日本の夏はアフリカよりも過ごしにくい。快適さを決めているのは温度ではなく湿度。
最近では日本にもたくさんの外国人が暮らすようになりました。
テレビで、アフリカ人が「アフリカより日本の夏の方が暑い」と言っている姿を見るのが珍しくなくなりました。
実際にわたしもそう思っています。アフリカ大陸にはモロッコとエジプトに行ったことがありますが、カラッとしていて日本の夏ほど暑くありませんでした。
砂漠の国エジプトでガラベイヤという民族衣装で一週間以上すごしたのですが、カラッと乾燥しているために汗をかかず、服が汗で濡れて臭うようなことはありませんでした。
日本の夏だったらTシャツがぐっしょり濡れて毎日着替えないとならないところです。
湿度が違うのです。快適さを決めているのは湿度です。
日本の夏はまるでシャワー室の中で過ごしているようなもの
日本の夏はまるでシャワー室の中で過ごしているようなものなので、生活しているだけで汗がダラダラ吹き出してきます。湿度の高い国は、けっして住みやすい国ではありません。ベチョっとしているのです。ふつうに過ごしているだけで汗がダラダラふきだしてきます。
湿度というのは水に関係しています。雨量と海とが湿度に大きな影響をあたえます。
日本でも県別に平均湿度をとると、海なし県の方が、海沿い県よりも湿度が低いというデータがあります。海も湿度に関係するのです。
ところで、なんで地中海沿岸はカラッとしているんでしょうね。同じ海なのに日本の海とどうしてこんなにも違うのでしょうか。
地中海性気候は夏はカラッと乾燥している。
湿度というのは海と雨が関係しています。
砂漠気候がカラッとしているのは当然ですが、地中海性気候もカラッとしています。
地球の動きや偏西風などの影響でできる低圧帯と高圧帯の関係で、地中海性気候は夏に雨があまり降らず、冬に雨が比較的降るといわれています。
夏に雨があまり降らないために、地中海性気候というのは夏は乾燥するといわれています。だから気温が高くても蒸し暑いという感覚にはならないのです。
この地球の上で、とても過ごしやすい場所のひとつだということです。
移住するなら四季のある場所がいい。
地球の気候は同じではありません。ずっと寒い地域や、一年中暑い場所もあります。みなさんはどんなところに住みたいでしょうか?
移住先をさがすときに、四季のある場所を選ぶことは賢い選択肢かもしれません。自分が動かなくても季節の方がかってに訪ねてきてくれます。
湿度には雨が関係するので、砂漠気候なら湿度は低いのですが、日本人が砂漠にすむ場合は注意が必要です。
祖先からずっと高湿度の場所で暮らしてきたために、日本人は湿潤気候でないと肌や唇がカサカサになって荒れてくる場合があります。
日本人は河童民族なのです。温暖湿潤気候に適応した日本人が乾燥地帯で暮らすと肌などに障害が出る場合がありますので注意してください。
湿度には雨も関係します。日本のきれいな川、渓流、うつくしい水は、たくさんの雨とトレードオフだったりします。
コロナ禍でリモートワークをしていると、家で過ごす日々を送ります。外国にはオープンテラスのアウトドアカフェがたくさんあります。
こういう窓のない喫茶店が日本で流行しないのは、季節のせいです。夏は暑すぎて、冬は寒すぎて、オープンテラスは向いていないのです。
いくら在宅勤務になっても、夏は暑すぎて、冬は寒すぎて、けっきょく家の中にいる。それが大半の日本人ではないでしょうか。
「ストップ! 地球温暖化」にストップ。地球温暖化に賛成します。
ねがわくば、なるべく秋が長く続くことを祈っています。ずっと秋だったらいいのに。