女にモテるただひとつの方法

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『ドラクエ的な人生』とは?

心の放浪者アリクラハルトの人生を走り抜けるためのオピニオン系ブログ。

書籍『市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座)』。『通勤自転車からはじめるロードバイク生活』。小説『ツバサ』。『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』『読書家が選ぶ死ぬまでに読むべき名作文学 私的世界十大小説』『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』。Amazonキンドル書籍にて発売中。

女性にモテる唯一の方法は、自分から下手に出て女性に声をかけまくることです。もっとも求めていることを、まっすぐに求めることです。努力すべきところで努力することです。回り道せず、目標に向かってダイレクトに直進することが大事です。

声をかけられれば苦労しないという臆病な人のために、意識改革のドリルを用意しました。

本コラムでは「日本男性ラテン化計画」を提唱しています。

声をかけないと失礼、口説かないとむしろ嫌われる、と意識をラテン風に変えれば、礼儀を守る日本人なら女性を義務で口説けるはずです。イタリア男になったつもりで男の義務を必死に果たしているうちに、あなたもいつか女性を本当に口説くことができるようになります。いつしかモテる男になっていることでしょう。

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同じ言葉でも時代によってプラスの言葉になったりマイナスの言葉になったりする

コロナ禍」という言葉がもうすっかり定着してしまいました。ウィルスは人と人との接触によって感染するので、なるべく人と接触するな、ということになっております。

家ごもり」「おうち時間」なんて言葉もうまれました。これは行政当局の指導をちゃんと聞くいい子ちゃんを指す言葉、プラスの言葉で使われています。同じライフスタイルの人を昔は「オタク」と呼んでいました。あきらかにマイナスの言葉で使っていました。

同じ言葉でも時代によってプラスの言葉になったりマイナスの言葉になったりするのですね。

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人と接触しないで、どうやって恋人をつくったらいいのか?

「コロナ禍」で「宴会も4人以上ではやらないでください。居酒屋の営業は夜9時までです」ってことになっています。酒も飲まずに女が口説けるか? という気がします。

都内のクラブじゃ盛り上がるのは深夜1時頃っていうのが常識でした。人と接しないうえに、酒も飲めないんじゃ、これでどうやって恋人をつくったらいいというのでしょう。

多くの男性にとって女性問題は「人生の大事」「最難関課題」ではないかと思います。私自身がそうでした。口説いた女性の大半は酒場がその帰路だったと思います。

国が比較的体にやさしいマリファナを禁止しているのに、身体にダメージの大きいアルコールを許しているのも、歴史的、宗教的側面もあるでしょうが、この「人と人との融和効果」を捨てがたいところがあるのではないかと思います。

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ほとんどの男性はモテない時代から始まり、そこから経験値を積んで這い上がってきた

黙っていても昔からモテたという男性は少数派で、ほとんどの男性はモテない時代を経て、そこから経験値を積んで這い上がってきたのではないでしょうか。

わたしはきちんと受験勉強をやったクチです。人によっては高校時代(人によっては中学時代)から彼女がいると思いますが、わたしは恋人とは無縁の学生生活を送りました。高校時代のわたしは女性と喋っているヒマがあったら英単語のひとつでも覚えた方がいい、というようなガリ勉君でした。それでいて「いい大学に受かったら女にモテるだろう」と思っていたのです。

そういう生活をどっぷりと過ごしていると、すっかり女性との喋り方を忘れてしまいました。さらに男子高だったので、女友達との付き合い方を学ぶ機会もなかったのです。

いい大学に受かれば、かわいい恋人ができるだろうぐらいに思っていたのですが、目算が外れました。ずっとモテない君だったのです。

何かを犠牲にするような受験勉強の結果、一流大学に合格しましたが、それで他大の女子大生、短大生が群がってくるかといったらそんなことは全然ありませんでした。同級生には超一流スポーツ選手として世に出ている奴も、株をやってバカみたいに儲けている奴もいましたが、そんな人たちよりもわたしは女性にモテるやつの方がうらやましかったことをはっきりと覚えています。

人生において大切なのはそっちです(わたしにとっては)。ぶっちゃけた話し、職場の同期に出世競争で先を越されるよりも、好きな女の子を取られちゃった方が、ずっと悔しくないですか?

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ヒゲとボイン。ボインの方が大事に決まってる!

みなさん、青年時代のことを思い出してください。あなたがうらやましいと思った友達はどういうやつでしたか? 自分より頭がいいやつより、運動できるやつより、女にモテるやつの方が、ずっと羨ましかったのではありませんか?

社会に出てもそれは同じです。出世するヤツ、高給取りなヤツ、テニスやスキーがうまいヤツよりも、女性にモテるやつの方が、ずっと羨ましいかったではありませんか? わたしの場合は間違いなくそうです。ヒゲ(権力)とボイン(モテる)なんてボイン一択ですよ。ヒゲを選ぶ人の気が知れません。

もし今「一流企業」や「高い地位」の方が大切だという人がいたら、その人はもう「愛する人をゲットしているから」ではありませんか? すでに手にしているもののありがたみを忘れているのかもしれません。その土台を抜きに、出世の方が大事だとかいうのは、本当に大切なものを見失っている証拠です。

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ガリ勉のやり方でモテる男になる方法を勉強することはできる

それが人生だというのなら、わたしは「女にモテる男」になってやろうと思いました。

でも勉強ばかりしてきたので、知っているのは「勉強のしかた」だけでした。「女にモテる方法」なんて知りません。でも「ガリ勉」のやり方で、女にモテる方法を「勉強」することはできました。

「女にモテる男は遊び人、遊び上手だな」と観察して気づきました。彼女ができるかどうかは相手次第ですが、遊び人になることは自分一人の学習でどうにでもなります。「ガリ勉」のやり方で、遊びを「勉強」することはできるとわたしは気づきました。わたしは「ガリ勉」のやりかたで遊び人になってやろうと思いました。「ガリ勉」のやりかたで人生を謳歌する人間になってやろうと誓ったのです。

最初は解けない難問でも、毎日のように触れているうちに慣れて、何度も繰り返しているうちに覚えて、やがては難しい問題も解けるようになります。それがガリ勉のやりかたです。そのやり方で遊び人になってやろうと思ったのでした。その方法しか知らなかったからです。

ガリ勉のやり方で、テニス、スキー、飲酒、映画、洋楽、海外旅行、いろいろなものをマスターしていきました。まったく遊べない受験の知識しかなかった者が、自分の世界をどんどんひろげていったのです。

それでも彼女はできませんでした。

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女にモテるただひとつの方法

わたしは誤解していたのです。

学歴も高くて、スポーツも上手で、いい会社に入ったら女性にモテるだろうなあ、と。

誤解でした。とんでもない誤解でした。

オンナにモテるための唯一の方法、それは自分から下手に出て声をかけるということです。

いい大学出ているとか、エリートサラリーマンだとか、遊び上手だとかは関係ありません。

そういうステータスが低くてもモテる男はたくさんいます。そんなステータスなんてなくてもいいのです。自分から声をかけることができるのならば。

むしろ声をかけることに邪魔になるぐらいだったら社会的地位なんてない方がマシでしょう。

権力握ったらモテるだろうな、と思うのは間違いです。現実に権力者はモテると思うかもしれませんが、むしろモテる男だからこそ権力の座につけたのかもしれません。モテるというのは魅力的ってことですから、魅力的な人のところには人が寄って来るからです。

モテない男は権力を握ってもモテません。モテる男は権力があってもなくてもモテるのです。そういうものなんですよ。この世界は。

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「目標に向かってダイレクトに直進せよ。回り道をするな」

オンナにモテるための唯一の方法、それは「自分から声をかける」ということです。これをもうすこし抽象的に言うと「目標に向かってダイレクトに直進せよ。回り道をするな」ということになります。

「女性にモテたい」ことが目標ならば、声をかけるなりデートに誘うなりダイレクトに「女性にモテたい」目標に向かってまっすぐに邁進すべきです。いい会社に入ったら、とか、地位を手に入れたら、とか、モテそうなスポーツをマスターしてから、とか回り道をするべきではありません。

「目標に向かってダイレクトに直進せよ。回り道をするな」これは人生全般に通じる指針でもあります。

わたしは世界中を放浪してきた旅人ですが、人生の最後に一カ所だけどこかを見るとすれば「人類の聖地エルサレム」だと思ってきました。しかし初心者が個人旅行でいきなりエルサレムに行くにはハードルが高いと思ったので、他の国で経験値を積んでから……と思っているうちに「コロナ・パンデミック」になって、結局いまだに行けていません。もし今日死んだら、結局いちばん行きたかった人類の聖地には行けなかったということになってしまいます。

「いちばん食べたいものは最後に食べる」という人がいますが「人生の楽しみは老後にとっておく」といっているのと同じことです。わたしは「いちばん食べたいものは真っ先に食べろ」といいます。「目標に向かってダイレクトに直進せよ。回り道をするな」です。空腹は最高のスパイスといって、腹が減っている時には何を食べてもおいしいのです。そのときにいちばん食べたいものを食べれば、それが世界でいちばんおいしい料理ではありませんか。腹がいっぱいになったら、いちばん食べたいものが、もはやおいしく感じられないかもしれません。人生の楽しみは老後にと思っていても、健康だから楽しめるってこともあるんですよ。もし今日死んでしまったら老後そのものがありません。やはり「目標に向かってダイレクトに直進せよ。回り道をするな」です。

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努力すべきところで努力する

オンナにモテるただ一つの方法。それは「目標に向かってダイレクトに直進せよ。回り道をするな」ということです。ダイエットに成功してから女性に声をかけるのではなくて、今日この場から自分から女性に声をかけることです。努力すべきところで努力する、と言い換えてもいいかもしれません。

出会う相手がいない場合、声をかける相手さえいない場合には、今は出会い系アプリネットナンパという手もあります。





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いちばんナンパの成功率が高いのは「女性サイドが男性を求めているとき」

女性を口説くとき、いちばん成功率が高いのはどういう場合だかわかりますか?

あなた自身が、いい男になって、モテモテになること?

ブブー。外れ。

正解は「女性の側が男性を求めているとき」です。

この条件がそろわなければ、どんなにモテる男でもフラれますし、条件が揃えば、モテない男でも女性を口説くことができるのです。

上記の「ハッピーメール」や「ワクワクメール」は、「女性サイドが男性を求めているとき」という条件に該当している可能性が高く、その分、高確率で女性を口説けることは間違いありません。

ただこの手の出会い系アプリの問題は「次」があるということです。

あなたとネットで知り合った彼女は、すぐに退会していますか? あなた自身も彼女ができたらすぐに退会処理をしているでしょうか?

ひきつづき会員登録していると「彼女はまだ男あさりをしているのだろうか?」「僕じゃものたりないんだろうか」「いつか捨てられるかも」と疑心暗鬼になります。逆も同じです。あなたは次から次へと女性と知りあえるために今の彼女との出会いを大切にしなくなってしまうのです。

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日本男性ラテン化計画。イタリア男になれ。女性を誘うのは男の義務だと思え

好きな女性にフラれたら傷つきますよね。世界から自分の全存在を否定されたみたいな気がします。それが恐くて簡単には口説けないんですよね? わたしにはその気持ちがよくわかります。

もしもあなたが「はずかしい」とかの理由で女性を口説けないのだとしたら、とにかく自分のことをラテンの血を引くイタリア男だと思うことです。女性を口説くのは男の義務だと思うことです。

声をかけないと失礼、口説かないとむしろ嫌われる、と思って、自分から誘いまくりましょう。

日本人は義務は忠実に遂行する民族です。礼儀正しいので「口説かないと失礼」「義務を遂行しなきゃ」と思えば口説けるのではありませんか?

この際、本命のカワイ子ちゃんだけ口説くのは駄目です。いいですか? あなたはラテンの血を引くイタリア人です。女性に声をかけるのは義務なんですから、お気に入りもそれ以外も、すべての女性を誘わなければなりません。

フラれるのはあたりまえです。彼氏がいたり既に人妻だったり相手には相手の事情ってものがあります。あなたは好きだから誘っているのではなく義務を果たしているだけなんですから。むしろ「体重100kg彼女」とか「しわくちゃ婆さん」とかにフラれたらむしろホッとするのではないでしょうか。

でもここまでやれば、もし本命彼女にフラれてもそんなに傷つかないですむのではないでしょうか。むしろ「自分の義務は果たした」と小さな達成感を感じて、次の女性に行けるはずです。いや、行かねばなりません。義務なんですから。

そうやっているうちに、あなたはいつか女性を口説くことができるようになります。モテ男になっていることでしょう。

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モテたければ男をみがけ、は間違い

男を磨いたらモテるだろうと思ってはいけません。そうかもしれませんが、遠回りです。

女性にモテる唯一の方法は、自分から下手に出て女性に声をかけまくることです。もっとも求めていることを、まっすぐに求めることです。努力すべきところで努力することです。回り道せず、目標に向かってダイレクトに直進することが大事です。

モテたいからスキルを身に付けようとか、何かをマスターしようと男性は考えがちですが、それは遠回りです。間違った道といっていいかもしれません。

モテたければ女性に自分から声をかけることです。それが女にモテる唯一の方法です。

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サハラ砂漠で大ジャンプする著者
【この記事を書いている人】

アリクラハルト。物書き。トウガラシ実存主義、新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。

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アリクラハルト。物書き。トウガラシ実存主義、新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。
●◎このブログの著者の書籍『市民ランナーという走り方』◎●
書籍『市民ランナーという走り方』Amazonにて発売中
雑誌『ランナーズ』のライターだった筆者が贈る『市民ランナーという走り方』。 「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか? いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状打破、自己ベストの更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。 ●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」って何? ●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム? ●ピッチ走法とストライド走法、どちらで走るべきなのか? ●ストライドを伸ばすための「ハサミは両方に開かれる走法」って何? ●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは? ●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」の本当の意味は? 本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。 ※カルペ・ディエム。この本は「ハウツーランニング」の体裁をした市民ランナーという生き方に関する本です。 あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
https://amzn.to/3CaR81P
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●◎このブログ著者の書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』◎●
書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。 その過程で、ママチャリのすばらしさを再認識したり、どうすれば速く効率的に走れるようになるのかに知恵をしぼったり、ロードレースは団体競技だと思い知ったり、自転車の歴史と出会ったりしました。 ●自転車通勤における四重苦とは何か? ●ロードバイクは屋外で保管できるのか? ●ロードバイクに名前をつける。 ●通勤レースのすすめ。 ●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。 ●ロードバイク・クラブの入り方。嫌われない作法。 などロードバイクの初心者から上級者まで対応する本となっています。
https://amzn.to/3OBWtUR
書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。 その過程で、ママチャリのすばらしさを再認識したり、どうすれば速く効率的に走れるようになるのかに知恵をしぼったり、ロードレースは団体競技だと思い知ったり、自転車の歴史と出会ったりしました。 ●自転車通勤における四重苦とは何か? ●ロードバイクは屋外で保管できるのか? ●ロードバイクに名前をつける。 ●通勤レースのすすめ。 ●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。 ●ロードバイク・クラブの入り方。嫌われない作法。 などロードバイクの初心者から上級者まで対応する本となっています。
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●◎このブログ著者の小説『ツバサ』◎●
小説『ツバサ』
主人公ツバサは小劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。そんな中、恋人のアスカはツバサのもとを去っていきました。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。離れたくない。その叫びだけが残った。全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自身が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「それは言葉として聞いただけではその本当の意味を知ることができないこと。体験し、自分をひとつひとつ積み上げ、愛においても人生においても成功した人でないとわからない法則」 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
Amazon.co.jp: ツバサ eBook : アリクラハルト: 本
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小説『ツバサ』
主人公ツバサは小劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。そんな中、恋人のアスカはツバサのもとを去っていきました。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。離れたくない。その叫びだけが残った。全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自身が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「それは言葉として聞いただけではその本当の意味を知ることができないこと。体験し、自分をひとつひとつ積み上げ、愛においても人生においても成功した人でないとわからない法則」 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
×   ×   ×   ×   ×   ×  (本文より)知りたかった文学の正体がわかった! かつてわたしは文学というものに過度な期待をしていました。世界一の小説、史上最高の文学には、人生観を変えるような力があるものと思いこんでいました。ふつうの人が知り得ないような深淵の知恵が描かれていると信じていました。文学の正体、それが私は知りたかったのです。読書という心の旅をしながら、私は書物のどこかに「隠されている人生の真理」があるのではないかと探してきました。たとえば聖書やお経の中に。玄奘が大乗のお経の中に人を救うための真実が隠されていると信じていたように。 しかし聖書にもお経にも世界的文学の中にも、そんなものはありませんでした。 世界的傑作とされるトルストイ『戦争と平和』を読み終わった後に、「ああ、これだったのか! 知りたかった文学の正体がわかった!」と私は感じたことがありました。最後にそのエピソードをお話ししましょう。 すべての物語を終えた後、最後に作品のテーマについて、トルストイ本人の自作解題がついていました。長大な物語は何だったのか。どうしてトルストイは『戦争と平和』を書いたのか、何が描きたかったのか、すべてがそこで明らかにされています。それは、ナポレオンの戦争という歴史的な事件に巻き込まれていく人々を描いているように見えて、実は人々がナポレオンの戦争を引き起こしたのだ、という逆説でした。 『戦争と平和』のメインテーマは、はっきりいってたいした知恵ではありません。通いなれた道から追い出されると万事休すと考えがちですが、実はその時はじめて新しい善いものがはじまるのです。命ある限り、幸福はあります——これが『戦争と平和』のメインテーマであり、戦争はナポレオンの意志が起こしたものではなく、時代のひとりひとりの決断の結果起こったのだ、というのが、戦争に関する考察でした。最高峰の文学といっても、たかがその程度なのです。それをえんえんと人間の物語を語り継いだ上で語っているだけなのでした。 その時ようやく文学の正体がわかりました。この世の深淵の知恵を見せてくれる魔術のような書なんて、そんなものはないのです。ストーリーをえんえんと物語った上で、さらりと述べるあたりまえの結論、それが文学というものの正体なのでした。
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◎このブログの著者の随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』
随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』

旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。

私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●天皇制にこそ、ウリジナルを主張すればいいのに
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●韓国帰りの帰国子女の人生論「トウガラシ実存主義」人間の歌を歌え

韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

「近くて遠い国」ではなく「近くて近い国」韓国ソウルを、ソウル日本人学校出身の帰国子女が語り尽くします。

帰国子女は、第二の故郷に対してどのような心の決着をつけたのでしょうか。最後にどんな人生観にたどり着いたのでしょうか。

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随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』

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私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
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●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●天皇制にこそ、ウリジナルを主張すればいいのに
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●韓国帰りの帰国子女の人生論「トウガラシ実存主義」人間の歌を歌え

韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

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●◎このブログ著者の書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』◎●
書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』
戦史に詳しいブロガーが書き綴ったロシア・ウクライナ戦争についての提言 『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』 ●プーチンの政策に影響をあたえるという軍事ブロガーとは何者なのか? ●文化的には親ロシアの日本人がなぜウクライナ目線で戦争を語るのか? ●日本の特攻モーターボート震洋と、ウクライナの水上ドローン。 ●戦争の和平案。買戻し特約をつけた「領土売買」で解決できるんじゃないか? ●結末の見えない現在進行形の戦争が考えさせる「可能性の記事」。 「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」を信条にする筆者が渾身の力で戦争を斬る! ひとりひとりが自分の暮らしを命がけで大切にすること。それが人類共通のひとつの価値観をつくりあげます。人々の暮らしを邪魔する行動は人類全体に否決される。いつの日かそんな日が来るのです。本書はその一里塚です。
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