テレビのマラソン中継を市民ランナーが学びながら見る方法

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書籍『市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座)』。『通勤自転車からはじめるロードバイク生活』。『バックパッカー・スタイル』『海の向こうから吹いてくる風』。『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』『読書家が選ぶ死ぬまでに読むべき名作文学 私的世界十大小説』Amazonキンドル書籍にて発売中です。

テレビのマラソン中継を市民ランナーが学びながら見る方法

どうもハルトです。みなさん今日も元気に走っていますか?

サブスリーを目指すようなみなさんでしたら、もちろんテレビのマラソン中継は視聴していますよね。どんなところに注目して見ますか?

私の場合は選手のピッチを見ています。足の動きのリズムを数えています。選手の上半身だけ映すシーンだと面白くありません。テレビ的には選手の表情こそ絵になるということでしょうけれど。

選手生命を賭けた決意の表情も、苦悶に歪んだ表情も、決意がやがて諦めに変わる瞬間の表情も、「マラソン=人生」みたいな見方をしている人たちにとっては、表情ほど面白いものはないかもしれません。

しかし、私のように自分のタイム短縮に役立つ技術的ヒントはないものかと藁にも縋る思い出テレビを眺めているものにとっては、表情はさほど重要な情報ではありません。そこに人生ドラマはあるかもしれませんが、所詮は他人の人生ドラマです。自分の人生ドラマほど興味深いものではありません。ここは表情よりも足さばきです。足が映ると俄然画面に目線が釘付けになります。

とくにバイク中継などで横から全身を撮ってくれると最高です。録画してスローモーションで見たりすることもよくあります。一流選手がどれほど前にジャンプしているか、通常の速度で見てもピッチの切り返しが早すぎるためによくわかりませんが、スローで見るとよくわかります。

選手のピッチに注目すると、見ていて気持ちのいい選手とそうでない選手がいると思います。それがすなわち自分の好きな選手とそうでない選手ということになります。

私の場合は、長身で長い脚を活かしたストライド走法(ただしピッチは遅め)の選手よりは、小気味のいいピッチで、リズム感で抜いていくような選手の方が好きです。藤原新選手や出岐雄大選手みたいな高速ピッチの選手が大好きでした。

彼らのような高速ピッチの選手の足のリズムは「ワン、ツー、ワン、ツー」で見るとあまりにも高速でせわしくて疲れるので、「ワン、ツー、スリー。ワン、ツー、スリー」の三拍子でリズムをとって見ていました。

オリンピッククラスでも、ピッチのリズム感は市民ランナーと変わらないことは、知っていますか? 嘘ではありません。テレビを見て、リズムを取ればわかります。

市民ランナーのみなさんの中にも「あれ、自分の方がピッチ刻んでるよ」という人は結構いると思います。テレビ中継で「ワン、ツー、スリー。ワン、ツー、スリー」とリズムを刻んでみてください。ずば抜けて速いエリート選手といえども、ずば抜けたピッチで走っているわけではないのです。

じゃあなんで圧倒的に実業団選手の方が速いのか、といえば、それはストライドの差です。それしかありません。速く走るにはストライドが重要なのです。そういうことにテレビ中継は気づかせてくれます。そういうものを無料で見せてくれるんですから、これを見ない手はないでしょう。

ランナーは、選手の足さばきに興味があります。これはダンスの中継でも同じです。足さばきが見たいのです。芸能人が社交ダンスに挑戦する的なテレビ企画が、一切ダンスなんてしないのに不思議と面白いと感じるのは、私が足さばきに興味があるせいだと思っています。

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