サハラのラクダ。月の砂漠のロマン。砂漠キャンプ

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心の放浪者アリクラハルトの人生を走り抜けるためのオピニオン系ブログ。

書籍『市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座)』『通勤自転車からはじめるロードバイク生活』、小説『ツバサ』キンドル書籍にて絶賛発売中です。ぜひご一読ください。

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どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか?

みなさんはラクダに乗ったことがあるでしょうか。

私は何度かあります。山岳ランナーでもある私はどこへでも走っていくのが流儀なのですが、イロハと一緒の時にはそういうわけにはいきません

彼女がやけに動物に乗りたがるので(何で?)、おつきあいで動物に乗る機会がやたらとあるわけです。

これまでにワディラム砂漠やサハラ砂漠でラクダに乗っています。

とくにサハラ砂漠のキャメル・ライドは、体験ライドというよりは、砂漠の宿泊地(キャラバン)までの本格的な移動手段として利用するという感じでした。砂漠のキャラバンが車道から見えるような場所にあるわけがないので、そこまでずっとラクダに乗るというわけです。

「何でそんなに動物に乗るのが好きなんだよ?」

まさか一緒に走れとは言えないので、動物の脊椎になんかに乗りたくない気持ちが、別の質問のかたちをとります。

「だって乗ったことないもん。乗りたいじゃん」

ラクダを見てイロハは目を輝かせています。こりゃあダメだ。答えているようで、答えになっていません。旅好きにどうして旅なんか出たがるんだよ、と聞くようなものでした。

月の~砂漠を~はーる~ばると~旅のらくだが~行き~ました~

金と~銀との~くら置いて~二つならんで~行き~ました

鼻歌うたって気分を盛り上げます。

乗り心地ですか?

何度、降りて歩こうと思ったことか(泣)。

( ノД`)シクシク…

オケツ、痛い。

そもそも脊椎動物の脊椎の上に乗っかろうなんていったい誰が考えたんだか。

「走る」能力のなかった運動オンチのやつに決まっています。

普段から脊椎に付着している腸腰筋(豚だとフィレと呼ばれる脂肪のすくない筋肉です)や背筋を意識しながらランニングしている身としては、動いている脊椎の上に乗ることがどんなに無茶なことか乗る前から想像がつきます。

脊椎は縮めて伸ばしてナンボの組織です。運動中に揺れないはずはありません。

案の定、ものすごく上下します。とても快適とは言い難い。。。

左右にも半端なく揺れます(号泣)。

サハラのラクダはヒトコブラクダであるために、柔らかいコブの上にクラを設置するためによけいに揺れるのかもしれません。

また動物園でラクダを見たことがある人はわかると思いますが、この生き物、デカいです。その後背をまたぐ形で大開脚して乗るために身体がかたい人には全く向いていません。

大開脚した股関に、下から容赦ない突き上げが来ます。左右に揺れるのは太腿を締めてこらえなければなりません。開脚しつつ締めるというのは、専門用語では伸張性収縮(エキセントリック収縮)と言います。内股の筋肉が、締めるという力を発揮しつつ、鞍によって引き伸ばされるという筋肉本来の動き(縮みながら力を発揮するのが本来の作り)とは矛盾した働きを強制されるために、きつい状況です。

エキセントリック収縮は、ランニングでは大腿四頭筋が着地の衝撃を緩和するくだりでよく出てくる馴染みのワードです。

ランナーが着地の衝撃に耐えられず「もう走れません」というように、ラクダ・ライダーも内股の衝撃に耐えられず「もうこれ以上乗っていられません」ということになるのです。

股裂きの刑に処せられたようなものです。

千葉県御宿にある「月の砂漠」銅像、童謡のようなロマンを想像して乗ると、股裂き拷問とのギャップに苦しめられます。

ひろい~砂漠を~ひとすじに~
二人はどこへ~いくのでしょう~
おぼろにけぶる~月の夜を~

はっきり言ってランナーが乗る乗り物じゃありません。走った方がずっと快適です。どれだけサハラ・マラソンのスタートを切ってやろうと思ったことか。

( ノД`)シクシク…

実際、降りて歩いちゃった人もいました。よっぽど股間が痛かったんでしょうなあ。太った人、体が硬い人は宿泊地まで乗り切ることはできないかもしれません。

ラクダは「砂漠の舟」と呼ばれています。

砂漠を海に見立てて、ラクダを舟に例えたのですね。オートバイが「鉄の馬」と呼ばれた由来に似ています。

実際、砂漠は海のように地の果てまで続いています。

鳥取砂丘を世界自然遺産に登録しようと運動している人は、一度サハラ砂漠を視察されるといいでしょう。シラミと宿主ぐらい大きさが違います。

この海は果てしなく広く、舟なしに横断することは難しかったのかもしれません。

しかし今、ラクダは車にその地位を譲っています。

野生のヒトコブラクダは絶滅したとか。すべてのラクダは家畜です。砂漠の船としての実用性を車に奪われた今、人間の愛玩動物として生き延びることができるか、ラクダ族にとって瀬戸際の時代に来ています。ラクダ族を救うのは、イロハのような人たちなのかもしれません。

砂漠には目印がありません。似たような景色がずっとつづくため、道に迷わないように、海に航路があるように、砂漠のラクダはいつも同じ道を歩きます。

登山でいえば稜線上の登山道を通ります。そこが一番砂が崩れにくく歩きやすいのでしょう。

一列縦隊で航路を行く砂漠の舟が、ルートを見失うことはまずありません。なぜって、、、ラクダのフンが「ヘンゼルとグレーテル」のパンのように点々と連なっているからです。

対のらくだは~とぼとぼと~
砂丘を越えて~行きました~
だまって越えて~行きました~

ラクダのフンの道を行く。これが月の砂漠のロマンの現実です。

ラクダの周りの黒い点はやつらのウンコです。カリカリのかりんとうのように乾燥して臭くありませんけれど。

砂漠のキャンプで見た夜空の星は美しく、ロマンは健在でした。でもそれは砂漠のロマンなのか? 宇宙のロマンじゃないか?

現地のベルベル人たちが「本当はずっと砂漠で暮らしたい。仕事のために仕方なく町に戻っている」と言っていたのが印象的でした。

日本人も、砂漠の民も、思うようには暮らせないのだなあ、と思ったのです。

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★★

サハラ砂漠で大ジャンプする著者
【この記事を書いている人】

アリクラハルト。物書き。新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。

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このブログ著者の小説『ツバサ』
小説『ツバサ』
主人公ツバサは劇団の役者です。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」
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主人公ツバサは劇団の役者です。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」
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