車中泊の持ち物リスト

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『ドラクエ的な人生』とは?

心の放浪者アリクラハルトの人生を走り抜けるためのオピニオン系ブログ。

書籍『市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座)』。『通勤自転車からはじめるロードバイク生活』。小説『ツバサ』。『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』『読書家が選ぶ死ぬまでに読むべき名作文学 私的世界十大小説』『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』。Amazonキンドル書籍にて発売中。

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車中泊の持ち物リスト

(衣食住の住)

  • 寝具(布団・寝袋。マットレス。まくら)。
  • ガラス窓の目隠し(バグネット。シェード)。
  • 快眠3セット(目隠し、耳栓、マスク)。
  • スマホの充電ケーブル・モバイルバッテリー。
  • 耳栓、目隠し
  • 蚊取り線香。
  • 折りたたみ椅子。
  • 折りたたみテーブル。

(衣食住の食)

  • クーラーボックス。保冷剤。
  • シングルバーナー。ガスカートリッジ。
  • 卓上コンロ。金網。カセットガス。
  • 鍋。クッカー(コッヘル)。メスティン。
  • 水筒。
  • アウトドア食事グッズ(ハサミ。割り箸。紙皿。調味料など)。
  • 個包のコーヒーやお茶。
  • 白米。パックご飯。

(衣食住の衣)

  • レインジャケット(防寒着)。傘。
  • 着替え(下着・シャツ3セット)。
  • サンダル。登山靴などスペシャルシューズ
  • 帽子など日焼け止め関係品
  • 歯磨きセット(化粧品)
  • お風呂セット(バスタオル)。ボディーシート
  • サングラス+コンタクト+外出用メガネ
  • 靴はトレイルランニングシューズ

(その他)

  • お財布。免許証。
  • スマホ。モバイルバッテリー。スマートケーブル。自撮り棒
  • 本など暇つぶしグッズ。
  • お薬
  • ゴミ袋
  • 腕時計

筆者自身による車中泊の準備の動画です。ご覧ください。

ステーションワゴンで車中泊する場合の荷物の積みかた(準備編)+おまけ映像(車泊の朝)
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突然の車中泊で忘れがちなもの

カップラーメンを歯ブラシで食べたことがある人いますか? はい! ここにいます! 人間、外でカップラーメンを作って、いざ食べようという時に箸がなかったら「歯ブラシの柄」でも何でもつかってヌードルをすくってみせるぐらいの芸当はやってのけます。

このページでは、車中泊で日本一周した管理人が、車中泊の持ち物リストについてまとめています。つい忘れてしまうアイテム、忘れがちなグッズについて、これまでの車中泊の経験談をしつつ特記しています。

快適な車中泊のために、忘れ物はしないようにしましょうね!!

何の計画もなく、突然、車中泊に出かけることがあります。そしていつも忘れものに気づいて嘆くのです(涙)。

私がよく忘れるのが、歯磨きセット、バスタオル、割り箸です。大きな寝具などを忘れたことはありませんが、歯ブラシをコンビニで買ったことは数えきれません。あまりによく忘れるので、今では常時、車の中に備えてあります。

卓上コンロを持っていったのにカセットガスを忘れて使えなかったこともありました。

何連泊もする大遠征の場合は、ショップで買い足しながら旅を続ける前提なので問題ありませんが、問題は一泊二日のようなショートステイの場合です。明日帰るのに、いちいち購入していたら金額もバカになりません。

車の中に常備しておくか「車中泊お泊りセット」を準備しておくのがおすすめです。

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衣食住の住

寝具(布団・寝袋。マットレス。まくら)

私の場合はステーションワゴン車に布団を積み込むスタイルですが、車中泊に行くつもりの時に、さすがに布団を忘れたことはありません。

ガラス窓の目隠し(バグネット。シェード)

車中泊をするとき、必ずエンジンは切っています。エアコンを使うことはしません。

車中泊の敵は冬ではなくて熱です。冬は着こめば寒くありませんが、夏は暑すぎて車中泊できません。唯一の手段がバグネットです。虫よけのアミです。山の上など高地に行けば風通しがよくなって眠れます。バグネットを窓に掛けると外から中を覗けません。バグネットはシェードがわりにも使える非常に便利な車中泊のアイテムです。

快眠3点セット(アイマスク。耳栓。マスク)

道の駅は避けて、なるべく暗く静かな場所に車を停めるのが鉄則ですが、それでも周囲のヘッドライトなどが気になるのが車中泊ですよね。

世界はかえられませんが、自分は変えられます。快眠3点セットがあれば、車中泊の睡眠の強い味方になってくれます。布団ほど埃をまき散らすものはないので私はいつもマスクをして寝ています。マスク一枚はTシャツ一枚着ているのと同等の保温効果がありますよ。真冬の車中泊にも有効です。

アイマスクは夜間灯や車のヘッドライトの明かりを遮ってくれます。昼間の昼寝にも使えます。アイマスクは鼻のあたりの隙間から光が漏れて、「アイマスクをしているのにけっこう明るい」状態になってしまうことがあります。鼻の周りに隙間を作らないように特別な設計になっているものを選ぶといいでしょう。

耳栓は、周囲にエンジンを切らないマナー違反の車が停まってしまった時に仕方なく使います。

照明(ヘッドライト。ランタン)。乾電池

個人的にはランタンよりもヘッドライトがオススメです。見たい場所を照らしてくれるヘッドライトほど便利な照明装置はないと思っています。光が弱くなっていたら、替えの乾電池も忘れずに。

 蚊取り線香

夏場に、万が一、蚊が車内に忍び込んでしまった場合は、蚊取り線香が有効です。手で叩き殺せればベストですが、なかなか見つからないんですよね~。忍者か? 蚊の野郎!

蚊を絶滅させろ!【追記】
人間を一番殺しているのは蚊だそうです。 人以外で、ですが。(人間を一番殺しているのは人間です) 蚊が血を吸う時に、病気を媒介するのです。 注射針を替えずに使い回しするようなものだと考えれば、すぐに理解できる感染経路ですね。 ...

折りたたみ椅子

外で食事したり、くつろいだりするときに使います。長旅になればなるほど椅子があると便利です。私が使っているのは武田信玄が陣中で使っているような携帯用折りたたみ椅子です。床几(しょうぎ)というそうですが、信玄椅子」と呼んで愛用しています。

折りたたみテーブル

地面に直置きするとお皿の底に土が付いてしまいます。折りたたみテーブルがあるだけで、優雅な気分になれます。軽くて場所を取らないので重宝しています。
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 衣食住の食

クーラーボックス。保冷剤

折りたためるソフトタイプの方が場所をとりませんが、私はハードタイプを使っています。ハードタイプのクーラーボックスはテーブルの代わりになるからです。同じようなことを考える人はいるもので、特化した商品がありました。「クーラーボックス兼テーブル」というワンセット商品です。

 一泊二日などの場合、保冷剤を忘れると、ただのボックスになってしまいます。ご注意ください。それでも魚の干物を買った時など、臭いを封じ込めてくれます。

私は長期の旅行の場合でもクーラーボックスは必ず持っていきます。保冷材は置いていきます。

ガスバーナー。ガスカートリッジ

朝、珈琲を淹れるときなどに使います。車中泊では日の出とともに起きる超早起きなので、珈琲を飲んでいる間に徐々に頭と体が覚める、という感じです。

卓上コンロ。金網。カセットガス

短い車中泊の場合は、コンビニ等で食事を済ませてしまう場合もありますが、日本一周のような大旅行となると地元のおいしい名物料理を調理して外でいただきたくなるものです。アウトドア専用コンロでないと風にあおられて火が消えたり、火先がゆれて水がなかなか沸騰しなかったりします。

おススメのコンロはイワタニの『タフまる』です。火力も強力で風に強いアウトドア用のコンロです。

おすすめのアウトドア携帯用カセットガスコンロ
退屈していませんか? とかく職場と自宅の往復になりがちの人生です。 ときには夜風にあたって星月夜を眺めましょう。海辺昇る朝日が闇夜を染めるのをぼーっと眺めましょう。 文明社会に守られてばかりいると人は安全に慣れて人生に退屈...

卓上コンロの五徳とクッカーのサイズが合わない場合、金網が必要です。

金網は100円ショップに売っています。「タフまる」の収納ケースに常に入れておくといいでしょう。

カセットガスも忘れないようにしてください。

鍋。クッカー(コッヘル)。メスティン

これがないと調理できません。お湯が沸かせないので、インスタントラーメンひとつ作れません。

ちなみに私は山の上にクッカーを忘れて「落とし物のゴミ」でお湯を沸かして何とかラーメンを食べたことがあります。その時の動画はこちらです。

山の上で一蘭カップ麺。落とし物(ゴミ)のホーローカップでお湯を沸かす

水筒

水筒は人生に欠かせないグッズとなっています。サーモスの「山専用ステンレス水筒」を愛用しています。昨日のお湯でカップラーメンが沸かせるほど保温性の高い水筒が「山専」です。

アウトドア水筒の選び方
毎朝、コンビニのドリップコーヒーのラージサイズを三杯もオフィスに持ち運んでくる同僚がいます。 「うわっ。お金がもったいない」といつも私は思います。 自宅でドリップコーヒーを淹れて水筒で持ってくれば、すごく安あがりなのに…。 ...

アウトドア食事グッズ(ハサミ。割り箸。紙皿。調味料など)

油とか砂糖とか調理の一式と、箸など食事の一式を忘れないように。「車泊セット」に割り箸を常備しておくといいと思います。アウトドアでは調理用ハサミで食材をカットしています。肉も野菜も大抵のものが切れます。便利ですよ。野菜など食材はスーパーマーケットで簡単に買うことができます。すでにカットされた野菜セットも売っています。アブラをしかないとタマゴは焦げついてしまいます。

コッヘルの黒い焦げ付きを落とす方法
アウトドアで料理をする場合、クッカー(コッヘル)やシェラカップで調理をすることになります。 オリーブ油を持参していればいいのだが、まあ面倒くさいからたいてい忘れます(笑)。 エイヤアトオでそのまま卵を焼いたりすると……コッヘルが...

小分けにした調味料等を忘れずに持って行きましょう。私はクーラーボックスの中に入れて持参しています。

個別包装のコーヒーやお茶

現地のスーパーで買えますが、前回の残りがあったら持っていきましょう。今はコンビニのコーヒーがめちゃくちゃオイシイですが、ゆっくりお湯を沸かして、自分で朝のカフェインを摂るととても「優雅な気持ち」になれます。旅に出てよかったなあ、と思う瞬間です。個別包装のドリップ・コーヒーか、ティーバッグのお茶があると、旅の楽しみになります。

白米。パックご飯

長期の車中泊の場合、ご飯が食べたくなります。ご飯を持っていって外で自分で炊きましょう。レンジでチンするご飯よりも、ずっとおいしいお米が食べられます。

メスティンやコッヘルでお米を炊けるのですが、知っていましたか?

メスティンで飯盒炊爨(はんごうすいさん)
「ひさしぶりにキャンプ場に行ったら、隣の家族がなんだか四角いアルミの箱でお米を炊いているのを見てちょっとビックリしました。あれはいったい何でしょうか?」 そういったオールドタイプの登山系アウトドアマンの疑問...

いざという時にはパックご飯が便利です。車中泊だけでなく自宅でのいざという時にとても使えます。

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 衣食住の衣

 

レインジャケット(防寒着)。傘

防寒着にもなるレインジャケットはどこへ行くときも必ず持参しています。傘もあったほうがいいと思います。

車中泊の雨の日の過ごし方はこちらをご覧ください。私は地方のショッピングモールで過ごすのが好きです。

車中泊族は車中泊賊? 雨の日の過ごし方
どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? このページは、車中泊の旅の途中で雨が降った場合の雨の日の過ごし方について書いています。 【この記事を書いている人】 瞑想ランニング(地球二周目)をしながら...

着替え(下着・シャツ3セット)

バックパッカースタイルで世界を旅する場合でも、下着類は3セットあれば着まわせます。車中泊で大遠征する場合には、コインランドリーを活用するといいでしょう。

サンダル。登山靴。などのスペシャルシューズ

車中泊の場合、原則、サンダルは持参しています。サンダルは自由の象徴です。サンダルさえあれば、車の中でも自宅でいるようにくつろいで過ごすことができます。

夜中にトイレに行くときなど、いちいち靴を履くのは面倒です。サンダルだったら車の下に出しっぱなしにしてしまう手があります。

サンダルのまま運転もしますし、足首がホールドされているサンダルの方が汎用性が高く、おすすめです。

私の場合は、普段の靴をトレイルランニングシューズにしているので、普段靴が登山靴を兼用しています。

帽子など日焼け止め関係品

車中泊ではびっくりするほど日焼けします。ドライブ中も日焼けしますし、車の中で昼寝をしても日焼けをします。GW連休など日焼け対策しないと真っ黒になります。
帽子や日焼け止めなどの日焼け対策品は必ず持っていきましょう。

アイウェア。サイグラス。コンタクトレンズなど

日焼けに関連してサングラスなども必需品です。コンタクトレンズの洗浄液なども忘れないように。

 歯磨きセット(化粧品)

歯磨きセットも何度忘れたことか。。。コンビニで買えますが、あまりにたびたび買ったため、今では車の中に常備してあります。

女性の場合は化粧品も忘れないでください。

お風呂セット(バスタオル)。ボディーシート

着替えはもっていくのに、バスタオルは忘れがちです。バスタオルがないと、古いシャツで体を拭って、新しいシャツを着ることになります。ご注意を!

貧乏ごっこをしているはずなのに、日帰り温泉に入ると「豪華な旅」になってしまいます。車中泊で食事の次に金を食うのがお風呂代です。できれば節約したい……。

妻だけ温泉に行かせて、私は使い捨てのボディーシートで汗を拭いて終わりにすることがよくあります。

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その他

お財布。免許証

当然ですが現金は最も大切なものです。普段使いの財布でいいと思います。

JAFカードがいろいろな場所での割引に非常に有効です。お忘れなきように。

スマホ。モバイルバッテリー。スマートケーブル。自撮り棒

車中泊の旅先の情報はスマホで仕入れています。スマートケーブルは、私の場合は車の中に置きっぱなしになっているから忘れることはありません。車のシガーソケットから充電できるようになっています。

それとは別にモバイル・バッテリーももって行くと役立ちます。使う人は自撮り棒も。

本など暇つぶしグッズ

連続10日を超える車中泊の旅などを続けると、ずっとドライブし続けるのは辛くなります。いったん車を停めて、旅の中に日常の暮らしをしのばせていきましょう。その際、本やゲームなど暇つぶしグッズがあれば退屈しません。

お薬

私の場合、花粉症の時期だけは「薬」を忘れないようにしています。常用している薬がある人は忘れないようにしてください。

ゴミ袋

何かと役に立つゴミ袋。スーパーのレジ袋などは買い物袋として使えますし、車内のゴミ箱にして袋ごとゴミ箱に捨ててしまいます。使用済みの下着など洗濯ものを入れるのにもゴミ袋を使用しています。

腕時計

スマホがあれば腕時計なんていらないという人もいると思いますが、車中泊の夜は長いときがあります。普段と違って日の出とともに目覚め、日の入りとともに眠る大昔の人と同じ生活のリズムにいきなり対応できず、頭が時差を起して眠れない時があるのです。夜中に腕時計をはめていると、寝苦しい夜に助かります。

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いちばん大切なのは免許と現金

 

車中泊で日本一周している管理人が、車中泊の持ち物リストをまとめました。参考にしてください。

車中泊の旅でいちばん大切なのは免許と現金です。車と免許、現金さえあれば、あとは何とかなります。

日本一周するのなら、メインバンクキャッシュカード)は、郵貯がいちばんいいと思います。離島などでも郵貯だったら、まず現金を引き出せます。

創意工夫で何とかするのが車中泊アウトドアの醍醐味ですが、やはり必要最低限のグッズはもって行った方が快適です。

リストの品々を忘れないようにしてください。

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わたしたちはステーションワゴンの後部スペースに「トゥルースリーパー」の低反発マットレスを敷いて車中泊しています。低反発クッションなので体の節々を痛めることなくぐっすりと眠れます。5cmの厚みで冬でも寒くありません。登山用のマットと寝袋の人とは、飛行機のファーストクラスとエコノミーぐらい違いますよ。

ステーションワゴンでの車中泊実践編

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サハラ砂漠で大ジャンプする著者
【この記事を書いている人】

アリクラハルト。物書き。トウガラシ実存主義、新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。

【この記事を書いている人】
アリクラハルト。物書き。トウガラシ実存主義、新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。
●◎このブログの著者の書籍『市民ランナーという走り方』◎●
書籍『市民ランナーという走り方』Amazonにて発売中
雑誌『ランナーズ』のライターだった筆者が贈る『市民ランナーという走り方』。 「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか? いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状打破、自己ベストの更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。 ●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」って何? ●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム? ●ピッチ走法とストライド走法、どちらで走るべきなのか? ●ストライドを伸ばすための「ハサミは両方に開かれる走法」って何? ●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは? ●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」の本当の意味は? 本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。 ※カルペ・ディエム。この本は「ハウツーランニング」の体裁をした市民ランナーという生き方に関する本です。 あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
Bitly
書籍『市民ランナーという走り方』Amazonにて発売中
雑誌『ランナーズ』のライターだった筆者が贈る『市民ランナーという走り方』 「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか? いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状打破、自己ベストの更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。 ●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」って何? ●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム? ●ピッチ走法とストライド走法、どちらで走るべきなのか? ●ストライドを伸ばすための「ハサミは両方に開かれる走法」って何? ●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは? ●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」の本当の意味は? 本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。 ※カルペ・ディエム。この本は「ハウツーランニング」の体裁をした市民ランナーという生き方に関する本です。 あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
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●◎このブログ著者の書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』◎●
書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。 その過程で、ママチャリのすばらしさを再認識したり、どうすれば速く効率的に走れるようになるのかに知恵をしぼったり、ロードレースは団体競技だと思い知ったり、自転車の歴史と出会ったりしました。 ●自転車通勤における四重苦とは何か? ●ロードバイクは屋外で保管できるのか? ●ロードバイクに名前をつける。 ●通勤レースのすすめ。 ●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。 ●ロードバイク・クラブの入り方。嫌われない作法。 などロードバイクの初心者から上級者まで対応する本となっています。
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書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。 その過程で、ママチャリのすばらしさを再認識したり、どうすれば速く効率的に走れるようになるのかに知恵をしぼったり、ロードレースは団体競技だと思い知ったり、自転車の歴史と出会ったりしました。 ●自転車通勤における四重苦とは何か? ●ロードバイクは屋外で保管できるのか? ●ロードバイクに名前をつける。 ●通勤レースのすすめ。 ●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。 ●ロードバイク・クラブの入り方。嫌われない作法。 などロードバイクの初心者から上級者まで対応する本となっています。
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●◎このブログ著者の小説『ツバサ』◎●
小説『ツバサ』
主人公ツバサは小劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。そんな中、恋人のアスカはツバサのもとを去っていきました。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。離れたくない。その叫びだけが残った。全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自身が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「それは言葉として聞いただけではその本当の意味を知ることができないこと。体験し、自分をひとつひとつ積み上げ、愛においても人生においても成功した人でないとわからない法則」 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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小説『ツバサ』
主人公ツバサは小劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。そんな中、恋人のアスカはツバサのもとを去っていきました。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。離れたくない。その叫びだけが残った。全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自身が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「それは言葉として聞いただけではその本当の意味を知ることができないこと。体験し、自分をひとつひとつ積み上げ、愛においても人生においても成功した人でないとわからない法則」 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
×   ×   ×   ×   ×   ×  (本文より)知りたかった文学の正体がわかった! かつてわたしは文学というものに過度な期待をしていました。世界一の小説、史上最高の文学には、人生観を変えるような力があるものと思いこんでいました。ふつうの人が知り得ないような深淵の知恵が描かれていると信じていました。文学の正体、それが私は知りたかったのです。読書という心の旅をしながら、私は書物のどこかに「隠されている人生の真理」があるのではないかと探してきました。たとえば聖書やお経の中に。玄奘が大乗のお経の中に人を救うための真実が隠されていると信じていたように。 しかし聖書にもお経にも世界的文学の中にも、そんなものはありませんでした。 世界的傑作とされるトルストイ『戦争と平和』を読み終わった後に、「ああ、これだったのか! 知りたかった文学の正体がわかった!」と私は感じたことがありました。最後にそのエピソードをお話ししましょう。 すべての物語を終えた後、最後に作品のテーマについて、トルストイ本人の自作解題がついていました。長大な物語は何だったのか。どうしてトルストイは『戦争と平和』を書いたのか、何が描きたかったのか、すべてがそこで明らかにされています。それは、ナポレオンの戦争という歴史的な事件に巻き込まれていく人々を描いているように見えて、実は人々がナポレオンの戦争を引き起こしたのだ、という逆説でした。 『戦争と平和』のメインテーマは、はっきりいってたいした知恵ではありません。通いなれた道から追い出されると万事休すと考えがちですが、実はその時はじめて新しい善いものがはじまるのです。命ある限り、幸福はあります——これが『戦争と平和』のメインテーマであり、戦争はナポレオンの意志が起こしたものではなく、時代のひとりひとりの決断の結果起こったのだ、というのが、戦争に関する考察でした。最高峰の文学といっても、たかがその程度なのです。それをえんえんと人間の物語を語り継いだ上で語っているだけなのでした。 その時ようやく文学の正体がわかりました。この世の深淵の知恵を見せてくれる魔術のような書なんて、そんなものはないのです。ストーリーをえんえんと物語った上で、さらりと述べるあたりまえの結論、それが文学というものの正体なのでした。
Bitly
×   ×   ×   ×   ×   × 
読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
×   ×   ×   ×   ×   ×  (本文より)知りたかった文学の正体がわかった! かつてわたしは文学というものに過度な期待をしていました。世界一の小説、史上最高の文学には、人生観を変えるような力があるものと思いこんでいました。ふつうの人が知り得ないような深淵の知恵が描かれていると信じていました。文学の正体、それが私は知りたかったのです。読書という心の旅をしながら、私は書物のどこかに「隠されている人生の真理」があるのではないかと探してきました。たとえば聖書やお経の中に。玄奘が大乗のお経の中に人を救うための真実が隠されていると信じていたように。 しかし聖書にもお経にも世界的文学の中にも、そんなものはありませんでした。 世界的傑作とされるトルストイ『戦争と平和』を読み終わった後に、「ああ、これだったのか! 知りたかった文学の正体がわかった!」と私は感じたことがありました。最後にそのエピソードをお話ししましょう。 すべての物語を終えた後、最後に作品のテーマについて、トルストイ本人の自作解題がついていました。長大な物語は何だったのか。どうしてトルストイは『戦争と平和』を書いたのか、何が描きたかったのか、すべてがそこで明らかにされています。それは、ナポレオンの戦争という歴史的な事件に巻き込まれていく人々を描いているように見えて、実は人々がナポレオンの戦争を引き起こしたのだ、という逆説でした。 『戦争と平和』のメインテーマは、はっきりいってたいした知恵ではありません。通いなれた道から追い出されると万事休すと考えがちですが、実はその時はじめて新しい善いものがはじまるのです。命ある限り、幸福はあります——これが『戦争と平和』のメインテーマであり、戦争はナポレオンの意志が起こしたものではなく、時代のひとりひとりの決断の結果起こったのだ、というのが、戦争に関する考察でした。最高峰の文学といっても、たかがその程度なのです。それをえんえんと人間の物語を語り継いだ上で語っているだけなのでした。 その時ようやく文学の正体がわかりました。この世の深淵の知恵を見せてくれる魔術のような書なんて、そんなものはないのです。ストーリーをえんえんと物語った上で、さらりと述べるあたりまえの結論、それが文学というものの正体なのでした。
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◎このブログの著者の随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』
随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』

旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。

私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●天皇制にこそ、ウリジナルを主張すればいいのに
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●韓国帰りの帰国子女の人生論「トウガラシ実存主義」人間の歌を歌え

韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

「近くて遠い国」ではなく「近くて近い国」韓国ソウルを、ソウル日本人学校出身の帰国子女が語り尽くします。

帰国子女は、第二の故郷に対してどのような心の決着をつけたのでしょうか。最後にどんな人生観にたどり着いたのでしょうか。

Bitly
随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』

旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。

私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●天皇制にこそ、ウリジナルを主張すればいいのに
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●韓国帰りの帰国子女の人生論「トウガラシ実存主義」人間の歌を歌え

韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

「近くて遠い国」ではなく「近くて近い国」韓国ソウルを、ソウル日本人学校出身の帰国子女が語り尽くします。

帰国子女は、第二の故郷に対してどのような心の決着をつけたのでしょうか。最後にどんな人生観にたどり着いたのでしょうか。

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●◎このブログ著者の書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』◎●
書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』
戦史に詳しいブロガーが書き綴ったロシア・ウクライナ戦争についての提言 『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』 ●プーチンの政策に影響をあたえるという軍事ブロガーとは何者なのか? ●文化的には親ロシアの日本人がなぜウクライナ目線で戦争を語るのか? ●日本の特攻モーターボート震洋と、ウクライナの水上ドローン。 ●戦争の和平案。買戻し特約をつけた「領土売買」で解決できるんじゃないか? ●結末の見えない現在進行形の戦争が考えさせる「可能性の記事」。 「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」を信条にする筆者が渾身の力で戦争を斬る! ひとりひとりが自分の暮らしを命がけで大切にすること。それが人類共通のひとつの価値観をつくりあげます。人々の暮らしを邪魔する行動は人類全体に否決される。いつの日かそんな日が来るのです。本書はその一里塚です。
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書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』
戦史に詳しいブロガーが書き綴ったロシア・ウクライナ戦争についての提言 『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』 ●プーチンの政策に影響をあたえるという軍事ブロガーとは何者なのか? ●文化的には親ロシアの日本人がなぜウクライナ目線で戦争を語るのか? ●日本の特攻モーターボート震洋と、ウクライナの水上ドローン。 ●戦争の和平案。買戻し特約をつけた「領土売買」で解決できるんじゃないか? ●結末の見えない現在進行形の戦争が考えさせる「可能性の記事」。 「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」を信条にする筆者が渾身の力で戦争を斬る! ひとりひとりが自分の暮らしを命がけで大切にすること。それが人類共通のひとつの価値観をつくりあげます。人々の暮らしを邪魔する行動は人類全体に否決される。いつの日かそんな日が来るのです。本書はその一里塚です。
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