東京地裁で池袋暴走事件の有罪判決
本日(2021年9月2日)、いわゆる池袋暴走事故として知られる旧通産省工業技術院元院長・飯塚幸三被告の実刑判決が出ました。
この人は、旧通産省工業技術院元院長という上級公務員だった人で、天皇陛下の園遊会にも出席したことのあるスーパーエリートでした。
普通なら逮捕されてもおかしくないレベルの事故を起したのに(事故で母子が死んでいます)、上級国民だから逮捕されないとネット上で噂になっていた人物です。
上級国民は逮捕されない。日本は平等社会じゃない
インフルエンサーの西村博之(ひろゆき)が「みんな知らないだけです。上級国民は逮捕されません。この国は忖度があり、実質、平等ではないのです」という趣旨の発言し、多くの人がこの国の不平等、人によって逮捕されたり逮捕されなかったりするのだということを知ったという重大な事件でした。
「ブレーキとアクセルを踏み間違えた覚えはない(記憶にございません)」「悪いのはクルマ」という無茶苦茶な主張を展開して、無罪で押し切ろうとしていました。
私はこの事件が公平に裁かれるか、とても注目していました。
法の公平は社会の基本。
たとえば「わたし(あなた)」が同じ事故を起したとして、同じ判決がでるかどうか? 上級国民だから特別に軽い判決にならないかどうか?
私は東北自動車道でスピードを出しすぎて、免許取り消しになったことがあります。ただスピードを出しただけで、誰も傷つけていないし、何も壊していません。それなのに免許一発取り消し(免取り)だなんて……。
運転免許一発取り消し実体験。1トリップを都道府県で重複して罰していないか?
当時、わたしには主張したいことがたくさんありましたが、今さら私が裁判でたたかったところで、判例というものがあるだろうし、公平に裁かれるだろうから……と自分を無理やり納得させて、法の公平を信じて、主張をひっこめた経験があるからです。
その際、免許取消処分者講習会で、人を轢き殺してしまい、交通刑務所に入っていたという人に実際に会っています。
上級国民は交通刑務所に入らず、免取にすらならないのかしら? そんなの許せません。
上級国民なんてあってはならない。あるなら革命だ
まだ東京地裁の判決なので、まだ控訴があります。これからこの上級国民裁判が、公正に裁かれるかどうか。「あなた(わたし)」が同じ事故を起したとしても、同じ判決がでるかどうか?
注意深く見守っていきたいと思います。
上級国民なんてあってはならない、そう思うからです。