比叡山に千日回峰行という荒行がある。修行僧が草鞋履きで山中をひたすら歩く巡拝である。1日84kmを歩く「京都大回り」を100日行うなど、7年かけて4万キロを歩く超荒行である。とても常人になしえることではない。途中で行を続けられなくなったら自害する覚悟で、真言を唱え、ひたすら山の中を歩く。そして満行した行者は生身の不動明、阿闍梨と呼ばれるのだ。生き仏である。
すごい人もいるもんだ、と心から感動した。マラソン・モンク(僧侶)として世界的にも知られた存在らしい。
しかしふと自分の生涯走行距離を計算してみて阿闍梨さまよりも遙かに長い距離を走っているのだということがわかった。
比叡山ではなくアスファルトの上だし、草鞋履きではなくランニングシューズだし、不動明王の真言なんてまったく知らない。しかし走った距離だけは自分の方がはるかに長いのだとわかった。
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瞑想ランニング(地球二周目)をしながら心に浮かんできたコラムをブログに書き綴っているランナー・ブロガーのサンダルマン・ハルト(アリクラハルト)と申します。ランニング系・登山系の雑誌に記事を書いてきたプロのライターでもあります。日本脚本家連盟修了生。その筆力は…本コラムを最後までお読みいただければわかります。あなたの心をどれだけ揺さぶることができたか。それがわたしの実力です。
初マラソンのホノルル4時間12分から防府読売2時間58分(グロス)まで、知恵と工夫で1時間15分もタイム短縮した頭脳派のランナー。市民ランナーの三冠王グランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。ちばアクアラインマラソン招待選手。ボストンマラソン正式選手。地方大会での入賞多数。ボストン、ニューヨークシティ、バンクーバー、ホノルル、ユングフラウ、ロトルア、ニューカレドニアなど海外マラソン歴も豊富。月間走行距離MAX600km。雑誌『ランナーズ』で数々の記事を執筆していた物書きです。「頭のよさで走り勝つことはできるか?」その答えを書いたハルトの【サブスリー養成講座】を展開しています。
また、現在、バーチャルランニング『地球一周走り旅』を展開中。ご近所を走りながら、走行距離だけは地球を一周しようという仮想ランニング企画です。
そしてロードバイク乗り。朝飯前でウサイン・ボルトよりも速く走れます。ロードバイクって凄いぜ!!
山ヤとしての実績は以下のとおり。スイス・ブライトホルン登頂。マレーシア・キナバル山登頂。台湾・玉山(ニイタカヤマ)登頂。南アルプス全山縦走。後立山連峰全山縦走。槍・穂・西穂縦走。富士登山競争完走。日本山岳耐久レース(ハセツネ)完走。などなど。
その後、山ヤのスタイルのまま海外バックパック放浪に旅立ちました。訪問国はモロッコ。エジプト。ヨルダン。トルコ。イギリス。フランス。スペイン。ポルトガル。イタリア。バチカン。ギリシア。スイス。アメリカ。メキシコ。カナダ。インドネシア。マレーシア。ニュージーランド。タイ。ベトナム。カンボジア。ネパール。インド。中国。台湾。韓国。そして日本の27ケ国。NYとハワイを別とする数え方なら訪問都市は100都市をこえています。元帰国子女。国内では車中泊の旅で日本一周しています。
登山も、海外バックパック旅行も、車中泊も、すべてに共通するのは必要最低限の装備で生き抜こうという心構えだと思っています。バックパックひとつ。その放浪の魂を伝えていきます。
夢は海外移住。希望移住先はもう決まっています!!
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マラソン・サブスリー。100kmサブテン。富士登山競争時間内完走。市民ランナーの三冠(グランドスラム)を達成したシリアス市民ランナーである。「走るために生きている」そういう時代がたしかにあった。

マラソンでスピードを追求していた時には「ゴールしたら倒れてもいい」と本気で思っていた。血の小便を何度流したかわからない。最高で月間600km走ったことがある。
地球一周は4万キロである。修行僧が阿闍梨様になる距離だ。これまでに私がそれ以上の距離を走っていることは確実だ。
しかし本気でフルマラソン2時間台を狙ったころから走行距離のログをとらなくなった。スピード練習を取り入れたためである。走る距離よりもスピードのほうが大事だった。
そもそもGPS搭載したスマホ持参で走るサブスリーランナーなんていないのではないだろうか。これまでの正確な走行距離は証明できない。だから端数切捨てで「地球一周」でいい。
そしてこれから「地球二周目に挑戦」したいと思う。
もちろん本当に地球一周するわけではない。私が走るのは近所のアスファルト道路である。ただし走行距離のログだけはちゃんととって、累計走行距離で自分が地球上のどこにいるのかときどき確認したい。
いわば「仮想地球一周プロジェクト」だ。脳内イメージの地球一周走り旅である。
ゴールしたら倒れてもいいと思っていたシリアスな時代にはここで一区切りつけたい。もう終わったことである。「これからの挑戦」ではない。
瞑想ランニング、禅ランニングをしよう。利他の祈りこそないけれど、生き仏の境地にすこしでも近づきたいものだ。
また私は旅人としてほぼ地球一周している。なので、仮想地球一周の中でこれまで訪問した都市を目指して走り、到着したら写真をアップすることでコンテンツを盛り上げたい。
全然行ったことのない場所を目指してもモチベーションがあがらない。すこし大回りになっても自分がこれまで行ったことのある場所を目指して走ろう。思い出の写真を見返しながら走ろう。そうすればこれまでの旅を思い出しながら走ることができる。
地球一周走り旅のルート
まずは居住地の千葉県から東京日本橋まで走ろう。東海道五十三次を走破して京都に向かい、福岡からソウルまで走っていく計画である。
仮想世界一周のルートは以下の予定。
韓国→中国→台湾→ベトナム→カンボジア→タイ→ネパール→インド→ドバイ→ヨルダン→
(トルコ→ギリシア→イタリア→スイス→フランス→スペイン【地中海北ルートの場合】)
(エジプト→モロッコ【地中海南ルートの場合】)
→アメリカ(ボストン→ニューヨーク→ラスベガス→ハワイ)→サイパン→東京・成田のルートで考えている。
戻ってくるまでに10年以上はかかるであろう。
※スマホでログを公開することを考えているので、スマホが故障したら、この挑戦は突然終わるかもしれません。


※市民ランナーのグランドスラム達成者・アリクラハルトの『脳ミソで脚力自慢に走り勝つ方法』については、プロフィールページをご確認ください。