつくり、みそや詰め物をつくって、囲炉裏に薪をくべて、副業で草鞋を編んだり何もかも百の仕事を自分でやったのだ。現在は葬儀屋に丸投げすることも自分でやったのだ。

そうやって自分の力で生き抜いてきた。だから百の仕事(姓)をやる百姓と呼ばれたのである。

そちらの方が人間本来の生き方なのだ。

他人が作った製品の営業ばかりしているからサラリーマン人生はつまらないのである。せめて自分の作った製品だったら営業だって楽しいだろうに。

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放浪という生き方

そんな考え方では貧乏ぐらしをするだけだ、との反論にも本書は答えている。

貧しくなる? では豊かさとはいったい何なのか? と。

貧しくても問題はない、それに対処するのが放浪の生き方だと本書はいう。

金色に輝く若い時代を金を稼ぐことに費やし、老いさらばえた鉄さびた時代に時間を持てあます生き方は「すこし違うなあ」と思うことはないだろうか?

大金持ちが名医に大金を積んでも寿命は買えないというのが手塚治虫ブラック・ジャック』のテーマであるが、放浪者にとっては若者であっても同じことなのだ。

若い時代は金じゃ買えない。

そう思う人がいたら『旅に出ろ! ヴァガボンディング・ガイド』を読むといい。

ひとつの生き方が示されている。それが放浪という生き方である。

仕事はあくまでも自分が関心を持つことのためにするものであって、生きがいと無関係なところで我慢してするものではないと決意することだ。

そうすることで生き方、考え方が変わる。

それを可能にするのが放浪という生き方である。人間本来の生き方を取り戻すためにも放浪はある。

放浪とは、今、若い時の時間こそ貴重であり、その時間を無為にするな、という思想である。

時間を無駄にするなということは、束縛を脱し自由になれ、ということである。

旅を実現させるためには自由を得なければならない。自由への過程で、考え方、生き方を変えていくのである。

金を持っているからといって必ずしも豊かであるとは限らない。充実した人生に必要なのは「時間」なのだ。

人生の価値を自ら創造するために、お金ではなく時間だけは気前よく贅沢に使おう。その「時間」を生み出すためには、ただたんに生活のリズムを変えて、ゆっくり世界を歩いてみればいい。

我々は、社会から、自分が望んだ人生を過ごすことよりも、人生で成功することを日常の中で強いられている。

成功とは、必ずしも子供の頃の自分が望んだ生き方ではないかもしれない。

社会で成功することを思うよりも、人生はゲームだ、と気持ちを切り替えることが放浪の生き方を可能にする。

それが放浪という生き方だ。

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貧しさとは? 豊かさとは何か?

人間の魂が真に必要としているものを買うのにお金はまったく必要でない。

エジソン以前は電灯なんて世界になかった
2019年9月。台風15号が千葉県を襲った。被害を受けた方、お気の毒です。しかし「もう限界だ」とか「生きるか死ぬかの状況だ」とか軽々しく言うのは待ってもらいたいと思う。そんな最上級の形容詞を使ってしまったら、もっと大きな本当の危機がおとずれ...

放浪に必要なのは時間であってお金ではない。

時間はお金では買えないけれど、でもほんのすこしのお金は必要だ。チャップリンもそう言っている。

旅にも生きるにも。

そのお金をどうやって生み出したらいいだろうか?

そのことにも『旅に出ろ! ヴァガボンディング・ガイド』は答えている。

その方法は終身雇用で定年退職まで勤め上げることひとつだけではないと本書はいうのだ。

豊かさとは何なのか?

消費社会の要請に従い必要以上のモノを持つことで、自由気ままな状態ではなくなる。我々はモノに縛られて自由を失うのだ。

だからとにかくものを減らす!

生活のスタンスを質素なものに切り替えると、そのおかげで豊かな時間を楽しむことができる。

その時間で挑む冒険によって人生がどれだけ豊かになったのかを無言で証明してみせれば、自由な生き方を批判するものたちへの答えになる。

質素なスタンスでいれば人生は豊かになっていく。

好奇心と情熱を胸に刺激に満ちた新しい道を行く独立心も与えてくれる。

普段の生活でも旅の途中でも、何事も質素なスタンスで臨めば、そこにはあまりある自由な時間がもたらされ、僕らは普段見過ごされがちなものの中にけっして値段のつけられない新たな意味を、つまり人生そのものを見出すことができだろう、と。

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ぼくらが旅に出る理由

こうして私は放浪の旅人になったのである。

放浪というのは生きる姿勢のことだ。

そもそも大荷物を背負って放浪の旅はできない。生きていく最低限のものしか持ち運べないのが放浪の生き方だ。

もちろん不足、不快なことも多いだろう。その代わり、それ以上のものを手に入れるのが放浪の生き方である。

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どこに行こうと、何が変わろうと、そこにはおれがいる

旅をすると、日常が変わる。

景色が変わる。人が変わる。言葉が変わる。通貨が変わる。常識が変わる。

ルーティーンが変わる。ありとあらゆるものが変わる。

しかしいくら旅に時間を費やしたところで、自分と向き合うことに時間を費やさなければ何の意味もない。

どれだけ変わってもそれに対処するのは自分しかない。

どこに行こうと、何が変わろうと、そこにはおれがいる。

これは言葉ではない。生き方である。

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『旅に出ろ! ヴァガボンディング・ガイド』

『旅に出ろ! ヴァガボンディング・ガイド』は一般の書店ではなかなか入手困難なレア本です。

読んでみたい人にはネット通販をおすすめする。

作者のロルフ・ポッツの本をもっと読んでみたいが、日本語に訳された他の著作はないようだ。

その代わりに私は監訳者ロバート・ハリスにはまっていった。今では尊敬する先輩旅人のひとりだ。

訳者ロバート・ハリスもやがてはこのブログの中で触れてみたい先輩放浪者(エグザイルズ、ワンダラーズ、エクスプローラー)のひとりである。

ロバート・ハリスの本はロルフ・ポッツの本に負けず劣らず面白い。

ロバート・ハリスの監訳だったからこそ『旅に出ろ! ヴァガボンディング・ガイド』は私の人生そのものを変えたのかもしれない。

 

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~~このサイトについて~~

比叡山の大阿闍梨(千日回峰行者)様を超える生涯走行距離の中で走りながら感じたことをサブスリーランナーが綴るコラム。

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プロフィール


サンダルマン・ハルト。雑誌『ランナーズ』等に執筆歴のあるライター。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。サブスリーランナー。グランドスラムの達成者(100kmサブテン。富士登山競争登頂)。スイス・ブライトホルン。マレーシア・キナバル山。台湾・玉山ニイタカヤマ。南アルプス全山縦走など登山歴も豊富。キャンプ・車中泊マニア。アウトドア派の放浪の旅人。現在、仮想地球一周ランニング中。
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