ドラクエ的な人生

鯱「しゃちほこ」の由来は、日本か、中国か。

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「しゃちほこ」の由来は、日本か、中国か。

こちらの写真は中国の寺院の写真です。

わたしが気になったのは、金のしゃちほこ。しゃちほこって日本のものだと思っていたので、中国に存在することにビックリしたのです。

このページでは「しゃちほこ」の由来について書いています。

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シャチは海の虎? いいや魚の虎

こちらは実在のシャチ。イルカ・クジラの仲間です。ちなみにイルカとクジラは同種で、体長4メートルぐらいを境に小さいものをイルカ、大きいものをクジラと呼んでいます。

つまりシャチはクジラです。

漢字では、サカナへんにトラと書いて鯱。海の生態系の頂点に立つ殺し屋です。

海洋動物最強ホホジロザメ対シャチ。どっちが強いか少年にもわかるように解説してみた

もともとシャチは中国の空想上の動物で、麒麟や青龍、朱雀のような幻獣でした。

英語でキラーホエールと呼ばれるこの動物の強さは知られていたようで、和名をつけるときに幻獣のシャチを当てたそうです。

この動物に麒麟・キリンという名前を当てたのと似ていますね。麒麟ももともとは幻獣です。

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シャチ=中国由来の幻獣。シャチホコ=シャチが鬼瓦になったときの日本の言い方

シャチホコは、漢字では鯱鉾と書きます。

しゃちほこは、顔が龍で、体が魚という形状をしています。なんで顔がトラじゃないのよ?

私の故郷、名古屋城のやつがもっとも有名ではないでしょうか。
口から水を吹いて火を消すという伝説から、火災を予防するというおまじない効果があります。
まあ、鬼瓦の一種ですね。

その幻獣シャチの尾びれがつんと上を向いているのが、矛ホコに似ているというので、シャチ+ホコでシャチホコと呼ばれるようになったそうです。

つまりこういう構図ですね。

シャチ=中国由来の幻獣。

シャチホコ=シャチが鬼瓦状態で尻尾をツンと立てたときの日本の言い方。

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鯱は和製漢字。中国ではシャチよりも龍を見ることの方が多い

さすがにこれは読めません

ちなみに鯱という漢字は、日本独特の漢字で、現代中国にこの漢字はないそうです。

簡体字と繁体字と常用漢字

中国ではシャチよりも龍を見ることの方が多いのです。

しゃちほこは日本由来のものだと思いこんでいた私は半分正しく、半分まちがっていました。

シャチ=中国由来の幻獣。もとを正せばマカラというインド神話にまで由来する。

シャチホコ=シャチが鬼瓦状態で尻尾をツンと立てたときの日本の言い方。

ではなんで中国に「そのまんまシャチホコ」があったのかというと……やっぱり日本が一時期占領していたことなどの影響(逆輸入)ではないかと思います。

実際の生き物に幻獣の名前を付けるというネーミングセンスはなかなかいいと思いませんか?

シャチホコの元祖は安土城だそうです。織田信長ですね。

白虎はすでにいますから、朱雀玄武といった幻獣の名前を新しい生物につけたら面白いんじゃないでしょうか?

その際、そのままだと中国由来になってしまうので、シャチホコのように、日本製の命名と、和製の漢字を当てれば、いいセンスだと褒められるんじゃないでしょうか?

新種を発見した学者先生!?

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