どうもハルトです。みなさん、今日も楽しい旅をつづけていますか?
旅先で「帰りたくない。ずっとここにいたい」と思った経験はありませんか
さて、みなさんは旅に出て「帰りたくない。ずっとここにいたい」と思ったことはありませんか?
私にはあります。イタリアのカプリ島で。その中でも名高い『青の洞窟』を見に行ったんですが、素晴らしいのは青い海の洞窟ばかりではありませんでした。
カプリ島というのはイエス・キリストの時代を描いた映画『ベン・ハー』のセリフの中にも登場します。ローマ帝国の時代から風光明媚な保養地として有名だった場所なのです。崖に建つ町から眺める地中海と青い空があまりにも素晴らしくて、心の底から帰りたくなくなりました。
心の底から神に祈ったら願いが叶った!?
「ああ。神様。どうにかしてこの島に住み着く方法はないでしょうか?」
「この島を離れたくありません」
「なんとかしてこの島にずっと居続ける方法はないものだろうか?」
と、名も知らぬ地中海あたりに在住するはずの神様に、心の底からお祈りしたわけです。
そうしたら、その願いは本当にかなうところでした。危うく(泣)。
怪我をして本当に島から出られなくなりそうになる
その数十分後、リモンチェッロ(レモンのリキュール)で酔っぱらっていた私は、海辺に休む海鳥にダッシュをかけておどかしてやろうとイタズラ心を発揮して、鳥たちの中に走って突っ込んでいきました。
驚いた海鳥たちは慌てふためいて空へと羽ばたいていったのですが、私は海岸の海藻のヌメリに足を滑らせて転倒し、背負っていたバックパックのデジカメが背中に食い込んで、腰の骨を折ってしまったのです。
日本刀で袈裟懸けに斬られたような、稲妻のような激痛が腰に走りました。第三腰椎横突起骨折。ブラジル・ワールドカップでサッカー選手のネイマールが試合中に負った怪我と同じです。おお。痛い(泣)!
腰椎の横突起は、ランナーには重要な腸腰筋の起点となっています。そのため歩くのさえ困難となり……あやうく島から出られなくなるところでした。
「神様、さっきのは取り消し! どうか、無事にこの島から出してください」
「どうか日本に帰れますように」
と、都合よく再び地中海の神様にお祈りしたのは言うまでもありません。ウソのようなホントのお話しです。
一休さんのとんち話のような本当のお話しです
ギリシア神話のミノス王は「黄金大好き! 神様どうかこの手に触れるものすべてが黄金に変わるようにしてくだされ!」と神に祈ったら、食べるものも、飲むものも、愛する家族まで、手に触れたものすべてが黄金に変わってしまい、泣きを入れて先の祈りを訂正したんだとか。
カプリ島で私が祈った神様も、ミノス王が祈った神と同じだったのかもしれません。この読解力不足でKYなイジワル神め。。。
地中海あたりの神様は怖いです。「死ぬまでここにいたい!」と神に祈ったら、その場で雷に打たれて死んじゃったりして。一休さんのとんち話かよ……
皆さんも気を付けてくださいね。