知識よりも「必要な情報をネット上で探す検索能力」が問われる時代
インターネットが普及して、知識人の時代は終わりました。どんなに知識が豊富な人も、ウィキペディアにはかないません。これからは知識よりも「必要な情報をネット上で探す検索能力」が問われる時代だと言えるでしょう。
YouTubeも同じです。YouTubeを最大限に楽しめるかどうかは、YouTube内部でどれだけ検索できるか、検索能力次第だといってもいいでしょう。
あなたの楽しさを刺激するコンテンツがYouTubeの内部にはまだまだ眠っています。ただしそれと出会えるかどうかはあなたの検索能力次第です。
テレビの映像は絶版になった本のようなもの。再現性のあるYouTubeアップが出演者には望ましいはず
最近の私のYouTubeの楽しみ方は過去の「見たかったけれども見ることができなかった作品」を見ることです。プライムビデオやネットフリックスなど公式ルートで見られない作品がYouTubeにアップされていることがあります。昔の角川映画なんかです。
ときどき個人のサイトで「過去の映画」「昔のドラマ」をアップロードしている人がいます。こういう人は私にとっては神です。ありがとう!! たぶんテレビ録画をアップロードすることは「著作権侵害」なのではないかと思いますが……。
外国人が字幕を付けて過去の日本のテレビ番組をアップロードしたりしています。
『料理の鉄人』とか……何語かわからない字幕がついてアップロードされています。テレビ局サイドの意向は別として、出演している道場六三郎さんとか、陳建一さんにとっては、うれしいことなのではないか、と思います。テレビの映像は絶版になった本のようなものです。いつでも見られるYouTubeにアップしてもらった方が自分の仕事が永遠に残るからです。
テレビ局も今さらDVD発売して儲ける気もないし儲けられないと思うのならむしろ公式サイトをつくってそこでおおやけにアップロードすればいいのに、と思います。そうすれば広告収入が入ってきます。寝かせておいて違法アップロードされるよりはいいはずです。
どうせ違法アップロードなのに、主題歌だけが消音になっている理由とは?
ところでYouTubeのアップされた過去のテレビドラマ映像を見ていると、注意深く主題歌が削られていることがあります。なぜ? どうして??
ハングルの字幕がついていたりするので、たとえば在日韓国人が字幕をつけて日本のドラマをYouTubeにアップすれば、世界中で見ることができるので、韓国からの閲覧が稼げると計算してアップロードしているのだろうと推察します。
でもテレビ局の許可はとっていないから、所詮は違法アップロードでしょう。それなのにどうして主題歌だけが注意深く削られているんでしょうか?
どうせドラマのアップロードそのものが著作権侵害なんだから、主題歌だけ著作権侵害しないように気をつかったって意味がないのではありませんか?
きわめて謎です。
動画アップロード主に理由を聞いた結果
あまりに謎だったので、一度、動画アップロード主に「どうして主題歌だけが注意深く消音になっているのですか?」とコメント欄で尋ねたことがあります。すると「私が動画を手に入れた時から、主題歌が消えた状態でした」という謎の回答でした。
動画を楽しませてもらっている手前、私はアップロード主を著作権侵害だと批判する気はありません。
ただ謎の理由が知りたかっただけでした。「どうせ違法アップロードのくせに、どうして主題歌だけ?」とあからさまには聞けませんでした。
主題歌だけ消えている異常状態の理由を推察する
ここからは想像です。なぜ主題歌だけ消えている異常状態にあるのか推察してみましょう。
理由その① 「音楽業界は著作権にうるさいが、ドラマ業界はそれほどでもないから」
最初にこの理由を推察しました。「お蔵入りしてDVD化される可能性のない連続ドラマ」などの出演者たちはむしろ動画アップしてくれた方が、人々が自分のことを思い出してくれて、現在の仕事につながるはずです。むしろアップロードはありがたいはずです。しかし音楽業界だけはそれを許さないとすれば、主題歌だけは削るしかありません。
理由その②「YouTubeにアップロードするときに、音声による著作権チェックが入って主題歌が入るとアップできない」
こちらが本命です。私もYouTubeに動画をアップしているのでわかるのですが、プロ歌手の歌をBGMに入れると、動画アップ時に機械のチェックが入って動画のアップロードができません。YouTubeへのアップロードがはじかれてしまうのです。
具体的には、
①動画の公開設定を制限する可能性のある著作権の問題がないか YouTube でチェックします。動画を公開する前に、問題を修正できます。
②著作権で保護されたコンテンツが動画に含まれていないか確認しています
の手順でアップする動画の内容がチェックされています。この段階で著作権のある音楽をBGMに使用しているとエラーではじかれてしまいます。
しかし主題歌(音楽)だけ削ればアップロードできるので、やむをえずそうなっているのかもしれません。
先ほどの「私が動画を手に入れた時から、主題歌が消えた状態でした」という謎の回答は、どこかの誰かがYouTubeに動画をアップするための主題歌を削った動画をダウンロードして、それに更にハングルの字幕をつけるなどして再アップしたものなのかもしれません。だとすれば言っている意味がわかります。
「メジャーな主題歌つき」の連ドラ動画もアップされている理由が説明できない
しかしなかには「メジャーな主題歌つき」の連ドラ動画もアップされています。「YouTubeにアップロードするときに、音声による著作権チェックが入って主題歌が入るとアップできない」が理由だとすると、この説明ができません。
主題歌つきのドラマは、YouTube機械によるチェックをくぐり抜けた場合なのでしょうか??
視聴者ファースト。視聴者はちゃんと主題歌つきの動画を見たいのです
YouTubeにアップされた動画の主題歌が削られている理由については推察するしかありませんでしたが、言えることは「視聴者はちゃんと主題歌つきの動画を見たい」ということです。
それには違法アップロードではなくて、ちゃんとテレビ局などの著作権者が公式のサイトで過去作品をアップすればいいと思います。サブスクリプション全盛の時代に、もうDVDを売る商売は難しいんじゃないでしょうか? どうしてコンテンツ商売をやらないのか理由がわかりません。
テレビ局ももうブツ(DVD)を売って儲けようなんて考えずに、コンテンツをプライムビデオやネットフリックスで配信するなどして儲けた方がいいと思います。
あるいはYouTubeの広告収入などで儲ければいいと思います。何の苦労もせず、過去作品が見れば見られるほど広告収入になるんだから、いいことではないですか。すくなくとも著作権侵害されて自分に利益なく他者の利益になるよりは。
動画を違法アップしている人はCMを削らない配慮で罪滅ぼしを
繰り返しますが、私は過去の動画を楽しませてもらっています。見たかった昔のテレビドラマをアップしてくれている人は神だと思っています。批判する気はまったくありません。楽しませてもらっています。ありがとうございます。
むしろそんな神様が、著作権侵害とかで、動画を削除しなければならない状態になることを心配しているほどです。
そこでささやかな提案なのですが、そもそもテレビドラマというのはCMを見てもらいたいスポンサーのお金で制作されたものです。もし当時のテレビCMが残っているなら、それを削除することなく、そのままアップロードしてはいかがでしょうか?
古いCMはアップロードする価値のあるコンテンツ
今はつぶれてしまった会社の、もう販売されていない商品もあるでしょうが、それをそのまま流すのです。
CMは時代を反映していますので、古くなったCMは、それだけでコンテンツになります。コンテンツになるということは、視聴者が離脱しないということです。
いまをときめく広告タレントが若くて初々しかったり、車のモデルが古臭くて逆に新しかったり、ラジカセとかDOS/Vパソコンとか、古いCMは思わず食い入るように見つめてしまいます。CMソングがなつかしかったりする人もいるでしょう。
それで許されるわけではないと思いますが、せめて罪滅ぼしになりませんか?
いかがでしょうか?
公式な市場がちゃんとしないから、闇市がはびこるのです。公式なコンテンツがしっかりするべきではありませんか?