『宝島』それでも君を連れて行くよ

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~~このサイトについて~~

波間に浮かぶボトルの手紙を、インターネットの海に流しました。

このメッセージをあなたが受け取ってくれたのは「奇跡」です。

受け取ってくれて、ありがとう。

当ページはリンクフリーです。

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このページではアニメ『ワンピース』の元祖といっていいかもしれませんスティーヴンソン『宝島』について書いています。

海賊の物語の成立については、100年前の時代を借りて表現したようです。

騎士物語の『ドン・キホーテ』と比較すると面白いことが見えてくるかもしれません。

『宝島』も『ドン・キホーテ』も100年以上前の過去の時代背景をかりて作品世界を表現しています。

「冒険ロマンは現代ものではやりづらい」作者はそう思っていたのではないでしょうか。

「現代もの」としては冒険ロマンを表現できなかった。

ここに私は何か冒険というものの宿命を見る思いがするのです。

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【この記事を書いている人】

瞑想ランニング(地球二周目)をしながら心に浮かんできたコラムをブログに書き綴っているランナー・ブロガーのサンダルマン・ハルトと申します。ランニング系・登山系の雑誌に記事を書いてきたプロのライターでもあります。日本脚本家連盟修了生。その筆力は…本コラムを最後までお読みいただければわかります。あなたの心をどれだけ揺さぶることができたか。それがわたしの実力です。

初マラソンのホノルル4時間12分から防府読売2時間58分(グロス)まで、知恵と工夫で1時間15分もタイム短縮した頭脳派のランナー。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。ちばアクアラインマラソン招待選手。ボストンマラソン正式選手。地方大会での入賞多数。海外マラソンも完走多数(ボストン、ニューヨークシティ、バンクーバー、ユングフラウ、ロトルアニュージーランド、ニューカレドニアヌメア、ホノルル)。月間走行距離MAX600km。ランニング雑誌『ランナーズ』の元ライター。『言葉の力で肉体を動かす(市民ランナーという生き方)』(グランドスラム養成講座)を展開しています。言葉の力で、あなたの走り方を劇的に変えてみせます。

また、現在、バーチャルランニング『地球一周走り旅』を展開中。ご近所を走りながら、走行距離だけは地球を一周しようという仮想ランニング企画です。

そしてロードバイク乗り。朝飯前でウサイン・ボルトよりも速く走れます。江戸川左岸の撃墜王(自称)。スピードが目的、スピードがすべて。ロードバイクって凄いぜ!!

山ヤとしての実績は以下のとおり。スイス・ブライトホルン登頂。マレーシア・キナバル山登頂。台湾・玉山(ニイタカヤマ)登頂。南アルプス全山縦走。後立山連峰全山縦走。槍・穂・西穂縦走。富士登山競争完走。日本山岳耐久レース(ハセツネ)完走。などなど。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。

その後、山ヤのスタイルのまま海外バックパック放浪に旅立ちました。訪問国はモロッコ。エジプト。ヨルダン。トルコ。イギリス。フランス。スペイン。ポルトガル。イタリア。バチカン。ギリシア。スイス。アメリカ。メキシコ。カナダ。タイ。ベトナム。カンボジア。マレーシア。シンガポール。インドネシア。ニュージーランド。ネパール。インド。中国。台湾。韓国。そして日本の28ケ国。パリとニューカレドニア、ホノルルとラスベガスを別に数えていいなら訪問都市は100都市をこえています。(大西洋上をのぞいて)世界一周しています。ソウル日本人学校出身の元帰国子女。国内では青春18きっぷ・車中泊で日本一周しています。

登山も、海外バックパック旅行も、車中泊も、すべてに共通するのは必要最低限の装備で生き抜こうという心構えだと思っています。バックパックひとつ。その放浪の魂を伝えていきます。

千葉県在住。夢の移住先はもう決まっています!!

※この稿の内容は以下のとおりです。

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物語のあらすじを述べることについて

物語のあらすじを述べることについての私の考えはこちら。

物語のあらすじを紹介することについて
あらすじは地図のようなものです。読書のだいご味はディテイルにあります。文学にはあなたが感じたけれどうまく表現できなかった思いが表現されているはずです。あらすじを手に、原著に当たってください

私は反あらすじ派です。

作品のあらすじ、主題はあんがい単純なものです。

要約すればたった数行で作者の言いたかった趣旨は尽きてしまいます。

たとえば「作者は、死すべき人間だったとしても、運命を受けいれて、短い命を燃焼させて、その中で人間らしく充実して生きることを訴えたかったのです」とか。

世の中にはたくさんの物語がありますが、主役のキャラクター、ストーリーは違っても、要約した趣旨は同じようなものだったりします。

だったら何のためにたくさんの物語があるのでしょうか。

あらすじや要約した主題からは何も生まれません。

観念的な言葉で語らず、血の通った物語にしたことで、作品は生命を得て、主題以上のものになるのです。

作品のあらすじを知って、それで読んだ気にならないでください。

作品の命はそこにはないのです。

しかしあらすじ(全体地図)を知った上で、自分がどのあたりにいるのか(現在位置)を確認しつつ読書することを私はオススメしています。

作品のあらすじや主題の紹介は、そのように活用してください。

この記事がみなさんの読書ライフの良質な旅の地図になることを願っています。

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海賊もの『宝島』は『ワンピース』とどこが違うのか?

スティーヴンソン『宝島』は、ごく単純にいうと海賊が宝島を探しに行く話です。これだけならアニメ『ワンピース』と同じですね。

しかし主人公は宿屋の息子、普通の少年です。悪魔の実など食べていません。その宿屋の客に海賊が現れたことからお宝をめぐる冒険に巻き込まれていくのです。

悪魔の実は実在する! 果物の王様ドリアン 
悪魔の実は実在する! 果物の王様ドリアンは本当においしいです。東南アジアに行ったらぜひ食べてみてください。もしかしたらあなたにとって世界一うまい食べ物かもしれません。 韓国トウガラシの法則とは? 年齢とともに味覚も鈍くなっていくから、若い頃は耐えられなかった強い刺激にも耐えられるようになる。更に味覚が鈍くなりすぎると、刺激が強くないと満足できなくなってしまう。どんどんより強い刺激を求めるようになる

『ワンピース』の見せ所が、お宝をめぐる冒険の途中で出会った人との心の交流、旅立ちの別れにあるとすれば、『宝島』は全く別の作品です。

どちらかというと『ワンピース』は『銀河鉄道999』とかに近い作品なのでしょう。旅をする途中で寄った惑星(島)で出会いと別れがあるという作風です。

スティーブンソン「宝島」は、航海の途中で人と出会ったり別れたりしません。そもそも他の島に立ち寄りません。

「誰が一番ケンカが強いかゴッコ」もやりません。

どちらかというと『ワンピース』は天下一武道会(「誰が一番ケンカが強いかゴッコ」)があるドラゴンボール』とかに近い作品なのでしょう。

『宝島』では、宝島へと航海する船の中で内部分裂が起こります。

「まともな社会側」と「海賊側」に分かれて、船の支配権をめぐって争いが起こります。

それが活劇です。しかしせいぜい銃で撃ったり、ナイフで刺したりする程度。

「誰が一番ケンカが強いかゴッコ」とは無縁のありふれた格闘シーンしかありません。

だったら『宝島』の何が面白いのでしょうか?

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欲望に忠実なお調子者が、愛嬌で世の中を渡っていく男の生きざまが面白い。

『宝島』の面白さは、船のコック=ジョン・シルヴァーのキャラクターにあります。

使用人としてヒスパニオラ号に乗り込んだジョン・シルヴァーは実は海賊でした。

こいつのキャラクターが、欲望に忠実で、有利な方につくお調子者の無節操なコウモリ男すぎて面白いのです。

愛嬌だけで世の中をわたっていくタイプのクズ野郎です。

普段は、雇い主を立てる礼儀正しい使用人なのですが、ひとたび「お宝」を目の前にすると乱暴な海賊に豹変します。

しかし「お宝」争奪戦にまけて「まともな社会側」が圧倒的に有利になると、揉み手をして勝者にすり寄っていきます。

その様子が面白いのです。ちっとも男らしくないのですが、どこか憎めないのです。

(強いものにごまをするのはあたりまえじゃないか。そんなことをわからねえのか。べらんめえ)というような人間の卑屈さ滑稽さ丸出しというキャラクターです。

海賊の一群を率いるのですが、その日暮らしで未来の見通しが立たない海賊たちを統率するのにほとほと苦労して、「まともな社会側」となんとか妥協できないか画策します。

社会生活にも未練を残した中途半端なヤンキーみたいな男です。

語り部のジム少年の命を必死に救おうとしますが、実は縛り首から逃れるための人質でした。そのことを少年にさえ見抜かれてしまいます。

ころころと欲望の側に転ぶ無節操ぶりを少年にさえ「また寝返ったんだね」と冷ややかな目でからかわれてしまいます。

笑ってしまうような滑稽なやつ。それがジョン・シルヴァーです。

そういう愚かでみじめで爆笑ものの、どこか憎めない海賊シルヴァーこそが、『宝島』の面白さの源泉です。

改めて読んで見ると、お宝をめぐる冒険物語そのものは意外と単調で、ハラハラドキドキするようなシーンもそれほど多くはありません。

日本の演出過剰なアニメに慣れた読者だと、ドタバタ活劇シーンですら、工夫の足りない単調なシーンに思えてしまうでしょう。

海賊の宝探しの冒険物語を最初にやった小説だから、それで高名なのでしょうか。

最初にやった? 果たして『宝島』がお宝さがしの最初の小説でしょうか? すくなくとも『ワンピース』より古いことは間違いありませんが。。。

私はそうではないと思います。アーサー王の聖杯伝説だってお宝探しの冒険物語です。

決して『宝島』の冒険は、宝探しの海賊物語のはじまりではありませんでした。

やはり愛嬌だけで世をわたる海賊ジョン・シルヴァーこそが、作品に不滅の命をあたえているのでしょう。

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冒険ロマンは現代ものではやりづらい。『宝島』も『ドン・キホーテ』も過去の時代背景をかりている

作品の冒頭に「お買いになるのをためらっている読者に」という作者の献辞が載っています。

超訳すると、こんな感じです。

「古いロマンスが古いスタイルで語られるとき、その昔私が心をひかれたように、現代の賢い少年たちも心惹かれるというのなら、たいへんけっこうなこと、さあお聞きなさい。

でも勤勉な少年たちが今やあこがれを失い、冒険の物語にもはや関心がないというなら、これまた仕方のないこと。

わたしも海賊も墓場に急ぐことにいたしましょう。これらの作者と作中人物とが眠っているあの墓場に

作者スティーブンソンも、今さら海賊物語なんて古いけれどと承知の上で書いているのです。

これはちょっと今さら騎士物語なんて古いけど……と恥じらいつつはじまる『ドン・キホーテ』に似ています。

すこし両者を比較してみましょう。

『宝島』は1883年に発表されています。

しかし作品の背景となる時代は18世紀。1760年代だとみなされているということです。

現代ものとしては書いていないのですね。100年前の過去の舞台を借りて書いています。

その理由はやはりカリブの海賊が17-18世紀に横行していたという背景を借りたかったことにあるのでしょう。

現代もので海賊を登場させるのは、すでに違和感があったのです。

それに対して『ドン・キホーテ』は1605年に出版されています。『宝島』より200年も前の作品です。

中世の騎士に憧れた主人公が「宝のような何か」を求めて冒険の旅に立つことは同じストーリーです。

しかし中世は1500年頃には終わっているのです。

現代もので騎士を登場させるのは、ちょっと違和感があったのです。

そこを『ドン・キホーテ』ではちょっと頭のおかしい人物ということにしてクリアしていますが、両者に共通していえることは、100年以上前の時代背景を借りなければ、冒険ロマンを表現できなかった、ということではないでしょうか。

「現代もの」としては冒険ロマンを表現できなかったところが両者に共通しています。

ここに私は何か冒険というものの宿命を見る思いがするのです。

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宝探しよりも面白い。蝙蝠男のジョン・シルヴァー

『宝島』の原題は『海のコック』だったそうです。

サンジのことではありません。海賊ジョン・シルヴァーのことです。

ジョン・シルヴァーは、ヒスパニオラ号に船のコックとして乗り込むからです。

作者の意図としてはじめからジョン・シルヴァーの特異なキャラクターが本作の魅力だとわかっていたのでしょう。

ジョン・シルヴァーは「まともな社会側」を裏切って海賊をすると決めた後も、無教養な水夫だけでは操船できないから、ギリギリまで操艦上手な船長に船をまかせると冷静なことをいいます。

ラム酒ばかり飲んで先を見通せない海賊どもとはどこかひとりだけ違っています。ちゃんとした教育も受けているのです。

それでもお宝を目の前にすると人が変わります。

自分の都合のいい方につくことに節操がない日和見の人物なのです。

『ワンピース』で描かれる海賊の誇りなんてものはありません。

絞首刑から自分が助かるためなら、靴でもなめるでしょう。

欲望に忠実な「人でなし」です。

そして最後は「海賊側」は「まともな社会側」に敗れます。

するとちゃっかりジョン・シルヴァーは本当は自分は「まともな社会側」なんだと、これまでの恩義をちらつかせて、勝者の側の一員として帰国するのです。

チャンスと見るや凶暴な海賊に豹変したくせに、負けるとおだやかで礼儀正しいつつましげな海のコックに戻るのです。

伊達政宗みたいなタイプでしょうか。チャンスとみれば天下を狙うが、負けたら要領よく愛想よく部下として生きていくタイプです。

愛嬌がジョン・シルヴァーを助けていたのでしょう。

あなたの身の回りにもいませんか? 愛嬌で世の中を渡っていく、要領のいい人が?

わずかな寄港のあいだにション・シルヴァーはわずかな金を盗んで消えていきました。

海賊として絞首刑されるのを恐れていたのです。

ション・シルヴァーはどうなったのでしょうか?

これからも放浪し、海賊として生きていったのかもしれません。

でも実際には、妻子のもとに帰ったのかもしれません。

そう思わせるようなところを持った男でした。

いつでも社会生活の側に戻れるタイプの海賊でした。

去り際にチンケな金を盗んでいくところが、いかにも小物なジョン・シルヴァーらしくて、笑ってしまうのです。

小物だな~~。とつくづく笑えます。

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××はレベルが上がった(まとめ)

病弱だった作者のスティーブンソンは転地療養という名の旅に生きて、44歳でサモアで死んだそうです。

短い人生を悔いなく生きようとした人だったと思います。

現在はネット社会です。

パソコンひとつ持って世界中を旅しながら仕事している人が少数ながら存在します。

スティーブンソンは「物語」という執筆業をしながら世界中を旅してまわっていました。

才能があったのでしょう。

病弱な人だったけれど、それでもどこか宝島のような楽園を探して旅を続け、旅の途中でなくなったのでしょう。

私たち放浪のバックパッカーの偉大な先輩のひとりです。

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