車中泊派の人が焚き火キャンプをはじめたらどうなるか?
これまで夫婦でたくさんの車中泊をしてきました。私たちはステーションワゴンで車中泊をしています。ホンダ・シャトルが愛車です。後部座席を倒せばフルフラットになるので、そこにテンピュールの厚手のマットを敷いて添い寝しています。夏場はタオルケットで、冬場は毛布と羽毛布団をかけて寝ています。
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冬場の車中泊について「寒くない?」と心配する人がいますが、厚手の羽毛掛け布団を使用すれば、まったく寒くありません。夫婦ふたりで寝ているので、大きな湯たんぽがそばにあるようなものなので、その熱を逃さないようにすればいいのです。
ただし厚手の羽毛掛け布団は超強力に暖かい反面、空気を含んで大膨張しているので、非常に大きな面積を占めるのが難点です。ワゴン車の後部半分は羽毛布団が占めているといってもいいでしょう。
そんな私たちが、焚火キャンプをはじめました。すると焚火台をはじめとして、タープ、テント、調理道具など、これまでとは比較にならないほど荷物が増えてしまいました。
車中泊と焚き火キャンプは両立できるのか?
はじめは車中泊は車中泊、キャンプやキャンプで、別のアクティビティーとして、分けて楽しんでいました。とにかく問題は羽毛布団です。あれさえなければもっと荷物が積めるのに……。
登山用のテントとマットを所有しているので、キャンプの時はテントで眠るという選択肢もあるにはあるのですが、二人で寝るにはあまりにも狭いことが大欠点です。そしてサーマレストのマットではテンピュールのマットの快適さには遠く及びません。何回か試しましたが、できれば寝るのはテントよりも車中泊をと考えています。快適さが段違いなので。
しばらくは、キャンプはキャンプとして、車中泊とは別に楽しんでいましたが、そうするとキャンプ場に連泊しないかぎりは、どうしても近場のキャンプ場ばかりに行くことになってしまいます。どうせキャンプをするなら山梨県などを遠征して楽しみたいものです。
そこで、車中泊とキャンプをなんとか両立しようとこころみることにしました。両立のための工夫を以下に記します。
車の中に大量の荷物を収納するための工夫
まずは、羽毛布団をやめることにしました。とにかく空気で大膨張した羽毛布団が荷物の体積を占めすぎていましたから。
羽毛布団のかわりに寝袋で寝ることにしました。ちなみに寒がりの妻は寝袋を二枚重ねで使用しています。これは一種のアイディアだと思います。保温とは動かない空気の層をつくることであり、真冬用の寝袋一枚よりも、春秋用の寝袋二枚重ねの方が暖かいのではないでしょうか。その上からさらに毛布を一枚かけています。所有しているのは真冬対応の寝袋ではありませんが、二人で添い寝する限り厳冬期でも寝袋+毛布で寒くありませんでした。
羽毛布団を諦めたことでできたスペースに、キャンプの荷物を積みこみます。焚火台、テント、タープ、アウトドアチェア二脚、アウトドアテーブル、ランタン、コッヘル、メスティン……キャンプを快適に過ごそうと思うほど荷物が増えていきます。
しかし寝袋は小さく丸めることができますので、なんとか車中泊と焚き火キャンプの両道具類をステーションワゴンの後部荷台におさめることができました。
問題は寝るときです。寝るときには後部荷台の荷物をすべて前席に積み重ねて寝室スペースをつくっていたのですが、さすがにすべての焚き火キャンプセットを運転席、助手席におさめることは物理的にできませんでした。
しかたがないので荷物を外に出して寝ることにしました。さいわいコンテナタイプの収納ボックスを所有していたので、それに調理器具やバーナーなどをまとめて収納して、リアバンパーの下に置いています。雨が降った場合でも、収納ボックスの内側は濡れないので、朝になったら雑巾で雨をぬぐってまた後部荷台におさめれば、なんとか遠征キャンプも可能だと見通しができたのでした。
車中泊で荷物を外に出して寝るための工夫
車中泊焚き火キャンプを可能にするためには、寝ているときに荷物を外に出しておくことが必須になります。大型ワンボックスの人はそんな必要ないと思いますが、ステーションワゴンの場合は物理的に車内収納は無理です。外は急に雨が降ることもありますので、中身が濡れないコンテナボックスなどをつかって、リアバンパーの下など、危険のない場所に置いておきましょう。雨を拭く雑巾などを忘れないようにしてください。