本籍地にこだわりのある人と、こだわりのない人がいる
令和6年3月1日から戸籍謄本(全部事項証明書)がどこの市町村でも取れるようになるそうです。便利な時代となりましたね。朗報です。
私は千葉県に住んでいますが、出身は愛知県名古屋市です。東京の大学に入学するときなど戸籍謄本が必要なときには名古屋の祖母に戸籍をとってもらい送ってもらうなど昔は苦労しました。昔は本籍地でしか戸籍謄本はとれませんでした。その後も生命保険の加入など人生の節目節目で戸籍謄本が必要な場面がありました。その都度、名古屋の親戚に委任して郵送してもらっていたと思います。だからウチの家族は現住所の千葉県に本籍地をうつしてしまいました。名古屋は幼い頃過ごしただけなので私はそのことにそれほど抵抗もありませんでした。しかしうちの父はずっと名古屋で成長したので、私のようには割り切れなかったようです。野球と言えば中日ドラゴンズ、サッカーといえば名古屋グランパスエイトの名古屋人の父です。本心では名古屋から本籍地をうつしたくなかったと後で聞きました。しかし子供のパスポート取得など家族の便宜を考えて泣く泣く千葉県に本籍地を移したのだそうです。
令和6年3月1日から戸籍謄本がどこの市町村でも取れるようになります
ところが制度改正により、令和6年3月1日からどこの市町村でも戸籍謄本(全部事項証明書)がとれるようになるそうです。昔からこの制度があれば、うちの父は故郷・名古屋から泣く泣く本籍地を千葉にうつさなくてもよかったのです。
正直、私は故郷・名古屋だろうと、現住所の千葉県だろうと、本籍地がどこだろうとどこでもいいと思っています。考慮するのは、いざ使うというときに簡単にとれるかどうか、その一点のみです。はっきりいって戸籍謄本なんてよほどの人生の節目にしか使用しません。しかしこれからはどこの市町村でも戸籍謄本がとれるというのなら、いっそ北方領土、竹島、尖閣諸島にうつしたらいいんじゃないでしょうか?
本籍地は日本国内であれば、どこでもいいと聞いたことがあります。皇居を本籍地にすることもできるそうです。ちなみにその場合本籍地は【東京都千代田区千代田1番】になります。なんか天皇と同居しているみたいでイイネ!(違うけどさ)
日本政府の公式見解では北方領土、竹島、尖閣諸島は日本の領土ですから、当然そこを本籍地とすることができるのです。
北方領土返還の署名活動よりも、本籍地をうつしてもらうようにお願いした方がいい
かつて私は北方領土返還の署名なんていくらやっても無駄だという記事を書いたことがあります。その気持ちは今も変わっていません。
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このブログの筆者の著作『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』
戦史に詳しいブロガーが書き綴ったロシア・ウクライナ戦争についての感想と提言。
『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』
●プーチンの政策に影響をあたえるという軍事ブロガーとは何者なのか?
●文化的には親ロシアの日本人がなぜウクライナ目線で戦争を語るのか?
●日本の特攻モーターボート震洋と、ウクライナの水上ドローン。
●戦争の和平案。買戻し特約をつけた「領土売買」で解決できるんじゃないか?
●結末の見えない現在進行形の戦争が考えさせる「可能性の記事」。
ひとりひとりが自分の暮らしを命がけで大切にすることが、人類共通のひとつの価値観をつくりあげます。それに反する行動は人類全体に否決される。いつかそんな日が来るのです。本書はその一里塚です。
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いくら署名しても、政府を動かす感動が足りません。重複署名している人もたくさんいるでしょう。私も生涯に何度か署名したことがあります。署名活動なんて何よりロシア人の心に響かないし、彼ら(ロシア人)が血を流してとったものを名前を書くだけで返してもらえるとは思いません。理非や正義を説いても無駄でしょう。そういうものが通用するのは決定を強制するだけの武力があってこそだと思っています。強制代執行する力がなければ裁判所の判決は無力なのです。
裁判所の命令に従わない場合、どうやっていうことを聞かせるのか?
チョコチョコっと鉛筆を舐めて署名したことなどすぐに忘れてしまいます。その程度の気持ちで第三者を感動させ心を動かすことなどできません。
しかし日本人の大半が本籍地を北方領土にうつせば、署名なんかとはインパクトがぜんぜん違ってくるのではないかと思います。すくなくとも自分ごととして北方領土のことを考えるようになるでしょう。なにせ自分の本籍地のことですから。
現在「北方領土返還のための署名活動」をしている人は、本籍地を北方領土にうつしてもらうように働きかける運動をしたほうがいいと思います。戸籍謄本をどこの市町村でもとれるようになれば、市民側にはなんらのデメリットはないのですから、これからはお願いすることが現実的になってきます。書類を書く手間はかかりますが、お金はかかりません。本籍地をうつすのは無料でやってくれます。
すくなくとも、これまで成果のなかった同じ運動を何の工夫もなく続けるのではなく、頭を使って違った運動をするべきでしょう。
署名なんかやめて、全国の市町村の住民課窓口に立って、人々に本籍地をうつしてもらうようにお願いをしてみたらいかがですか? これまではそんな不便なお願いはできませんでした。でもこれからは負い目なくお願いすることが可能です。
竹島・独島問題。竹島にだって戸籍をうつせる
私はソウル帰りの帰国子女です。ただいま新著『帰国子女が語る第二の故郷・韓国ソウル』を準備中です。私の第二の故郷・韓国と母国日本は、国境問題で揉めています。いわゆる竹島・独島問題ですね。
北方領土だけでなく、この竹島にも本籍地をうつすことが可能です。見たこともないどことも知れない島が韓国に奪われてもそれほど腹は立ちませんが、自分の本籍地が奪われそうだとなれば、すこしは歴史を調べて、何が正しいのか、勉強してみる気になるのではないでしょうか?
嫌韓の人は、いっそ竹島に本籍地をうつしたらいいと思います。この場合「島根県隠岐郡隠岐の島町官有無地番」に本籍を置くことができます。やってみてください。
【領土問題】尖閣諸島にも本籍地をうつすことができる
同様に、中国と揉めている尖閣諸島も本籍地をうつすことができます。反中の人は尖閣諸島に本籍地をうつすべきでしょう。
日本政府の中国対応を応援したい人は尖閣諸島に、韓国対応を応援したい人は竹島に、ロシア対応を応援したい人は北方領土に本籍地をうつしたらいいと思います。まあ一種のふるさと納税みたいなものです(笑)。
署名なんかで北方領土が戻ってくるわけがないと思っているのと同様に、本籍をうつしたぐらいで領土が戻るとは思っていませんが、しかし国民の大半が竹島に本籍地をうつしていると知られれば、すくなくとも日本政府を動かすことはできるでしょう。もしかしたら世界的に大きなニュースになって、世界中の人たちを感動させることができるかもしれません。自分の土地を愛し守ろうとする気持ちは世界共通です。どの民族にも伝わります。感動によって世界世論が動くかもしれません。
インターネット世界市民。感動によって世界世論が動く
こう書いたからといって、何も私は他国と積極的に紛争してでも領土問題を解決しろと願っているわけではありません。国家なんてものは共同幻想で、頭の中の虚構にすぎず、未来の国境線は今とは違っているだろうと思っています。
韓国人に盗まれたブランドいちご、シャインマスカット問題の驚嘆すべき真実(植物iPS細胞)
私はインターネット世界市民といった未来を予想しています。国際企業・外国株式投資や仮想通貨、インターネットで電子投票できるようになれば、やがて人間は国家の枠を飛び越えて繋がることができるだろうと考えています。正直、あまり日本という国にこだわるのは道を誤る元だと思っています。それが太平洋戦争の教訓ではないでしょうか。
【日本はオワコン】大平洋戦争は、今生きている人の幸せよりも、国の未来を優先して行われた
そんな人間がなんでこんな記事を書いたかというと、北方領土、竹島、尖閣諸島に本籍地をうつすことが、世界に意思表示をする最初の機会になると思うからです。それは「日本の領土にしろ」という意思表示ではありません。「世界の関心を集め、感動によって世界世論がうごく事始め」としてです。それぐらいのインパクトが本籍地をうつすという行動にはあるのではないでしょうか。
すくなくとも自分の本籍地が「そこ」にあるとなれば、この問題に無関心ではいられないでしょう。
無人島がどこに帰属するかなんて、世界市民がみんなで決めればいいではありませんか。