走ると平気なのに、歩くと足指を踏んでしまう謎
私はけっこうシリアスなランナーで、20代からずっと走っていて、すでに地球一周4万キロ以上の距離を走っています。
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※雑誌『ランナーズ』の元ライターである本ブログの筆者の書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか?
いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状を打破し、自己ベスト更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」
●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム?
●ピッチ走法よりもストライド走法! ハサミは両方に開かれる走法。
●スピードで遊ぶ。スピードを楽しむ。オオカミランニングのすすめ。
●腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く走ることができるようになります。
あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
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どんなレースに出ても自分よりも速くて強いランナーがいます。それが市民ランナーの現実です。勝てないのになお走るのはなぜでしょうか? どうせいつか死んでしまうからといって、今すぐに生きることを諦めるわけにはいきません。未完成で勝負して、未完成で引退して、未完成のまま死んでいくのが人生ではありませんか? あなたはどうして走るのですか?
星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。そして生きるよろこびに満ち溢れたあなたの走りを見て、自分もそんな風に生きたいと、あなたから勇気をもらって、どこかの誰かがあなたの足跡を追いかけて走り出すのです。歓喜を魔法のようにまき散らしながら、この世界を走りましょう。それが市民ランナーという走り方です。
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それほど走っている私ですが、腸脛靭帯炎や、足底筋膜炎になったことこそあれ、自分の足指で自分の足指を踏んで痛くて走れなくなったことは今までに一度もありません。
ところが、サンダルで歩いていると、ときどきこの症状に悩まされることがあります。
え? なんで?
自己免疫疾患のように自分で自分を傷つける症状
サンダルといっても、指先がフリーのサンダルではこの症状にはなりません。そうではなく、クロックスのような先が保護されているタイプのサンダルで長時間歩いていると、自分で自分の足指を踏んで、そこが水ぶくれになったりして、痛くなったり、タコになったりするのです。具体的には右足の薬指を、右足の中指で踏んでしまいます。そこが擦過傷にようになって、痛くて足を引きずるようになるといった症状です。
リウマチなど自己免疫疾患という症状があります。免疫系が、自分で自分を攻撃してしまうという困った症状なのですが、この自己免疫疾患を彷彿とさせますね。歩き続けて豆ができるのならともかく、自分で自分を踏んで痛くなるのですから。
死ぬほどたくさん走っても足指を踏むことなんてないのに、なんで歩いているときに限って、足指を踏んで痛くなるんでしょうか? 同じ足、同じ足指だというのに。
三浦雄一郎ヘビーウォーキング。アンクルウェイト・トレーニングでマラソンが速くなることができるか?
ランニングとウォーキング。走りと歩きの違いとは?
ランニングとウォーキング。走りと歩きの違いとして考えられるのは、まずは靴下の存在でしょうか。ランニング中は靴下を履いていることがほとんどです。冬のランニングではまず靴下を履いていますし、本番レースでは靴下どころかワセリンを足指にべたべたに塗りたくっていました。レースの擦過傷対策は完璧でした。
しかし夏場は普段のトレーニングでは靴下なしで素足に直接ランニングシューズを履いています。だから靴下の有無が原因だとは限りません。
ふつう、擦過傷ができるならば、歩いているときよりも走っているときのはずだと思うのですが、現実にはその逆なのです。
もうひとつ違いとして考えられるのは、足指を踏む症状が出るときには常にサンダルだということです。ランニング中はもちろんランニングシューズを履いています。
ランニングシューズの場合、靴ひもで固定されていますから、靴が足裏に対して前後に動くことはあまりないだろうと思います。それに対してサンダルの場合、固定されていないので、サンダルが足指を前から圧迫するのかもしれません。
これは一理あるようですが、自分に踏まれて痛いのは常に右足の薬指ですから、左足指もときには同じ症状が現れないと理屈にあいません。やっぱり歩き方に問題があるのかもしれません。左足指も同じように痛くなるのならば、まだ理解しやすいのですが。
ノルディックウォーキングのインストラクターで生計が立てられるか(実践編)
自分で自分を傷つける自己免疫疾患のような足指のトラブル
激しくこすれているのはぜったいにランニングの方でしょう? ところが夏場にランニングシューズで走ってもまったくそんな症状は現れないのです。なぜウォーキングの時だけ自分で自分を踏んでしまうのか? まったくの謎です。
走り方はいいけれど、歩き方がよくないってことでしょうか?
とくに海外旅行などで、サンダル一足をたよりにひたすら歩き続けていると、足指を踏んで、自分で自分を傷つけて歩くのがつらくなることがあります。
指が自由になるサンダル以外は、履くべきじゃないのかもしれません。
こんな自己免疫疾患のような足指のトラブルをかかえている人って、ほかにいますかね?