マラソンは何歳から始めても10年間はその人なりにタイムが縮むという説があります。
わたしは走歴も長く、たくさんの走友がいるのですが、みんなこの話しをすると「その通りだね」と頷いてくれます。自分や身の回りのランナーを眺めて、確かだなあと実感して共感してくれるのでしょう。
「マラソンは何歳から始めても10年はタイムが縮む」膝の寿命、心理的な興味の持続時間など、諸要素が絡み合いますが、おおむね真実ではないでしょうか。
しかしこれを誰がはじめに言い出したのかわからないのです。
みんな同様のことを口にするのに、文章になっているのを見たことがありません。
最初に言ったのは誰なのでしょうか。すくなくともわたしではありません。わたしも走友の誰かから聞いたのです。その人も走友の誰かから聞いたのだそうです。
いつの間にか耳に入ってきて、頭の中に居座った観念のようですね。でも市民ランナーを勇気づけてくれる言葉です。大切に後輩たちに伝えていきたいですね。
※※※YouTube動画はじめました※※※
書籍『市民ランナーという走り方(マラソンサブスリー・グランドスラム養成講座)』の内容をYouTubeにて公開しています。言葉のイメージ喚起力でランニングフォームを最適化して、同じ練習量でも速く走れるようになるランニング新メソッドについて解説しています。
『マラソンの走り方・サブスリー養成講座』
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※雑誌『ランナーズ』の元ライターである本ブログの筆者の書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか?
いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状を打破し、自己ベスト更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」
●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム?
●ピッチ走法よりもストライド走法! ハサミは両方に開かれる走法。
●スピードで遊ぶ。スピードを楽しむ。オオカミランニングのすすめ。
●腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く走ることができるようになります。
あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
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どんなレースに出ても自分よりも速くて強いランナーがいます。それが市民ランナーの現実です。勝てないのになお走るのはなぜでしょうか? どうせいつか死んでしまうからといって、今すぐに生きることを諦めるわけにはいきません。未完成で勝負して、未完成で引退して、未完成のまま死んでいくのが人生ではありませんか? あなたはどうして走るのですか?
星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。そして生きるよろこびに満ち溢れたあなたの走りを見て、自分もそんな風に生きたいと、あなたから勇気をもらって、どこかの誰かがあなたの足跡を追いかけて走り出すのです。歓喜を魔法のようにまき散らしながら、この世界を走りましょう。それが市民ランナーという走り方です。
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韓国人ランナーは知らない? 日本人ランナーの常識
どうして韓国人だとわかったかというと、発音が「韓国人の日本語」だったからです。
テレビの韓流芸能人もみんな同じ発音しますね。「カンコクデハー」「アリガトゴジェマス」っていうあの発音です(笑)。決してバカにしているわけではありません。我々「日本人が喋る英語」もおそらく「韓国人の日本語」のように英語圏の人には日本語なまりで聞こえているんだろうな、と思います。だから英語はバカにしてんのかぐらい誇張したモノマネ発音がちょうどいいのです。
韓国人かな? と思っていたら、自分から韓国人だと名乗ってくれました。韓国にいた時からランニングはしていたそうです。もちろんゼッケンの名前も韓国名でした。どっちかというと「話しかけにくい」タイプのわたしにじゃんじゃん話しかけてきます。一切遠慮ありません。
こっちの必殺「レースに集中したいから話しかけてくんなオーラ」も全然通用しません。
とうとう諦めて、わたしは会話に応じることにしました。
何歳から走り始めても10年はタイムが良くなる説
わたしの方が年下ですが、走歴も長いし、ベストタイムも上です。わたしがサブスリーランナーであると知ると「月にどれくらい走ってますか」とか「どうすれば速く走れますか」とかジャンジャン韓国人ランナーは聞いてきました。
雑誌にランニングの記事を書いていたこともあるし、マラソンの本も書いているぐらいです。本書の『走る技術』に書いてあることをガンガン話してやりました。
韓国おじさんは聞き上手で、なかなか会話が終わりません……。(+_+)
「へええ。そうなんですか。いいことを聞きました」
たくさん話したのですが、その中でも韓国おじさんがしきりと感心していたのは、
「何歳から走り始めても10年はタイムが伸びるっていいますからね」
というわたしの言葉でした。
「はじめて聞きましたよ。でも当たっていますね」
韓国おじさんの反応に、あれ? と思いました。この説、韓国人ランナーは知らないのか?
みんなが知ってるものと思い込んでいたのです。
すくなくともわたしの身の回りでは普通に「マラソンは何歳から始めても10年はタイムが縮む」と言われています。どんなレベルからはじめても10年はその人なりにタイムが縮むと言われているのです。
たとえ40歳からはじめても50歳までは、50歳からはじめても60歳まではタイムは伸びると言われているのです。
この説、聞いたことありますよね?
わたし自身や走友会のメンバーなどを見回しても当たっていると思っています。
文章になっているのを見たことがない口伝の概念
42.195kmもの距離を走るマラソンは、練習量がものをいう世界です。走ることへの慣れや、工夫次第でタイムを縮めることができるので、はじめてすぐはタイムがどんどん縮んでいくのです。
そもそも初マラソンから凄いタイムで走れる人は陸上経験者だけです。たいていの人は完走できないところからはじまって、どうにか完走できたところにたどり着いてから、自己ベストをすこしづつ更新していくのです。
肉体が若返るということではありません。やればやるほど走るという世界に慣れて、どんどんタイムが縮むのがマラソンの世界です。
誰でもサブスリーで走れると言っているのではありません。その人なりにタイムが縮むという意味です。客観的には遅いかもしれませんが、その人なりの記録は確実に縮むという意味です。
それは何歳から始めても。15歳から走り始めても、40歳から走り始めても。10年はマラソンのタイムを縮めることができる。これは本当です。
未熟な初心者だった60歳の自分よりも、走り慣れた70歳の自分の方がしっかりとゴールまで走り切ることができるのです。
習うより慣れろ、ということかもしれません。ランニングの世界だって同じなのです。
走り慣れて、走るための筋肉がつく。心肺機能が改善される。着地の衝撃に脳が耐えられるようになる。
こうしてやればやるほどタイムが伸びていくマラソンですが、もちろん限界があります。
ランナー人生には賞味期限がある
「マラソンは何歳から始めても10年はタイムが縮む」ということは、逆にいえば10年でタイムは伸びなくなるということです。
膝には寿命があります。膝は消耗品です。タイムが伸びたといっても、しょせんは長時間走るということに慣れただけです。長距離走の特別な才能があったわけではありません。青天井でタイムが伸びるわけがありません。
「潜在的に出しうるタイムを出した」ところで頭打ちです。そのランナー人生の賞味期限が10年だと言われているのです。
「マラソンは何歳から始めても10年はタイムが縮む」というのは、有名な説なのだと思っていました。しかしもしかしたら私の身の回りだけで、知らない人も多いのかもしれません。
走友会などに所属していないと、活字化されていないこの口伝の概念のことは、知らないまま来てしまっている恐れがあります。
先に登場した韓国人ランナーは「そんな説、聞いたことありません」といっていました。
あら? これって業界では誰でも知ってる有名な説じゃなかったのか。
そう思ったのでこれを書き残しておくことにしました。
韓国人は誰も知らない、日本の市民ランナー業界にだけ伝わる伝説のワード。
誰もが口にするが、どこにも書いてあるのを見たことがないランナー口伝の伝説。
だったらわたしがここに書き残しておこうと思います。
この身で証明しよう。10年は自分の限界に挑戦しつづけよう
「何歳から走り始めても10年はタイムがよくなる説」は、誰もが知っている説なのかと思い込んでいたため、これまで書いていませんでした。だがどうもそうではないようです。
あの韓国人おじさんランナーがあれだけ興味を持って聞いてくれたのだから、おそらくここに書く価値のあることなのだろうと思うのです。
はじめてこの説を聞いた人は、この説を信じて、10年は自分の限界に挑戦し続けてください。
この説が本当だということを、その身で証明してください。
わたしもそれを証明した一人です。
そう。たしかに本当でした。この身がそれを知っています。
※この記事の続きは、こちらをご覧ください。
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※雑誌『ランナーズ』の元ライターである本ブログの筆者の書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
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いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状を打破し、自己ベスト更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」
●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム?
●ピッチ走法よりもストライド走法! ハサミは両方に開かれる走法。
●スピードで遊ぶ。スピードを楽しむ。オオカミランニングのすすめ。
●腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
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本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く走ることができるようになります。
あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
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どんなレースに出ても自分よりも速くて強いランナーがいます。それが市民ランナーの現実です。勝てないのになお走るのはなぜでしょうか? どうせいつか死んでしまうからといって、今すぐに生きることを諦めるわけにはいきません。未完成で勝負して、未完成で引退して、未完成のまま死んでいくのが人生ではありませんか? あなたはどうして走るのですか?
星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。そして生きるよろこびに満ち溢れたあなたの走りを見て、自分もそんな風に生きたいと、あなたから勇気をもらって、どこかの誰かがあなたの足跡を追いかけて走り出すのです。歓喜を魔法のようにまき散らしながら、この世界を走りましょう。それが市民ランナーという走り方です。
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