メルカリから「【重要】売上金の振込申請期限です」通知が来た時の対処法
「お金に困って」「生業として」メルカリをやっている人というのは、どれぐらいいるのだろうか。まず、ほとんどいないだろう。手数料10%のプラットフォームで生計を立てるのは難しい。
普通の人は「捨てるよりマシか」「愛着あるおもちゃを譲る『トイ・ストーリー3』のような気持で」メルカリを利用している人がほとんどではないだろうか。
私も同じである。売れたらうれしいけれど、別に入金をあてに暮らしているわけではない。
2万円ぐらいで売ってもいいタブレット端末を2千円で出品したら即買いされたことがあったが、おとなしくそのまま販売した。
一度落札されても本当はキャンセルすることも可能である。でもそのまま売った。儲けよりも信義を大切にしたためである。そんなことができるのも、売上を生活費としてあてにしているわけではないからである。
しかし「【重要】売上金の振込申請期限です」「期限を過ぎると売上金は失効となり、振込申請およびポイントの購入にりようできなくなります」と脅されては話しは別である。
口座に振り込まなくてもいいから、せめて振込申請期限の延長をしなければ。
チャージ用の口座番号を登録すれば、売上金の使用期限がなくなる
メルカリは売り上げ日から180日で売上金が無効になってしまう。2年で消えてしまうJALマイルみたいだなあ。古物を売り上げた現金のはずなのに。とほほ。
古物を売り上げた現ナマのはずが「消えてしまう」なんていう暴挙にでるのは「いつまでもお金を預かっているのはおかしい。お前は銀行か!」と金融庁からお叱りをうけたからだそうだ。
なるほど、メルカリなら膨大な資金が集まるでしょうな。運用すれば別の利益が上げられるはずだが、そういう許可を出した覚えはないとお上は言うのであろう。
振込申請期限を無期限にするためには口座番号を登録しなければならない。この口座番号は売上金の振込先とは別の、お買い物で使うためのチャージ用の口座である。メルカリとしては「買いたい時にポイント不足で買い控え」をやめてもらいたいので、チャージ用の口座を登録しておいてください、というわけである。
メルカリとしては売れた出品者から10%の手数料(マージン)をとって儲けているわけだが、出品者ばかりで買ってくれる人がいなかったらマーケットが成り立たない。買い控えは商売の敵なのだ。だからチャージ用の口座を登録させる。こうしておけばチャージが簡単だから買い控えを控えさせる効果がある。
メルカリの金儲けシステムに協力した恩恵で、口座を登録すると、売上金が消えてなくなってしまうことはなくなる、というわけだ。
現ナマを手にするためには振込申請をして指定口座から引き落とす必要がある
チャージ用の口座を登録したことで売上金の執行がなくなったからといっても、現ナマが手に入るわけではない。
現ナマを手にするためには、それとは別に「メニューバー」の「メルペイ」から「振込申請」をしなければならない。
パスコードを確認すると、以前に振込申請した口座番号が出てくる。この「銀行名」をクリックすると、振込指定口座を変更するモードに変わる。以前とは別の口座に振り込むことも可能だ。
指定できる振込口座はメルカリ本人と同じ名義の口座のみである。夫のメルカリ売上金を妻の口座に振り込むことはできない。
その場合は夫のメルカリを妻の名前に変えてしまえばいい。「メニューバー」の「マイページ」から「本人情報の登録」で妻の免許証の表裏を映した写真を添付して送れば1~2日後に本人確認が終わって変更ができる。
そうすればメルカリの名義と口座の名義が一致するので妻の口座に振り込むことができるというわけだ。
なにも現金化する必要はない。売り上げは電子マネーにして使う
指定口座に振り込んでもらえば最終的に現ナマを手にすることができるが、毎回200円の振込手数料がかかる。
メルカリに売上手数料10%を取られ、郵送運賃を取られ、振込手数料まで取られては、少額の売り上げではカラカラに干からびてしまう。
生業としては難しいというのはこれが理由だ。やはり『トイ・ストーリー3』のスタンスがちょうどいい。
振込手数料を取られたくないならなるべく振込申請をしないことである。
そう。なにも現金化することはないのだ。
メルカリの売上金はスマホ決済サービス「メルペイ」のポイントに変えることができる。メルペイのポイントは電子マネーiDとして支払いが可能である。
メルペイコード払いとして、QRコードで払うこともできる。
1ポイント1円として利用可能である。売上金をポイント化するのに手数料はかからない。
これは電子マネーのシェアを獲得するための戦略である。だから手数料がかからないのだ。
すると人は口座に振り込むことをやめて、電子マネーを使うようになる。
私はコンビニでコーヒーを飲むときによく利用している。コンビニで使えるのは非常に便利だ。
現金で払うのも、電子マネーで払うのも、同じである。
そう思えるようになったら、売上金は全部メルペイのポイントに変えてしまえばいい。
そうすればそれはもう現金と同じことである。手数料もいらない。