マラソンの極意。複数のフォームを使い回す

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ランナーならば誰もが追求する「究極のフォーム」。

それは幻想です。そんなものはありません。

なぜならその時々でフォームは使い分けた方がいいからです。

こんにちは、ハルト@sasurainorunnerです。

ランニングフォームは「究極のひとつの鋳型」に合わせるのではなく、複数持っておいた方がいいのです。

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理想のフォームは追求しないほうがいい。唯一無二よりも多彩が勝つ

みなさんは、走るときに、どこに意識をおいて走っているでしょうか?

いろいろ意識する箇所はあるでしょうが、サブスリーを目指すようなシリアスランナーのみなさまほど「理想のフォーム」を追求する傾向があると思います。スピードが出て、疲れない、「究極の走り方」ってやつを。

しかし、今日は、そういうことは「しないほうがいい」というお話です。

ハルトは自転車(ロードバイク)にも乗るのですが、あのドロップハンドルの競技自転車は、ママチャリにくらべて「疲れにくい」と言われています。「ハンドルのいろんなところが持てるから、乗車姿勢を変えられて、疲労が一か所にたまらないから疲れにくい」と自転車(ロードバイク)の教本には書いてあるんですね。

ハルトが、サブスリーを狙うのに「理想のフォームは追求しない方がいい」というのは、これと同じ意味です。

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理想を追えば、特定の箇所に疲労をためてしまう

ひとつのフォームにこだわりすぎるというのは、結局、特定の箇所に疲労をためてしまうことにつながります。たとえばアキレス腱のバネを弾くようにして走ると速く走れますが、その走りを42.195km続けることはやめたほうがいいです。

理想のフォームを追求するあまり、疲れ切った筋肉にさらに頼ることは、結局、全体のタイムを下げることになりかねません。

それよりも、

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疲れていない筋肉をさがして、そこをメインの出力場所にするような意識で走った方がいい

というのが私の結論です。

腰高のフォームの方がいいに決まっていますけど、疲労すれば腰はやがて落ちてきます。その時、腰高のベストフォームを維持しようと頑張るよりも、別の場所に意識を切り替えてスピードを維持した方がいい。

頑張る場所を間違えてはいけません。

あなたはいいフォームを追求しているのか? それともいいタイムを追求しているのか?

42.195kmも走り続けるわけですから、その間にフォームが変わってもいいと思いませんか?

脳ミソだって同じ箇所ばかり意識しつづけるのは疲れます。走りながら意識する箇所は変えた方がいいのです。そうすれば肉体も脳ミソも疲れが分散されます。

目的は理想のフォームを追求することじゃなくて、サブスリーを達成することなんですから。

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筋肉は復活する

疲れていないフレッシュな箇所を探して、そこの出力に頼っているうちに、もうダメだと思っていた筋肉が再び使える状態に戻ってきます。そうしたら、またその筋肉を使えばいいのです。

たとえば頭を支えるのが辛くなったら、頭を下げてしまう瞬間があっても構いません。頭を下げると背骨にかかる負荷が変わるので酷使されて疲れ切った筋肉がリラックスして走りが復活する場合があります。「腹・背中・お尻で走る」体幹走法が頭を下げることで緊張から解放されて復活することがあるのです。

集団の先頭で頭を下げたら進行方向がわからなくなってしまいますから、『マラソン・プロトン走法』を駆使してください。『マラソン・プロトン走法』とはロードバイクの戦術を応用した集団の先頭に出ない走法のことです。プロトンとは集団の意味です。空気抵抗を避けて後方で力を貯める走法のことです。

集団の中なら頭を下げられます。先行ランナーのお尻あたりを見ていればいいのですから。

もし頭を下げたくなったら、集団の中で下げて、体重を先行ランナーに預けてしまいましょう。考えることも、見ることも、すべてを先行ランナーに預けてしまいましょう。

すべてを人任せにして、最後の力を貯めてゴール前ですべてを吐き出すのです。

集団の前に出ないレース戦略『マラソン・プロトン走法』について
「あと数秒でサブスリー」という人は、このドラフティング(スリップストリーム)の技術を利用するだけで、関門を突破することができるでしょう。
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ピッチ走法か、ストライド走法か? 答えはhttps://arikura.com/proton/「どっちも使え」

「ピッチ走法がいいのか? ストライド走法がいいのか?」よく問われます。答えが欲しいですよね。

私の答えは「どっちも使え」です。

ピッチ走法は(比較的)足が楽だが、呼吸が辛くなります。ストライド走法は(比較的)呼吸は楽だが足への負担が大きい。

勝負レースの本番では、その時々、楽な方を使えばいいんです。

本稿のようなランニング講座では、速い人ほど求道者的で「理想のフォームはこれだ!」みたいに断言することが多い。

しかしウチの『サブスリー養成講座』では「フォームは決めつけない。臨機応変に変える」ことを提唱いたします。これは、本講座の最大の特徴のひとつだと思っています。

理想のフォームが崩れたらレースは終わり? そうではありません。オリンピックのメダルを争っているんじゃないんですから。

目的は優勝じゃなくて、サブスリーです。

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フォームなんかにこだわらず、なりふり構わず走れ

ファーストフォームが崩れたらセカンドフォームで走ればいいんです。それでもバテたらサードフォームで。4thフォームが維持できなくなった頃には、再びファーストフォームで走れるようになっていることでしょう。

フォームなんかにこだわらず、なりふり構わず走りましょう。フォームのためのフォームであってはいけません。フォームなんか意識しないでスピードのみを追求しましょう。

サブスリーランナーはスピードランナーです。

42.195kmを3時間を切って走り切れるかが勝負なんですから、

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理想のフォームはやがて崩れることを前提に、複数のフォームを持って使い回せた方が、結局はいいタイムで走りきることができるでしょう。

ランナーは街の景観です。カッコよく走ろうぜ!

※「マラソン極意。複数のフォームを使い回す」と双璧をなす「ランニングの奥義。あなたが一番早く走れる方法はあなたの肉体が一番知っている」はこちらからどうぞ。

※最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんのランニングの参考になりましたでしょうか。このブログでは他にもランニングの技術を紹介しています。よろしかったらこちらをご覧ください。

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~~このサイトについて~~

比叡山の大阿闍梨(千日回峰行者)様を超える生涯走行距離の中で走りながら感じたことをサブスリーランナーが綴るコラム。

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プロフィール


サンダルマン・ハルト。雑誌『ランナーズ』等に執筆歴のあるライター。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。サブスリーランナー。グランドスラムの達成者(100kmサブテン。富士登山競争登頂)。スイス・ブライトホルン。マレーシア・キナバル山。台湾・玉山ニイタカヤマ。南アルプス全山縦走など登山歴も豊富。キャンプ・車中泊マニア。アウトドア派の放浪の旅人。現在、仮想地球一周ランニング中。
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