サブスリーランナーはダンスが踊れるのか?

ダンスのステップがカッコよく刻めるようになりたい。ときどきそう思うことがあります。
私は市民ランナーのグランドスラムを達成しているランナーです。幼いころから足系の競技には絶大の自信をもっていました。こどもの頃からかけっこが速く、短距離走はクラスで一番速く、長距離走は学校中で一番速かったです。それだけでなくサッカーとか、ハイジャンプとか、基本的に足系の競技は周囲の人たちよりもできる子でした。
苦手だったのは野球に代表される団体競技、そして球技です。
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雑誌『ランナーズ』のライターが語るマラソンの新メソッド。ランニングフォームをつくるための脳内イメージ・言葉によって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。
(本文より)
【入力ワード】写真からランニングフォームを学ぼうとする人が多いので注意喚起したいと思います。写真からフォームを学ぶのはお勧めできません。写真というのは瞬間を切り取ったものなので、間違った解釈をする可能性があるからです。「振り上げた脚」(往路)なのか「戻ってきた脚」(復路)なのか、写真ではわかりません。大地を蹴ったように見えている脚が本当に大地を蹴っているのか、大地を蹴ったように見えているだけなのか、写真からはよくわからないからです。写真で振り上げた膝の高さを見て「ふむふむ、膝はここまで上げるのか」と思い込んでマネするのもよくありません。慣性の法則で結果として脚がそこまで上がっているだけで、実際のランナーの意識としてはそこまで上げようとしていないかもしれません。「結果としてのフォーム」と「ランナー本人の走るときのフォーム意識(入力ワード)」は、必ずしも同じではないのです。
【腹圧をかける走法】そもそも息をするのは、酸素を吸うためです。吐くことよりも、吸うことに意識をおくほうが自然な発想です。肺の中に残っている空気(残気量)は、どうせゼロにはできないのです。吐き切るという努力は、動かない壁を押すような無駄な努力です。そこに力を割くべきではありません。持ち上がらないバーベルを無理やり持ち上げようと喘ぐと、余計に息が苦しくなってしまいます。楽に息するのとは真逆のことです。それよりも思いっきり吸うことです。そのための走法が腹圧をかける走法です。肺を絞って痩せた人のように走るのではなく、腹はたるんたるんと力を抜いてだらしなく腹が太った人のように走ります。そもそも重力は下向きなのだから、横隔膜を下げることは理にかなったことです。それに対して、吐き切ることを意識すると、重力に逆らって横隔膜を持ち上げながら肺を絞らなければなりません。どちらが楽にできると思いますか?
【ストライド走法】ピッチ走法には大問題があります。実は、苦しくなった時、ピッチを維持する最も効果的な方法はストライドを狭めることです。高速ピッチを刻むというのは、時としてストライドを犠牲にして成立しているのです。
【踵落としを効果的に決める走法】私はカラテ素人ですが、サブスリーランナーとして、すくなくとも「踵落とし」を無力化する方法をすぐに思いつくことができます。答えはカンタン。攻撃側が踵を振り上げて止まったポイント(これを上死点といいます)に、自ら打撃ポイント(脳天など)を近づけていくことです。上死点では運動エネルギーがゼロになっているために、破壊力もゼロです。上死点から距離をとらないことで「踵落とし」というキックを無力化できます。
ストライドを稼ぎたいあまりに、未熟ランナーほど振り出した前足が最も伸びきったところで着地してしまうのです。つまり「膝が伸びきったまま」「踵から着地」してしまうのです。これは「踵落とし」の運動エネルギーがゼロになっている上死点で着地してしまっているのと同じことです。これでは速く走ることはできません。
言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化して速く走れるようになる新理論の書。言葉による走法革命。とくに走法が未熟な市民ランナーであればあるほど効果的です。本書はあなたのランニングを進化させ、市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」「ハサミは両方に開かれる走法」「腹圧をかける走法」
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
●【肉体宣言】生きていることのよろこびは身体をつかうことにこそある。
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だから……思うんですよね。おれって、ダンスやればできるんじゃね?
昨今は体育の授業にダンスがあるそうで……授業でダンス、やってみたかったですね。
ダンスマン ランニング。ダンスのステップは脳トレ、気分転換にいい
そう思ってランニングの途中にダンスのステップを刻む練習をしていたら、膝を痛めてしまいました。歩いていても途中でクキッと膝が痛みます。ダンスのトレーニングを取り入れてからこうなったので、それが原因だと思います。前十字靭帯の損傷かしら。
前に走る分には平気なのに、ダンスの場合は横や斜めなどランニングとは違った角度で膝に負担がかかります。もう齢なのかもしれませんが、ダンスのステップは膝によくないかもしれません。あるいは単純に私の膝が前運動だけに適応して、横運動には対応できないのかもしれませんが。
頭の中のイメージでは「できる」と思い込んでいたダンスですが、実際にはそうでもないかもしれません。それが結果なのですから、現実は受け入れなければなりません。
長距離ランナーに運動神経はいらない。ランニングはテニスよりも座禅に近い
サブスリーランナーは竹馬に乗れるのか?

そんなことを考えていたら、どこかの公園で無料体験した「竹馬」のことを思い出しました。そうです。あの竹馬。あれも一種の足系の競技です。簡単そうですよね? すぐにできると思いますよね?
私もそうでした。スケートなども得意だったので、竹馬なんてすぐに乗りこなせると思っていたのですが、これが全然乗れませんでした。どうしてこんなにできないのかと思うぐらい、できませんでした。
いや本当に竹馬、むずかしいです。地面スレスレの5センチぐらいに高さを設定しても、それでもうまく乗れませんでした。

あれ? おれって足系の競技は得意だったはずなんだけどな
いくら自分で得意と思っていても、できないものはできません。それが事実です。間違っているのは竹馬ではなく、自分に対する自分のイメージこそが間違っているのです。
よく考えてみれば、スノーボードはまったく向いていませんでした。あれだって足系の競技でしょう。やったことはありませんが、たぶんサーフィンもうまくできないのではないかと思います。足系の競技といえるかどうか微妙ですが、マラソンよりも明らかにスノーボードに似てますものね、サーフィンって。

いろいろ考えてみると、足系の競技には絶大の自信があるというのはたんなる私の思い込みで、実際にはそれほどでもないのかもしれません。
答えによってわからせられる。思い込みは、現実によって修正させられる。

世の中には、答えによってわからせられる、ということがあります。正しいと自分で思い込んでいても、現実に修正されてしまうのです。
足系競技はひとよりもできると思い込んでいましたが、その思い込みは間違っていました。自己イメージを、この際、修正しましょう。答えあわせはもう済んでいるのです。
できなかった、これが答えです。思い込みは修正されなければなりません。

