目次
- 1 日本も規制じゃなくて解禁の方向に向かってもいいんじゃないか
- 2 ケシ由来のアヘンと、大麻草由来のマリファナは、まったくの別物
- 3 世界中の人たちが大麻を利用してきた歴史がある
- 4 毒性、依存性の問題。どうせならタバコ、アルコールを禁止にしろ
- 5 カンナビスを求めて海外旅行に行く人が減ると国内経済がまわる
- 6 「ダメ。ゼッタイ。」なのは、大麻ではなく阿片、モルヒネ、ヘロイン
- 7 線引きは「リーガルドラッグ」か「イリーガルドラッグ」しかない
- 8 ドラッグというのはアッパー系とダウナー系に二分される
- 9 アルコールがハッピーなドラッグなら、マリファナもハッピードラッグ
- 10 大麻は、心の病で失職、休職している人たちを救えるかもしれない
- 11 ランナーズハイの幸福感を、大麻は差別なく手軽に味あわせてくれる
- 12 遊民。ユーミン主義
- 13 大麻合法の国で日本人がマリファナを吸うと、罪に問われることがある
ヒッピー文化を愛し、世界中の安宿をバックパックで放浪してきた者です。
そういうわたしは、2021年4月1日のニューヨーク州娯楽用マリファナ解禁のニュースには興奮を禁じえませんでした。いつ? いつ日本は解禁になるの?
マリファナ吸いてえw。
※『大麻』と『マリファナ』は同じ意味です。日本語と英語、砂糖とシュガーの違いと同じです。
日本も規制じゃなくて解禁の方向に向かってもいいんじゃないか
マリファナをカナダは全面解禁し、ハリウッドやロサンゼルスのあるカリフォルニア州も解禁、そしてニューヨーク州まで大麻解禁になったからには、もう日本も規制じゃなくて解禁の方向に向かってもいいんじゃないかと思います。
今後、ハリウッド映画にはマリファナを吸いながら××するというシーンが頻繁に登場することでしょう。大麻は解禁が世界的な流れです。
多くの現代日本人は「マリファナ(=大麻)」というと、頭がイカレチャッテ廃人になる危険なドラッグだと洗脳されていますが、そうではありません。
多くの日本人はアヘンとマリファナを同一視しています。それが問題なのです。
ケシ由来のアヘンと、大麻草由来のマリファナは、まったくの別物
ケシ由来のアヘンと、大麻草由来のマリファナは、まったくの別物です。『アヘン戦争』の由来となったアヘンは健康にも悪く、中毒性もあり、労働意欲(税収)も下がるようなシロモノです。
しかしマリファナは阿片とは原材料からして違うのです。もちろん、毒性、依存性もぜんぜん違います。
しかし政府が一律に規制するから危険度も一律に同じだと多くの日本人は思い込んでいるのです。砂糖とはちみつとアスパルテームは同じでしょうか?
カジノ(ギャンブル)も大麻同様に依存性があるといって否定する人がいますが、そんなことじゃビジネスチャンスを諸外国に総取りされますぞ。そもそも大麻の依存性は「酒以下」とされているのです。
大麻は大きなビジネスチャンスです。NY州が解禁した背景には税収アップという計算もあるようです。
世界中の人たちが大麻を利用してきた歴史がある
昔から世界中の人たちが大麻を利用してきました。もちろん日本人もです。むしろ禁止されてきた時間の方が例外だといってもいいぐらいです。
たとえば宗教儀式の中で、トランス状態になったり、瞑想したりするときの導入剤に、燃やした大麻をつかったりしていたわけです。
毒性、依存性の問題。どうせならタバコ、アルコールを禁止にしろ
医療機関が正式に調査した結果によると、大麻の依存度はタバコやアルコールよりも小さいということがはっきりしています。身体に対する害毒性についてもアルコールやタバコの方が大きいことが医学的に証明されているのです。WHOもそれを認めています。
こんなものを禁止して何になるのでしょうか。どうせならタバコやアルコールを禁止した方がええんとちゃうか?
マリファナは吸うのが一般的なのでタバコと比較するといいかもしれません。タバコの煙には煙草草のニコチンが含まれています。そしてニコチンの方が毒性が強いと証明されているのです。大麻より煙草のほうがよっぽど体に悪いという意味です。
世界中で飲酒運転による人身事故が多発しています。そして実際アメリカでは映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』の時代には『禁酒法』というものがあったのです。

アル・カポネが大物になったのは、禁酒法で禁止されていたアルコールを闇で売っていたからです。
アメリカでは生涯のうちに大麻を経験する人は4割を超えるそうです。それほど需要のあるものを禁止していたら村西とおる監督が裏本でボロ儲けしたように、悪い奴に独占的に資金提供しているようなものです。
大麻禁止を解禁し、amazonでポチっと注文できるようにすればいいんですよ。宅配便で自宅にマリファナが届くようになれば、悪い奴が大麻ビジネスで儲けることはもうできなくなります。
カンナビスを求めて海外旅行に行く人が減ると国内経済がまわる
個人旅行者の中には一定数マリファナを求めて海外に行くという人が存在します。マリファナが主目的とまではいかなくても、楽しみの中にカンナビス(=大麻)を嗜むことが含まれている人が存在します。
大麻が非犯罪化されているオランダではコーヒーショップでマリファナが吸えると聞いて、わざわざオランダまで行く人だっているのです。
「そんな不謹慎な」と思わないでください。もし大麻が解禁されれば、バーバーバーとかチャングとかシンハビアとかタイガービアとかの地元ビールを楽しみにいく人たちと変わらないんですから。
大麻が解禁されれば、そういう人たちがわざわざ海外に行くことが減るかもしれません。そうなればその分、国内需要が回ることになります。
「サンダルは自由の象徴」とわたしはいいましたが、ホントは「マリファナは自由の象徴」といいたいぐらいです。
「ダメ。ゼッタイ。」なのは、大麻ではなく阿片、モルヒネ、ヘロイン
『マリファナ』の危険性についてはアルコールやタバコよりも少ないのです。それどころかコーヒーに含まれるカフェインよりも依存性が小さいということが証明されています。「大麻はやめようと思えばいつでも即座にやめられる」のです。
「ダメ。ゼッタイ。」なのは、科学的に言うならば大麻ではなく、ケシ由来の『アヘン・モルヒネ・へロイン』なのです。
線引きは「リーガルドラッグ」か「イリーガルドラッグ」しかない
そもそも禁止薬物というのは「禁酒法」を見てもわかるように時代によって変わるものです。
アメリカでアルコールが禁止されていた時代があったように、昔から世界中で大麻はつかわれていました。禁止薬物などではなかったのです。
また「良薬は口に苦し」「毒にも薬にもならぬ」というように、効く薬というのは分量しだいでは毒になります。
ですから薬物を云々する基準は実は「毒性」ではありません。「法律」です。
薬物というのは「合法的な薬物」(リーガル・ドラッグ)か「禁止されている薬物」(イリーガル・ドラッグ)しかないと言われています。そこに毒性は関係ないのです。
政府が「合法」にしているから「タバコ」「アルコール」は毒性が高くてもOK。政府が「非合法」にしているから「大麻」は毒性が低くても駄目だというわけです。
ドラッグというのはアッパー系とダウナー系に二分される
ドラッグというのはアッパー系とダウナー系に二分されます。
アッパー系というのは、摂取するとハイになってしまう系の薬物です。覚せい剤(シャブ、ヒロポン)なんかは一晩中徹夜で仕事ができちゃうぐらい元気になれるアッパー系です。
ダウナー系というのは、摂取すると悩みが消えて安らぎを感じる系の薬物です。マリファナなどは「ダウナー系」とされています。
タバコというのも眠気が消えて仕事がはかどったりしますが、支離滅裂な思いが浮かんでこないせいかもしれません。血管を収縮させるダウナー系です。
アルコールがハッピーなドラッグなら、マリファナもハッピードラッグ
アルコールも飲んですぐはお喋りになるからアッパー系のようですが、最終的には他人と自分の境界を曖昧にする効果をもっています。酔うと眠っちゃう人がいますが、ダウナー系のドラッグです。
マリファナを吸うと、「悩みが消えて安らぎを感じる」といわれています。思考がダウンするので、他人と打ち解けやすくなったり、緊張が溶けて笑いが止まらなくなったりします。
大麻は、心の病で失職、休職している人たちを救えるかもしれない
このようにマリファナというのは、ストレス社会で心を病んでいる人、失職、休職している人の救世主になれるかもしれません。
なにせ「考えすぎること」「悩みの堂々巡り」をダウンして、安らぎを感じさせてくれるのですから。
このような人たちが大麻で心を軽くしてまた勤務に復帰してくれれば失業保険を圧迫することもなく、税収の増加にも貢献してくれます。
しかもアルコールのように依存性も小さく、身体への害も抑えられているとすれば、健康保険にも優しく、どうして政府はこれを禁止しているのかわけがわかりません。
ランナーズハイの幸福感を、大麻は差別なく手軽に味あわせてくれる
超長距離ウルトラランニングの世界では、元麻薬中毒者のランナーという経歴の人たちが数多く登場します。そして口を揃えて「走ることは、麻薬だ」「今はもう麻薬はやらない。走ることを知ったから」というのです。


しかし100kmもの距離を走ることは誰にでもできることではありません。一部のフィジカルエリートにのみ可能なことです。
しかしマリファナを吸うことで、ランナーズハイのあの多幸感を、多くの人が手軽に味わえるのだとすれば、これは同意しないわけにはいきません。わたしは日本の大麻解禁に賛成派です。
遊民。ユーミン主義
東南アジアの安宿に漂う甘ったるい香り。あれがマリファナだったのでしょうか。
わたしは日本人だって遊民になれる、というユーミン主義を唱えています。

わたしのユーミン主義(遊民主義)にとって、マリファナは象徴となってくれるでしょう。
掲げた「サンダルは自由の象徴」が「マリファナは自由の象徴」に変わる日を待ち望んでいます。

大麻合法の国で日本人がマリファナを吸うと、罪に問われることがある
日本の大麻取締法は日本国外でも適用されることがあるそうです。大麻が許されている国(オランダやカナダやカリフォルニア州)で日本人がマリファナをやっても、日本で罪に問われることがあるそうです。
ご注意ください。
今は雌伏し、制度が変わるのを待ちましょう。果報は寝て待て。