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ニッポン原チャリ旅行。東京島(神津島)編

関東人の船旅。浜松町から東海汽船フェリーで東京島(神津島)へ

旅行といえば国内なら車中泊、海外なら飛行機と決まっています。

しかし自動車が普及したのが20世紀前半、旅客機が普及したのは20世紀後半なので、それ以前の小説などを読んでいると旅といえば船旅でした。

たとえば『ロビンソンクルーソー』とか『白鯨』とか『宝島』とか『ロスト・ワールド』とか。冒険といえばかつては船だったのです。

そういうかつての小説を読んでいると「船で旅に出たくなります」。福岡からなら釜山に、大阪からなら上海に客船が出ているそうですが、関東に住んでいると福岡や大阪に行くだけで「一つの旅」なので、その後、船に乗るのはちょっとキビシイですね。航空チケットよりは安いのですが、福岡釜山は5時間30分で5,000円、大阪上海は丸二日で20,000円です。

関東人がなんとか客船での旅情を楽しみたいと思ったら、なんといっても浜松町から東海汽船のフェリーを利用した東京島に行くのがもっともお手頃ではないでしょうか。

伊豆大島新島八丈島など、東京都の島に向かって夜に出発して朝に島につくという船旅です。

わたしはこの東京島にフェリーで行くのが大好きで、何度も利用しています。

島に行って何するって? 原チャリです。原チャ

ロードバイク乗りのサガとして、ときどき楽して暴走族したくなるのです。

東京島なら信号もほとんどないのでストレスフリーです。クルマも少ないので初心者の妻イロハとツーリングしても危険がすくないのです。

地中海クルーズなんて夢のまた夢なので、東京湾クルーズを楽しみましょう。レインボーブリッジの下をくぐって太平洋上をすすみます。

原チャリ事故! 原チャリは降りてアクセル回しちゃダメ!

今回の目的地は神津島です。神津島には新島、八丈島などの途中で寄港していますが、島に降りたのははじめてでした。さっそくレンタル原チャリを借ります。

レンタル原チャリも島内で数が限られているので、フェリーから降りたら真っ先に確保してください。予約はないので競争です。

妻イロハは普通免許の所有者ですが、原チャリに乗ったことはありません。しかし自転車に乗れれば原チャリは間違いなく乗れるはずなので、経験者のわたしが教えました。

「右側のグリップがアクセル。ブレーキは自転車と同じだよ。「さあ、行くよ」

イロハはおっかなびっくりです。そして原チャリを降りて押している状態でアクセルをグイッと回したので、原チャリが急発進して彼女は引きずられるように転倒してしまいました。

出血をともなう怪我をさせてしまいました。

原チャリのアクセルは、サドルに体重を乗っけた上でソロソロと回さないと急発進します。ご注意を!

おれ、教え方、下手なのかな……。

日本新百名山天上山とダイビング

何とかイロハも原チャリに慣れて島を走り回ります。暴走族の快感がわかったみたいです。

小さな島なので一周するのは簡単。何周もしました。

翌日は、新百名山の天上山(574m)に登ると…海と空が近いよ~♪

体験ダイビングも初体験です。海の青が濃くてキレイです。少し潜っただけで大きな鯛とご対面。

海は「あちらの世界」なので、おそろしい~。

酸素ボンベがあるので、溺れているのに死なないという不思議な状態で海に漂いました。

トラブル発生。フェリーが欠航。セスナで調布飛行場に戻る

さんざん遊んだ神津島でした。大満足です。島で暮らすっていう感覚をつかのま味わいました。

ところがいざ帰る段になったら、なんと波が高くて帰りの船が欠航です。

あれまあ。どうなることやら?

これが島で暮らすってことなんですね。フェリーが来ないとまさに絶海の孤島です。

しかたがないので漁師の民宿に延泊します。船が来ないと次の客も来ないので延泊は問題ありませんでした。

会社に電話して、フェリー欠航で島に閉じ込められたことを説明し、翌日は休暇扱いにしてもらいます。

しかし雨だと島ではやることもなく、住民のように部屋の中ですごすことに……。これもまた経験(笑)。

翌日もフェリーが来るか保証がなかったので、帰りはセスナで帰ることにしました。小雨程度ならセスナは飛ぶようです。

ハワイでやりたかったアイランドフライトを東京島で体験します。

民宿の方に送ってもらい、調布飛行場に着陸しました。

予定日に帰れないというトラブルもありましたが、東京都とは思えないアクティビティ、体験ができました。

東京島が未経験の人は、ぜひ行ってみることをお勧めします。

クサヤとか、アシタバとか、シマ××とか、変わったものも食べられますよ。

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